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12.そのプランは存じ上げません
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「あの、もっと、もっと地味に出来ないかしら」
「えぇ~、むしろもっと着飾りません~?」
「いえ地味に! お願いしたいの!」
おっとり喋るミリーの言葉に慌てて首を横に振るものの、全然手を止めてくれずに項垂れる。
そんな私が今着ているのは、まるでどこかの令嬢が着るようなレースがふんだんに使われたドレスだった。
一応昼間のお出かけだからか、動きやすいよう工夫もされているし見た目よりも軽い。
フリルなどの装飾も少ないのだが、それでも私からすればこれはゴテゴテのドレスだった。
“まさかこんなことになるだなんて”
――そう、私は今から公爵様とデートの『練習』に行くのだ
「せめて使用人風にならない?」
「なりませんよぉ」
「そうよね……」
あはは、と笑い飛ばされ小さくため息を吐く。
確かに次の結婚相手と円満に過ごすための練習なのだ。使用人と買い物に行く練習ではない。
“円満な夜を過ごすなら夫婦の関係向上は必須だけど”
だがまさか本当に公爵様とふたりで出かけることになるだなんて。
ぶっちゃけまだ娼婦としてデビューしていなかった私の顔を知る者は少ないだろう。
だが公爵様は違う。彼は悪徳公爵として貴賤問わず有名なのだ。
娼婦を邸に置いていることがすでに知れ渡っている公爵邸とは違い、必ず一緒にいるのが誰なのかというところから調べられるだろう。
そうなれば私の素性なんてすぐに明らかになってしまう。
「調べた相手の正体がただの娼婦だとわかったら……」
貴族の世界は足の引っ張り合いだとそう聞いた。
ならば悪意ある内容に歪められて公爵様のマイナスになってしまうのではないか。
そう思うと、公爵家の中で誰かと会うよりも怖くなった。
“せめてお忍び、お忍びということにして公爵様の素顔を隠せないかしら?”
それならばまだマシなのではないだろうか、と思ったのだが。
「準備は出来たか?」
「着飾ってるぅ!」
扉をノックし入ってきたのは、いつもよりカッチリとした衣服に身を包んだ公爵様だった。
「ルミール様、いかがですか?」
「あぁ」
ミリーに促され私の足先から頭の先までをジッと見た公爵様が短くそう返事する。
“え、それだけ?”
似合ってなかっただろうか。いや庶民の私に似合わないのはある意味当然ではあるのだが。
でもこれは練習なのだ。
「えーっと、一応女性の服装は褒めた方がいいですね」
「なに?」
「まぁ相手が私なので褒めるところが見つからないのかもしれませんが、その時はドレスを褒めましょう。色合いでも形でもいいですし、とにかく相手の気分を上げるようにすべきです、もうデートは始まってるんですから」
私を褒めてとねだっているようで少し気恥しいが、だがこれも業務のうちだと羞恥心に目を瞑りそう指摘すると、一瞬考え込んだ公爵様が再び口を開いた。
「似合っている。その淡い緑のドレスがサシャの瞳の色と合っていて、俺の瞳も緑だったら良かったのにとそう思った」
“お、おぉ……!”
想像よりまともな褒め言葉が飛び出し私は思わず感心する。
「いい感じです、公爵様! 本番もそんな感じでまずは褒めるところから始めましょう!」
「そうか、良かった。つまり本心をちゃんと口にすることが大事なんだな」
「えっ」
なんだ、やれば出来るじゃない。なんて安心した私がホッと息を吐いたところへ重ねられた言葉にドキリと心臓が跳ねる。
“こ、これも褒める練習、よね?”
だがこの確認をするのはどうしても恥ずかしくて、私はもごもごと口を動かしながら足元へと視線を移したのだった。
そんな私たちがまず向かったのは宝飾品店。
あんなに人目を気にしていた私だったが、実際に出かけてみると移動は馬車だし、お店は貸し切り。
これならば少しは落ち着いて買い物出来るだろう。公爵家の財力様々である。
――とは、言っても。
「これとかはどうだ? サシャの瞳と同じ色の石がついているぞ」
「そちらは最高級品質のペリドットをふんだんにあしらったネックレスでございます」
「……わぁ、値札なぁい……」
にこにこと私に勧める店主と公爵様に頭が痛くなる。
人目がないことは確かに落ち着くのだが、高級店というこの場所は何一つ落ち着かない。
「申し訳ありません、ちょっと私には合わないような……」
“主に値段が!”
「ふむ、わかった。ではここにある一番高いものはどれだ?」
「そうじゃありませんけどぉッ!?」
わかったと言いながら何もわかっていない公爵様の腕にしがみつくようにして彼を止めると、きょとんとした公爵様の頬がじわりと赤く染まった。
“?”
「さ、サシャ、その、胸が」
「え? あっ!」
視線を逸らしながらボソッと告げられた言葉に一気に私の頬も熱くなる。
焦って彼から離れた私は、素知らぬ顔をしてくれている店主に内心お礼を言った。
「あー、その、アクセサリーは気に入らないか?」
「そっ、ういう訳では、ないんですが」
恥ずかしさを誤魔化すように私も全然違う方へ視線を彷徨わせる。
ちらりと視界に映るのは、やはり私には似合わないような大振りな宝石が付いた装飾品たちだった。
“練習なんだから本当に買う必要はないわよね”
彼が次回、未来の花嫁と来たときにその彼女が気に入ったものを買えばいい。
ここにあるのは私には高望みで、何より好みじゃない。
好みじゃなくても美しいというのはわかる。
見惚れるような輝きのアクセサリーは見ているだけで楽しいけれど、もしいつか異性に貰うのだとしたら、それは練習ではなくちゃんと私を想ってくれている人から欲しいのだ。
“だから、ここに私が欲しいものはないわ”
自分で出した結論に納得した私は、そっと彼の袖を引く。
「……服が、欲しいです」
「了解した、ではこの土地一番のドレスの店を……」
「いいえ、公爵様の服が見たいです」
「は?」
そのまま彼の腕を引っぱり、宝飾品店の店主に軽く頭を下げて店を出る。
そして待っていてくれた馬車の影に隠れながら人目を避けて細道へ入った。
「デートの練習だと言うなら、まず楽しいと思えることを探しませんか?」
「楽しいと思えること?」
「店に着いていきお金を払うことがデートじゃありませんので!」
貴族令嬢とのデートなんて、私じゃわからない。
教わってないのだから当然だ。
そして教わっていないことを誰かに教えるなんてもっと不可能だろう。
“だったらせめて、楽しいデートってやつを覚えて貰わなきゃ!”
そう思った私が彼を連れてきたのは、少し裏路地を進んだ先にある服飾店だった。
そこで質の悪い服を何着か選ぶ。
「サシャ、ここで何を……」
「はい、これ、着てみてください!」
選んだ服を彼へ押し付けるようにして渡すと、渋々着替えて出てきてくれた。
“筋肉が引き締まっているからこういう服も似合うなんて”
まさかこんな質の悪い服すらも着こなしてしまうとは、と驚き目を瞠る。
隠しきれない高貴なオーラのせいで『お忍び』感が逆に目立ってしまっているが、それでも『悪徳公爵』だと気付かれなければそれでよしとすることにした。
彼に続き私も簡単に服を着替える。
彼とは対照に私の場合は着慣れている服だ。
一度馬車へと戻り、もともと着ていた服は馬車の中へと置いてゴホンと咳払いをひとつ。
「では今からは、私とのデートを楽しむプランです!」
「サシャとのデートを?」
「そうです。本番では……その、お忍びデートということで息抜きする感じで試してみてうださい」
“いきなり応用編で悪いけど、でもわからないものは仕方ないもの”
「さ、行きましょう!」
「えぇ~、むしろもっと着飾りません~?」
「いえ地味に! お願いしたいの!」
おっとり喋るミリーの言葉に慌てて首を横に振るものの、全然手を止めてくれずに項垂れる。
そんな私が今着ているのは、まるでどこかの令嬢が着るようなレースがふんだんに使われたドレスだった。
一応昼間のお出かけだからか、動きやすいよう工夫もされているし見た目よりも軽い。
フリルなどの装飾も少ないのだが、それでも私からすればこれはゴテゴテのドレスだった。
“まさかこんなことになるだなんて”
――そう、私は今から公爵様とデートの『練習』に行くのだ
「せめて使用人風にならない?」
「なりませんよぉ」
「そうよね……」
あはは、と笑い飛ばされ小さくため息を吐く。
確かに次の結婚相手と円満に過ごすための練習なのだ。使用人と買い物に行く練習ではない。
“円満な夜を過ごすなら夫婦の関係向上は必須だけど”
だがまさか本当に公爵様とふたりで出かけることになるだなんて。
ぶっちゃけまだ娼婦としてデビューしていなかった私の顔を知る者は少ないだろう。
だが公爵様は違う。彼は悪徳公爵として貴賤問わず有名なのだ。
娼婦を邸に置いていることがすでに知れ渡っている公爵邸とは違い、必ず一緒にいるのが誰なのかというところから調べられるだろう。
そうなれば私の素性なんてすぐに明らかになってしまう。
「調べた相手の正体がただの娼婦だとわかったら……」
貴族の世界は足の引っ張り合いだとそう聞いた。
ならば悪意ある内容に歪められて公爵様のマイナスになってしまうのではないか。
そう思うと、公爵家の中で誰かと会うよりも怖くなった。
“せめてお忍び、お忍びということにして公爵様の素顔を隠せないかしら?”
それならばまだマシなのではないだろうか、と思ったのだが。
「準備は出来たか?」
「着飾ってるぅ!」
扉をノックし入ってきたのは、いつもよりカッチリとした衣服に身を包んだ公爵様だった。
「ルミール様、いかがですか?」
「あぁ」
ミリーに促され私の足先から頭の先までをジッと見た公爵様が短くそう返事する。
“え、それだけ?”
似合ってなかっただろうか。いや庶民の私に似合わないのはある意味当然ではあるのだが。
でもこれは練習なのだ。
「えーっと、一応女性の服装は褒めた方がいいですね」
「なに?」
「まぁ相手が私なので褒めるところが見つからないのかもしれませんが、その時はドレスを褒めましょう。色合いでも形でもいいですし、とにかく相手の気分を上げるようにすべきです、もうデートは始まってるんですから」
私を褒めてとねだっているようで少し気恥しいが、だがこれも業務のうちだと羞恥心に目を瞑りそう指摘すると、一瞬考え込んだ公爵様が再び口を開いた。
「似合っている。その淡い緑のドレスがサシャの瞳の色と合っていて、俺の瞳も緑だったら良かったのにとそう思った」
“お、おぉ……!”
想像よりまともな褒め言葉が飛び出し私は思わず感心する。
「いい感じです、公爵様! 本番もそんな感じでまずは褒めるところから始めましょう!」
「そうか、良かった。つまり本心をちゃんと口にすることが大事なんだな」
「えっ」
なんだ、やれば出来るじゃない。なんて安心した私がホッと息を吐いたところへ重ねられた言葉にドキリと心臓が跳ねる。
“こ、これも褒める練習、よね?”
だがこの確認をするのはどうしても恥ずかしくて、私はもごもごと口を動かしながら足元へと視線を移したのだった。
そんな私たちがまず向かったのは宝飾品店。
あんなに人目を気にしていた私だったが、実際に出かけてみると移動は馬車だし、お店は貸し切り。
これならば少しは落ち着いて買い物出来るだろう。公爵家の財力様々である。
――とは、言っても。
「これとかはどうだ? サシャの瞳と同じ色の石がついているぞ」
「そちらは最高級品質のペリドットをふんだんにあしらったネックレスでございます」
「……わぁ、値札なぁい……」
にこにこと私に勧める店主と公爵様に頭が痛くなる。
人目がないことは確かに落ち着くのだが、高級店というこの場所は何一つ落ち着かない。
「申し訳ありません、ちょっと私には合わないような……」
“主に値段が!”
「ふむ、わかった。ではここにある一番高いものはどれだ?」
「そうじゃありませんけどぉッ!?」
わかったと言いながら何もわかっていない公爵様の腕にしがみつくようにして彼を止めると、きょとんとした公爵様の頬がじわりと赤く染まった。
“?”
「さ、サシャ、その、胸が」
「え? あっ!」
視線を逸らしながらボソッと告げられた言葉に一気に私の頬も熱くなる。
焦って彼から離れた私は、素知らぬ顔をしてくれている店主に内心お礼を言った。
「あー、その、アクセサリーは気に入らないか?」
「そっ、ういう訳では、ないんですが」
恥ずかしさを誤魔化すように私も全然違う方へ視線を彷徨わせる。
ちらりと視界に映るのは、やはり私には似合わないような大振りな宝石が付いた装飾品たちだった。
“練習なんだから本当に買う必要はないわよね”
彼が次回、未来の花嫁と来たときにその彼女が気に入ったものを買えばいい。
ここにあるのは私には高望みで、何より好みじゃない。
好みじゃなくても美しいというのはわかる。
見惚れるような輝きのアクセサリーは見ているだけで楽しいけれど、もしいつか異性に貰うのだとしたら、それは練習ではなくちゃんと私を想ってくれている人から欲しいのだ。
“だから、ここに私が欲しいものはないわ”
自分で出した結論に納得した私は、そっと彼の袖を引く。
「……服が、欲しいです」
「了解した、ではこの土地一番のドレスの店を……」
「いいえ、公爵様の服が見たいです」
「は?」
そのまま彼の腕を引っぱり、宝飾品店の店主に軽く頭を下げて店を出る。
そして待っていてくれた馬車の影に隠れながら人目を避けて細道へ入った。
「デートの練習だと言うなら、まず楽しいと思えることを探しませんか?」
「楽しいと思えること?」
「店に着いていきお金を払うことがデートじゃありませんので!」
貴族令嬢とのデートなんて、私じゃわからない。
教わってないのだから当然だ。
そして教わっていないことを誰かに教えるなんてもっと不可能だろう。
“だったらせめて、楽しいデートってやつを覚えて貰わなきゃ!”
そう思った私が彼を連れてきたのは、少し裏路地を進んだ先にある服飾店だった。
そこで質の悪い服を何着か選ぶ。
「サシャ、ここで何を……」
「はい、これ、着てみてください!」
選んだ服を彼へ押し付けるようにして渡すと、渋々着替えて出てきてくれた。
“筋肉が引き締まっているからこういう服も似合うなんて”
まさかこんな質の悪い服すらも着こなしてしまうとは、と驚き目を瞠る。
隠しきれない高貴なオーラのせいで『お忍び』感が逆に目立ってしまっているが、それでも『悪徳公爵』だと気付かれなければそれでよしとすることにした。
彼に続き私も簡単に服を着替える。
彼とは対照に私の場合は着慣れている服だ。
一度馬車へと戻り、もともと着ていた服は馬車の中へと置いてゴホンと咳払いをひとつ。
「では今からは、私とのデートを楽しむプランです!」
「サシャとのデートを?」
「そうです。本番では……その、お忍びデートということで息抜きする感じで試してみてうださい」
“いきなり応用編で悪いけど、でもわからないものは仕方ないもの”
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