11 / 23
11.仕事に優劣などないのだから
しおりを挟む
「公爵様は……、!」
連れて来てくれたイレナの背中に隠れるようにしながら訓練所を覗くと、他の騎士と訓練をしている公爵様の姿があった。
“凄い、全然負けてないわ!”
強いのだろうとは想像していたが、まさか騎士と互角に戦えるレベルだったとは想定外で思わずイレナの背中から乗り出してしまった、その時だった。
「……サシャ?」
「!」
ふとこちらに視線を向けた公爵様が手を止め振り返る。
黒曜石のように真っ黒だと思っていた彼の瞳は、サンサンと降り注ぐ太陽光の下だと少し茶色がかることを知った。
一瞬その美しさに目を奪われていた私だが、すぐにハッとしイレナの背中へと隠れる。
「どうしよう、見つかってしまったわ」
「大丈夫ですよ。それよりほら、ルミール様のところへ行かなくていいんですか?」
「そ、そんなことを言われても……」
“娼婦が閨以外の場所で近寄って本当に大丈夫かしら”
どうしてもその不安が私の頭を過り、もごもごとイレナの後ろに隠れたまま躊躇っていると、まるで私の不安なんて些細な事だったかのように近寄ってきた公爵様が、当たり前のように私へと手を差し出した。
「隠れたりなんかしてどうしたんだ? ほら、サシャ、怖いことなんてないぞ」
「で、ですがその」
不思議そうな顔をする公爵様に戸惑いつつ辺りを見渡すと、同じく不思議そうな顔でこちらを見る騎士たちに気付きビクッと肩を跳ねさせる。
“注目されてる!”
そりゃ突然訓練場に来た人物が誰なのか気になるだろう。
しかもその相手に公爵様自らが手を差し出しているなら尚更だ。
――一体どんなレディが顔を出すのか。
もしかしたら次期公爵夫人なのではないか。
だが、そんな彼に促され姿を現した人物がただの娼婦だったなら、彼らはどんな反応をするのだろうか。
私にガッカリするだけならまだしも、その落胆が公爵様にまで向けられてしまったら――
「ほら。早く出てきたらいい」
「そうですよ、サシャ様。折角来たんですから」
「ってちょっと! 私まだ悩んでるのに!?」
そんな私なんてお構いなしに、サッと身を翻し私と位置を入れ換えたイレナが私の背を押し、公爵様が宙を彷徨う私の手を掴む。
まるでエスコートするように左手で私の手を握り、右手は私の腰へと回された。
そしてそのまま騎士たちの方へ振り返った公爵様に唖然とする。
“か、隠れ……”
「彼女はサシャ」
“紹介しちゃったー!?”
「訳あって現在滞在して貰っているが、彼女は俺の大事な女性だ。丁重に扱うように」
「なっ!」
“大事な女性……!?”
さらりと付け足されたその言葉に呆気に取られ、ぽかんと口を開いて見上げると、見上げる私に気付いた公爵様が恥ずかし気もなくにこりと笑いかけた。
“だ、大事な練習相手の女性、ってことよね?”
確かに堂々と大事な『練習』相手だとは言えない。
きっとそういうことのはず。
だがそのままの言葉で受け取った騎士たちは一瞬で色めき立った。
「おぉ……っ」
「ルミール様が女性に笑顔だと?」
「不敬は絶対許されないぞ、椅子を持ってこい! あと日除けもだ!」
“えぇえ、なんか凄いことになったんですけど!?”
白い目で見られるかもと覚悟していたのに、結果謎にキラキラした視線を向けられ逆に居心地が悪くなってしまった私は、一緒に来たイレナに助けを求めようと後ろを振り向く。
だがそこにはもうイレナはおらず、キョロキョロと見渡すと端の方でひとりの騎士と談笑しながら頬を赤らめる彼女を見つけた。
「な、なるほど」
どうりで演習場に来たがる訳だ。
彼女には騎士の恋人がいたらしい。
「ところでサシャは何故ここにいるんだ? あ、もちろん来ても全然構わないんだが」
「あ、いやその……野菜の下ごしらえの後、少し時間をもて余してしまって」
「野菜の下ごしらえ?」
「ひょえっ」
さっきまでにこやかだった彼の顔が一気に険しくなりビクリとする。
「……誰がサシャにそんなことをさせたんだ?」
「ち、ちがっ、違います! 私がやりたいとお願いして!」
「サシャが?」
一気に周りの温度が下がった気がし、慌ててそう弁解すると今度は怪訝な顔を向けられた。
「その、日中が暇で少しだけ手伝いを。あ、でも夜疲れて眠らないよう午前中だけしかしておりません! それで……えっと、また時間があいてしまった私の為にイレナさんが連れてきてくれたんです」
「なるほど」
私の説明に一応は納得してくれたらしく、少し考え込む様子を見せる。
「では買い物などはどうだ? もちろん費用は公爵家に付けてくれて構わない。ここに居て貰っているのも日中時間が空いてしまうのもこちらの都合だからな」
「流石にそれは……」
「何故? 好きなだけ欲しいものを買えばいいのに」
“そんなこと出来ないってば!”
そもそもそこまで欲しいもの自体もない。
物欲がないというより、人様のお金で自由に買い物をするという発想が庶民にはないのだ。
「いきなり買い物しろって言われてもすぐには思いつきませんし、あまり高いものはちょっと」
「そういうものか? 俺の知っている令嬢は皆そんなものだったが」
“そりゃお貴族様と比べられたらね!?”
若干偏見も混じっているだろうが、彼の妻足る令嬢たちのように高位貴族であれば、贈り物を貰うのも貢がれるのも当然だと思っているのかもしれない。
あと、欲しいものも値札なんて見ないだろう。
そしてそんな彼女たちの真似を私がすれば一気に破産だ。
そうならない為に、欲しいものは厳選し手持ちのお金と相談しながら買わねばならない。
「それに人様のお金を持ち歩くのは気が引けますので」
だからお気になさらず、と全力の笑顔に込めて伝えるが、私の笑顔をどう捉えたのか、パッっと公爵様も笑顔になる。
「なるほど。勝手に使うのが嫌なら俺と行こうか」
「えぇえっ!?」
“どうしてそうなっちゃったの!?”
私は手持ちのお金で身の丈に合ったものを買うと言ったつもりなのに、何故か公爵様をお財布として持ち歩く流れになって冷や汗がドバッと出た。
「お手を煩わせる訳には!」
「それくらいの時間なら作れる」
「ダメです! 公爵家の人々は口が固くても、外では誰が見ているかわかりませんし!」
邸の敷地内で会うことすら躊躇ったのだ。
それが外になるとなれば余計だろう。
だが、私のその言葉に公爵様は首を傾げる。
「俺の評判なんて今更だろう。それに、サシャは仕事を頑張っているだけだ。誰にも文句は言わせない」
娼婦は仕事だ。
仕事柄、確かに下に見られることもあるしそれは仕方ないと思っていた。
そしてその考えが、当たり前なのだと思っていたけれど。
“まさかそんなことを言ってくれるだなんて”
彼は私の仕事だって仕事のひとつであると、仕事内容に優劣はないのだとそう言ってくれているようだった。
そんな彼の心にじわりと胸が熱くなる。が。
“それと私が公爵様に何かを買って貰うのは別問題だわ!”
「お気持ちは嬉しいのですが、時間を潰す方法なら他にもあります。それにふたりで買い物だなんて、まるでデートみたいですし」
「デート?」
「……、え」
「デートとはなんだ」
“嘘でしょ!”
まさか閨以外でもまだこのパターンがあったとは。
一瞬目の前が真っ暗になった私が他の騎士たちへと視線を向けると、全員がパッと顔を逸らす。
確かに彼らの立場ではなかなか指摘し辛いのかもしれない。
「デートとは、そうですね、親しい男女で時間を共有するものと申しますか」
「? ならば俺たちもすればいい」
「いやっ、ちがっ、えーっと、あ、そうです! ほら、イレナたちのような恋人同士がするものなんです!」
不思議そうな顔をする公爵様に焦りつつ、談笑しているイレナたちの方を指差すと流石に何かを察したのか、公爵様の瞳がゆっくりと見開かれた。
「……親しい、とはそういう意味か」
「そうです! そうなんです!」
だから私とするのは違うんです。
そう暗に告げたつもりだったのだが、イレナたちから私へと視線を戻した公爵様の表情があまりにも真剣なものになっていることに気付き、私は嫌な予感がした。
“ま、まさか”
ごくりと唾を呑み彼からの言葉を待っていると、ゆっくり口を開いた公爵様が告げたのは。
「ならば尚更、それも“練習”が必要なんじゃないか?」
……という、一言だった。
連れて来てくれたイレナの背中に隠れるようにしながら訓練所を覗くと、他の騎士と訓練をしている公爵様の姿があった。
“凄い、全然負けてないわ!”
強いのだろうとは想像していたが、まさか騎士と互角に戦えるレベルだったとは想定外で思わずイレナの背中から乗り出してしまった、その時だった。
「……サシャ?」
「!」
ふとこちらに視線を向けた公爵様が手を止め振り返る。
黒曜石のように真っ黒だと思っていた彼の瞳は、サンサンと降り注ぐ太陽光の下だと少し茶色がかることを知った。
一瞬その美しさに目を奪われていた私だが、すぐにハッとしイレナの背中へと隠れる。
「どうしよう、見つかってしまったわ」
「大丈夫ですよ。それよりほら、ルミール様のところへ行かなくていいんですか?」
「そ、そんなことを言われても……」
“娼婦が閨以外の場所で近寄って本当に大丈夫かしら”
どうしてもその不安が私の頭を過り、もごもごとイレナの後ろに隠れたまま躊躇っていると、まるで私の不安なんて些細な事だったかのように近寄ってきた公爵様が、当たり前のように私へと手を差し出した。
「隠れたりなんかしてどうしたんだ? ほら、サシャ、怖いことなんてないぞ」
「で、ですがその」
不思議そうな顔をする公爵様に戸惑いつつ辺りを見渡すと、同じく不思議そうな顔でこちらを見る騎士たちに気付きビクッと肩を跳ねさせる。
“注目されてる!”
そりゃ突然訓練場に来た人物が誰なのか気になるだろう。
しかもその相手に公爵様自らが手を差し出しているなら尚更だ。
――一体どんなレディが顔を出すのか。
もしかしたら次期公爵夫人なのではないか。
だが、そんな彼に促され姿を現した人物がただの娼婦だったなら、彼らはどんな反応をするのだろうか。
私にガッカリするだけならまだしも、その落胆が公爵様にまで向けられてしまったら――
「ほら。早く出てきたらいい」
「そうですよ、サシャ様。折角来たんですから」
「ってちょっと! 私まだ悩んでるのに!?」
そんな私なんてお構いなしに、サッと身を翻し私と位置を入れ換えたイレナが私の背を押し、公爵様が宙を彷徨う私の手を掴む。
まるでエスコートするように左手で私の手を握り、右手は私の腰へと回された。
そしてそのまま騎士たちの方へ振り返った公爵様に唖然とする。
“か、隠れ……”
「彼女はサシャ」
“紹介しちゃったー!?”
「訳あって現在滞在して貰っているが、彼女は俺の大事な女性だ。丁重に扱うように」
「なっ!」
“大事な女性……!?”
さらりと付け足されたその言葉に呆気に取られ、ぽかんと口を開いて見上げると、見上げる私に気付いた公爵様が恥ずかし気もなくにこりと笑いかけた。
“だ、大事な練習相手の女性、ってことよね?”
確かに堂々と大事な『練習』相手だとは言えない。
きっとそういうことのはず。
だがそのままの言葉で受け取った騎士たちは一瞬で色めき立った。
「おぉ……っ」
「ルミール様が女性に笑顔だと?」
「不敬は絶対許されないぞ、椅子を持ってこい! あと日除けもだ!」
“えぇえ、なんか凄いことになったんですけど!?”
白い目で見られるかもと覚悟していたのに、結果謎にキラキラした視線を向けられ逆に居心地が悪くなってしまった私は、一緒に来たイレナに助けを求めようと後ろを振り向く。
だがそこにはもうイレナはおらず、キョロキョロと見渡すと端の方でひとりの騎士と談笑しながら頬を赤らめる彼女を見つけた。
「な、なるほど」
どうりで演習場に来たがる訳だ。
彼女には騎士の恋人がいたらしい。
「ところでサシャは何故ここにいるんだ? あ、もちろん来ても全然構わないんだが」
「あ、いやその……野菜の下ごしらえの後、少し時間をもて余してしまって」
「野菜の下ごしらえ?」
「ひょえっ」
さっきまでにこやかだった彼の顔が一気に険しくなりビクリとする。
「……誰がサシャにそんなことをさせたんだ?」
「ち、ちがっ、違います! 私がやりたいとお願いして!」
「サシャが?」
一気に周りの温度が下がった気がし、慌ててそう弁解すると今度は怪訝な顔を向けられた。
「その、日中が暇で少しだけ手伝いを。あ、でも夜疲れて眠らないよう午前中だけしかしておりません! それで……えっと、また時間があいてしまった私の為にイレナさんが連れてきてくれたんです」
「なるほど」
私の説明に一応は納得してくれたらしく、少し考え込む様子を見せる。
「では買い物などはどうだ? もちろん費用は公爵家に付けてくれて構わない。ここに居て貰っているのも日中時間が空いてしまうのもこちらの都合だからな」
「流石にそれは……」
「何故? 好きなだけ欲しいものを買えばいいのに」
“そんなこと出来ないってば!”
そもそもそこまで欲しいもの自体もない。
物欲がないというより、人様のお金で自由に買い物をするという発想が庶民にはないのだ。
「いきなり買い物しろって言われてもすぐには思いつきませんし、あまり高いものはちょっと」
「そういうものか? 俺の知っている令嬢は皆そんなものだったが」
“そりゃお貴族様と比べられたらね!?”
若干偏見も混じっているだろうが、彼の妻足る令嬢たちのように高位貴族であれば、贈り物を貰うのも貢がれるのも当然だと思っているのかもしれない。
あと、欲しいものも値札なんて見ないだろう。
そしてそんな彼女たちの真似を私がすれば一気に破産だ。
そうならない為に、欲しいものは厳選し手持ちのお金と相談しながら買わねばならない。
「それに人様のお金を持ち歩くのは気が引けますので」
だからお気になさらず、と全力の笑顔に込めて伝えるが、私の笑顔をどう捉えたのか、パッっと公爵様も笑顔になる。
「なるほど。勝手に使うのが嫌なら俺と行こうか」
「えぇえっ!?」
“どうしてそうなっちゃったの!?”
私は手持ちのお金で身の丈に合ったものを買うと言ったつもりなのに、何故か公爵様をお財布として持ち歩く流れになって冷や汗がドバッと出た。
「お手を煩わせる訳には!」
「それくらいの時間なら作れる」
「ダメです! 公爵家の人々は口が固くても、外では誰が見ているかわかりませんし!」
邸の敷地内で会うことすら躊躇ったのだ。
それが外になるとなれば余計だろう。
だが、私のその言葉に公爵様は首を傾げる。
「俺の評判なんて今更だろう。それに、サシャは仕事を頑張っているだけだ。誰にも文句は言わせない」
娼婦は仕事だ。
仕事柄、確かに下に見られることもあるしそれは仕方ないと思っていた。
そしてその考えが、当たり前なのだと思っていたけれど。
“まさかそんなことを言ってくれるだなんて”
彼は私の仕事だって仕事のひとつであると、仕事内容に優劣はないのだとそう言ってくれているようだった。
そんな彼の心にじわりと胸が熱くなる。が。
“それと私が公爵様に何かを買って貰うのは別問題だわ!”
「お気持ちは嬉しいのですが、時間を潰す方法なら他にもあります。それにふたりで買い物だなんて、まるでデートみたいですし」
「デート?」
「……、え」
「デートとはなんだ」
“嘘でしょ!”
まさか閨以外でもまだこのパターンがあったとは。
一瞬目の前が真っ暗になった私が他の騎士たちへと視線を向けると、全員がパッと顔を逸らす。
確かに彼らの立場ではなかなか指摘し辛いのかもしれない。
「デートとは、そうですね、親しい男女で時間を共有するものと申しますか」
「? ならば俺たちもすればいい」
「いやっ、ちがっ、えーっと、あ、そうです! ほら、イレナたちのような恋人同士がするものなんです!」
不思議そうな顔をする公爵様に焦りつつ、談笑しているイレナたちの方を指差すと流石に何かを察したのか、公爵様の瞳がゆっくりと見開かれた。
「……親しい、とはそういう意味か」
「そうです! そうなんです!」
だから私とするのは違うんです。
そう暗に告げたつもりだったのだが、イレナたちから私へと視線を戻した公爵様の表情があまりにも真剣なものになっていることに気付き、私は嫌な予感がした。
“ま、まさか”
ごくりと唾を呑み彼からの言葉を待っていると、ゆっくり口を開いた公爵様が告げたのは。
「ならば尚更、それも“練習”が必要なんじゃないか?」
……という、一言だった。
54
お気に入りに追加
248
あなたにおすすめの小説

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。


甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

次期騎士団長の秘密を知ってしまったら、迫られ捕まってしまいました
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢で貴族学院2年のルミナスは、元騎士団長だった父親を8歳の時に魔物討伐で亡くした。一家の大黒柱だった父を亡くしたことで、次期騎士団長と期待されていた兄は騎士団を辞め、12歳という若さで侯爵を継いだ。
そんな兄を支えていたルミナスは、ある日貴族学院3年、公爵令息カルロスの意外な姿を見てしまった。学院卒院後は騎士団長になる事も決まっているうえ、容姿端麗で勉学、武術も優れているまさに完璧公爵令息の彼とはあまりにも違う姿に、笑いが止まらない。
お兄様の夢だった騎士団長の座を奪ったと、一方的にカルロスを嫌っていたルミナスだが、さすがにこの秘密は墓場まで持って行こう。そう決めていたのだが、翌日カルロスに捕まり、鼻息荒く迫って来る姿にドン引きのルミナス。
挙句の果てに“ルミタン”だなんて呼ぶ始末。もうあの男に関わるのはやめよう、そう思っていたのに…
意地っ張りで素直になれない令嬢、ルミナスと、ちょっと気持ち悪いがルミナスを誰よりも愛している次期騎士団長、カルロスが幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いしますm(__)m
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる