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だったら私が貰います!婚約破棄からはじめた溺愛婚(その後)
18.幸せな夜が更けるトキ
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「⋯と、言うわけで初夜よ!」
「誰の!?」
キーファノに帰ってきた私たち。
可愛い娘を送り出した夜くらいはゆっくりしようと、仕事を早めに切り上げてくれたバルフを思い切り押し倒した私がそう宣言すると、まるで本当の初夜の時のように彼が目を真ん丸に見開いていて。
「ふふ、ふふ⋯っ!」
「⋯ふ、ふはっ」
そんな状況が可笑しくなって、吹き出すように笑いあった。
「今頃セラたちも初夜かしらね?」
「ま、彼女たちの場合は婚約前に終えてたりするんだけどね」
仰向けで寝転ぶバルフの肩に頭を乗せるようにして私も隣に寝転ぶと、私の方に体を傾けた彼にぎゅっと抱き締められる。
「⋯こうして2人で過ごすのも久しぶりだな」
「えぇ、暫くはバタバタしてしまったし、可愛い娘もいたものね?」
「そうだね」
くすくすと笑いながらじゃれ合っていると、するりとバルフの手が私のローブの胸元に入り――
「この瞬間を待ってたわ!さぁさぁさぁ!見てちょうだい!!」
「へっ!?」
勢い良く起き上がりバサリとローブを投げ捨てると、私は淡いローズカラーの生地にルビーのビーズで薔薇を描いた夜着を見せつけた。
「どうかしら!?」
「わ、すごく綺麗だね⋯!これ、あのルビーだよね?」
「そうなの!セラの婚約衣装にあしらったものと同じよ。ついでにこの夜着はなんとセラとお揃いなんだから」
ふふん、と得意気になりながら軽く裾を持ち上げると、枕元の光を反射してキラキラと夜着が輝いた。
“今頃セラもレイモンド殿下にお披露目してるかしら”
「セラも凄く似合ってたけど、やっぱりシエラに一番似合うね」
「っ!」
屈託のない笑顔を向けられ、じわりと頬が熱くなる。
「そ、そうかしら?セラはその、凄く美人だし⋯」
「ん?確かにセラも美人だったけど、シエラが一番美人じゃない?」
「!!も、もうっ、それっ、絶対変なフィルターかかってるわよ!」
そうかなぁ、なんて呑気に首を傾げるバルフ。
流石に妖精のような美人だったセラより、なんて事はあり得ないとはわかっているのだが――
“バルフにそう見えてるなら本当に嬉しいわ”
こんなだからバカップルだなんてからかわれるのよね、なんて思いながらも私の胸が痛いほど高鳴ってしまうのは、私にとってのバルフもきっと同じだからでー⋯
「⋯あのね、大好きよ」
「ふふ、俺もだよ」
どちらともなく重なる唇が心地よく、そしてもっと深くを望んでしまう。
くちゅりと私の唇を割るようにして口内に入ってきたバルフの舌に絡めるように、私も舌を伸ばすとすかさず彼の舌で扱かれて。
「ー⋯んっ、は⋯っ」
何度も角度を変えて口付けを交わし、舌も唇も強く吸われる。
すっかりとろんと力の抜けた私をそっと組み敷いたバルフの手のひらが、夜着の上から私の胸に這わされた。
「ふっ、ん⋯っ」
夜着の上からむにむにと揉み拉かれると、“先”を意識してズクンと下腹部が熱を孕む。
無意識に太股を擦り合わせてしまう私に気付いたのか、バルフがそっと夜着の裾を持ち上げて。
「⋯あ、脱がしちゃうの⋯?」
「繊細な作りだから壊したくない」
「なるほど」
「⋯ってのは、建前で」
「建前なの!?」
そっと持ち上げられた夜着が脱がされ、パサリとベッド横のソファに掛けるように置かれ。
「⋯言っただろ?二人きりって久しぶりだし⋯、今日はシエラを全部感じたい」
「⋯ッ!」
いつも優しいオリーブ色の瞳が仄暗く揺らめき、ドキリと胸が跳ねる。
全部感じたい、と言ったバルフもバサリと自身の服をソファに投げるように脱ぎ捨てた。
“私の夜着だから丁寧に扱ってくれたのね”
そしてそれは普段乱雑な事をしない彼が、自身の服を脱ぎ捨てるほど私を求めているともいうことで――
そう気付くだけで、私の蜜がじわりと滲んでしまう。
「⋯バルフ」
「ん?」
「大好き」
「ははっ、俺も」
私に覆い被さったバルフの重みが心地いい。
肌から直接伝わる熱は、私の全てを溶かすように癒してくれた。
「――ぁ、ん⋯っ」
ちゅ、と胸の先端にバルフが口付けると、そのままチロチロと舌で刺激される。
彼の舌が私の乳首を弾くたび、私の体はピクピクと跳ねてしまって――
「シエラのここ、尖ってきたよ。気持ちいい?」
「ん、んぁ⋯っ、きもち、いい⋯っ」
「そっか、ならこっちもしてあげなきゃね」
「や⋯ぁあん!」
そう言ったバルフが、今度は反対の乳首にぢゅっと吸い付く。
先ほどまで舐めていた私の乳首を、指できゅっと摘ままれ私の腰がビクンと跳ねた。
「可愛い、いっぱい感じて欲しいなぁ」
「やぁ⋯っ、ぁあっ」
「嫌じゃないでしょ?シエラは強く吸われるのも好きだよね」
「あッ、ひんっ!」
乳首に強く吸いつきながら顔を離すと、みっともなく私の胸まで引っ張られー⋯
彼の唇から外れた反動でぶるりと震えた。
「や、だめ、そんなこと⋯っ」
はしたなくぶるぶると動く胸がなんだか急に恥ずかしくなった私が両胸を抱き締めるようにして隠すが、そっと手首を握ったバルフがすぐに外してしまう。
「だめじゃないよ。すごくやらしくてー⋯、本当に魅力的」
「⋯っ、ば、ばか⋯」
啄むように唇を食まれ、頬を滑り耳たぶを甘噛みされるとゾクゾクとした快感が体に走る。
乳首を人差し指で押し込むようにして両胸を揉みしだかれながら、彼の足が私の足を割るようにして開かされて。
“――や、あたって⋯!”
まるでソコでもキスをするようにくちゅりと彼の先端で入り口をつつかれると、ゾワリと甘い痺れが私を襲った。
「あん、バルフ⋯っ」
「ん、凄く濡れてるけど⋯⋯、でもまだ挿れないよ?馴らしてからじゃないとね」
耳元を擽るように囁かれ、ドキドキと煩いくらいに鼓動が響く。
“心臓の音、聞かれちゃいそう”
期待と緊張から息が上がってしまった私の呼吸すら奪うように、再び深く口付けられたタイミングでそっとバルフの親指が私の蜜壺をぐちゅりと擦る。
既に零れていた愛液を指に絡め、彼の中指がつぷ、とナカに挿入されるとそれだけで私の腰が求めるように揺れた。
「腰、揺れてるね。早く欲しい?」
「や、言わせな⋯、でぇ⋯っ」
「俺はシエラに言われたいけど」
「~~~っ」
にこりと微笑むバルフは、私と違いどこか余裕そうにも見えて少し悔しい。
“ほんと、夜だけいつも少し意地悪なんだから⋯!”
ぐちゅぐちゅと卑猥な音を響かせながら、バルフの指が強く内壁を擦るように抽挿されて。
「――ひゃ、ぁんっ!あぁんっ」
「可愛い、俺だけのシエラ⋯」
ナカを解すように、指を増やしながら呟く彼の言葉が堪らなくて。
「バルフ、だって、私だけの⋯なんだからっ」
荒くなる呼吸の合間に、必死でそう伝えると一瞬ぽかんと見開かれた彼の瞳がスッと細められ――
「――ッ、あんッ!」
ちゅぽんと一気に指が引き抜かれたと思ったら、彼のモノがぱちゅんといきなり私の奥まで貫いた。
その衝撃に息を詰めていると、そっと私の頭を撫でたバルフが額に軽い口付けを落として。
「も、ほんと⋯、優しくしたいのになんでそんなにシエラは可愛いの」
「――っ、は、ぁ⋯っ」
「はぁ、こうなるってわかってたのに⋯、もっとこまめに抱いておけば良かった、思った以上に俺が堪えられないや」
「ひ、ぁっ、あぁんっ」
どこか反省するように呟きながら、容赦なく私の腰を掴んだバルフに揺さぶられると、甘い嬌声が部屋に響く。
止まるどころか、抽挿のスピードを落とす様子もないバルフは何度も暴かれ知られてしまっている私の一番気持ちいいところを、ごりごりと内側から抉るように貫いて。
「あっ、だめぇっ、イっちゃ、イっちゃぁあっ」
「ん、いいよ、何度でもイって?」
「だめっ、だめぇ、飛んじゃうの、だめなの⋯っ」
「そっかそっか、飛んでもいいよ、起きてから何度でもまたシようね」
「やぁぁ⋯っ」
きゅうきゅうと彼の熱を求めて自身のナカが収縮するのを感じながら、私ははしたない声を幾度となく上げる。
ぱちゅぱちゅと音を立てながら最奥を何度も突かれる度に、私の視界が白く瞬いて――
「も、だめ、もたな⋯っ」
「ん、俺も出すよ」
「全部、奥に、ちょ⋯だい、バルフ⋯っ」
ぎゅうっと彼の体にしがみつくと、ようやく動きを止めてくれたバルフが、私の奥でびゅくりと劣情を放ち――
「⋯ごめん、足りないんだけどもう一回してもいい⋯?」
何故かまだ私のナカで固く芯を持っているらしい彼は、形を覚えさせるようにゆっくり抽挿しながら少し困ったような笑顔でそう言った。
“――っ!?!?”
そんなバルフの言葉を聞き、意識が飛びそうになっていた私が一気に覚醒して。
「⋯だめ、かな」
「⋯⋯⋯っ、だめ、じゃ、ないわ⋯!」
“これが惚れた弱み⋯!!!”
くぅ、とときめく胸を押さえながら、私は再び彼の首に両腕を回したのだった。
「誰の!?」
キーファノに帰ってきた私たち。
可愛い娘を送り出した夜くらいはゆっくりしようと、仕事を早めに切り上げてくれたバルフを思い切り押し倒した私がそう宣言すると、まるで本当の初夜の時のように彼が目を真ん丸に見開いていて。
「ふふ、ふふ⋯っ!」
「⋯ふ、ふはっ」
そんな状況が可笑しくなって、吹き出すように笑いあった。
「今頃セラたちも初夜かしらね?」
「ま、彼女たちの場合は婚約前に終えてたりするんだけどね」
仰向けで寝転ぶバルフの肩に頭を乗せるようにして私も隣に寝転ぶと、私の方に体を傾けた彼にぎゅっと抱き締められる。
「⋯こうして2人で過ごすのも久しぶりだな」
「えぇ、暫くはバタバタしてしまったし、可愛い娘もいたものね?」
「そうだね」
くすくすと笑いながらじゃれ合っていると、するりとバルフの手が私のローブの胸元に入り――
「この瞬間を待ってたわ!さぁさぁさぁ!見てちょうだい!!」
「へっ!?」
勢い良く起き上がりバサリとローブを投げ捨てると、私は淡いローズカラーの生地にルビーのビーズで薔薇を描いた夜着を見せつけた。
「どうかしら!?」
「わ、すごく綺麗だね⋯!これ、あのルビーだよね?」
「そうなの!セラの婚約衣装にあしらったものと同じよ。ついでにこの夜着はなんとセラとお揃いなんだから」
ふふん、と得意気になりながら軽く裾を持ち上げると、枕元の光を反射してキラキラと夜着が輝いた。
“今頃セラもレイモンド殿下にお披露目してるかしら”
「セラも凄く似合ってたけど、やっぱりシエラに一番似合うね」
「っ!」
屈託のない笑顔を向けられ、じわりと頬が熱くなる。
「そ、そうかしら?セラはその、凄く美人だし⋯」
「ん?確かにセラも美人だったけど、シエラが一番美人じゃない?」
「!!も、もうっ、それっ、絶対変なフィルターかかってるわよ!」
そうかなぁ、なんて呑気に首を傾げるバルフ。
流石に妖精のような美人だったセラより、なんて事はあり得ないとはわかっているのだが――
“バルフにそう見えてるなら本当に嬉しいわ”
こんなだからバカップルだなんてからかわれるのよね、なんて思いながらも私の胸が痛いほど高鳴ってしまうのは、私にとってのバルフもきっと同じだからでー⋯
「⋯あのね、大好きよ」
「ふふ、俺もだよ」
どちらともなく重なる唇が心地よく、そしてもっと深くを望んでしまう。
くちゅりと私の唇を割るようにして口内に入ってきたバルフの舌に絡めるように、私も舌を伸ばすとすかさず彼の舌で扱かれて。
「ー⋯んっ、は⋯っ」
何度も角度を変えて口付けを交わし、舌も唇も強く吸われる。
すっかりとろんと力の抜けた私をそっと組み敷いたバルフの手のひらが、夜着の上から私の胸に這わされた。
「ふっ、ん⋯っ」
夜着の上からむにむにと揉み拉かれると、“先”を意識してズクンと下腹部が熱を孕む。
無意識に太股を擦り合わせてしまう私に気付いたのか、バルフがそっと夜着の裾を持ち上げて。
「⋯あ、脱がしちゃうの⋯?」
「繊細な作りだから壊したくない」
「なるほど」
「⋯ってのは、建前で」
「建前なの!?」
そっと持ち上げられた夜着が脱がされ、パサリとベッド横のソファに掛けるように置かれ。
「⋯言っただろ?二人きりって久しぶりだし⋯、今日はシエラを全部感じたい」
「⋯ッ!」
いつも優しいオリーブ色の瞳が仄暗く揺らめき、ドキリと胸が跳ねる。
全部感じたい、と言ったバルフもバサリと自身の服をソファに投げるように脱ぎ捨てた。
“私の夜着だから丁寧に扱ってくれたのね”
そしてそれは普段乱雑な事をしない彼が、自身の服を脱ぎ捨てるほど私を求めているともいうことで――
そう気付くだけで、私の蜜がじわりと滲んでしまう。
「⋯バルフ」
「ん?」
「大好き」
「ははっ、俺も」
私に覆い被さったバルフの重みが心地いい。
肌から直接伝わる熱は、私の全てを溶かすように癒してくれた。
「――ぁ、ん⋯っ」
ちゅ、と胸の先端にバルフが口付けると、そのままチロチロと舌で刺激される。
彼の舌が私の乳首を弾くたび、私の体はピクピクと跳ねてしまって――
「シエラのここ、尖ってきたよ。気持ちいい?」
「ん、んぁ⋯っ、きもち、いい⋯っ」
「そっか、ならこっちもしてあげなきゃね」
「や⋯ぁあん!」
そう言ったバルフが、今度は反対の乳首にぢゅっと吸い付く。
先ほどまで舐めていた私の乳首を、指できゅっと摘ままれ私の腰がビクンと跳ねた。
「可愛い、いっぱい感じて欲しいなぁ」
「やぁ⋯っ、ぁあっ」
「嫌じゃないでしょ?シエラは強く吸われるのも好きだよね」
「あッ、ひんっ!」
乳首に強く吸いつきながら顔を離すと、みっともなく私の胸まで引っ張られー⋯
彼の唇から外れた反動でぶるりと震えた。
「や、だめ、そんなこと⋯っ」
はしたなくぶるぶると動く胸がなんだか急に恥ずかしくなった私が両胸を抱き締めるようにして隠すが、そっと手首を握ったバルフがすぐに外してしまう。
「だめじゃないよ。すごくやらしくてー⋯、本当に魅力的」
「⋯っ、ば、ばか⋯」
啄むように唇を食まれ、頬を滑り耳たぶを甘噛みされるとゾクゾクとした快感が体に走る。
乳首を人差し指で押し込むようにして両胸を揉みしだかれながら、彼の足が私の足を割るようにして開かされて。
“――や、あたって⋯!”
まるでソコでもキスをするようにくちゅりと彼の先端で入り口をつつかれると、ゾワリと甘い痺れが私を襲った。
「あん、バルフ⋯っ」
「ん、凄く濡れてるけど⋯⋯、でもまだ挿れないよ?馴らしてからじゃないとね」
耳元を擽るように囁かれ、ドキドキと煩いくらいに鼓動が響く。
“心臓の音、聞かれちゃいそう”
期待と緊張から息が上がってしまった私の呼吸すら奪うように、再び深く口付けられたタイミングでそっとバルフの親指が私の蜜壺をぐちゅりと擦る。
既に零れていた愛液を指に絡め、彼の中指がつぷ、とナカに挿入されるとそれだけで私の腰が求めるように揺れた。
「腰、揺れてるね。早く欲しい?」
「や、言わせな⋯、でぇ⋯っ」
「俺はシエラに言われたいけど」
「~~~っ」
にこりと微笑むバルフは、私と違いどこか余裕そうにも見えて少し悔しい。
“ほんと、夜だけいつも少し意地悪なんだから⋯!”
ぐちゅぐちゅと卑猥な音を響かせながら、バルフの指が強く内壁を擦るように抽挿されて。
「――ひゃ、ぁんっ!あぁんっ」
「可愛い、俺だけのシエラ⋯」
ナカを解すように、指を増やしながら呟く彼の言葉が堪らなくて。
「バルフ、だって、私だけの⋯なんだからっ」
荒くなる呼吸の合間に、必死でそう伝えると一瞬ぽかんと見開かれた彼の瞳がスッと細められ――
「――ッ、あんッ!」
ちゅぽんと一気に指が引き抜かれたと思ったら、彼のモノがぱちゅんといきなり私の奥まで貫いた。
その衝撃に息を詰めていると、そっと私の頭を撫でたバルフが額に軽い口付けを落として。
「も、ほんと⋯、優しくしたいのになんでそんなにシエラは可愛いの」
「――っ、は、ぁ⋯っ」
「はぁ、こうなるってわかってたのに⋯、もっとこまめに抱いておけば良かった、思った以上に俺が堪えられないや」
「ひ、ぁっ、あぁんっ」
どこか反省するように呟きながら、容赦なく私の腰を掴んだバルフに揺さぶられると、甘い嬌声が部屋に響く。
止まるどころか、抽挿のスピードを落とす様子もないバルフは何度も暴かれ知られてしまっている私の一番気持ちいいところを、ごりごりと内側から抉るように貫いて。
「あっ、だめぇっ、イっちゃ、イっちゃぁあっ」
「ん、いいよ、何度でもイって?」
「だめっ、だめぇ、飛んじゃうの、だめなの⋯っ」
「そっかそっか、飛んでもいいよ、起きてから何度でもまたシようね」
「やぁぁ⋯っ」
きゅうきゅうと彼の熱を求めて自身のナカが収縮するのを感じながら、私ははしたない声を幾度となく上げる。
ぱちゅぱちゅと音を立てながら最奥を何度も突かれる度に、私の視界が白く瞬いて――
「も、だめ、もたな⋯っ」
「ん、俺も出すよ」
「全部、奥に、ちょ⋯だい、バルフ⋯っ」
ぎゅうっと彼の体にしがみつくと、ようやく動きを止めてくれたバルフが、私の奥でびゅくりと劣情を放ち――
「⋯ごめん、足りないんだけどもう一回してもいい⋯?」
何故かまだ私のナカで固く芯を持っているらしい彼は、形を覚えさせるようにゆっくり抽挿しながら少し困ったような笑顔でそう言った。
“――っ!?!?”
そんなバルフの言葉を聞き、意識が飛びそうになっていた私が一気に覚醒して。
「⋯だめ、かな」
「⋯⋯⋯っ、だめ、じゃ、ないわ⋯!」
“これが惚れた弱み⋯!!!”
くぅ、とときめく胸を押さえながら、私は再び彼の首に両腕を回したのだった。
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