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本編
21.期待をしないって、何のこと
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「ごめん、リリ……」
“泣いてるの?”
私の奥まで自身を埋めた彼は、小さく呟くように謝罪を繰り返す。
馴染むまでは動かさずに我慢してくれるのか、ぴったりとひっつけた体がやたらと熱い。
相変わらず私の肩に顔を埋めているメルヴィを見ると、じんじんと痛みが続く下腹部よりも何故か心が痛くて苦しく感じた。
「……メルヴィ、顔を上げて」
彼の名前をそっと呼ぶと、私を抱いているのも傷つけているのも彼の癖にビクリと体を跳ねさせる。
まるで叱られる小さな子供のように、そろりと体を少し離した彼の頬を両手で包むとそのまま顔を持ち上げるようにして上げさせた。
“目が真っ赤じゃない”
ぽろぽろと涙を零している訳ではなかったが、それでも赤く滲んだその目を見るとツキリと痛い。
――あぁ、彼は泣いてしまうのだ。
私が師匠の後を追うと。
私が魔女の習性に従うと。
私が彼の前からいなくなると。
それらを止められないことを知っているから、私を無理やりにでも傷つけることで彼の存在を刻みたいのだ。
“バカな人、本当にバカ人だわ”
私はまだ師匠の後を追うと言ってないのに。
抗えないほどの興味を引く何かのために出ていこうとしている訳でもないのに。
彼の前から消えることを決めてなどいないのに。
――私が本当はどう思っているかなんて、知らないくせに。
「刻んでと言ったのは私じゃない」
確かに浴槽で、なんて思ってはいなかったけれど。
「間違えないで、私がメルヴィに頼んだのよ。私は傷付いてなんかないんだから」
メルヴィのした行動は世間的には許されないのかもしれないけれど。
“そもそも今日はこういう予定だったし、流れが突然に変わっただけだわ”
そして彼の行動で誰よりも傷付いたのは間違いなく彼自身だった。
だって私は傷付いてなんかいないから。
“心臓が痛むのは、メルヴィが傷付いているからよ”
「私は不出来な魔女だから」
そっと彼の髪を撫でる。
少し湿り張り付くその明るい薄茶の髪がするりと指に通り愛おしいと感じた。
「だから、魔法が成功して欲しいってずっと思ってた。魔法がいつも失敗するから師匠にも置いていかれたし」
「……そう」
「けど、最近の私は魔法が失敗していて欲しいって思ってたの」
「失敗……していて、欲しい?」
「そう」
私の魔法で彼の気持ちが変わったのなら、それはなんて虚しいことなんだろう。
――私は彼の優しさにどんどん溺れていくのに。
“だからずっと思ってた”
私の魔法が失敗していたら。
もし彼が私へ向けてくれている気持ちが魔法のせいじゃなくて本物だったなら、それはどんなに幸せなことなのだろうかと。
「メルヴィが、私の魔法のせいじゃなく……本当に私を好きならいいのにって思ってたの」
「俺はっ!」
慌てて口を開こうとする彼の口に指を当てて言葉を遮った私は、ゆっくりと首を左右に振った。
「……どんなに違うって言われても、魔法が成功した可能性がある以上は信じるわけにはいかないわ。だって私は願いを叶えられる魔女で……メルヴィのことを想ってるんだから」
私の話を聞いたメルヴィの瞳が再び揺れる。
傷付けたい訳じゃないけれど、どうしてもこの一線を考えない訳にはいかないから。
“でも、私の気持ちは本物だから”
滲む彼の目尻にそっと口付けを落とした私はそのまま彼の頬へと唇を滑らせて。
そっと彼の唇へと口付けを落としたのだった。
「ここのベッド好きに使って」
「メルヴィは……」
「俺は、執務があるから」
「そっか」
にこりと微笑んだメルヴィの笑顔が痛々しくて、つい俯いてしまう。
“執務なんて絶対嘘よね”
私が口付けをした後、一瞬唖然としたメルヴィはきゅっと口を閉じ何も言わなかった。
何か反応して貰える、少なくとも何かは言って貰えると思っていた私は、何も言われなかったことに気持ちを沈ませて。
「何が正解だったの」
無茶な体勢での初体験になってしまったからか、下半身に力が入らなかった私の体をメルヴィが拭き服を着せる。
部屋まで送ろという提案を断りこの小部屋のベッドを希望すると、私の体を気遣ってくれているらしい彼はキレイに整えてから寝かせてくれて。
そしてそのまま執務を理由に出て行ってしまった。
“一緒にいたいって意味だったのに”
後を追いたくても、力の入らない下半身では追いつかない。
素直に側にいてと口に出せばよかったのかもしれないが、あんなに悲しそうな顔をされてしまい伝えるのを躊躇ってしまったのだ。
「信じるわけにはいかない、なんて言っちゃったからかな」
痛いほどの想いを向けられ、そして私だって彼を想っているのに。
一人残された部屋でボスンとベッドに顔を埋めた私は、何が正解だったのだろうと考える。
私が魔女であり、そして彼に魔法をかけたことは事実。
魔法が成功しているかしていないか、目で見てわかる類のものではない以上魔法はかかっていて、そしていつか解けてしまうものだという想定で動かなくてはならないのだ。
「魔法を重ね掛けする?」
永遠に好きでいてくれますように、と。
“そんな偽物の気持ちの何が嬉しいの”
「師匠ほどの魔法使いなら、解けるんだろうけど」
師匠に頼んだところで、師匠の興味を引けなければそんなことしてくれないだろう。
むしろ自分の責任は自分で負えと言い放たれる未来が見えた。
今までまともに成功した魔法は、多分成功した気がしているメルヴィにかけた魔法と、メルヴィと一緒にソファで屋根まで飛んだ魔法。
一人で箒に跨った時は結局制御が出来なかったので、あれはノーカウントである。
「どっちもメルヴィ関係じゃない」
数少なすぎる成功例が全て彼関係だと気付き小さく噴き出す。
「顔で選んだつもりだったんだけど」
よっぽど彼にいいところがみせたいらしい私は、もしかしたら一目惚れというやつだったのかも、なんて考え――
「そういえば、もう一個あったわ。成功していたかもしれない魔法」
ふとそう気付き上体を起こした。
どうせここには私しかいない。
多少お行儀が悪くても、そもそも私は貴族でもなんでもないのだから大目に見てくれるはず、と考え胡坐をかいて枕を抱きしめた。
“昔のことが思い出せないのはなんでだろう”
浴室で気付いたその事実。
単純に昔のことを覚えていないだけだとしても、キッカリ十歳以前を覚えていないというのは流石におかしいのではないだろうか。
私の記憶は、師匠の家に連れてこられたその日から始まっている。
子供ながらに母から置いて行かれたというショックで思い出さないよう記憶の奥深くに閉じ込めた可能性もあるけれど。
「忘れたいって願った可能性もある、わよね」
だって私は魔女だから。
本気で願えばそれが叶う存在だから。
そしてもしメルヴィのいうように、過去に私と会っているのだとしたら――
「十歳以前に会っているのなら」
私が忘れてしまっただけで、本当に彼が探していた魔女が私なのだとしたら。
それは、彼の気持ちを魔法で変えたという前提が崩れることになる。
だってもともと私を好きだった相手に惚れさせる魔法を使っても意味なんてないのだから。
“魔法が成功していても彼は私が好きだし、魔法が失敗していても彼は私を好きだということになるはずよ”
「気になる。メルヴィが探していた魔女が本当に私なのか」
もしその答えを私が見つけることができた、その時は……
「好きって言えるかしら」
彼の想いを受け止めて。
私も好きだと伝えたい。
私のことで年上の彼が泣いてしまうのだ。
そんな弱く完璧でない彼が可愛くて堪らない。
“王太子だもの。普段完璧でいなくちゃいけないのはわかってるけど”
彼の本質を、彼の真実を私だけが知っているのだと思い、私の中に優越感のような感情が芽生える。
気になる、彼の想い魔女が誰なのか。
気になる、私の忘れてしまった過去に何があったのか。
気になる、その過去にメルヴィと出会っていたとしたら。
「どんな会話をしたのか、気になるわ……!」
気になる、知りたい。
だから思い出したい――!
「思い出したらまず彼に教えてあげなくちゃ。今も私だけは、期待してないからねって」
抱きしめた枕をメルヴィに見立て、見つめながら思ったことを伝えるリハーサルをする。
だって思い出したなら、彼に告白を……
“?”
そこまで考えポイッと枕を投げ捨てた。
きっとこれも魔女の性。
気になることができたから枕に興味がなくなったのだ。
そしてもちろん私の気になることはメルヴィのことばかり……の、はずなのだが。
「期待してないって、何?」
“泣いてるの?”
私の奥まで自身を埋めた彼は、小さく呟くように謝罪を繰り返す。
馴染むまでは動かさずに我慢してくれるのか、ぴったりとひっつけた体がやたらと熱い。
相変わらず私の肩に顔を埋めているメルヴィを見ると、じんじんと痛みが続く下腹部よりも何故か心が痛くて苦しく感じた。
「……メルヴィ、顔を上げて」
彼の名前をそっと呼ぶと、私を抱いているのも傷つけているのも彼の癖にビクリと体を跳ねさせる。
まるで叱られる小さな子供のように、そろりと体を少し離した彼の頬を両手で包むとそのまま顔を持ち上げるようにして上げさせた。
“目が真っ赤じゃない”
ぽろぽろと涙を零している訳ではなかったが、それでも赤く滲んだその目を見るとツキリと痛い。
――あぁ、彼は泣いてしまうのだ。
私が師匠の後を追うと。
私が魔女の習性に従うと。
私が彼の前からいなくなると。
それらを止められないことを知っているから、私を無理やりにでも傷つけることで彼の存在を刻みたいのだ。
“バカな人、本当にバカ人だわ”
私はまだ師匠の後を追うと言ってないのに。
抗えないほどの興味を引く何かのために出ていこうとしている訳でもないのに。
彼の前から消えることを決めてなどいないのに。
――私が本当はどう思っているかなんて、知らないくせに。
「刻んでと言ったのは私じゃない」
確かに浴槽で、なんて思ってはいなかったけれど。
「間違えないで、私がメルヴィに頼んだのよ。私は傷付いてなんかないんだから」
メルヴィのした行動は世間的には許されないのかもしれないけれど。
“そもそも今日はこういう予定だったし、流れが突然に変わっただけだわ”
そして彼の行動で誰よりも傷付いたのは間違いなく彼自身だった。
だって私は傷付いてなんかいないから。
“心臓が痛むのは、メルヴィが傷付いているからよ”
「私は不出来な魔女だから」
そっと彼の髪を撫でる。
少し湿り張り付くその明るい薄茶の髪がするりと指に通り愛おしいと感じた。
「だから、魔法が成功して欲しいってずっと思ってた。魔法がいつも失敗するから師匠にも置いていかれたし」
「……そう」
「けど、最近の私は魔法が失敗していて欲しいって思ってたの」
「失敗……していて、欲しい?」
「そう」
私の魔法で彼の気持ちが変わったのなら、それはなんて虚しいことなんだろう。
――私は彼の優しさにどんどん溺れていくのに。
“だからずっと思ってた”
私の魔法が失敗していたら。
もし彼が私へ向けてくれている気持ちが魔法のせいじゃなくて本物だったなら、それはどんなに幸せなことなのだろうかと。
「メルヴィが、私の魔法のせいじゃなく……本当に私を好きならいいのにって思ってたの」
「俺はっ!」
慌てて口を開こうとする彼の口に指を当てて言葉を遮った私は、ゆっくりと首を左右に振った。
「……どんなに違うって言われても、魔法が成功した可能性がある以上は信じるわけにはいかないわ。だって私は願いを叶えられる魔女で……メルヴィのことを想ってるんだから」
私の話を聞いたメルヴィの瞳が再び揺れる。
傷付けたい訳じゃないけれど、どうしてもこの一線を考えない訳にはいかないから。
“でも、私の気持ちは本物だから”
滲む彼の目尻にそっと口付けを落とした私はそのまま彼の頬へと唇を滑らせて。
そっと彼の唇へと口付けを落としたのだった。
「ここのベッド好きに使って」
「メルヴィは……」
「俺は、執務があるから」
「そっか」
にこりと微笑んだメルヴィの笑顔が痛々しくて、つい俯いてしまう。
“執務なんて絶対嘘よね”
私が口付けをした後、一瞬唖然としたメルヴィはきゅっと口を閉じ何も言わなかった。
何か反応して貰える、少なくとも何かは言って貰えると思っていた私は、何も言われなかったことに気持ちを沈ませて。
「何が正解だったの」
無茶な体勢での初体験になってしまったからか、下半身に力が入らなかった私の体をメルヴィが拭き服を着せる。
部屋まで送ろという提案を断りこの小部屋のベッドを希望すると、私の体を気遣ってくれているらしい彼はキレイに整えてから寝かせてくれて。
そしてそのまま執務を理由に出て行ってしまった。
“一緒にいたいって意味だったのに”
後を追いたくても、力の入らない下半身では追いつかない。
素直に側にいてと口に出せばよかったのかもしれないが、あんなに悲しそうな顔をされてしまい伝えるのを躊躇ってしまったのだ。
「信じるわけにはいかない、なんて言っちゃったからかな」
痛いほどの想いを向けられ、そして私だって彼を想っているのに。
一人残された部屋でボスンとベッドに顔を埋めた私は、何が正解だったのだろうと考える。
私が魔女であり、そして彼に魔法をかけたことは事実。
魔法が成功しているかしていないか、目で見てわかる類のものではない以上魔法はかかっていて、そしていつか解けてしまうものだという想定で動かなくてはならないのだ。
「魔法を重ね掛けする?」
永遠に好きでいてくれますように、と。
“そんな偽物の気持ちの何が嬉しいの”
「師匠ほどの魔法使いなら、解けるんだろうけど」
師匠に頼んだところで、師匠の興味を引けなければそんなことしてくれないだろう。
むしろ自分の責任は自分で負えと言い放たれる未来が見えた。
今までまともに成功した魔法は、多分成功した気がしているメルヴィにかけた魔法と、メルヴィと一緒にソファで屋根まで飛んだ魔法。
一人で箒に跨った時は結局制御が出来なかったので、あれはノーカウントである。
「どっちもメルヴィ関係じゃない」
数少なすぎる成功例が全て彼関係だと気付き小さく噴き出す。
「顔で選んだつもりだったんだけど」
よっぽど彼にいいところがみせたいらしい私は、もしかしたら一目惚れというやつだったのかも、なんて考え――
「そういえば、もう一個あったわ。成功していたかもしれない魔法」
ふとそう気付き上体を起こした。
どうせここには私しかいない。
多少お行儀が悪くても、そもそも私は貴族でもなんでもないのだから大目に見てくれるはず、と考え胡坐をかいて枕を抱きしめた。
“昔のことが思い出せないのはなんでだろう”
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「忘れたいって願った可能性もある、わよね」
だって私は魔女だから。
本気で願えばそれが叶う存在だから。
そしてもしメルヴィのいうように、過去に私と会っているのだとしたら――
「十歳以前に会っているのなら」
私が忘れてしまっただけで、本当に彼が探していた魔女が私なのだとしたら。
それは、彼の気持ちを魔法で変えたという前提が崩れることになる。
だってもともと私を好きだった相手に惚れさせる魔法を使っても意味なんてないのだから。
“魔法が成功していても彼は私が好きだし、魔法が失敗していても彼は私を好きだということになるはずよ”
「気になる。メルヴィが探していた魔女が本当に私なのか」
もしその答えを私が見つけることができた、その時は……
「好きって言えるかしら」
彼の想いを受け止めて。
私も好きだと伝えたい。
私のことで年上の彼が泣いてしまうのだ。
そんな弱く完璧でない彼が可愛くて堪らない。
“王太子だもの。普段完璧でいなくちゃいけないのはわかってるけど”
彼の本質を、彼の真実を私だけが知っているのだと思い、私の中に優越感のような感情が芽生える。
気になる、彼の想い魔女が誰なのか。
気になる、私の忘れてしまった過去に何があったのか。
気になる、その過去にメルヴィと出会っていたとしたら。
「どんな会話をしたのか、気になるわ……!」
気になる、知りたい。
だから思い出したい――!
「思い出したらまず彼に教えてあげなくちゃ。今も私だけは、期待してないからねって」
抱きしめた枕をメルヴィに見立て、見つめながら思ったことを伝えるリハーサルをする。
だって思い出したなら、彼に告白を……
“?”
そこまで考えポイッと枕を投げ捨てた。
きっとこれも魔女の性。
気になることができたから枕に興味がなくなったのだ。
そしてもちろん私の気になることはメルヴィのことばかり……の、はずなのだが。
「期待してないって、何?」
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