5 / 23
5.出来ることからひとつずつ
しおりを挟む
「俺が傷付かないように、か」
「そうです」
「そして相手も傷付けないように、だな」
「はい」
私の言葉を噛み締めるようにそう繰り返した公爵様の言葉を静かに肯定すると、さっきまでどこか体を強張らせ恐る恐る触れていた彼の手から力が抜け、小さく笑みを溢したことに気が付いた。
その笑顔を見てドクンと大きく胸が鳴る。
“こ、これがギャップというやつなのかしら!”
お姉様たちがよくお客様へと使う手法。
自身の虜にするための技を、まさか彼が自然と使ってくるだなんて!
“くっ、この童貞、恐ろしいわ……!”
動揺した私は慌てて脱いだ服を手繰り寄せて着直す。
露になっていた胸が隠れたことで少し落ち着いた私は小さく咳払いをし、その場の空気を仕切り直した。
「んんッ、それでは、初日の授業はここまでということで。公爵様、お疲れ様でした」
私がそう告げると、すぐに彼も体を起こす。
そんな彼に一礼し、退室しようとした時だった。
「そういえば、本物の夫婦のように、というのであればサシャも俺の名前を呼ぶべきではないか?」
そう言われてぽかんとする。
“確かに本物の雰囲気を出すのなら……って、違うでしょ私!”
一瞬納得しかけてすぐさま頭を左右に振りそんな思考を追い出した。
「それは閨事の話ですのでっ、今はただの娼婦ですから!」
「ふむ、そういうものか……?」
「そうです!」
大きく頷いて見せると一応納得してくれたらしく、ホッと息を吐いた私……だったのだが。
「では、閨では名前を呼んでくれ。それならば問題はないだろう」
“どうしてそんなに名前を呼ばせたいのよ!?”
じぃっと私を真っ直ぐ見つめる彼の眼差しに自然と心臓が早くなる。
できれば私は呼びたくない。
悪徳公爵と呼ばれる彼が、本当はこんなに真面目で真っ直ぐな人だと知ってしまったから。
“きっと私もはじめてのことばかりで心を乱されているだけだわ”
そう自分に言い聞かせなくては、うっかり彼の熱い眼差しを勘違いしそうになる自分が怖かった。
もしこの落ち着かない鼓動に名前がついてしまったら。
夢を与える側である娼婦が、夢を見てしまったら。
「そんな不毛なこと、したくないもの」
だって私はただお金で買われた閨の講師。
対して彼は公爵という身分を持ち、そして何より『次の花嫁を迎えるために』私を買っているのだから。
だがいくら線引きをしっかりしたいからといって、ここで頑なに断るのも不自然だろう。
仕方なく私は彼のその申し出に了承したのだった。
◇◇◇
「……面倒なことになったかも」
はぁ、と思わずため息を吐いた私に気付いたのか、最年少侍女のミリーがぴょこんと私の顔を覗き込んだ。
「何かあったんですか?」
「あ、いえ、大したことではないのですが」
“流石に名前を呼びたくないなんて言えないわよね”
私のことを救世主、だなんて呼んだのだから、「娼婦ごときが勘違いしているんじゃないの?」なんて言われないとは思うのだが、それでもなんだか正直に告げるのを躊躇った私は曖昧に話を濁す。
「大したことないなら、話した方が楽になっちゃうと思いますよぉ?」
「確かにそれはそう、なんですけど」
彼女の言うことはもっともだ。
それでも上手く話せずもごもごと口ごもり、なんだか申し訳ない気持ちになった。
「あ、じゃあ何か気分転換しましょっか!」
「へ?」
だがそんな煮え切らない様子の私に気を悪くすることもなく明るく笑った彼女がぐいっと私の手を引く。
「お散歩とかどうでしょう? 私、案内しますよっ」
「あ、じ、じゃあお願いします」
「はぁい!」
明るく話す彼女が連れてきてくれたのは、邸の裏にある庭園だった。
可愛らしい小さな花が至るところに植えられていて、まるで絵本の中に迷い込んだよう。
「綺麗……!」
「みんなで手入れしてるんですよ」
「皆さんで?」
「そうです!」
“普通は専属の庭師とかがやるんじゃないかしら”
私の疑問が顔に出ていたのか、ずっと明るい笑顔だったミリーが一瞬だけ困ったような笑顔になる。
「ここ、奥様が管理されていた場所なんですよ」
「あ……」
「土弄りがお好きな方で、私たちに言ってくださいって言っても気付けば奥様自身で植えたりして」
きっと彼女の言う『奥様』は、初夜で逃げ帰り離縁した公爵様の元妻たちのことではなく、きっと亡くなった先代公爵夫人のことだろう。
「素敵な方だったんですね」
「はいっ! だからあの時の景色を守りたいなってみんなでお世話してるんです」
「そうなんですね」
“愛されていた方なんだわ”
夫人の大事にした景色を守ろうときっとみんなで手入れをしているのだろう。
彼は公爵家という王族に次ぐ身分の高い家だとは思えないくらい温かなこの雰囲気の中で育ったのだ。
悪徳公爵だなんて今では言われているが、きっと彼の本質もこの温かさで培われたものなのだとそう思った。
そしてここで働く彼らがこの家を大事に想っているように、きっと公爵様も大事に想っている。
だからこそ家の存続のために跡継ぎを望まれていて、そしてその為に私が買われたのだ。
「悩んでいても仕方ないですね! 私は私に出来ることをするまでです!」
「あはっ、その意気ですよぉ~!」
結局私に出来ることはひとつだけ。
まずは今晩のお仕事を頑張ることだから。
――ところが。
「今晩は無し、ですか?」
「折角サシャ様に来ていただいているのに申し訳ございません」
そう言って頭を下げるのはアドルフさんだった。
“そうよね、公爵なんだもの、忙しいわよね”
てっきり今晩も呼ばれるものだと思っていたのだが、仕事が忙しいらしく突然休みになってしまったのだ。
それは正直仕方ないと思う。
彼はこの家を支える当主であり、そしてこの国を支える公爵なのだから。
「でも時間が空いてしまったのよねぇ」
寝るにはまだ早く、だがこの時間から何かやることがあるだろうかと首を傾げた私は、パチンと両手を叩いた。
「紙と何か書くものを借りられますか?」
「すぐに持ってこさせましょう」
「あ、ありがとうございます」
私の質問にすぐに頷いてくれたアドルフさんに、自分で言い出したくせに唖然とする。
「えーっと、いいんですか?」
「もちろんでございます」
“てっきり疑問に思われるかと思ったのに”
貴族や、そういった高貴な方に仕える人は当たり前に読み書きはできるが、平民だと実は読めても書けないという人は多い。
何故なら筆記具というものは高級だからだ。
可愛いガラス瓶に入ったインクに、そのインクにつけて使う羽ペンなんかはデザインからして貴族の為に作られたようなものでお値段も張る。
ペンの内側にインクがもともと入っている万年筆というペンもあるらしいが、見たことすらない高級品だった。
だからこそ、高級娼館の娼婦とはいえ平民の私が筆記具を求めたことに疑問を持たれるのかと思ったのだが、あっさり受け入れられて思わず怪訝な顔をした私は、差し出されたその筆記具にインクが無かったことで更に驚いた。
「え、これって」
「万年筆でございます」
「ちょ、そんな高級なものいいんですか!?」
もちろん盗む気なんてないが、うっかり壊してしまう可能性だってあるのにあっさりと渡されて愕然とした。
「もし私が壊したりしたら……」
「形あるものはいつか壊れてしまうものですよ。それにサシャ様がわざと壊されるような方だとも思いませんので」
「でも」
「大丈夫です。どうぞお使いください」
私がここにき来てまだ二日。
信頼関係を築くにはまだあまりにも早すぎると思うのだが、そう言い切られるとなんだかくすぐったい気持ちになってしまう。
「それに、ルミール様のために何かをしようとしてくださっているんですよね」
「! ……はい」
にこりと微笑みながらそう言われ、私は素直に頷いた。
“バレバレだったのね”
「私にも出来ることがあればいいなって思いまして」
「その気持ちがありがたいです。サシャ様に来ていただけて良かった」
「まだ何も出来てませんけどね!」
あはは、とおどけて笑うと、アドルフさんもふふふ、と私に合わせて笑ってくれる。
そんな気遣いがやはり嬉しく、私は彼らのこの気持ちに報いたいと思った。
「そうです」
「そして相手も傷付けないように、だな」
「はい」
私の言葉を噛み締めるようにそう繰り返した公爵様の言葉を静かに肯定すると、さっきまでどこか体を強張らせ恐る恐る触れていた彼の手から力が抜け、小さく笑みを溢したことに気が付いた。
その笑顔を見てドクンと大きく胸が鳴る。
“こ、これがギャップというやつなのかしら!”
お姉様たちがよくお客様へと使う手法。
自身の虜にするための技を、まさか彼が自然と使ってくるだなんて!
“くっ、この童貞、恐ろしいわ……!”
動揺した私は慌てて脱いだ服を手繰り寄せて着直す。
露になっていた胸が隠れたことで少し落ち着いた私は小さく咳払いをし、その場の空気を仕切り直した。
「んんッ、それでは、初日の授業はここまでということで。公爵様、お疲れ様でした」
私がそう告げると、すぐに彼も体を起こす。
そんな彼に一礼し、退室しようとした時だった。
「そういえば、本物の夫婦のように、というのであればサシャも俺の名前を呼ぶべきではないか?」
そう言われてぽかんとする。
“確かに本物の雰囲気を出すのなら……って、違うでしょ私!”
一瞬納得しかけてすぐさま頭を左右に振りそんな思考を追い出した。
「それは閨事の話ですのでっ、今はただの娼婦ですから!」
「ふむ、そういうものか……?」
「そうです!」
大きく頷いて見せると一応納得してくれたらしく、ホッと息を吐いた私……だったのだが。
「では、閨では名前を呼んでくれ。それならば問題はないだろう」
“どうしてそんなに名前を呼ばせたいのよ!?”
じぃっと私を真っ直ぐ見つめる彼の眼差しに自然と心臓が早くなる。
できれば私は呼びたくない。
悪徳公爵と呼ばれる彼が、本当はこんなに真面目で真っ直ぐな人だと知ってしまったから。
“きっと私もはじめてのことばかりで心を乱されているだけだわ”
そう自分に言い聞かせなくては、うっかり彼の熱い眼差しを勘違いしそうになる自分が怖かった。
もしこの落ち着かない鼓動に名前がついてしまったら。
夢を与える側である娼婦が、夢を見てしまったら。
「そんな不毛なこと、したくないもの」
だって私はただお金で買われた閨の講師。
対して彼は公爵という身分を持ち、そして何より『次の花嫁を迎えるために』私を買っているのだから。
だがいくら線引きをしっかりしたいからといって、ここで頑なに断るのも不自然だろう。
仕方なく私は彼のその申し出に了承したのだった。
◇◇◇
「……面倒なことになったかも」
はぁ、と思わずため息を吐いた私に気付いたのか、最年少侍女のミリーがぴょこんと私の顔を覗き込んだ。
「何かあったんですか?」
「あ、いえ、大したことではないのですが」
“流石に名前を呼びたくないなんて言えないわよね”
私のことを救世主、だなんて呼んだのだから、「娼婦ごときが勘違いしているんじゃないの?」なんて言われないとは思うのだが、それでもなんだか正直に告げるのを躊躇った私は曖昧に話を濁す。
「大したことないなら、話した方が楽になっちゃうと思いますよぉ?」
「確かにそれはそう、なんですけど」
彼女の言うことはもっともだ。
それでも上手く話せずもごもごと口ごもり、なんだか申し訳ない気持ちになった。
「あ、じゃあ何か気分転換しましょっか!」
「へ?」
だがそんな煮え切らない様子の私に気を悪くすることもなく明るく笑った彼女がぐいっと私の手を引く。
「お散歩とかどうでしょう? 私、案内しますよっ」
「あ、じ、じゃあお願いします」
「はぁい!」
明るく話す彼女が連れてきてくれたのは、邸の裏にある庭園だった。
可愛らしい小さな花が至るところに植えられていて、まるで絵本の中に迷い込んだよう。
「綺麗……!」
「みんなで手入れしてるんですよ」
「皆さんで?」
「そうです!」
“普通は専属の庭師とかがやるんじゃないかしら”
私の疑問が顔に出ていたのか、ずっと明るい笑顔だったミリーが一瞬だけ困ったような笑顔になる。
「ここ、奥様が管理されていた場所なんですよ」
「あ……」
「土弄りがお好きな方で、私たちに言ってくださいって言っても気付けば奥様自身で植えたりして」
きっと彼女の言う『奥様』は、初夜で逃げ帰り離縁した公爵様の元妻たちのことではなく、きっと亡くなった先代公爵夫人のことだろう。
「素敵な方だったんですね」
「はいっ! だからあの時の景色を守りたいなってみんなでお世話してるんです」
「そうなんですね」
“愛されていた方なんだわ”
夫人の大事にした景色を守ろうときっとみんなで手入れをしているのだろう。
彼は公爵家という王族に次ぐ身分の高い家だとは思えないくらい温かなこの雰囲気の中で育ったのだ。
悪徳公爵だなんて今では言われているが、きっと彼の本質もこの温かさで培われたものなのだとそう思った。
そしてここで働く彼らがこの家を大事に想っているように、きっと公爵様も大事に想っている。
だからこそ家の存続のために跡継ぎを望まれていて、そしてその為に私が買われたのだ。
「悩んでいても仕方ないですね! 私は私に出来ることをするまでです!」
「あはっ、その意気ですよぉ~!」
結局私に出来ることはひとつだけ。
まずは今晩のお仕事を頑張ることだから。
――ところが。
「今晩は無し、ですか?」
「折角サシャ様に来ていただいているのに申し訳ございません」
そう言って頭を下げるのはアドルフさんだった。
“そうよね、公爵なんだもの、忙しいわよね”
てっきり今晩も呼ばれるものだと思っていたのだが、仕事が忙しいらしく突然休みになってしまったのだ。
それは正直仕方ないと思う。
彼はこの家を支える当主であり、そしてこの国を支える公爵なのだから。
「でも時間が空いてしまったのよねぇ」
寝るにはまだ早く、だがこの時間から何かやることがあるだろうかと首を傾げた私は、パチンと両手を叩いた。
「紙と何か書くものを借りられますか?」
「すぐに持ってこさせましょう」
「あ、ありがとうございます」
私の質問にすぐに頷いてくれたアドルフさんに、自分で言い出したくせに唖然とする。
「えーっと、いいんですか?」
「もちろんでございます」
“てっきり疑問に思われるかと思ったのに”
貴族や、そういった高貴な方に仕える人は当たり前に読み書きはできるが、平民だと実は読めても書けないという人は多い。
何故なら筆記具というものは高級だからだ。
可愛いガラス瓶に入ったインクに、そのインクにつけて使う羽ペンなんかはデザインからして貴族の為に作られたようなものでお値段も張る。
ペンの内側にインクがもともと入っている万年筆というペンもあるらしいが、見たことすらない高級品だった。
だからこそ、高級娼館の娼婦とはいえ平民の私が筆記具を求めたことに疑問を持たれるのかと思ったのだが、あっさり受け入れられて思わず怪訝な顔をした私は、差し出されたその筆記具にインクが無かったことで更に驚いた。
「え、これって」
「万年筆でございます」
「ちょ、そんな高級なものいいんですか!?」
もちろん盗む気なんてないが、うっかり壊してしまう可能性だってあるのにあっさりと渡されて愕然とした。
「もし私が壊したりしたら……」
「形あるものはいつか壊れてしまうものですよ。それにサシャ様がわざと壊されるような方だとも思いませんので」
「でも」
「大丈夫です。どうぞお使いください」
私がここにき来てまだ二日。
信頼関係を築くにはまだあまりにも早すぎると思うのだが、そう言い切られるとなんだかくすぐったい気持ちになってしまう。
「それに、ルミール様のために何かをしようとしてくださっているんですよね」
「! ……はい」
にこりと微笑みながらそう言われ、私は素直に頷いた。
“バレバレだったのね”
「私にも出来ることがあればいいなって思いまして」
「その気持ちがありがたいです。サシャ様に来ていただけて良かった」
「まだ何も出来てませんけどね!」
あはは、とおどけて笑うと、アドルフさんもふふふ、と私に合わせて笑ってくれる。
そんな気遣いがやはり嬉しく、私は彼らのこの気持ちに報いたいと思った。
48
お気に入りに追加
242
あなたにおすすめの小説
なにをおっしゃいますやら
基本二度寝
恋愛
本日、五年通った学び舎を卒業する。
エリクシア侯爵令嬢は、己をエスコートする男を見上げた。
微笑んで見せれば、男は目線を逸らす。
エブリシアは苦笑した。
今日までなのだから。
今日、エブリシアは婚約解消する事が決まっているのだから。
うちのワンコ書記が狙われてます
葉津緒
BL
「早く助けに行かないと、くうちゃんが風紀委員長に食べられる――」
怖がりで甘えたがりなワンコ書記が、風紀室へのおつかいに行ったことから始まる救出劇。
ワンコ書記総狙われ(総愛され?)
無理やり、お下品、やや鬼畜。
あなたが私を捨てた夏
豆狸
恋愛
私は、ニコライ陛下が好きでした。彼に恋していました。
幼いころから、それこそ初めて会った瞬間から心を寄せていました。誕生と同時に母君を失った彼を癒すのは私の役目だと自惚れていました。
ずっと彼を見ていた私だから、わかりました。わかってしまったのです。
──彼は今、恋に落ちたのです。
なろう様でも公開中です。
快楽のエチュード〜父娘〜
狭山雪菜
恋愛
眞下未映子は、実家で暮らす社会人だ。週に一度、ストレスがピークになると、夜中にヘッドフォンをつけて、AV鑑賞をしていたが、ある時誰かに見られているのに気がついてしまい……
父娘の禁断の関係を描いてますので、苦手な方はご注意ください。
月に一度の更新頻度です。基本的にはエッチしかしてないです。
こちらの作品は、「小説家になろう」でも掲載しております。
夢現ーゆめうつつー
tubame55
ホラー
【あらすじ】
夢人(ゆめびと)──すでに亡くなった人間が、生きていた頃の人間として生活するモノ。
現人(うつつびと)──その夢人の正体を手で触れることで、本来の死体へと戻す人。
未練が高ければ高いほど、夢人になりやすい。そして正体を暴かれた夢人は、自分の中で最も親しかった人物を襲い、道連れにしようとするのである。
これは夢人を土に還すための、主人公とその友人の物語。
友人、柴原龍二(しばはらりゅうじ)の兄、真人(まさと)の見舞いに龍二と共に訪れた主人公、池沢健次(いけざわけんじ)。
見舞い先の病院で、夜中になると聞こえてくるという音の存在を知り──。
【人物紹介】
・池沢健次(いけざわけんじ)17歳
夢人に襲われていたところを、龍二に助けられて以来、彼と行動を共にする友人に。3歳年上の姉がいた。ちょっぴり怖がりで泣き虫。現人。
・柴原龍二(しばはらりゅうじ)17歳
兄の嫁に秘めた想いを持つ。左の手の平に、夢人に襲われた時の傷があり、傷痕を隠すために指空きの手袋を常にしている。現人。
・柴原真人(しばはらまさと)23歳
龍二の兄。現人ではないが、幼い頃から霊が視える。よく健次たちのサポートをしてくれる。夢人の研究をしている。
激レア種族に転生してみた(笑)
小桃
ファンタジー
平凡な女子高生【下御陵 美里】が異世界へ転生する事になった。
せっかく転生するなら勇者?聖女?大賢者?いやいや職種よりも激レア種族を選んでみたいよね!楽しい異世界転生ライフを楽しむぞ〜
【異世界転生 幼女編】
異世界転生を果たしたアリス.フェリシア 。
「えっと…転生先は森!?」
女神のうっかりミスで、家とか家族的な者に囲まれて裕福な生活を送るなんていうテンプレート的な物なんか全く無かった……
生まれたばかり身一つで森に放置……アリスはそんな過酷な状況で転生生活を開始する事になったのだった……アリスは無事に生き残れるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる