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イリダルルート
33.後回しだって、たまにはきっと悪くない
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「私が戻りたかったのは、“私の”家なのに⋯」
「おかしいですね、セリの帰る場所は僕だけだと思っていたのですが⋯消さなくてはなりませんか?」
「やめてください」
貴族裁判の後、安堵からか気が抜けた私は案内されるがまま歩きーー⋯
“気付けばレオの部屋にいたなんて⋯!”
完全に組み敷かれている状態で、それでも最後の抵抗を試みる。
「あのね?実は私思っているよりも疲れてるみたいでね」
「えぇ、もちろんわかってますよ」
にこりと微笑んだレオがそっと私の横に寝転んだと思ったらただただ優しくぎゅっと抱き締めてきて、そのまま頭をそっと撫でられた。
「レオ⋯?」
「側にいれなくてすみませんでした」
「そんなこと⋯レオが証拠を手に入れてくれなかったら、ゾーイ伯爵しか捕まえられなかったわ」
素直にそう伝え、レオの胸に頭を寄せる。
久しぶりに全身で感じるレオの体温がひたすら心地よかった。
「大変だったわよね⋯?」
「いえ、セリの頼みならばこれくらいいつでも。それにブルゾ侯爵には個人的にも思う事がありましたし。ただ⋯」
「ただ?」
少し歯切れの悪いレオを不思議に思い、レオの方を見上げるとすかさず口付けが降ってくる。
「ーーんっ」
ちゅくちゅくと舌が絡む音がなんだか恥ずかしく、でもそれがどこか気持ちよくて。
「むしろわかりやすいくらいに置かれてて。誰かが尻尾を切ったような⋯」
「ん⋯、へ?」
「ーーいえ、今はただ甘やかされてください」
そっと耳元で囁かれたと思ったら、ぴちゃりと水音を響かせて耳に舌が這う。
「ひゃ⋯っ」
はむりと耳たぶを甘噛みされたかと思ったら、すぐにそっとまた唇が塞がれて。
「ん⋯、レオ⋯っ」
「はい、セリ」
くすりとレオが笑ったのを感じながら両目を閉じると、瞼にそっと唇が触れた。
「ふふ、くすぐったい⋯」
「はは、楽しいです」
「ばか⋯」
本当に楽しそうに笑ったレオは、そのまま少しずつ私に体重をかけてきて。
「ーーーひゃ!」
むに、と胸を揉まれた。
「相変わらず敏感ですね」
「そ、んな事⋯っ」
「そうですか?だってほら、こんなに簡単に尖るのに」
「ッ」
手のひらでしっかりと揉みながら、親指の腹で掠めるように先端をくすぐられる。
幾度となく快感を教え込まれていた私の胸は、それだけの刺激で簡単に主張してしまって。
「うん⋯んっ」
顔を横に向けるように快感を堪えると、露になった首にすかさずレオが吸い付いた。
ピリッとした痛みで、痕を刻まれた事を知る。
「や⋯っ、そこ⋯は」
「ダメですか?」
「見えるとこ⋯、恥ずかし⋯っ」
首が締まったタイプのドレスならば隠れるだろうが、それでもレオに愛された証を見られるのはどこかやはり気恥ずかしくてそう伝える。
私の希望をすこしきょとんと聞いていたレオは、すぐにニマッとどこか黒い笑みを溢して。
「見えないところなら構わないということですね」
その一言にハッとしたときにはもう遅く、ドレスをガバッとたくしあげ私の下半身が露になった。
そのまま両太股を掴んだレオは私に抵抗する隙すら与えず左右に大きく開いて。
「ーーー待っ!」
内太股に強く吸い付いたレオは、赤く鬱血したその痕を満足そうに眺めながら何度も何度も吸い付いた。
「な、何個付ける気よ⋯っ!?」
「そんなの、僕が満足するまでですけど」
「ひえっ」
満足する、というその瞬間が本当に来るのかとむしろ不安になる。
そんな私の事はお構い無しに、レオは太股にキスマークを付けながら器用に服を脱がしてきて。
罪人として投獄されていた為、華美なドレスではなくとてもシンプルなワンピースだった私は簡単に肌が露になってしまった。
「あ⋯レオ」
「ここにもつくかな」
太股から少しずつ上がってきたレオはお臍の下あたりに強く吸い付く。
「ひゃ!っぁはっ」
突然そんなところを唇が滑り、思った以上にくすぐったかった私は思わず体をよじると、そんな私の体を固定しようとするかのようにレオに体重をかけられて。
「ここはあまりつかないですね、残念です」
「やっ、くすぐった⋯っ!」
「こっちはどうかな」
「!」
全身にレオの重みを感じながらずりずりと更に上がってきたレオは、下乳にキスマークを付けた。
「ここは皮膚が薄いから付きやすいですね」
「待っ⋯!」
ちゅ、ちゅと簡単に痕を増やすレオは、先程の刺激ですでに固くなっている乳首には触れないようすぐ横にも痕を付ける。
ぱさりとレオの髪だけが私の先端を掠めるように触れ、思わずびくりと体を跳ねさせた。
「ッ」
そんな私に絶対気付いてるレオは、息だけをふっと吹きかけたと思ったらまた乳首避け今度はすぐ上を強く吸う。
絶妙に触れて貰えない先端が、どこかとても切なく感じたものの、それでも素直に乳首も吸って欲しいなんて言葉には出来なくて。
“いつもはすぐに吸い付くくせにー⋯”
何度も体に教え込まれたその快感が欲しくて、無意識に上半身をくねらせレオの顔に胸を当ててしまうが頑なにソコにだけ触れてくれないレオは。
「ーー僕はセリの言うことには従いますよ、ちゃんと言って?」
「!!」
“やっぱり確信犯じゃない!”
くすりと笑うレオを見てカアッと頬が熱くなる。
それでもどうしても刺激が、いつものあの気持ちよさが欲しい私はどこか震えるような霞んだ声でレオにおねだりをした。
「もっと、して。その⋯先の方も⋯」
「先とは?」
「!?~~ッ、だからその⋯っ、ち、乳首も⋯舐めて欲しい」
私の言葉を聞いたレオは、それでもまだ焦らすようにゆっくり私の乳首に顔を寄せたと思ったら触れる寸前で止まって。
「舐めるだけでいいんですか?」
「ーーーっ、もう!いつもみたいに、レオに⋯めちゃくちゃにされたいわ⋯」
そう告げた瞬間ずっと望んでいた快感を刻むように乳首にぢゅっと強く吸い付いたレオは、舌を器用に使い何度も弾く。
扱くように、押し込むように。そして吸い出すように与えられる全ての刺激を刻み、顔を埋めていない反対の乳首は指でぎゅっと摘ままれた。
「ッ、は⋯ぁん!」
欲しかった刺激を一度に与えられた私は怖いくらいの気持ちよさから逃げようと思わず体をひねるが体重をかけているレオがそれを許してはくれなくて。
「ゃ⋯!待っ、ひゃあん!」
「めちゃくちゃに、と望んだのはセリですよ?全く⋯僕の理性を試してるんですか」
“むしろ理性とかいつあったの”と内心抗議するが私の口からは言葉にならない嬌声だけが溢れていた。
「ーーー!」
相変わらず私の胸を弄んでいたレオが、更に体を上にずらしたと思った時だった。
ーーゴリ、という固いモノが私の内太股に当たって。
「ぁ⋯、れ、レオ⋯?」
「?」
「その、当たって⋯」
「あぁ」
なんだそんなこと、とでも言わんばかりの表情になったレオは、すぐににこりと微笑んで。
「当ててるんですよ」
「わざとなの!?」
えぇ、と当たり前のように頷くレオに唖然とする。
“そりゃ、その⋯最終的な行為に及ぶためには固くなってないと困るのだけれども⋯!”
だからといって、何故わざと当てる必要があるのか理解できず、ただその存在感を主張するかのごとく擦られるとどうしても意識してしまうというもので。
「ぅ⋯、んん⋯っ」
「ふふ、顔がさっきより赤くなりましたね」
「っ!そ、んなこと⋯」
「期待してくれてますか?」
「そんなこと⋯っ!」
“わざとってそういうこと!?”
レオの狙い通りだとわかっているのに、自然と次の展開を連想させられ意識がそこにばかりいってしまう。
まさにレオの手のひらの上で踊らされているようで恥ずかしく、なんだか悔しくて。
せめて一矢報いてやろうと、レオのソコに手を伸ばそうとした時だった。
「ーーーんぁっ!?」
ぐちゅりと音を溢して指が挿入される。
「セリのここは素直ですよ?」
「⋯っ、やぁっ!」
ナカを強く擦るように動かされ、こぽりと垂れた愛液に気付く。
そのまま何度も抽挿を繰り返し、その度に溢れる愛液がレオも濡らしてしまっていて。
「待っ、も⋯もうい、から⋯っ」
「ダメですよ、今日はとことん甘やかしたいんですから」
「でも⋯⋯、ひゃんっ」
溢れた全てを掬うように反対の親指があてがわれたと思ったら、その掬った愛液を擦り付けるようにツンと芯を持ち始めた芽をぐりっと強く押されて。
「ひゃ⋯っ、ぁ、あぁ⋯あっ」
突然のその刺激に腰が思い切り跳ねる。
ゾクゾクと快感が体を走り、気付けばじわりと瞳に涙が滲んでいた。
「上手にイけて偉いですね」
「ーーっ、は、はぁ⋯っんん!」
滲んだ涙を舐めるようにちゅ、と軽くレオの唇が寄せられる。
ナカに挿れられていた指はちゅぽんと抜かれ、気付けばレオのモノがあてがわれていた。
「ーーーっ、ぁ⋯!」
ゆっくり焦らすように入り口を何度もレオので擦りあげられる。
その度に溢れた愛液と絡み、ちゅくちゅくとまるで口付けしているような音が響いた。
耳に響くその音がより一層私の羞恥心を煽ってー⋯
「っ、レオ、も⋯っ、いれて⋯っ」
「まだ時間はありますよ?」
「そうじゃな⋯っんんっ」
入り口を滑るレオのが私の芽を刺激する。
しかし奥まで与えられないその快感は私の中で溜まるばかりで逃がすことが出来ず、すごく苦しくて。
「レオのが、欲しいの⋯!お願い⋯っ」
懇願するようにレオを求めると、濃いグレーの瞳が情欲を浮かべながら少し揺れて。
「ーーーーッッ」
ぬぷ、と蜜壺に先端を埋めたレオは、そのままズブッと奥まで一気に貫いた。
「ぁ、ぁあんっ」
「く⋯っ、ぎゅうぎゅう締め付けられて持っていかれそうです⋯っ」
求めていたモノでナカを抉られ、瞳の奥が真っ白に瞬く。
抜くときはゆっくり味わうように、貫く時は勢いをつけて何度も動かされた。
「ひ、ん、あぁっ」
「気持ちいいですか?」
「んっ、きもちい、気持ちいい⋯っ」
「ふふ、素直なセリも可愛いなぁ」
完全に抜けるギリギリまで腰を引いたと思ったらすぐさま再びぱちゅんと奥まで貫く。
そしてその勢いのまま抽挿の速度を上げて。
「ーーひゃ、ダメ⋯っ、あんっ」
ゾクゾクと体が震え、怖いほどの快感から逃れたくて無意識に体を捩る。
そんな私を愉しそうに眺めつつ恍惚とした表情で舌舐りしたレオは、私の腰をしっかりと掴んで思い切り引き寄せてきて。
「ひゃぁぁん!」
レオの貫く速度と私を引き寄せる力が合わさって子宮口を抉じ開けるようにぐりっと突かれた。
そのまま奥をコンコンと何度も突いたレオは、おもむろに私の背中に腕を回し起こす。
レオの上に座るような形になった私は、自身の体重を支えられず肩にもたれるように顔を埋めると、そのままぎゅうっと力一杯抱き締められて。
どぴゅ、とレオの精が放たれた事を全身で感じた。
「ーーーっ、は⋯ぁ、はぁ⋯っ」
荒い息を整えつつ、快楽の海から解放されたとどこか安堵した私は、そっとレオの上から降りようとしたのだがー⋯
「⋯れ、レオ⋯?」
「はい、セリ」
そのままぎゅうっと抱き締めたまま、にっこり笑ったレオは。
「今日は、目一杯甘やかすって言いましたよね?」
「ーーーひぇっ」
純粋を装った可愛い笑みを貼り付け、全く笑っていない欲を孕んだ瞳を私に向けて。
ーーぱんっ、と下から思い切り突き上げた。
「あ、や、だ⋯めっ、休、休ませ⋯っ、ぁあん」
「えぇ、セリは何もしなくていいですよ。僕の肩にもたれて休んでいてくださいね」
「ば⋯かぁっ!」
“休める訳ないでしょ!”という全力のツッコミは、もちろん言葉になることはなく。
「ぁあっ、あんっ、あ⋯ッ」
「さっき出した僕のとセリのが混ざって泡立ってますね、ふふ、見えますか?」
「やぁ⋯っ!」
嬌声だけを溢し、私が意識を手放すまで容赦なく腰を揺すり続けるのだった。
「おかしいですね、セリの帰る場所は僕だけだと思っていたのですが⋯消さなくてはなりませんか?」
「やめてください」
貴族裁判の後、安堵からか気が抜けた私は案内されるがまま歩きーー⋯
“気付けばレオの部屋にいたなんて⋯!”
完全に組み敷かれている状態で、それでも最後の抵抗を試みる。
「あのね?実は私思っているよりも疲れてるみたいでね」
「えぇ、もちろんわかってますよ」
にこりと微笑んだレオがそっと私の横に寝転んだと思ったらただただ優しくぎゅっと抱き締めてきて、そのまま頭をそっと撫でられた。
「レオ⋯?」
「側にいれなくてすみませんでした」
「そんなこと⋯レオが証拠を手に入れてくれなかったら、ゾーイ伯爵しか捕まえられなかったわ」
素直にそう伝え、レオの胸に頭を寄せる。
久しぶりに全身で感じるレオの体温がひたすら心地よかった。
「大変だったわよね⋯?」
「いえ、セリの頼みならばこれくらいいつでも。それにブルゾ侯爵には個人的にも思う事がありましたし。ただ⋯」
「ただ?」
少し歯切れの悪いレオを不思議に思い、レオの方を見上げるとすかさず口付けが降ってくる。
「ーーんっ」
ちゅくちゅくと舌が絡む音がなんだか恥ずかしく、でもそれがどこか気持ちよくて。
「むしろわかりやすいくらいに置かれてて。誰かが尻尾を切ったような⋯」
「ん⋯、へ?」
「ーーいえ、今はただ甘やかされてください」
そっと耳元で囁かれたと思ったら、ぴちゃりと水音を響かせて耳に舌が這う。
「ひゃ⋯っ」
はむりと耳たぶを甘噛みされたかと思ったら、すぐにそっとまた唇が塞がれて。
「ん⋯、レオ⋯っ」
「はい、セリ」
くすりとレオが笑ったのを感じながら両目を閉じると、瞼にそっと唇が触れた。
「ふふ、くすぐったい⋯」
「はは、楽しいです」
「ばか⋯」
本当に楽しそうに笑ったレオは、そのまま少しずつ私に体重をかけてきて。
「ーーーひゃ!」
むに、と胸を揉まれた。
「相変わらず敏感ですね」
「そ、んな事⋯っ」
「そうですか?だってほら、こんなに簡単に尖るのに」
「ッ」
手のひらでしっかりと揉みながら、親指の腹で掠めるように先端をくすぐられる。
幾度となく快感を教え込まれていた私の胸は、それだけの刺激で簡単に主張してしまって。
「うん⋯んっ」
顔を横に向けるように快感を堪えると、露になった首にすかさずレオが吸い付いた。
ピリッとした痛みで、痕を刻まれた事を知る。
「や⋯っ、そこ⋯は」
「ダメですか?」
「見えるとこ⋯、恥ずかし⋯っ」
首が締まったタイプのドレスならば隠れるだろうが、それでもレオに愛された証を見られるのはどこかやはり気恥ずかしくてそう伝える。
私の希望をすこしきょとんと聞いていたレオは、すぐにニマッとどこか黒い笑みを溢して。
「見えないところなら構わないということですね」
その一言にハッとしたときにはもう遅く、ドレスをガバッとたくしあげ私の下半身が露になった。
そのまま両太股を掴んだレオは私に抵抗する隙すら与えず左右に大きく開いて。
「ーーー待っ!」
内太股に強く吸い付いたレオは、赤く鬱血したその痕を満足そうに眺めながら何度も何度も吸い付いた。
「な、何個付ける気よ⋯っ!?」
「そんなの、僕が満足するまでですけど」
「ひえっ」
満足する、というその瞬間が本当に来るのかとむしろ不安になる。
そんな私の事はお構い無しに、レオは太股にキスマークを付けながら器用に服を脱がしてきて。
罪人として投獄されていた為、華美なドレスではなくとてもシンプルなワンピースだった私は簡単に肌が露になってしまった。
「あ⋯レオ」
「ここにもつくかな」
太股から少しずつ上がってきたレオはお臍の下あたりに強く吸い付く。
「ひゃ!っぁはっ」
突然そんなところを唇が滑り、思った以上にくすぐったかった私は思わず体をよじると、そんな私の体を固定しようとするかのようにレオに体重をかけられて。
「ここはあまりつかないですね、残念です」
「やっ、くすぐった⋯っ!」
「こっちはどうかな」
「!」
全身にレオの重みを感じながらずりずりと更に上がってきたレオは、下乳にキスマークを付けた。
「ここは皮膚が薄いから付きやすいですね」
「待っ⋯!」
ちゅ、ちゅと簡単に痕を増やすレオは、先程の刺激ですでに固くなっている乳首には触れないようすぐ横にも痕を付ける。
ぱさりとレオの髪だけが私の先端を掠めるように触れ、思わずびくりと体を跳ねさせた。
「ッ」
そんな私に絶対気付いてるレオは、息だけをふっと吹きかけたと思ったらまた乳首避け今度はすぐ上を強く吸う。
絶妙に触れて貰えない先端が、どこかとても切なく感じたものの、それでも素直に乳首も吸って欲しいなんて言葉には出来なくて。
“いつもはすぐに吸い付くくせにー⋯”
何度も体に教え込まれたその快感が欲しくて、無意識に上半身をくねらせレオの顔に胸を当ててしまうが頑なにソコにだけ触れてくれないレオは。
「ーー僕はセリの言うことには従いますよ、ちゃんと言って?」
「!!」
“やっぱり確信犯じゃない!”
くすりと笑うレオを見てカアッと頬が熱くなる。
それでもどうしても刺激が、いつものあの気持ちよさが欲しい私はどこか震えるような霞んだ声でレオにおねだりをした。
「もっと、して。その⋯先の方も⋯」
「先とは?」
「!?~~ッ、だからその⋯っ、ち、乳首も⋯舐めて欲しい」
私の言葉を聞いたレオは、それでもまだ焦らすようにゆっくり私の乳首に顔を寄せたと思ったら触れる寸前で止まって。
「舐めるだけでいいんですか?」
「ーーーっ、もう!いつもみたいに、レオに⋯めちゃくちゃにされたいわ⋯」
そう告げた瞬間ずっと望んでいた快感を刻むように乳首にぢゅっと強く吸い付いたレオは、舌を器用に使い何度も弾く。
扱くように、押し込むように。そして吸い出すように与えられる全ての刺激を刻み、顔を埋めていない反対の乳首は指でぎゅっと摘ままれた。
「ッ、は⋯ぁん!」
欲しかった刺激を一度に与えられた私は怖いくらいの気持ちよさから逃げようと思わず体をひねるが体重をかけているレオがそれを許してはくれなくて。
「ゃ⋯!待っ、ひゃあん!」
「めちゃくちゃに、と望んだのはセリですよ?全く⋯僕の理性を試してるんですか」
“むしろ理性とかいつあったの”と内心抗議するが私の口からは言葉にならない嬌声だけが溢れていた。
「ーーー!」
相変わらず私の胸を弄んでいたレオが、更に体を上にずらしたと思った時だった。
ーーゴリ、という固いモノが私の内太股に当たって。
「ぁ⋯、れ、レオ⋯?」
「?」
「その、当たって⋯」
「あぁ」
なんだそんなこと、とでも言わんばかりの表情になったレオは、すぐににこりと微笑んで。
「当ててるんですよ」
「わざとなの!?」
えぇ、と当たり前のように頷くレオに唖然とする。
“そりゃ、その⋯最終的な行為に及ぶためには固くなってないと困るのだけれども⋯!”
だからといって、何故わざと当てる必要があるのか理解できず、ただその存在感を主張するかのごとく擦られるとどうしても意識してしまうというもので。
「ぅ⋯、んん⋯っ」
「ふふ、顔がさっきより赤くなりましたね」
「っ!そ、んなこと⋯」
「期待してくれてますか?」
「そんなこと⋯っ!」
“わざとってそういうこと!?”
レオの狙い通りだとわかっているのに、自然と次の展開を連想させられ意識がそこにばかりいってしまう。
まさにレオの手のひらの上で踊らされているようで恥ずかしく、なんだか悔しくて。
せめて一矢報いてやろうと、レオのソコに手を伸ばそうとした時だった。
「ーーーんぁっ!?」
ぐちゅりと音を溢して指が挿入される。
「セリのここは素直ですよ?」
「⋯っ、やぁっ!」
ナカを強く擦るように動かされ、こぽりと垂れた愛液に気付く。
そのまま何度も抽挿を繰り返し、その度に溢れる愛液がレオも濡らしてしまっていて。
「待っ、も⋯もうい、から⋯っ」
「ダメですよ、今日はとことん甘やかしたいんですから」
「でも⋯⋯、ひゃんっ」
溢れた全てを掬うように反対の親指があてがわれたと思ったら、その掬った愛液を擦り付けるようにツンと芯を持ち始めた芽をぐりっと強く押されて。
「ひゃ⋯っ、ぁ、あぁ⋯あっ」
突然のその刺激に腰が思い切り跳ねる。
ゾクゾクと快感が体を走り、気付けばじわりと瞳に涙が滲んでいた。
「上手にイけて偉いですね」
「ーーっ、は、はぁ⋯っんん!」
滲んだ涙を舐めるようにちゅ、と軽くレオの唇が寄せられる。
ナカに挿れられていた指はちゅぽんと抜かれ、気付けばレオのモノがあてがわれていた。
「ーーーっ、ぁ⋯!」
ゆっくり焦らすように入り口を何度もレオので擦りあげられる。
その度に溢れた愛液と絡み、ちゅくちゅくとまるで口付けしているような音が響いた。
耳に響くその音がより一層私の羞恥心を煽ってー⋯
「っ、レオ、も⋯っ、いれて⋯っ」
「まだ時間はありますよ?」
「そうじゃな⋯っんんっ」
入り口を滑るレオのが私の芽を刺激する。
しかし奥まで与えられないその快感は私の中で溜まるばかりで逃がすことが出来ず、すごく苦しくて。
「レオのが、欲しいの⋯!お願い⋯っ」
懇願するようにレオを求めると、濃いグレーの瞳が情欲を浮かべながら少し揺れて。
「ーーーーッッ」
ぬぷ、と蜜壺に先端を埋めたレオは、そのままズブッと奥まで一気に貫いた。
「ぁ、ぁあんっ」
「く⋯っ、ぎゅうぎゅう締め付けられて持っていかれそうです⋯っ」
求めていたモノでナカを抉られ、瞳の奥が真っ白に瞬く。
抜くときはゆっくり味わうように、貫く時は勢いをつけて何度も動かされた。
「ひ、ん、あぁっ」
「気持ちいいですか?」
「んっ、きもちい、気持ちいい⋯っ」
「ふふ、素直なセリも可愛いなぁ」
完全に抜けるギリギリまで腰を引いたと思ったらすぐさま再びぱちゅんと奥まで貫く。
そしてその勢いのまま抽挿の速度を上げて。
「ーーひゃ、ダメ⋯っ、あんっ」
ゾクゾクと体が震え、怖いほどの快感から逃れたくて無意識に体を捩る。
そんな私を愉しそうに眺めつつ恍惚とした表情で舌舐りしたレオは、私の腰をしっかりと掴んで思い切り引き寄せてきて。
「ひゃぁぁん!」
レオの貫く速度と私を引き寄せる力が合わさって子宮口を抉じ開けるようにぐりっと突かれた。
そのまま奥をコンコンと何度も突いたレオは、おもむろに私の背中に腕を回し起こす。
レオの上に座るような形になった私は、自身の体重を支えられず肩にもたれるように顔を埋めると、そのままぎゅうっと力一杯抱き締められて。
どぴゅ、とレオの精が放たれた事を全身で感じた。
「ーーーっ、は⋯ぁ、はぁ⋯っ」
荒い息を整えつつ、快楽の海から解放されたとどこか安堵した私は、そっとレオの上から降りようとしたのだがー⋯
「⋯れ、レオ⋯?」
「はい、セリ」
そのままぎゅうっと抱き締めたまま、にっこり笑ったレオは。
「今日は、目一杯甘やかすって言いましたよね?」
「ーーーひぇっ」
純粋を装った可愛い笑みを貼り付け、全く笑っていない欲を孕んだ瞳を私に向けて。
ーーぱんっ、と下から思い切り突き上げた。
「あ、や、だ⋯めっ、休、休ませ⋯っ、ぁあん」
「えぇ、セリは何もしなくていいですよ。僕の肩にもたれて休んでいてくださいね」
「ば⋯かぁっ!」
“休める訳ないでしょ!”という全力のツッコミは、もちろん言葉になることはなく。
「ぁあっ、あんっ、あ⋯ッ」
「さっき出した僕のとセリのが混ざって泡立ってますね、ふふ、見えますか?」
「やぁ⋯っ!」
嬌声だけを溢し、私が意識を手放すまで容赦なく腰を揺すり続けるのだった。
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