王子がお家に住み着いた!

春瀬湖子

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4.初心者に求めるレベルではない

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繰り返されるその強い刺激にゾクゾクと快感が走る。

「ーーんっ、はぁん」

部屋には私の口から漏れる嬌声と、ぴちゃぴちゃという卑猥な水音が響いていた。

「殿下、殿下ぁ···っ」
「だからルイスって言ったでしょ?今度はお仕置きして欲しいのかな」

何度も繰り返された胸への愛撫でぷっくり赤く腫れ上がった2つの先端を同時につねられる。

「ひんっ!」
「ほら、忘れないように何度も言って。ルイス、だよ」
「る、ルイスぅ···」
「忘れないでね、これまでもこれからもずっと私のだよ」

つねったまま引っ張るルイスは、そのまま少し上体を起こしてちゅ、とキスを落とす。

「あ、んんっ、んーーっ」

幾度も与えられる刺激が甘い痛みになってじわじわと全身を襲う。
一方的に身体を委ねる快感と興奮が何故か安心感も併発し、ルイスの舌を求めて控えめに動かす事を覚えた頃だった。


ーーーーくち。

「ーーーッ」
「あれ、もうこんなに濡れてるよ、どうして?」

脱がされたドレスの下、かろうじて残っていたドロワーズの中に気付けばルイスの手が入っていて。

「ーーあ、え···?」

突然誰にも触れられた事のない場所をまさぐられ、頭が真っ白になる。

「や、そこは、ひゃっ」
「エメ、期待してるの?」

月明かりに照らされ妖しく微笑むルイスの顔が浮き上がる。
その妖艶な誘いに答える言葉なんてわからなくて。

「や、ちが、や···」
「何が嫌なの?エメの嫌がることはしたくないから、そのお口でちゃんと言って?」
「わ、わかんな···んんっ」

入り口をぴちゃぴちゃとわざと音が響くように軽く刺激を与えていたその指が、ぬぷりと蜜壺に挿れられた。

「ーーーーーーーぁっ!?」

ハジメテのその異物感にどう感じればいいかわからず、思わずルイスの身体にしがみつく。

ゆっくりナカの感触を味わうように指が抽挿され、その度にくぷりと蜜が溢れた。

「ほら、わかる?エメのここ、こんなに溢れてるよ」
「あ、あぁ····んぁぁっ」

教えて、と言われても、言って、と言われても言葉なんて出てこないのに、わかるかと問われてそれが意味する事なんか想像すら出来ない。
私の口からは、ただただ言葉にならない言葉だけが零れるように溢れ出るだけだ。

「いっぱいほぐさないと後から辛いからね」
「つ····ら、い?」

ちゅぽんと指を抜かれ、まだ脳内が痺れているように感じるものの直接与えられる刺激から解放されて少しだけ冷静になる。

そんな私の手を取ったルイスは····

「だってもうすぐコレがここに入るんだもの」
「ーーーあ、え?」

閨教育で知識だけはあったが、手を引かれ服の上からとはいえ触らされはルイスのソコはしっかりと主張を始めていて····

「こ、れが····わたく、しに····?」

しどろもどろになりつつ思わず確認する。

“ゆ、指なんかより全然、全然太い····!?”

不安で少し青ざめた私とは対照的に、相変わらず微笑むルイスは楽しそうだ。

その笑顔に何故か嫌な予感がするのはどうしてなのだろうか。
無意識に少し身体が震える。

そんな私に気付いたルイスは、なんだか少しわざとらしく「寒い?」と聞いてきたのだが···

「大変だ、すぐに熱くしてあげるからね?」
「や、あのっ、待っ···!」

寒いかと聞いたくせに布団を全て剥ぎ取ったルイスは、すぐに両足をぐい、と持ち上げて。

「ひ、やぁぁっ!?」

先程まで指で馴染まされていた蜜壺に生暖かい舌が挿れられ、しかもーー···

「あぁ、ここも主張してるね」

グリ、と芯を持ち始めた芽を舌で舐め弾いた。

一気に頭まで刺激が走り、無意識に仰け反ると足を持ち上げていた手を外しすかさずぶるんと跳ねた胸を鷲掴む。

「ーーー、ひ、んん、んぁ!?」

舐め弾かれた芽を今度は強く吸われ、胸を揉みつつ乳首をグリグリ潰される。
同時に与えられるその刺激が最早快感なのか苦痛なのかわからない程で、ただ喘ぐしか出来ない。
そんな私を一方的に堪能したルイスはまた舌をナカに挿れたのだがーー·····

「あ、あぁっ!?」

ぐちゅりと音を溢し蜜を溢れさせた私のソコに、舌だけでなく指を2本も一緒に挿れてきて···

「あ、あぁ、あぁんっ!ひゃあっ」

内側を擦られる感覚だけでなく、バラバラに指が動いているだろう異物感が私を襲う。

違和感しか感じなかったはずなのに、じわじわとその刺激を求めて身体が揺れるのを止められない。
もじもじと太股を擦り合わせ襲う刺激を緩和したいのに、ルイスの頭を挟むだけで上手く熱が逃がせずもどかしさに自然と涙が滲む。

そんな私をふふ、と楽しそうに堪能したルイスはまるで宝物のように優しく優しく抱き締めてきて。

「本当に大好きだよ、エメ」

そう囁き抱き締める力を強くする。

その力強い腕に、快感を与えられ続けた身体から自然と力が抜けた時だった。


「ーーーーへ?」

抱き締めたままぐるりと体勢を変えられ、気付いた時には何故かルイスの下腹部辺りに座っていて。

いつの間にか手を私の腰に移動させていたルイスは、そのままグリ、と先程触れたソコに私の愛液を擦り付けるように動かす。

「や、これは····待って待ってルイス····っ」
「何年待ってたと思ってるの?もう待たないよ?」
「や、はぁんっ」

指や舌とは違ってゴリゴリ擦られるその刺激は一瞬で私の頭を沸騰させる。

「ね、見て?エメので私の服はびちゃびちゃになっちゃったね?」
「や、やぁぁ、も、言わないで···っ」
「わかったよ、言わないから···脱がせてくれる?」
「え·····?」

一時的に動かすのを止めてくれたルイスの言葉に思わず唖然としてしまう。
そしてそれは決して冗談ではないことを悟り、彼に促されるまま彼のズボンの前を寛げて···

「あ、ぅ····」

そそり立つソレから思わず目を背けてしまった。
そんな私の様子を可笑しそうに眺めた殿下は、とても穏やかな笑顔で爆弾を落とす。

「私が挿れたら、いつその瞬間が来るかわからなくて心構えが出来ないと思うんだ」
「え、ま、まさか····」
「あてがっておくから、エメが自分で挿入してね?」

“ーーーあぁ、さっきの嫌な予感はこれか···っ!”

快感で涙が、ではなく、ある種の絶望を感じて涙が滲む。
そんな私の腰を片手で浮かせたルイスは、熱く硬く主張しているソレを蜜壺にくちゅ、とあてがった。

「や、私そんなの出来な···」
「エメなら出来るよ、大丈夫」
「やぁぁ···」

ルイスの微笑みに憎らしさすら覚える。
初心者に求めるハードルが高い気がするのは、絶対気のせいじゃないはずだと脳内で盛大に抗議をするものの·····

「は、く···っ」

それでもルイスの熱を孕んだその眼差しに胸を甘く締め付けられ、逆らうなんて発想すら出来なくて。

気付けば彼のお腹に両手を置き、震える腕でゆっくりゆっくり身体を沈め始めていた。

「ーーーんっ、んん····」

じっくりほぐされていた私のソコは、ハジメテなのに溢れ出る愛液が潤滑油代わりになって着実に挿いっていく。

そうやってどれくらい頑張ったのだろうか。

「そ、そろそろ····ぜ、んぶ、ですか···?」
「うーん、そうだなぁ···」

少し考えた素振りを見せたルイスは、私の腰を支えていた方の手をおもむろに外して「今これくらい挿いったとこだよ」と指で示してくれた、のだがーー····


「ーーーーー、ーーッッ!?」

唐突に支えを失い、度重なる愛撫で腕に全然力が入らなかった私の身体は重力に引っ張られるまま、ぱちゅんと一気に貫かれた。

じくじくとしたハジメテの痛みよりも、一瞬で全身を巡ったその衝撃に瞳の奥で星が舞う。

「わ、沢山ほぐしたと言ってもエメはハジメテなんだから····少しでも気を紛らわさないと痛いでしょ!?」

少し慌てたような声が聞こえたような気がしたが、その言葉と同時にピンッと乳首を弾かれる。

「ふ、ふぁぁっ!?あ、あぁん!」

全身どこを触れられても電撃が走ったかのようにビクビク跳ねる私にはお構い無しに···いや、だからこそ、なのだろうか。

上体を起こしたルイスはすぐさま赤く腫れ上がった乳首を強く吸い舌で扱く。
休む間もなく反対の乳首は指先で捻られた。

その痛いくらいの胸への愛撫で麻痺したのか、それとも痛いくらい求められているという実感が欲しいのか···自然と腰が揺れるのを止められない。

「ふふ、腰が揺れてる。ね、私も動いていい?」

吐息を先端に吹きかけるように上目遣いで囁いたそのルビーの瞳が熱く射貫く。
促されるままこくりと私は頷いてーー···

「きゃぁん!あっ、あっ、あんっ」

下からズンと突き上げられる度にぱちゅんと水音を響かせた。
その音が耳に届く度に私の中の羞恥が煽られて···

「エメ、エメっ、忘れないで、君を抱くのは私だけだよっ」
「あ、ひゃぁん!る、ルイス、だけ、だからぁっ」

肌がぶつかる音が反響し、ルイスの言葉に胸が震える。

幾度となく突き上げられ、パチパチと星が何度も弾けた。
一体どれくらい突き上げられていたのだろうか、ルイスがぎゅっと体を抱き締めてきて。

「も、イくよ、エメ、全部受け止めて?」
「ください、ルイス···っ」

一気にナカを熱いものが広がり、きゅんと下腹部が締まる。
その感触を確かめるように、私のナカの最奥を誘うようにグリグリ押し付けていたルイスはゆっくりと抜いた。

ハジメテのその行為にぐったりと力が抜け、思わずルイスに覆い被さると慈しむようにベッドに寝かされ優しく啄むようなキスが何度も降ってきた。

それがなんだかとても幸せでーー····

「だいすきです、ルイス···」
ふふ、と思わず溢れたその言葉に一瞬顔を赤くしたルイスは、すぐに満面の笑顔を返してくれて。


「今のはエメが悪すぎる」


ふふふ、と笑ったルイスの笑顔にザッと青ざめた。

“ま、まさか···”

再び嫌な予感に襲われたがもう後の祭り。
ゴリ、と擦られたのはもちろん勃って主張しているルイスのーーー·····


「む、無理です、休まなきゃ、休まなきゃもう私····っ」
「大丈夫、今度は私が上で動くから安心して?」


なんて、全然安心出来ない一言を残し、ぱちゅんと再び奥まで一気に貫かれたのだった。
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