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本編
8.成人だから許される
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「……って言っても、まだ下心がないって確定したわけじゃないんだから」
妙齢の男女が二人きりでお酒を飲む。
アルコールというものは、時に本人の意思を無視して本能を露にするものだから。
なんて考えながら着替えて玄関ロビーで待っていると、後ろからパタパタと小走りで近寄る足音が聞こえて。
「久保さん、すみません! お待たせしましてっ」
「別にたいして待ってないわ。むしろ走らなくても良かったくらいよ」
“ここで可愛く言えれば良かったんだけど”
同僚のことは全く尊敬してはいないが、ただ事実を告げるだけの私とは違い言い方や話し方が可愛く、その部分だけは見習うべきなのかもしれないなんて思った。
「目当てのお店とかあるのかしら? ないなら、適当に見繕うけど」
「俺が指定していいですか?」
「えっ、えぇ。構わないわ」
お店の希望を聞いたのは私だが、気遣い屋の彼ならどこでもいいと答えると勝手に思い込んでいたせいで水澄さんの返事を聞きギシリと体が固まる。
“もちろんどこだっていいんだけど”
二人きりで仕事帰りに飲む時、しかも対外的には付き合っている相手。
一体どこを指定されるのか、と考えドクンと心臓が跳ねた。
雰囲気のいいイタリアン?
それとも落ち着いたバー?
まさかホテルのレストランなんかじゃないわよね?
一瞬で色んな場所が脳内を駆け巡り、思わずごくりと唾を呑む。
まさか。
まさかまさかまさか。
“前回がゲームセンターコースの16時解散だったせいで油断した?”
けど、まさか、でも、もしかしたら。
色んな感情で混乱しつつも、冷静に振る舞わなくてはと自身を奮い立たせた私は顔から表情を無理やり消して彼の隣に立った。
そしてそのまま彼と並んで歩き着いたお店を見て、無理やり消したのではなく本当にスンッと表情が消える。
「水澄さん」
「じゃ、入りましょうか」
「…………えぇ。どこでも、どこでもいいと言ったものね」
連れられた先の、その店は。
“イタリアンレストラン、だけど……!”
「ッ、……ふ」
鮮やかでいろんな場所で見る同じ看板、漏れ聞こえる老若男女の声。
そこは、全国展開しているファミリーレストランのチェーン店だった。
激安でコスパが良く、学校帰りに課題をしたりとみんなでよく集まったことを思い出す。
「ふふ、ん、ふ」
「久保さん?」
突然肩を震わせさせた私に驚いたのかきょとんとした顔の水澄さん私の顔を覗き込み、笑いを堪えていることに気付く。
「あー、やっぱり別の店に変えます?」
「あら、ふふっ、いいじゃない」
“変に緊張して損したわ”
体から一気に力が抜けた私は、堪えきれなかった笑いをもう隠すことは諦めて口元を緩めながら彼の手を取った。
そのまま自分でここに連れてきたくせに入るのを躊躇っている水澄さんを引っ張るようにして店内に入る。
週初めの月曜だということと、まだ時間が19時前だったこともあってすんなりと席に案内された。
「すみません、ここだとやっぱり締まらないっていうか、久保さんのイメージにあいませんよね」
「そう? ワインもあるしドリンクバーの飲み物と混ぜるのやってみたいと思ってたわよ?」
「えっ」
“そんなに意外そうな顔をしなくてもいいじゃない”
その顔にムッとした私は、水澄さんを無視してメニューを広げる。
学生の時はベルを鳴らし店員さんに直接注文を伝えていたはずだが、いつの間にかメニューと共に置かれている注文票に注文したい商品の番号を記載するように変化しているようだった。
「これに書けばいいのよね」
初めての注文スタイルに少し戸惑っていると、私の手からするりと注文票を抜き取った水澄さんが一緒に置かれていたボールペンも手に握る。
「どれがいいんですか?」
「なによ、貴方だけお店変えても構わないけれど」
「俺こそこの店の似合うキャラなんじゃないですか?」
何故か拗ねたような言い方をしてしまった私はそんな自分に戸惑うが、水澄さんは気にならなかったのかさらさらとペンを走らせる。
姿勢よく書き進める様は、彼の言うキャラとは反対にどこか大人びて見え、店の雰囲気とのチグハグさがなんだか少し可笑しかった。
“なにがこの店の似合う、よ。きっとどの店にいても様になるくせに”
なんて思わされたことは悔しいので、一生伝えるつもりはないけれど。
「私、シュリンプのサラダが食べたいわ」
「俺はやっぱりドリアかな。なんかここに来るとこのドリアを食べなきゃいけないような脅迫概念に襲われるんですよね」
「値段もボリュームも学生には魅力的だものね」
「あの、社会人です。24歳になりました」
「あら、私の二つ下なのね」
冗談とも言えないような軽口を交わす時間は思ったよりも心地よく、誰かと食事を共にするのも悪くないと改めてそう実感したのだった。
お店に入ったのが19時前だったということもあり、店を出たのが20時を少し過ぎたくらいの時間だった。
まだそこまで遅い時間ではなく、人通りも十分ある時間。
だからこそ送る必要はないと伝えたが、デート相手を送らない選択肢はないだなんて言われると断れない。
“それに彼にはもう家を知られてるし”
水澄さんとの食事が思ったよりも楽しかったからか、ネットで見たワインとドリンクバーのコラボで作るお酒も美味しくつい色々試しもした。
せっかくだからとデキャンタで頼んだワインを頑なに拒絶されたので全て私が飲み切ったせいもあり少しふわふわした気持ちになっているのも事実。
そんなアルコールの力が背中を押したこともあり、私は彼の言葉に甘え一緒に帰路についていた。
帰り道も、カラオケで何を歌うだのファーストフードの新メニューについてだのまるで学生の頃に引き戻されたような会話を楽しんだ。
どうやら彼といると自分の年齢が26歳のいい大人で、彼の年齢も24歳のいい大人だと聞いたばかりなのにすぐ抜け落ちてしまうようで。
――このまま解散は少し寂しいと思ったから。
「私の部屋、寄ってく?」なんて一言が自然と溢れ出た。
「は?」
ぽかんとした水澄さんの顔と目が合い、アルコールでふわふわと浮かれていた脳が急速に冷える。
“私、何を言った!?”
学校帰りに『ゲームして行く?』くらいの軽いノリで誘うには、互いの年齢や私たちがいい大人の男女であるということ、そして私が一人暮らしであることなど――あまりにも“違う意図”を含みすぎていて。
「ち、ちが……ッ、私は別に変な意図はないって言うか!」
「え、変な?」
「いやっ、それも間違い、言葉の綾でっ」
下心があるか見極めるどころか、これでは下心があるのは完全に私の方だと気付き額にじわりと汗が滲む。
あれだけ飲んだワインは一瞬でどこかに消えたようで、完全に酔いが覚めた私だったが動揺からか言葉は上手く出なかった。
「だからその、今のは」
「魅力的なお誘いなんですが……まだ仕事が……」
「は?」
そしてそんなしどろもどろな私に告げられた彼の一言は、形勢逆転とばかりに私から呆れたような一言を引き出した。
「まだ、仕事が?」
「あ、あー、はは、まぁ……少しだけ?」
“なんで疑問形なのよ!”
というか、彼が頑なにワインを飲まなかったのは。
「まさか今から会社に戻るとか言うんじゃないでしょうね!?」
「いやぁ、そのまさかだったり」
「だったらもっと早く言いなさいよ!? 私、水澄さんはお酒飲めなかったのねなんて思うだけで何も気付かなくて!」
「お酒はそれなりに飲みますけどね。今日はほら、もうすぐ大きいコンペがあって」
「なら尚更なんで今日……」
――あ、違う。
彼が今日私を誘ったのは、私を助けるために同僚にあんな言い訳をしたからだ。
“口先だけの約束だと、どこかでボロが出るかもしれないし、そのボロは必ず突かれるもの”
だからその『約束』を『本当』にしてくれたのだ。
「コンペ、大事なくせに」
ぽつりとそんな言葉が溢れる。
こんな言い方がしたい訳じゃないのに、本当は来てくれて嬉しいくせに。
本当に付き合っているわけでもない私の為にわざわざ時間を使い、心配だからと会社から遠ざかるのに送ってくれて。
水澄さんはなんでこんなに親切なのだろう。
気遣ってくれるのだろう。
きっかけはたまたま居合わせたというだけなのに。
「……可愛い彼女が、頑張ってって言ってくれたらこのコンペ取れるかもしれませんね」
「それって」
「今回結構競合なんですよね。だから頑張ろうって思えるような後押しが欲しいなって」
「もう……」
はぁ、とため息が私の口から零れ、口角は上がり頬がじわりと熱を持った。
“私は本物の彼女じゃないけれど”
「――頑張ってね、水澄さんならきっと大丈夫だと思うけど」
「はい、ありがとうございます」
ニッと笑う彼はやはり年齢より幼く見えるのにどこか大人っぽくも感じて。
私の胸がただドキドキと高鳴ることを感じたのだった。
妙齢の男女が二人きりでお酒を飲む。
アルコールというものは、時に本人の意思を無視して本能を露にするものだから。
なんて考えながら着替えて玄関ロビーで待っていると、後ろからパタパタと小走りで近寄る足音が聞こえて。
「久保さん、すみません! お待たせしましてっ」
「別にたいして待ってないわ。むしろ走らなくても良かったくらいよ」
“ここで可愛く言えれば良かったんだけど”
同僚のことは全く尊敬してはいないが、ただ事実を告げるだけの私とは違い言い方や話し方が可愛く、その部分だけは見習うべきなのかもしれないなんて思った。
「目当てのお店とかあるのかしら? ないなら、適当に見繕うけど」
「俺が指定していいですか?」
「えっ、えぇ。構わないわ」
お店の希望を聞いたのは私だが、気遣い屋の彼ならどこでもいいと答えると勝手に思い込んでいたせいで水澄さんの返事を聞きギシリと体が固まる。
“もちろんどこだっていいんだけど”
二人きりで仕事帰りに飲む時、しかも対外的には付き合っている相手。
一体どこを指定されるのか、と考えドクンと心臓が跳ねた。
雰囲気のいいイタリアン?
それとも落ち着いたバー?
まさかホテルのレストランなんかじゃないわよね?
一瞬で色んな場所が脳内を駆け巡り、思わずごくりと唾を呑む。
まさか。
まさかまさかまさか。
“前回がゲームセンターコースの16時解散だったせいで油断した?”
けど、まさか、でも、もしかしたら。
色んな感情で混乱しつつも、冷静に振る舞わなくてはと自身を奮い立たせた私は顔から表情を無理やり消して彼の隣に立った。
そしてそのまま彼と並んで歩き着いたお店を見て、無理やり消したのではなく本当にスンッと表情が消える。
「水澄さん」
「じゃ、入りましょうか」
「…………えぇ。どこでも、どこでもいいと言ったものね」
連れられた先の、その店は。
“イタリアンレストラン、だけど……!”
「ッ、……ふ」
鮮やかでいろんな場所で見る同じ看板、漏れ聞こえる老若男女の声。
そこは、全国展開しているファミリーレストランのチェーン店だった。
激安でコスパが良く、学校帰りに課題をしたりとみんなでよく集まったことを思い出す。
「ふふ、ん、ふ」
「久保さん?」
突然肩を震わせさせた私に驚いたのかきょとんとした顔の水澄さん私の顔を覗き込み、笑いを堪えていることに気付く。
「あー、やっぱり別の店に変えます?」
「あら、ふふっ、いいじゃない」
“変に緊張して損したわ”
体から一気に力が抜けた私は、堪えきれなかった笑いをもう隠すことは諦めて口元を緩めながら彼の手を取った。
そのまま自分でここに連れてきたくせに入るのを躊躇っている水澄さんを引っ張るようにして店内に入る。
週初めの月曜だということと、まだ時間が19時前だったこともあってすんなりと席に案内された。
「すみません、ここだとやっぱり締まらないっていうか、久保さんのイメージにあいませんよね」
「そう? ワインもあるしドリンクバーの飲み物と混ぜるのやってみたいと思ってたわよ?」
「えっ」
“そんなに意外そうな顔をしなくてもいいじゃない”
その顔にムッとした私は、水澄さんを無視してメニューを広げる。
学生の時はベルを鳴らし店員さんに直接注文を伝えていたはずだが、いつの間にかメニューと共に置かれている注文票に注文したい商品の番号を記載するように変化しているようだった。
「これに書けばいいのよね」
初めての注文スタイルに少し戸惑っていると、私の手からするりと注文票を抜き取った水澄さんが一緒に置かれていたボールペンも手に握る。
「どれがいいんですか?」
「なによ、貴方だけお店変えても構わないけれど」
「俺こそこの店の似合うキャラなんじゃないですか?」
何故か拗ねたような言い方をしてしまった私はそんな自分に戸惑うが、水澄さんは気にならなかったのかさらさらとペンを走らせる。
姿勢よく書き進める様は、彼の言うキャラとは反対にどこか大人びて見え、店の雰囲気とのチグハグさがなんだか少し可笑しかった。
“なにがこの店の似合う、よ。きっとどの店にいても様になるくせに”
なんて思わされたことは悔しいので、一生伝えるつもりはないけれど。
「私、シュリンプのサラダが食べたいわ」
「俺はやっぱりドリアかな。なんかここに来るとこのドリアを食べなきゃいけないような脅迫概念に襲われるんですよね」
「値段もボリュームも学生には魅力的だものね」
「あの、社会人です。24歳になりました」
「あら、私の二つ下なのね」
冗談とも言えないような軽口を交わす時間は思ったよりも心地よく、誰かと食事を共にするのも悪くないと改めてそう実感したのだった。
お店に入ったのが19時前だったということもあり、店を出たのが20時を少し過ぎたくらいの時間だった。
まだそこまで遅い時間ではなく、人通りも十分ある時間。
だからこそ送る必要はないと伝えたが、デート相手を送らない選択肢はないだなんて言われると断れない。
“それに彼にはもう家を知られてるし”
水澄さんとの食事が思ったよりも楽しかったからか、ネットで見たワインとドリンクバーのコラボで作るお酒も美味しくつい色々試しもした。
せっかくだからとデキャンタで頼んだワインを頑なに拒絶されたので全て私が飲み切ったせいもあり少しふわふわした気持ちになっているのも事実。
そんなアルコールの力が背中を押したこともあり、私は彼の言葉に甘え一緒に帰路についていた。
帰り道も、カラオケで何を歌うだのファーストフードの新メニューについてだのまるで学生の頃に引き戻されたような会話を楽しんだ。
どうやら彼といると自分の年齢が26歳のいい大人で、彼の年齢も24歳のいい大人だと聞いたばかりなのにすぐ抜け落ちてしまうようで。
――このまま解散は少し寂しいと思ったから。
「私の部屋、寄ってく?」なんて一言が自然と溢れ出た。
「は?」
ぽかんとした水澄さんの顔と目が合い、アルコールでふわふわと浮かれていた脳が急速に冷える。
“私、何を言った!?”
学校帰りに『ゲームして行く?』くらいの軽いノリで誘うには、互いの年齢や私たちがいい大人の男女であるということ、そして私が一人暮らしであることなど――あまりにも“違う意図”を含みすぎていて。
「ち、ちが……ッ、私は別に変な意図はないって言うか!」
「え、変な?」
「いやっ、それも間違い、言葉の綾でっ」
下心があるか見極めるどころか、これでは下心があるのは完全に私の方だと気付き額にじわりと汗が滲む。
あれだけ飲んだワインは一瞬でどこかに消えたようで、完全に酔いが覚めた私だったが動揺からか言葉は上手く出なかった。
「だからその、今のは」
「魅力的なお誘いなんですが……まだ仕事が……」
「は?」
そしてそんなしどろもどろな私に告げられた彼の一言は、形勢逆転とばかりに私から呆れたような一言を引き出した。
「まだ、仕事が?」
「あ、あー、はは、まぁ……少しだけ?」
“なんで疑問形なのよ!”
というか、彼が頑なにワインを飲まなかったのは。
「まさか今から会社に戻るとか言うんじゃないでしょうね!?」
「いやぁ、そのまさかだったり」
「だったらもっと早く言いなさいよ!? 私、水澄さんはお酒飲めなかったのねなんて思うだけで何も気付かなくて!」
「お酒はそれなりに飲みますけどね。今日はほら、もうすぐ大きいコンペがあって」
「なら尚更なんで今日……」
――あ、違う。
彼が今日私を誘ったのは、私を助けるために同僚にあんな言い訳をしたからだ。
“口先だけの約束だと、どこかでボロが出るかもしれないし、そのボロは必ず突かれるもの”
だからその『約束』を『本当』にしてくれたのだ。
「コンペ、大事なくせに」
ぽつりとそんな言葉が溢れる。
こんな言い方がしたい訳じゃないのに、本当は来てくれて嬉しいくせに。
本当に付き合っているわけでもない私の為にわざわざ時間を使い、心配だからと会社から遠ざかるのに送ってくれて。
水澄さんはなんでこんなに親切なのだろう。
気遣ってくれるのだろう。
きっかけはたまたま居合わせたというだけなのに。
「……可愛い彼女が、頑張ってって言ってくれたらこのコンペ取れるかもしれませんね」
「それって」
「今回結構競合なんですよね。だから頑張ろうって思えるような後押しが欲しいなって」
「もう……」
はぁ、とため息が私の口から零れ、口角は上がり頬がじわりと熱を持った。
“私は本物の彼女じゃないけれど”
「――頑張ってね、水澄さんならきっと大丈夫だと思うけど」
「はい、ありがとうございます」
ニッと笑う彼はやはり年齢より幼く見えるのにどこか大人っぽくも感じて。
私の胸がただドキドキと高鳴ることを感じたのだった。
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