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メインルート

攻略:ヴァレリー

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※『どきどきっ!メイドの下克上~たった1つの恋を掴み取れ!~攻略本』は選択方式のシナリオゲームとなります。
 選択肢は【行動先】と「返事」のみになります。
 最終日の好感度が最も高いキャラとのエンディングになりますが、好感度が低いとメイドとして一生を終えるbad endになるのでご注意ください。

*****
 
 選択肢:行動先『洗濯場』を選べばメインルートであるヴァレリーとの出会いのイベントがはじまります。

□必要選択肢
【洗濯場】
「あら、手伝ってくれるんですか?」※スチル①
「まさかそんなことって!」

【王城】
「私がですか?」
「……このドレスは、私の……」※スチル②

【夜会控え室】
「ワイン、すぐなら取れるわよね?」
「まさかなぜ、こんなところに!」
「嬉しいです、可愛い」※スチル③

【ダンス広場】
「私なんかの手を取っていいんですか?」
「ふふ、今だけはお姫様みたい」
「そうです、今だけです」
「今だけ、夢を魅せてください――」※スチル④

【薔薇園】
「友達に、なれますか」
「親しいなんて、おこがましくても」
「そうですね。私たちは友達……です、よね」

【王城】
「今までのことを謝罪してくれるなら」
「私も貴女も、ただ好きだっただけなのね」※スチル⑤
「私の手も、美しくはありません」
「美しくなければ、ダメなのでしょうか?」
「それでもこの手は、戦ったあとだから」※スチル⑥


■ルートへ突入するための注意
 メインルートであるヴァレリーの好感度を上げるには、主に彼のいる王城中心の行動先を選ぶ必要があります。
 ただ彼の護衛騎士レオンのルートも王城中心に起こるため、確実にヴァレリールートを進めたい場合はレオンとの出会いである【市場】へは行かないようにしましょう。

 また王道の王子様であるヴァレリーは常に冷静で国にとってプラスになるかマイナスになるかを考えて行動します。
 その為、なるべく想いを素直に口にする選択肢を選ぶのが正解になります。
 

□ルート解説(ネタバレ)
【洗濯場】へ行くと、干しているシーツ越しに「大変そうだね」と手伝ってくれる男性が現れます。
 もちろん厨房か庭師の男の子かと勘違いした貴女。
 手伝おうかという申し出には素直に乗って「あら、手伝ってくれるんですか?」を選択しましょう。

 干し終わった後にシーツの向こうから顔を出すのはもちろん今作メインヒーローであるヴァレリーです。
ここも素直に驚き、「まさかそんなことって!」を選択すれば問題ありません。

 
 次に選ぶ行動先は【王城】になります。
 王城を選択すると、場面は王城ではなくメイド長の部屋のシーンから入りますが、バグなどではなく『回想』ですのでご安心ください。

 回想シーンでも選択肢を選べ、メイド長からある貴族令嬢から付き人として王城夜会へ参加するよう伝えられます。
 断る選択肢も出ていますが、ここで「私には出来ません」を選ぶと即bad endになるので、必ず「私がですか?」もしくは「わかりました」を選びましょう。
 ※ここはどちらを選んでもその後の選択肢や好感度には影響ありません。

 そして場面が変わり夜会当日の王城。
 そこで貴女に付き人を依頼した相手がヴァレリーの婚約者であり悪役令嬢のセシリスであることに気付き、着用しているドレスに対してひたすら罵倒と貶されるターンへと入ります。

 ここで悪役令嬢セシリスに対して言い返すことも出来ますが、「……このドレスは、私の……」の選択でスチル回収が出来ますので取り忘れないようにしてください。
 

 次に【夜会控え室】を選択すると、【王城】を選択した時のように夜会会場の場面が映り、セシリスからワインをドレスにかけられます。

 ドレスを汚されてしまった貴女は一人で控え室へ行き、ワインの汚れを落とすか一人嘆きこっそりと泣くかの選択肢が表示されますが、ここは「ワイン、すぐなら取れるわよね?」という前間きな方を選びましょう。
※ここで泣くことを選んでもルートや展開に変動はありませんが、好感度が下がります。下がると後々ヴァレリーの好感度が足りなくなる可能性がありますのでご注意ください。

 なんとかワインの汚れと確定していると、「君がすべきはまず着替えだよ」とヴァレリーが現れ手を差しのべてくれます。
 その彼の手をすぐに取るのではなく、「まさかなぜ、こんなところに!」とまずワンクッションを置くことでヴァレリーの好感度が上がります。

 ワンクッション置くと、「汚したのは私の婚約者だろう。詫びだと思ってくれ、すぐに代わりのドレスを用意するよ」と提案してくれるので、ここは素直に「嬉しいです、可愛い」を選べば美しいドレスに着替えたヒロインとヴァレリーのスチルが回収出来ます。
 

 着替えた後二人で【ダンス広場】へ戻ると、ヴァレリーからダンスに誘われます。
 ここで「ごめんなさい」を選ぶとこのイベントが強制終了しますので、「私なんかの手を取っていいんですか?」を選びましょう。

 セシリスに睨まれる中ダンスを踊る貴女。
「ふふ、今だけはお姫様みたい」を選ぶと、「今だけでいいのかい?」と聞かれるので、「そうです、今だけです」を選びます。
 すると続けて選択肢が選べるので「今だけ、夢を魅せてください――」を選択すればスチル回収です。
 

 夢のような夜会の後、悪役令嬢セシリスからの嫌がらせから逃げた貴女。
 【薔薇園】を選択すると、セシリスから隠れる貴女をヴァレリーが見つけてくれます。

 自身の婚約者の目の余る行動に謝罪するヴァレリーに、「友達に、なれますか」を選んでください。
 この選択肢での好感度の上下はありませんが、ここでこの選択肢を選ぶことで好感度の上がる「そうですね。私たちは友達……です、よね」が選べるようになります。
※メインルートだからか、隠しコマンドが多いです。
 
「それは私と?」と聞かれ頷く貴女。
「親しいなんて、おこがましくても」を選ぶと貴女を真似てヴァレリーも頷き『友達』を肯定します。
 ひとつ前の選択肢で「友達に、なれますか」を選べていれば「そうですね。私たちは友達……です、よね」が通常選択肢である「えぇ、友達です」「友達になってくれますか?」「こんなこと言うと斬られちゃうかもしれませんね」の三つの下に、四つ目の選択肢として表示されます。

 ぶっちゃけここの好感度の上昇比率が最も高く、ここを選べないとgood end止まりになりhappy endである『True end』へ行けません。
 

 最後の選択肢も【王城】になります。
 ヴァレリーに呼び出される形になる貴女が王城広場へと足を踏み入れると、そこにはヴァレリーを含む全ての攻略キャラ(ただし隠しキャラであるフロルは除く)と悪役令嬢セシリスが集合しています。
 
 そこでセシリスに対し『断罪』がはじまり、許す条件として「今までのことを謝罪してくれるなら」を選びましょう。

 残念ながらこれはゲームなので当然セシリスからの謝罪はなく、「何故私がただのメイドごときに謝罪せねばなりませんの!」と閉じた扇を振り上げ貴女へと振り下ろそうとします。
 ここでヴァレリーの好感度が規定に満たなければgood end、規定を満たしていればTrue endへ入ります。
※bad endの場合はセシリスのセリフの後、「残念だ」というヴァレリーの言葉で締められ暗転し終わります。

☆True endとgood endは途中まで同じになります。

 扇を振り下ろされた貴女をヴァレリーが庇ってくれるます。
 貴女の代わりに頬を打たれたヴァレリーが自身の剣を抜き、王族に危害を加えたとしてセシリスへと剣を突き付けるので、「私も貴女も、ただ好きだっただけなのね」を選択しましょう。

 婚約者を殺めることになったヴァレリーは、「汚れてしまったね」と瞳を伏せますので、「私の手も、美しくはありません」を選んでください。

(ここは私の推測で公式から明言された訳ではありませんが、この「汚れて」は返り血で物理的に、という意味ではなく少なくとも幼い頃から一緒に過ごした婚約者を殺めたことに対する心情かな、と考えています。)
 
「私は王太子だ、手を汚すことが今後もあるだろう。美しくはいられない」という言葉に対して「美しくなければ、ダメなのでしょうか?」を選び、ここで好感度が満たされていなければそのままエンドロールが流れgood endです。

 そしてここで好感度が満たされていれば、「それでもこの手は、戦ったあとだから」という選択肢がひとつだけ表示され、それを選ぶとヴァレリーの手を握りそっと口付ける貴女と驚くヴァレリー、そして微笑むヴァレリーの差分のスチルがそれぞれ回収できます。

 またTrue endだとその後のエピソードで二人の間に子供が出来たこと、そしてメイドから王妃へとなったことが語られて終わりです。



「…………って、言われても困るわね」

 預言書を信じていない訳ではないが、そもそも私の婚約者はレオであって殿下ではない。
 その前提が既に崩れているせいか、何かしらありそうだと思いつつもバタンと本を閉じる。


“というかそもそも、私は何人いる設定なのよ”

 現実にいる私はレオの婚約者。
 だがこの預言書によれば、全員と婚約を結んでいるのだ。

「もしかして二股ならぬ四股? ううん、このよくわからない情報屋という人を合わせれば五股ってやつよね」

 確かに五股なんてものをかければ確定で希代の悪女だ。
 わざわざ悪役令嬢、と表記されていることにも納得は出来るが――……


“絶対レオが許してはくれないわね”

 万一許されたところでそんなことはしないが、もしそうなったら私はどうなってしまうのか。


 ――捨てられる?

 ふとそんな考えが頭を過りゾッと震える。
 まだとても親しくなった、なんて言えはしないものの、あれだけ真っ直ぐ見つめられれば絆されると言うもので。

“そんな彼に捨てられるなんて、考えたくないわ”


 死にたくない、と泣いた幼い頃。
 その頃とは違う、もっと彼を知りたいと願う今の私。

 理由は上手く説明出来ないが、今さらもうレオと離れることを考えられなかった私は、「ならやっぱりレオンルートだと考えるべき、よね?」なんて首を傾げつつその預言書を閉じたのだった。
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