4 / 5
4.初心者に求めるレベルではない
しおりを挟む
繰り返されるその強い刺激にゾクゾクと快感が走る。
「ーーんっ、はぁん」
部屋には私の口から漏れる嬌声と、ぴちゃぴちゃという卑猥な水音が響いていた。
「殿下、殿下ぁ···っ」
「だからルイスって言ったでしょ?今度はお仕置きして欲しいのかな」
何度も繰り返された胸への愛撫でぷっくり赤く腫れ上がった2つの先端を同時につねられる。
「ひんっ!」
「ほら、忘れないように何度も言って。ルイス、だよ」
「る、ルイスぅ···」
「忘れないでね、これまでもこれからもずっと私のだよ」
つねったまま引っ張るルイスは、そのまま少し上体を起こしてちゅ、とキスを落とす。
「あ、んんっ、んーーっ」
幾度も与えられる刺激が甘い痛みになってじわじわと全身を襲う。
一方的に身体を委ねる快感と興奮が何故か安心感も併発し、ルイスの舌を求めて控えめに動かす事を覚えた頃だった。
ーーーーくち。
「ーーーッ」
「あれ、もうこんなに濡れてるよ、どうして?」
脱がされたドレスの下、かろうじて残っていたドロワーズの中に気付けばルイスの手が入っていて。
「ーーあ、え···?」
突然誰にも触れられた事のない場所をまさぐられ、頭が真っ白になる。
「や、そこは、ひゃっ」
「エメ、期待してるの?」
月明かりに照らされ妖しく微笑むルイスの顔が浮き上がる。
その妖艶な誘いに答える言葉なんてわからなくて。
「や、ちが、や···」
「何が嫌なの?エメの嫌がることはしたくないから、そのお口でちゃんと言って?」
「わ、わかんな···んんっ」
入り口をぴちゃぴちゃとわざと音が響くように軽く刺激を与えていたその指が、ぬぷりと蜜壺に挿れられた。
「ーーーーーーーぁっ!?」
ハジメテのその異物感にどう感じればいいかわからず、思わずルイスの身体にしがみつく。
ゆっくりナカの感触を味わうように指が抽挿され、その度にくぷりと蜜が溢れた。
「ほら、わかる?エメのここ、こんなに溢れてるよ」
「あ、あぁ····んぁぁっ」
教えて、と言われても、言って、と言われても言葉なんて出てこないのに、わかるかと問われてそれが意味する事なんか想像すら出来ない。
私の口からは、ただただ言葉にならない言葉だけが零れるように溢れ出るだけだ。
「いっぱいほぐさないと後から辛いからね」
「つ····ら、い?」
ちゅぽんと指を抜かれ、まだ脳内が痺れているように感じるものの直接与えられる刺激から解放されて少しだけ冷静になる。
そんな私の手を取ったルイスは····
「だってもうすぐコレがここに入るんだもの」
「ーーーあ、え?」
閨教育で知識だけはあったが、手を引かれ服の上からとはいえ触らされはルイスのソコはしっかりと主張を始めていて····
「こ、れが····わたく、しに····?」
しどろもどろになりつつ思わず確認する。
“ゆ、指なんかより全然、全然太い····!?”
不安で少し青ざめた私とは対照的に、相変わらず微笑むルイスは楽しそうだ。
その笑顔に何故か嫌な予感がするのはどうしてなのだろうか。
無意識に少し身体が震える。
そんな私に気付いたルイスは、なんだか少しわざとらしく「寒い?」と聞いてきたのだが···
「大変だ、すぐに熱くしてあげるからね?」
「や、あのっ、待っ···!」
寒いかと聞いたくせに布団を全て剥ぎ取ったルイスは、すぐに両足をぐい、と持ち上げて。
「ひ、やぁぁっ!?」
先程まで指で馴染まされていた蜜壺に生暖かい舌が挿れられ、しかもーー···
「あぁ、ここも主張してるね」
グリ、と芯を持ち始めた芽を舌で舐め弾いた。
一気に頭まで刺激が走り、無意識に仰け反ると足を持ち上げていた手を外しすかさずぶるんと跳ねた胸を鷲掴む。
「ーーー、ひ、んん、んぁ!?」
舐め弾かれた芽を今度は強く吸われ、胸を揉みつつ乳首をグリグリ潰される。
同時に与えられるその刺激が最早快感なのか苦痛なのかわからない程で、ただ喘ぐしか出来ない。
そんな私を一方的に堪能したルイスはまた舌をナカに挿れたのだがーー·····
「あ、あぁっ!?」
ぐちゅりと音を溢し蜜を溢れさせた私のソコに、舌だけでなく指を2本も一緒に挿れてきて···
「あ、あぁ、あぁんっ!ひゃあっ」
内側を擦られる感覚だけでなく、バラバラに指が動いているだろう異物感が私を襲う。
違和感しか感じなかったはずなのに、じわじわとその刺激を求めて身体が揺れるのを止められない。
もじもじと太股を擦り合わせ襲う刺激を緩和したいのに、ルイスの頭を挟むだけで上手く熱が逃がせずもどかしさに自然と涙が滲む。
そんな私をふふ、と楽しそうに堪能したルイスはまるで宝物のように優しく優しく抱き締めてきて。
「本当に大好きだよ、エメ」
そう囁き抱き締める力を強くする。
その力強い腕に、快感を与えられ続けた身体から自然と力が抜けた時だった。
「ーーーーへ?」
抱き締めたままぐるりと体勢を変えられ、気付いた時には何故かルイスの下腹部辺りに座っていて。
いつの間にか手を私の腰に移動させていたルイスは、そのままグリ、と先程触れたソコに私の愛液を擦り付けるように動かす。
「や、これは····待って待ってルイス····っ」
「何年待ってたと思ってるの?もう待たないよ?」
「や、はぁんっ」
指や舌とは違ってゴリゴリ擦られるその刺激は一瞬で私の頭を沸騰させる。
「ね、見て?エメので私の服はびちゃびちゃになっちゃったね?」
「や、やぁぁ、も、言わないで···っ」
「わかったよ、言わないから···脱がせてくれる?」
「え·····?」
一時的に動かすのを止めてくれたルイスの言葉に思わず唖然としてしまう。
そしてそれは決して冗談ではないことを悟り、彼に促されるまま彼のズボンの前を寛げて···
「あ、ぅ····」
そそり立つソレから思わず目を背けてしまった。
そんな私の様子を可笑しそうに眺めた殿下は、とても穏やかな笑顔で爆弾を落とす。
「私が挿れたら、いつその瞬間が来るかわからなくて心構えが出来ないと思うんだ」
「え、ま、まさか····」
「あてがっておくから、エメが自分で挿入してね?」
“ーーーあぁ、さっきの嫌な予感はこれか···っ!”
快感で涙が、ではなく、ある種の絶望を感じて涙が滲む。
そんな私の腰を片手で浮かせたルイスは、熱く硬く主張しているソレを蜜壺にくちゅ、とあてがった。
「や、私そんなの出来な···」
「エメなら出来るよ、大丈夫」
「やぁぁ···」
ルイスの微笑みに憎らしさすら覚える。
初心者に求めるハードルが高い気がするのは、絶対気のせいじゃないはずだと脳内で盛大に抗議をするものの·····
「は、く···っ」
それでもルイスの熱を孕んだその眼差しに胸を甘く締め付けられ、逆らうなんて発想すら出来なくて。
気付けば彼のお腹に両手を置き、震える腕でゆっくりゆっくり身体を沈め始めていた。
「ーーーんっ、んん····」
じっくりほぐされていた私のソコは、ハジメテなのに溢れ出る愛液が潤滑油代わりになって着実に挿いっていく。
そうやってどれくらい頑張ったのだろうか。
「そ、そろそろ····ぜ、んぶ、ですか···?」
「うーん、そうだなぁ···」
少し考えた素振りを見せたルイスは、私の腰を支えていた方の手をおもむろに外して「今これくらい挿いったとこだよ」と指で示してくれた、のだがーー····
「ーーーーー、ーーッッ!?」
唐突に支えを失い、度重なる愛撫で腕に全然力が入らなかった私の身体は重力に引っ張られるまま、ぱちゅんと一気に貫かれた。
じくじくとしたハジメテの痛みよりも、一瞬で全身を巡ったその衝撃に瞳の奥で星が舞う。
「わ、沢山ほぐしたと言ってもエメはハジメテなんだから····少しでも気を紛らわさないと痛いでしょ!?」
少し慌てたような声が聞こえたような気がしたが、その言葉と同時にピンッと乳首を弾かれる。
「ふ、ふぁぁっ!?あ、あぁん!」
全身どこを触れられても電撃が走ったかのようにビクビク跳ねる私にはお構い無しに···いや、だからこそ、なのだろうか。
上体を起こしたルイスはすぐさま赤く腫れ上がった乳首を強く吸い舌で扱く。
休む間もなく反対の乳首は指先で捻られた。
その痛いくらいの胸への愛撫で麻痺したのか、それとも痛いくらい求められているという実感が欲しいのか···自然と腰が揺れるのを止められない。
「ふふ、腰が揺れてる。ね、私も動いていい?」
吐息を先端に吹きかけるように上目遣いで囁いたそのルビーの瞳が熱く射貫く。
促されるままこくりと私は頷いてーー···
「きゃぁん!あっ、あっ、あんっ」
下からズンと突き上げられる度にぱちゅんと水音を響かせた。
その音が耳に届く度に私の中の羞恥が煽られて···
「エメ、エメっ、忘れないで、君を抱くのは私だけだよっ」
「あ、ひゃぁん!る、ルイス、だけ、だからぁっ」
肌がぶつかる音が反響し、ルイスの言葉に胸が震える。
幾度となく突き上げられ、パチパチと星が何度も弾けた。
一体どれくらい突き上げられていたのだろうか、ルイスがぎゅっと体を抱き締めてきて。
「も、イくよ、エメ、全部受け止めて?」
「ください、ルイス···っ」
一気にナカを熱いものが広がり、きゅんと下腹部が締まる。
その感触を確かめるように、私のナカの最奥を誘うようにグリグリ押し付けていたルイスはゆっくりと抜いた。
ハジメテのその行為にぐったりと力が抜け、思わずルイスに覆い被さると慈しむようにベッドに寝かされ優しく啄むようなキスが何度も降ってきた。
それがなんだかとても幸せでーー····
「だいすきです、ルイス···」
ふふ、と思わず溢れたその言葉に一瞬顔を赤くしたルイスは、すぐに満面の笑顔を返してくれて。
「今のはエメが悪すぎる」
ふふふ、と笑ったルイスの笑顔にザッと青ざめた。
“ま、まさか···”
再び嫌な予感に襲われたがもう後の祭り。
ゴリ、と擦られたのはもちろん勃って主張しているルイスのーーー·····
「む、無理です、休まなきゃ、休まなきゃもう私····っ」
「大丈夫、今度は私が上で動くから安心して?」
なんて、全然安心出来ない一言を残し、ぱちゅんと再び奥まで一気に貫かれたのだった。
「ーーんっ、はぁん」
部屋には私の口から漏れる嬌声と、ぴちゃぴちゃという卑猥な水音が響いていた。
「殿下、殿下ぁ···っ」
「だからルイスって言ったでしょ?今度はお仕置きして欲しいのかな」
何度も繰り返された胸への愛撫でぷっくり赤く腫れ上がった2つの先端を同時につねられる。
「ひんっ!」
「ほら、忘れないように何度も言って。ルイス、だよ」
「る、ルイスぅ···」
「忘れないでね、これまでもこれからもずっと私のだよ」
つねったまま引っ張るルイスは、そのまま少し上体を起こしてちゅ、とキスを落とす。
「あ、んんっ、んーーっ」
幾度も与えられる刺激が甘い痛みになってじわじわと全身を襲う。
一方的に身体を委ねる快感と興奮が何故か安心感も併発し、ルイスの舌を求めて控えめに動かす事を覚えた頃だった。
ーーーーくち。
「ーーーッ」
「あれ、もうこんなに濡れてるよ、どうして?」
脱がされたドレスの下、かろうじて残っていたドロワーズの中に気付けばルイスの手が入っていて。
「ーーあ、え···?」
突然誰にも触れられた事のない場所をまさぐられ、頭が真っ白になる。
「や、そこは、ひゃっ」
「エメ、期待してるの?」
月明かりに照らされ妖しく微笑むルイスの顔が浮き上がる。
その妖艶な誘いに答える言葉なんてわからなくて。
「や、ちが、や···」
「何が嫌なの?エメの嫌がることはしたくないから、そのお口でちゃんと言って?」
「わ、わかんな···んんっ」
入り口をぴちゃぴちゃとわざと音が響くように軽く刺激を与えていたその指が、ぬぷりと蜜壺に挿れられた。
「ーーーーーーーぁっ!?」
ハジメテのその異物感にどう感じればいいかわからず、思わずルイスの身体にしがみつく。
ゆっくりナカの感触を味わうように指が抽挿され、その度にくぷりと蜜が溢れた。
「ほら、わかる?エメのここ、こんなに溢れてるよ」
「あ、あぁ····んぁぁっ」
教えて、と言われても、言って、と言われても言葉なんて出てこないのに、わかるかと問われてそれが意味する事なんか想像すら出来ない。
私の口からは、ただただ言葉にならない言葉だけが零れるように溢れ出るだけだ。
「いっぱいほぐさないと後から辛いからね」
「つ····ら、い?」
ちゅぽんと指を抜かれ、まだ脳内が痺れているように感じるものの直接与えられる刺激から解放されて少しだけ冷静になる。
そんな私の手を取ったルイスは····
「だってもうすぐコレがここに入るんだもの」
「ーーーあ、え?」
閨教育で知識だけはあったが、手を引かれ服の上からとはいえ触らされはルイスのソコはしっかりと主張を始めていて····
「こ、れが····わたく、しに····?」
しどろもどろになりつつ思わず確認する。
“ゆ、指なんかより全然、全然太い····!?”
不安で少し青ざめた私とは対照的に、相変わらず微笑むルイスは楽しそうだ。
その笑顔に何故か嫌な予感がするのはどうしてなのだろうか。
無意識に少し身体が震える。
そんな私に気付いたルイスは、なんだか少しわざとらしく「寒い?」と聞いてきたのだが···
「大変だ、すぐに熱くしてあげるからね?」
「や、あのっ、待っ···!」
寒いかと聞いたくせに布団を全て剥ぎ取ったルイスは、すぐに両足をぐい、と持ち上げて。
「ひ、やぁぁっ!?」
先程まで指で馴染まされていた蜜壺に生暖かい舌が挿れられ、しかもーー···
「あぁ、ここも主張してるね」
グリ、と芯を持ち始めた芽を舌で舐め弾いた。
一気に頭まで刺激が走り、無意識に仰け反ると足を持ち上げていた手を外しすかさずぶるんと跳ねた胸を鷲掴む。
「ーーー、ひ、んん、んぁ!?」
舐め弾かれた芽を今度は強く吸われ、胸を揉みつつ乳首をグリグリ潰される。
同時に与えられるその刺激が最早快感なのか苦痛なのかわからない程で、ただ喘ぐしか出来ない。
そんな私を一方的に堪能したルイスはまた舌をナカに挿れたのだがーー·····
「あ、あぁっ!?」
ぐちゅりと音を溢し蜜を溢れさせた私のソコに、舌だけでなく指を2本も一緒に挿れてきて···
「あ、あぁ、あぁんっ!ひゃあっ」
内側を擦られる感覚だけでなく、バラバラに指が動いているだろう異物感が私を襲う。
違和感しか感じなかったはずなのに、じわじわとその刺激を求めて身体が揺れるのを止められない。
もじもじと太股を擦り合わせ襲う刺激を緩和したいのに、ルイスの頭を挟むだけで上手く熱が逃がせずもどかしさに自然と涙が滲む。
そんな私をふふ、と楽しそうに堪能したルイスはまるで宝物のように優しく優しく抱き締めてきて。
「本当に大好きだよ、エメ」
そう囁き抱き締める力を強くする。
その力強い腕に、快感を与えられ続けた身体から自然と力が抜けた時だった。
「ーーーーへ?」
抱き締めたままぐるりと体勢を変えられ、気付いた時には何故かルイスの下腹部辺りに座っていて。
いつの間にか手を私の腰に移動させていたルイスは、そのままグリ、と先程触れたソコに私の愛液を擦り付けるように動かす。
「や、これは····待って待ってルイス····っ」
「何年待ってたと思ってるの?もう待たないよ?」
「や、はぁんっ」
指や舌とは違ってゴリゴリ擦られるその刺激は一瞬で私の頭を沸騰させる。
「ね、見て?エメので私の服はびちゃびちゃになっちゃったね?」
「や、やぁぁ、も、言わないで···っ」
「わかったよ、言わないから···脱がせてくれる?」
「え·····?」
一時的に動かすのを止めてくれたルイスの言葉に思わず唖然としてしまう。
そしてそれは決して冗談ではないことを悟り、彼に促されるまま彼のズボンの前を寛げて···
「あ、ぅ····」
そそり立つソレから思わず目を背けてしまった。
そんな私の様子を可笑しそうに眺めた殿下は、とても穏やかな笑顔で爆弾を落とす。
「私が挿れたら、いつその瞬間が来るかわからなくて心構えが出来ないと思うんだ」
「え、ま、まさか····」
「あてがっておくから、エメが自分で挿入してね?」
“ーーーあぁ、さっきの嫌な予感はこれか···っ!”
快感で涙が、ではなく、ある種の絶望を感じて涙が滲む。
そんな私の腰を片手で浮かせたルイスは、熱く硬く主張しているソレを蜜壺にくちゅ、とあてがった。
「や、私そんなの出来な···」
「エメなら出来るよ、大丈夫」
「やぁぁ···」
ルイスの微笑みに憎らしさすら覚える。
初心者に求めるハードルが高い気がするのは、絶対気のせいじゃないはずだと脳内で盛大に抗議をするものの·····
「は、く···っ」
それでもルイスの熱を孕んだその眼差しに胸を甘く締め付けられ、逆らうなんて発想すら出来なくて。
気付けば彼のお腹に両手を置き、震える腕でゆっくりゆっくり身体を沈め始めていた。
「ーーーんっ、んん····」
じっくりほぐされていた私のソコは、ハジメテなのに溢れ出る愛液が潤滑油代わりになって着実に挿いっていく。
そうやってどれくらい頑張ったのだろうか。
「そ、そろそろ····ぜ、んぶ、ですか···?」
「うーん、そうだなぁ···」
少し考えた素振りを見せたルイスは、私の腰を支えていた方の手をおもむろに外して「今これくらい挿いったとこだよ」と指で示してくれた、のだがーー····
「ーーーーー、ーーッッ!?」
唐突に支えを失い、度重なる愛撫で腕に全然力が入らなかった私の身体は重力に引っ張られるまま、ぱちゅんと一気に貫かれた。
じくじくとしたハジメテの痛みよりも、一瞬で全身を巡ったその衝撃に瞳の奥で星が舞う。
「わ、沢山ほぐしたと言ってもエメはハジメテなんだから····少しでも気を紛らわさないと痛いでしょ!?」
少し慌てたような声が聞こえたような気がしたが、その言葉と同時にピンッと乳首を弾かれる。
「ふ、ふぁぁっ!?あ、あぁん!」
全身どこを触れられても電撃が走ったかのようにビクビク跳ねる私にはお構い無しに···いや、だからこそ、なのだろうか。
上体を起こしたルイスはすぐさま赤く腫れ上がった乳首を強く吸い舌で扱く。
休む間もなく反対の乳首は指先で捻られた。
その痛いくらいの胸への愛撫で麻痺したのか、それとも痛いくらい求められているという実感が欲しいのか···自然と腰が揺れるのを止められない。
「ふふ、腰が揺れてる。ね、私も動いていい?」
吐息を先端に吹きかけるように上目遣いで囁いたそのルビーの瞳が熱く射貫く。
促されるままこくりと私は頷いてーー···
「きゃぁん!あっ、あっ、あんっ」
下からズンと突き上げられる度にぱちゅんと水音を響かせた。
その音が耳に届く度に私の中の羞恥が煽られて···
「エメ、エメっ、忘れないで、君を抱くのは私だけだよっ」
「あ、ひゃぁん!る、ルイス、だけ、だからぁっ」
肌がぶつかる音が反響し、ルイスの言葉に胸が震える。
幾度となく突き上げられ、パチパチと星が何度も弾けた。
一体どれくらい突き上げられていたのだろうか、ルイスがぎゅっと体を抱き締めてきて。
「も、イくよ、エメ、全部受け止めて?」
「ください、ルイス···っ」
一気にナカを熱いものが広がり、きゅんと下腹部が締まる。
その感触を確かめるように、私のナカの最奥を誘うようにグリグリ押し付けていたルイスはゆっくりと抜いた。
ハジメテのその行為にぐったりと力が抜け、思わずルイスに覆い被さると慈しむようにベッドに寝かされ優しく啄むようなキスが何度も降ってきた。
それがなんだかとても幸せでーー····
「だいすきです、ルイス···」
ふふ、と思わず溢れたその言葉に一瞬顔を赤くしたルイスは、すぐに満面の笑顔を返してくれて。
「今のはエメが悪すぎる」
ふふふ、と笑ったルイスの笑顔にザッと青ざめた。
“ま、まさか···”
再び嫌な予感に襲われたがもう後の祭り。
ゴリ、と擦られたのはもちろん勃って主張しているルイスのーーー·····
「む、無理です、休まなきゃ、休まなきゃもう私····っ」
「大丈夫、今度は私が上で動くから安心して?」
なんて、全然安心出来ない一言を残し、ぱちゅんと再び奥まで一気に貫かれたのだった。
12
お気に入りに追加
103
あなたにおすすめの小説
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。
研磨姫と姫王子 ~初めての殿方磨き!?~
つつ
恋愛
原石を磨くことだけに情熱を捧げる”研磨姫”こと公爵令嬢ケイティ (15) と、病弱で気弱な性格から ”姫王子” と呼ばれることになった第三王子エリオ(15)。
ある日、偶然、姫王子を目にした研磨姫はこう叫んだ。
「わ……わたくしの――原石!!!」
そこに輝き秘めたる原石あれば、磨きたくなるのが研磨姫。
原石扱いされた姫王子には、受難の日々が待っていた――!?
※たぶんラブコメです。ラブ薄め、コメディ薄め……あれ、何か残った??
稀代の悪女として処刑されたはずの私は、なぜか幼女になって公爵様に溺愛されています
水谷繭
ファンタジー
グレースは皆に悪女と罵られながら処刑された。しかし、確かに死んだはずが目を覚ますと森の中だった。その上、なぜか元の姿とは似ても似つかない幼女の姿になっている。
森を彷徨っていたグレースは、公爵様に見つかりお屋敷に引き取られることに。初めは戸惑っていたグレースだが、都合がいいので、かわい子ぶって公爵家の力を利用することに決める。
公爵様にシャーリーと名付けられ、溺愛されながら過ごすグレース。そんなある日、前世で自分を陥れたシスターと出くわす。公爵様に好意を持っているそのシスターは、シャーリーを世話するという口実で公爵に近づこうとする。シスターの目的を察したグレースは、彼女に復讐することを思いつき……。
◇画像はGirly Drop様からお借りしました
◆エール送ってくれた方ありがとうございます!
筋書きどおりに婚約破棄したのですが、想定外の事態に巻き込まれています。
一花カナウ
恋愛
第二王子のヨハネスと婚約が決まったとき、私はこの世界が前世で愛読していた物語の世界であることに気づく。
そして、この婚約がのちに解消されることも思い出していた。
ヨハネスは優しくていい人であるが、私にはもったいない人物。
慕ってはいても恋には至らなかった。
やがて、婚約破棄のシーンが訪れる。
私はヨハネスと別れを告げて、新たな人生を歩みだす
――はずだったのに、ちょっと待って、ここはどこですかっ⁉︎
しかも、ベッドに鎖で繋がれているんですけどっ⁉︎
困惑する私の前に現れたのは、意外な人物で……
えっと、あなたは助けにきたわけじゃなくて、犯人ってことですよね?
※ムーンライトノベルズで公開中の同名の作品に加筆修正(微調整?)したものをこちらで掲載しています。
※pixivにも掲載。
8/29 15時台HOTランキング 5位、恋愛カテゴリー3位ありがとうございます( ´ ▽ ` )ノノΞ❤︎{活力注入♪)
落ちぶれて捨てられた侯爵令嬢は辺境伯に求愛される~今からは俺の溺愛ターンだから覚悟して~
しましまにゃんこ
恋愛
年若い辺境伯であるアレクシスは、大嫌いな第三王子ダマスから、自分の代わりに婚約破棄したセシルと新たに婚約を結ぶように頼まれる。実はセシルはアレクシスが長年恋焦がれていた令嬢で。アレクシスは突然のことにとまどいつつも、この機会を逃してたまるかとセシルとの婚約を引き受けることに。
とんとん拍子に話はまとまり、二人はロイター辺境で甘く穏やかな日々を過ごす。少しずつ距離は縮まるものの、時折どこか悲し気な表情を見せるセシルの様子が気になるアレクシス。
「セシルは絶対に俺が幸せにしてみせる!」
だがそんなある日、ダマスからセシルに王都に戻るようにと伝令が来て。セシルは一人王都へ旅立ってしまうのだった。
追いかけるアレクシスと頑なな態度を崩さないセシル。二人の恋の行方は?
すれ違いからの溺愛ハッピーエンドストーリーです。
小説家になろう、他サイトでも掲載しています。
麗しすぎるイラストは汐の音様からいただきました!
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる