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本編
4.強い女でいたいから
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電話が鳴ったのは丁度定時を30分ほど過ぎたタイミングだった。
登録していない番号だったが、心当たりがあったので慌てて通話ボタンを押すと、相手はやはり水澄さんで。
『夜分遅くに申し訳ありません。こちら久保美月さんの携帯番号でお間違いありませんでしょうか?』
なんて、まるで取引先相手にかける最初の電話のような少し堅苦しい言い方に小さく笑う。
「はい、そうです。水澄さんですか」
『あ、良かった。番号いただいたので掛けさせて貰ったんですが、何かありましたか? もしかしてまだ体調が悪いです?』
「いいえ、お陰様でもう大丈夫です。お礼を言おうと思ったんですがいらっしゃらなかったので、番号を置かせて貰ったんですよ。コーヒーは私が飲みました」
正直にそう伝えると、納得したのか電話の向こうから『あぁ』と声が聞こえた。
“コーヒーのこと、忘れてたのかしら”
まるで今言われて思い出した、という反応に思わず怪訝な顔になる。
もしかしたらあの時私が食い下がったから、適当に口にしただけだったのかもしれない。
「今仕事終わりですか? お時間があるようならお礼したいのですが」
『たまたま居合わせただけなので、お礼とかは本当に必要ないんですが』
うーん、と電話の向こうで少し躊躇うような声が聞こえたので畳み掛けるように言葉を重ねる。
このまま有耶無耶にされ、礼儀のなっていない女にはなりたくなかった。
「コーヒー、少し会社から離れるんですが美味しいお店を知ってます。そうか、どこかでテイクアウトしてお持ちしましょうか? 水澄さんももう帰られるんですよね?」
電話をくれたということは彼も仕事が終わったのだろうと推測しそう言うと、何が面白かったのか突然電話口の向こうで笑い声が聞こえて思わず眉をひそめる。
“このやり取り、どこも面白い要素なんてなかったと思うんだけど”
そんな私のムッとした気持ちが伝わったのか、『すみません』と口にした水澄さんが今から玄関ロビーへ向かうと言ってくれたので、その件についてはそれ以上聞かずに私も着替えた制服を鞄に入れてそこへ向かうことにした。
「お疲れ様です」
「久保さんもお疲れ様です」
二階の更衣室と六階の営業部とではやはり私の方が玄関ロビーに着くのが早かったらしく、立っている私に気付いた水澄さんが駆け足で近付いてきてくれた。
“さっきはああ言ったけど、この時間からコーヒーだけっていうのもおかしいわよね”
元々お詫びも兼ねて食事くらいは奢るつもりでいたので、私はスマホで近くのお店を検索しながら彼に何か食べたいものがあるか確認したのだが。
「え……、コーヒーじゃなかったんですか?」
ぽかんとした顔を向けられ、私も釣られてぽかんとしてしまった。
「流石にあれだけ迷惑をかけたので、コーヒーだけとは思ってないわ」
「いや、さっきも言ったんですが本当に大したことはしてませんし」
“私の失態をフォローし、わざわざ仕事を抜けて家まで送ってくれたのに?”
しかも下心を疑われるというオマケ付きである。
改めてそう考えると、どう考えてもコーヒーでは釣り合いが取れないと思ったが。
「そこの自販機で缶コーヒー、それで十分です」
何故か彼もそれ以上引く気がなさそうで困ってしまった。
「……もしかして、誰かに見られたくないとか?」
決してやましいつもりで誘っている訳ではないが、もし彼に彼女や片想いの相手がいるのならば誤解されたくないという可能性もあるだろう。
そう気付いた私が聞くと、慌てて水澄さんが両手を顔の前に出し、手と首を振る。
「違いますよ! いませんから、そんな人! ただ、その……」
そして彼のそんな仕草を見てある違和感に気付いた。
「手ぶらってことは、もしかしてまだ仕事が?」
「あー、ははは。折角誘ってくださり光栄なのですが」
“ならなんであのタイミングで電話を……”
確実に定時で終わる受付業務と違い、確かに比較的残業の多い営業部。
わざわざ定時から30分後の時間に電話を掛けたのは、もしかしたら私の時間に合わせてくれたのかもしれないと気付き思わず口ごもった。
“定時で仕事を終え、着替えてから会社を出るなら確かに30分後くらいが丁度いいわ”
「わかった、じゃあ今日は向かいのコーヒーショップで。でもこのままじゃ流石に私も納得できないから、改めてお礼させてくれないかしら。借りを作るの、嫌なのよ」
そう言いながら向かいのお店を指さすとさっきまで少し困ったような顔をしていた水澄さんがクックッと笑う。
「はい、そういうことなら」
“何が可笑しいのよ”
そんな彼をちょっと不満に思いつつ連れだって向かいのコーヒーショップへ向かった。
「ブラックで」
「あら、飲めるの?」
「ちょっと、久保さん!? それどーいう意味ですか」
少し以外に思い思わずそう口にすると、わざとなのか何なのか、ぷくりと頬を水澄さんが膨らませる。
“そういう顔をするから意外に思うんじゃない”
もちろん成人男性がブラックコーヒーを好んでいたところで不思議でもなんでもないのだが、少し子犬っぽい彼の見た目のせいで勝手にそう思ってしまったことを反省した。
「ごめんなさい。なんとなく水澄さんは甘いものを好みそうに見えてしまって」
正直にそう謝罪すると、さっきまで頬を膨らませていた彼がにこりと笑う。
「久保さんもブラックコーヒーなんですね」
「イメージ通りでしょ」
「うーん、まぁ。でも、甘いの飲んでてもいいと思いますけどね」
あくまでも相手を気遣ったその言い回しに苦笑する。
“こんなに気遣ってばかりでしんどくないのかしら”
「私は見られたい私でいるだけ。そう見えるように自分を作ってるの」
今思い返しても何故彼にそんなことを言ったのかはわからない。
すでにとんでもない恰好を見られたからかもしれないし、彼のどこか純粋そうな雰囲気に惑わされたのかもしれない。
だが、この時の私は何故か本音を口にしていた。
「作ってるんですか」
「人なんてどうせ全てを分かり合える相手なんていないもの」
“どれだけ心を許しているつもりでも、どれだけ信頼しているつもりでも関係ない”
一か月ほど前から私に嫌がらせをするようになった彼女たちだって、もっと前は美月先輩と確かに慕ってくれていたのだから。
「だったら、見られたい自分を作ることはおかしくないでしょ」
「そういうものですか?」
「少なくとも私はそう思ってるわ、水澄さんだってその犬っぽいキャラ多少は作ってるんじゃないの?」
「犬!?」
私の発言にぎょっとした水澄さんを見て、自身の失言に気付く。
“ちょっと私気が抜けすぎでしょ!”
しまった、と焦っていると、そんな私を察したのかそもそもあまり気に留めなかったのか、すぐに普通の表情に戻った水澄さんは。
「確かに、自然とこうやって振る舞ってるからもしかしたら久保さんの言う通り本能的に犬になってるのかも」
なんてあっさりと断言した。
「私が言うのもなんだけど、そんなこと口に出さなくても……」
「いやぁ、確かにそうかもって思っちゃって。あっ、でも別に犬になりたい訳じゃないですよ? こう振る舞えば円滑に回るなって場面も確かにあったなって思っただけです」
「そうなんだ」
「あ、一応言っておくと別に可愛がられたくてこんな感じに振る舞ってる訳じゃないですからね」
「わかってるわよ」
少し焦ったような水澄さんに慌てて頷くと、彼はほっとしたような顔をする。
“確かに周りに可愛がられるキャラって仕事を円滑に進めるものね”
それは私の持っていないものでもあったので、素直にそう言う彼に関心した。
だからだろうか。
「すごいのね」
「え……」
気付けば零れるように本音が漏れる。
その呟きを聞いた彼が少し意外そうな顔をしたのに気付き、ハッとした私は慌てて取り繕うように目の前の残ったコーヒーを一気飲みした。
登録していない番号だったが、心当たりがあったので慌てて通話ボタンを押すと、相手はやはり水澄さんで。
『夜分遅くに申し訳ありません。こちら久保美月さんの携帯番号でお間違いありませんでしょうか?』
なんて、まるで取引先相手にかける最初の電話のような少し堅苦しい言い方に小さく笑う。
「はい、そうです。水澄さんですか」
『あ、良かった。番号いただいたので掛けさせて貰ったんですが、何かありましたか? もしかしてまだ体調が悪いです?』
「いいえ、お陰様でもう大丈夫です。お礼を言おうと思ったんですがいらっしゃらなかったので、番号を置かせて貰ったんですよ。コーヒーは私が飲みました」
正直にそう伝えると、納得したのか電話の向こうから『あぁ』と声が聞こえた。
“コーヒーのこと、忘れてたのかしら”
まるで今言われて思い出した、という反応に思わず怪訝な顔になる。
もしかしたらあの時私が食い下がったから、適当に口にしただけだったのかもしれない。
「今仕事終わりですか? お時間があるようならお礼したいのですが」
『たまたま居合わせただけなので、お礼とかは本当に必要ないんですが』
うーん、と電話の向こうで少し躊躇うような声が聞こえたので畳み掛けるように言葉を重ねる。
このまま有耶無耶にされ、礼儀のなっていない女にはなりたくなかった。
「コーヒー、少し会社から離れるんですが美味しいお店を知ってます。そうか、どこかでテイクアウトしてお持ちしましょうか? 水澄さんももう帰られるんですよね?」
電話をくれたということは彼も仕事が終わったのだろうと推測しそう言うと、何が面白かったのか突然電話口の向こうで笑い声が聞こえて思わず眉をひそめる。
“このやり取り、どこも面白い要素なんてなかったと思うんだけど”
そんな私のムッとした気持ちが伝わったのか、『すみません』と口にした水澄さんが今から玄関ロビーへ向かうと言ってくれたので、その件についてはそれ以上聞かずに私も着替えた制服を鞄に入れてそこへ向かうことにした。
「お疲れ様です」
「久保さんもお疲れ様です」
二階の更衣室と六階の営業部とではやはり私の方が玄関ロビーに着くのが早かったらしく、立っている私に気付いた水澄さんが駆け足で近付いてきてくれた。
“さっきはああ言ったけど、この時間からコーヒーだけっていうのもおかしいわよね”
元々お詫びも兼ねて食事くらいは奢るつもりでいたので、私はスマホで近くのお店を検索しながら彼に何か食べたいものがあるか確認したのだが。
「え……、コーヒーじゃなかったんですか?」
ぽかんとした顔を向けられ、私も釣られてぽかんとしてしまった。
「流石にあれだけ迷惑をかけたので、コーヒーだけとは思ってないわ」
「いや、さっきも言ったんですが本当に大したことはしてませんし」
“私の失態をフォローし、わざわざ仕事を抜けて家まで送ってくれたのに?”
しかも下心を疑われるというオマケ付きである。
改めてそう考えると、どう考えてもコーヒーでは釣り合いが取れないと思ったが。
「そこの自販機で缶コーヒー、それで十分です」
何故か彼もそれ以上引く気がなさそうで困ってしまった。
「……もしかして、誰かに見られたくないとか?」
決してやましいつもりで誘っている訳ではないが、もし彼に彼女や片想いの相手がいるのならば誤解されたくないという可能性もあるだろう。
そう気付いた私が聞くと、慌てて水澄さんが両手を顔の前に出し、手と首を振る。
「違いますよ! いませんから、そんな人! ただ、その……」
そして彼のそんな仕草を見てある違和感に気付いた。
「手ぶらってことは、もしかしてまだ仕事が?」
「あー、ははは。折角誘ってくださり光栄なのですが」
“ならなんであのタイミングで電話を……”
確実に定時で終わる受付業務と違い、確かに比較的残業の多い営業部。
わざわざ定時から30分後の時間に電話を掛けたのは、もしかしたら私の時間に合わせてくれたのかもしれないと気付き思わず口ごもった。
“定時で仕事を終え、着替えてから会社を出るなら確かに30分後くらいが丁度いいわ”
「わかった、じゃあ今日は向かいのコーヒーショップで。でもこのままじゃ流石に私も納得できないから、改めてお礼させてくれないかしら。借りを作るの、嫌なのよ」
そう言いながら向かいのお店を指さすとさっきまで少し困ったような顔をしていた水澄さんがクックッと笑う。
「はい、そういうことなら」
“何が可笑しいのよ”
そんな彼をちょっと不満に思いつつ連れだって向かいのコーヒーショップへ向かった。
「ブラックで」
「あら、飲めるの?」
「ちょっと、久保さん!? それどーいう意味ですか」
少し以外に思い思わずそう口にすると、わざとなのか何なのか、ぷくりと頬を水澄さんが膨らませる。
“そういう顔をするから意外に思うんじゃない”
もちろん成人男性がブラックコーヒーを好んでいたところで不思議でもなんでもないのだが、少し子犬っぽい彼の見た目のせいで勝手にそう思ってしまったことを反省した。
「ごめんなさい。なんとなく水澄さんは甘いものを好みそうに見えてしまって」
正直にそう謝罪すると、さっきまで頬を膨らませていた彼がにこりと笑う。
「久保さんもブラックコーヒーなんですね」
「イメージ通りでしょ」
「うーん、まぁ。でも、甘いの飲んでてもいいと思いますけどね」
あくまでも相手を気遣ったその言い回しに苦笑する。
“こんなに気遣ってばかりでしんどくないのかしら”
「私は見られたい私でいるだけ。そう見えるように自分を作ってるの」
今思い返しても何故彼にそんなことを言ったのかはわからない。
すでにとんでもない恰好を見られたからかもしれないし、彼のどこか純粋そうな雰囲気に惑わされたのかもしれない。
だが、この時の私は何故か本音を口にしていた。
「作ってるんですか」
「人なんてどうせ全てを分かり合える相手なんていないもの」
“どれだけ心を許しているつもりでも、どれだけ信頼しているつもりでも関係ない”
一か月ほど前から私に嫌がらせをするようになった彼女たちだって、もっと前は美月先輩と確かに慕ってくれていたのだから。
「だったら、見られたい自分を作ることはおかしくないでしょ」
「そういうものですか?」
「少なくとも私はそう思ってるわ、水澄さんだってその犬っぽいキャラ多少は作ってるんじゃないの?」
「犬!?」
私の発言にぎょっとした水澄さんを見て、自身の失言に気付く。
“ちょっと私気が抜けすぎでしょ!”
しまった、と焦っていると、そんな私を察したのかそもそもあまり気に留めなかったのか、すぐに普通の表情に戻った水澄さんは。
「確かに、自然とこうやって振る舞ってるからもしかしたら久保さんの言う通り本能的に犬になってるのかも」
なんてあっさりと断言した。
「私が言うのもなんだけど、そんなこと口に出さなくても……」
「いやぁ、確かにそうかもって思っちゃって。あっ、でも別に犬になりたい訳じゃないですよ? こう振る舞えば円滑に回るなって場面も確かにあったなって思っただけです」
「そうなんだ」
「あ、一応言っておくと別に可愛がられたくてこんな感じに振る舞ってる訳じゃないですからね」
「わかってるわよ」
少し焦ったような水澄さんに慌てて頷くと、彼はほっとしたような顔をする。
“確かに周りに可愛がられるキャラって仕事を円滑に進めるものね”
それは私の持っていないものでもあったので、素直にそう言う彼に関心した。
だからだろうか。
「すごいのね」
「え……」
気付けば零れるように本音が漏れる。
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