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本編
11.覚悟して
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「それ、本気で言ってるの」
「え?」
さっきまでの甘い雰囲気が、一気に冷えた気がしてビクリと体が強張る。
そんな私をそっと下ろしてくれたメルヴィは、けれども逃がす気はないようでそのまま私の腰に腕を回し、グイッと引き寄せるようにして執務室へと足を踏み入れた。
突然連れ込まれたせいで呆気に取られていた私は、すぐに執務室の中をキョロキョロと見渡す。
てっきりこの間渋い顔をしていた彼の側近だろうあの男性がいると思ったのだが、予想に反して執務室には誰もいないようだった。
“良かった”
思わず私がホッと息を吐くと、安堵している私を少しだけぽかんとした顔の彼が見る。
そしてすぐに深いため息を吐いたメルヴィは、進んでいた方向から急な方向転換をしてソファへと誘導した。
「あの先には何があったの?」
彼が私を連れて行こうとしていた先が気になりそう質問すると、少し拗ねた表情をしたメルヴィが口を開く。
「ベッド」
「ベッド……」
あっけらかんと告げられたその単語をぼんやりと繰り返した私は、すぐにその言葉の意味にたどり着き顔が湯だった。
“つまりこの間みたいなことをしようとしたってこと!?”
ベッドと聞いて思い出されるのはもちろんあの小部屋での行為。
そしてまだ先のある行為、である。
「ど、どうして?」
ここで理由を聞くのはあまり得策ではないと私自身もわかっていたが、これもやはり魔女の性。
気になってしまった以上は最後まで答えを聞かなくてはおさまらなくて。
「リリが、俺の気持ちを疑ってるみたいだから」
「疑ってる?」
「俺が好きなのは、リリなのに」
“私が言った言葉、気にしてたの?”
拗ねた表情のままそう言われると、私より少し年上のはずの彼がなんだか可愛く見えて胸の奥がきゅんとする。
けれど、彼の気持ちは他の魔女へと向いていたはずだし、それに今私を見てくれているのは私の魔法が効いているからだった。
しかしそれを上手く誤魔化しながら都合よく説明する、なんて私には出来そうになくて。
“それにそんな不誠実なこと、彼にはしたくない”
最も不誠実な『気持ちを勝手に変える』という行為をしてしまったからこそ、これ以上はそんなことしたくなく、そして何故かはわからないが彼には真っ直ぐ向き合いたいという気持ちが私の中に芽生えていた。
“伝えてしまったら、ここで終わりだわ”
私がかけた魔法で好きだと勘違いしてるだけ。
そう告げれば全てが終わる。
もし私の魔法のせいでそれを彼が信じなくても、来てくれるかわからないのに薬草畑を作って待っているという行為と当てはめれば、どちらが真実かは明白だろう。
だからこそ私はごくりと唾を呑み、意を決して彼に真っ直ぐ向き直って。
「思い出して、私が街で貴方に魔法をかけたことを」
「私を好きになーれ、ってやつかな」
「そっ、そう、ね……!?」
“改めて言われるこの台詞の破壊力!”
せめて他の言い回しをしていれば、なんて頭を抱えそうになるが、なんとか気合いで気持ちを整えた私はそのまま更に口を開いた。
「あの時の魔法で、メルヴィは私を好きになってしまったの」
「違うけど」
「その証拠に、メルヴィが作った薬草畑を思い出してみて。畑を王城に作ってまで興味を引きたい想い人がいるのよ」
“あぁ、言ったわ。これできっと、全て終わり――”
「だからそれが、リリなんだ」
「………………へ?」
「街で会った時の魔法が効いてるか、性格には俺にもわからないよ。だって魔法をかけられる前からリリのことが好きだったから」
「え、え? でも、薬草畑は……」
「それはリリが昔っ」
だから、と話を続けようとしたメルヴィの口を慌てて塞ぐ。
“もしかして、私の魔法のせいでその彼女との思い出まで私との思い出だと上書きされちゃったってこと!?”
その可能性に辿り着いた私はゾッと体から血の気が引くのを感じると同時に、それが事実だと確定しなければまだ彼の想い人でいられるのだというズルい考えが芽生えた。
“彼の口から出る『昔』のことが本当に私自身のことで、私が昔のことを忘れているだけなら……”
それは余りにも愚かな考えだと理解はしていたけれど。
「俺の言葉を遮ったのも魔女の習性?」
「え、えぇ。そうみたい」
「抑えられない好奇心、か。なら、俺はもう遠慮しない。本当は好きじゃないと言われないよう、リリに刻むくらい愛を囁くから」
しれっとそんな宣言をしたメルヴィは、さっきまでの少し拗ねた表情をどこか意地悪そうに口角を上げて笑って。
「だから、覚悟して」
「んんっ!」
くすりと笑みを溢したメルヴィが、私の唇を奪うように口付けをした。
“刻むって、こういう……!?”
まるで獰猛な獣が目の前で舌舐りをするような、ギラギラとした視線を向けられる。
私がその獣にとって、何に変えても食べたいくらいのご馳走だとすれば。
“それは、嬉しいかもしれないわ”
この間の行為の先に興味がないわけではない。
けれど進む相手が誰でもいいのだとはもう思えないから。
「メルヴィ……」
ポツリと呟くように目の前の獣の名を呼ぶ。
そして名を呼ばれたその獣は、口元をにたりと歪ませて――
「よし、じゃあリリの部屋の家具は全て紺色にしよう」
「……はいっ!?」
意味がわからない結論を弾き出していた。
“なんでこうなったの!?”
あんなに何もなかった私の部屋に、明るいアイボリーの家具がどんどんと運び込まれる。
それらの家具の取っ手には紺色の石が飾りでつけられていたり、家具の上から掛けられた布や絨毯も紺色の物ばかりだった。
“カーテンも紺、クッションも紺、ソファも紺!
テーブルクロスも紺色なの!?”
家具自体の色を明るいアイボリーカラーで設定しているお陰か部屋全体が暗くなることはなかったが、それでも見渡す限りこの二色で占められていて。
「まぁ。殿下の髪色と瞳の色ですね」
少し唖然としつつそう口にしたエッダに同意を込めて大きく何度も頷いた。
「ふふ、これだけ俺の色に囲まれたら嫌でも意識しちゃうでしょう?」
「覚悟の種類が想定外で愕然としてますけど」
「ならば作戦成功だ。魔女の君は予測できなかったこの部屋に興味津々だろう」
“それはそうなんだけど……!”
何故だか絶妙に納得の出来ない現状に、私は頬を膨らませる。
そんな私の頬をつつくようにして空気を抜いた後、にこりと微笑んで。
「よし、次はここの本棚へ入れる紺色の本を探しに行こうか」
「また紺なの!?」
ある意味恐怖体験のようなことを口走ったのだった。
“紺色の本って言われても”
にこにことしたメルヴィに押される形で本当に書店へやってきた私たち。
「リリ、この本はどうかな」
「『這い寄る夜にハイ、よろう』……? ギャグなの、それとも怖いやつ?」
「さぁ、背表紙の色だけで選んだから」
「部屋に置くんだから中身で選んでっ!?」
“本当に背表紙が紺色の本しか手に取らせてくれないんだけど!”
このまま色だけで選ばれたら、無理やり作られてしまったあの部屋の本棚が絶対カオスなことになってしまう。
そんな未来を確信した私は、はぁ、とため息を吐いてせめて興味が湧きそうな紺色の本を手に取った。
「…………」
「?」
パラリと手に取った本を試しに捲っていると、メルヴィからの視線を感じて顔を向ける。
「メルヴィもこの本気になるの?」
「いや、その。……ちゃんと紺色の本から探してくれるんだなって思って」
「!!」
少し照れ臭そうに言われたその言葉を聞き、ボッと顔から火が出るような錯覚に陥った私は、動揺して本を落とさないよう慌ててしっかり握り直した。
「だ、だって紺色の本しか許されない感じだったから!」
「うんうん、そうだね」
「本当だから! べ、別に私が部屋をメルヴィの色で統一したい訳じゃないっていうか」
「そうかそうか」
「メルヴィの色だからとかじゃなくて、その、他の色が混ざると浮くって思って」
「ふふ、本のタイトルが気になったとかじゃなくてリリも色で選んでくれたんだね」
「だ、だからぁっ!」
必死に弁解すれば弁解するほど深みに嵌まっている。
そしてそんな私に追い討ちをかけるようにくすくすと笑っていたメルヴィが気付けば私の目の前にまで近付いて。
「可愛いね」
「!!」
ちゅ、とおでこに口付けられ、焦って三歩後ろに飛び退いた。
「こ、ここ店の中なんだけど」
「だから額にしたんだけど」
「おでこだからいいってことじゃないんだけど!?」
「どこを選んでもダメだったなら、いっそ唇にしたけど」
「おでこでありがとうございます!!」
ひえぇ、と羞恥から半泣きになった私を見ながら相変わらずにっこりと笑っているメルヴィに愕然とする。
“覚悟って、覚悟って……! 思っているのとは全然違う覚悟なんだけどぉお!”
私はそう心の中でだけ叫んだのだった。
「え?」
さっきまでの甘い雰囲気が、一気に冷えた気がしてビクリと体が強張る。
そんな私をそっと下ろしてくれたメルヴィは、けれども逃がす気はないようでそのまま私の腰に腕を回し、グイッと引き寄せるようにして執務室へと足を踏み入れた。
突然連れ込まれたせいで呆気に取られていた私は、すぐに執務室の中をキョロキョロと見渡す。
てっきりこの間渋い顔をしていた彼の側近だろうあの男性がいると思ったのだが、予想に反して執務室には誰もいないようだった。
“良かった”
思わず私がホッと息を吐くと、安堵している私を少しだけぽかんとした顔の彼が見る。
そしてすぐに深いため息を吐いたメルヴィは、進んでいた方向から急な方向転換をしてソファへと誘導した。
「あの先には何があったの?」
彼が私を連れて行こうとしていた先が気になりそう質問すると、少し拗ねた表情をしたメルヴィが口を開く。
「ベッド」
「ベッド……」
あっけらかんと告げられたその単語をぼんやりと繰り返した私は、すぐにその言葉の意味にたどり着き顔が湯だった。
“つまりこの間みたいなことをしようとしたってこと!?”
ベッドと聞いて思い出されるのはもちろんあの小部屋での行為。
そしてまだ先のある行為、である。
「ど、どうして?」
ここで理由を聞くのはあまり得策ではないと私自身もわかっていたが、これもやはり魔女の性。
気になってしまった以上は最後まで答えを聞かなくてはおさまらなくて。
「リリが、俺の気持ちを疑ってるみたいだから」
「疑ってる?」
「俺が好きなのは、リリなのに」
“私が言った言葉、気にしてたの?”
拗ねた表情のままそう言われると、私より少し年上のはずの彼がなんだか可愛く見えて胸の奥がきゅんとする。
けれど、彼の気持ちは他の魔女へと向いていたはずだし、それに今私を見てくれているのは私の魔法が効いているからだった。
しかしそれを上手く誤魔化しながら都合よく説明する、なんて私には出来そうになくて。
“それにそんな不誠実なこと、彼にはしたくない”
最も不誠実な『気持ちを勝手に変える』という行為をしてしまったからこそ、これ以上はそんなことしたくなく、そして何故かはわからないが彼には真っ直ぐ向き合いたいという気持ちが私の中に芽生えていた。
“伝えてしまったら、ここで終わりだわ”
私がかけた魔法で好きだと勘違いしてるだけ。
そう告げれば全てが終わる。
もし私の魔法のせいでそれを彼が信じなくても、来てくれるかわからないのに薬草畑を作って待っているという行為と当てはめれば、どちらが真実かは明白だろう。
だからこそ私はごくりと唾を呑み、意を決して彼に真っ直ぐ向き直って。
「思い出して、私が街で貴方に魔法をかけたことを」
「私を好きになーれ、ってやつかな」
「そっ、そう、ね……!?」
“改めて言われるこの台詞の破壊力!”
せめて他の言い回しをしていれば、なんて頭を抱えそうになるが、なんとか気合いで気持ちを整えた私はそのまま更に口を開いた。
「あの時の魔法で、メルヴィは私を好きになってしまったの」
「違うけど」
「その証拠に、メルヴィが作った薬草畑を思い出してみて。畑を王城に作ってまで興味を引きたい想い人がいるのよ」
“あぁ、言ったわ。これできっと、全て終わり――”
「だからそれが、リリなんだ」
「………………へ?」
「街で会った時の魔法が効いてるか、性格には俺にもわからないよ。だって魔法をかけられる前からリリのことが好きだったから」
「え、え? でも、薬草畑は……」
「それはリリが昔っ」
だから、と話を続けようとしたメルヴィの口を慌てて塞ぐ。
“もしかして、私の魔法のせいでその彼女との思い出まで私との思い出だと上書きされちゃったってこと!?”
その可能性に辿り着いた私はゾッと体から血の気が引くのを感じると同時に、それが事実だと確定しなければまだ彼の想い人でいられるのだというズルい考えが芽生えた。
“彼の口から出る『昔』のことが本当に私自身のことで、私が昔のことを忘れているだけなら……”
それは余りにも愚かな考えだと理解はしていたけれど。
「俺の言葉を遮ったのも魔女の習性?」
「え、えぇ。そうみたい」
「抑えられない好奇心、か。なら、俺はもう遠慮しない。本当は好きじゃないと言われないよう、リリに刻むくらい愛を囁くから」
しれっとそんな宣言をしたメルヴィは、さっきまでの少し拗ねた表情をどこか意地悪そうに口角を上げて笑って。
「だから、覚悟して」
「んんっ!」
くすりと笑みを溢したメルヴィが、私の唇を奪うように口付けをした。
“刻むって、こういう……!?”
まるで獰猛な獣が目の前で舌舐りをするような、ギラギラとした視線を向けられる。
私がその獣にとって、何に変えても食べたいくらいのご馳走だとすれば。
“それは、嬉しいかもしれないわ”
この間の行為の先に興味がないわけではない。
けれど進む相手が誰でもいいのだとはもう思えないから。
「メルヴィ……」
ポツリと呟くように目の前の獣の名を呼ぶ。
そして名を呼ばれたその獣は、口元をにたりと歪ませて――
「よし、じゃあリリの部屋の家具は全て紺色にしよう」
「……はいっ!?」
意味がわからない結論を弾き出していた。
“なんでこうなったの!?”
あんなに何もなかった私の部屋に、明るいアイボリーの家具がどんどんと運び込まれる。
それらの家具の取っ手には紺色の石が飾りでつけられていたり、家具の上から掛けられた布や絨毯も紺色の物ばかりだった。
“カーテンも紺、クッションも紺、ソファも紺!
テーブルクロスも紺色なの!?”
家具自体の色を明るいアイボリーカラーで設定しているお陰か部屋全体が暗くなることはなかったが、それでも見渡す限りこの二色で占められていて。
「まぁ。殿下の髪色と瞳の色ですね」
少し唖然としつつそう口にしたエッダに同意を込めて大きく何度も頷いた。
「ふふ、これだけ俺の色に囲まれたら嫌でも意識しちゃうでしょう?」
「覚悟の種類が想定外で愕然としてますけど」
「ならば作戦成功だ。魔女の君は予測できなかったこの部屋に興味津々だろう」
“それはそうなんだけど……!”
何故だか絶妙に納得の出来ない現状に、私は頬を膨らませる。
そんな私の頬をつつくようにして空気を抜いた後、にこりと微笑んで。
「よし、次はここの本棚へ入れる紺色の本を探しに行こうか」
「また紺なの!?」
ある意味恐怖体験のようなことを口走ったのだった。
“紺色の本って言われても”
にこにことしたメルヴィに押される形で本当に書店へやってきた私たち。
「リリ、この本はどうかな」
「『這い寄る夜にハイ、よろう』……? ギャグなの、それとも怖いやつ?」
「さぁ、背表紙の色だけで選んだから」
「部屋に置くんだから中身で選んでっ!?」
“本当に背表紙が紺色の本しか手に取らせてくれないんだけど!”
このまま色だけで選ばれたら、無理やり作られてしまったあの部屋の本棚が絶対カオスなことになってしまう。
そんな未来を確信した私は、はぁ、とため息を吐いてせめて興味が湧きそうな紺色の本を手に取った。
「…………」
「?」
パラリと手に取った本を試しに捲っていると、メルヴィからの視線を感じて顔を向ける。
「メルヴィもこの本気になるの?」
「いや、その。……ちゃんと紺色の本から探してくれるんだなって思って」
「!!」
少し照れ臭そうに言われたその言葉を聞き、ボッと顔から火が出るような錯覚に陥った私は、動揺して本を落とさないよう慌ててしっかり握り直した。
「だ、だって紺色の本しか許されない感じだったから!」
「うんうん、そうだね」
「本当だから! べ、別に私が部屋をメルヴィの色で統一したい訳じゃないっていうか」
「そうかそうか」
「メルヴィの色だからとかじゃなくて、その、他の色が混ざると浮くって思って」
「ふふ、本のタイトルが気になったとかじゃなくてリリも色で選んでくれたんだね」
「だ、だからぁっ!」
必死に弁解すれば弁解するほど深みに嵌まっている。
そしてそんな私に追い討ちをかけるようにくすくすと笑っていたメルヴィが気付けば私の目の前にまで近付いて。
「可愛いね」
「!!」
ちゅ、とおでこに口付けられ、焦って三歩後ろに飛び退いた。
「こ、ここ店の中なんだけど」
「だから額にしたんだけど」
「おでこだからいいってことじゃないんだけど!?」
「どこを選んでもダメだったなら、いっそ唇にしたけど」
「おでこでありがとうございます!!」
ひえぇ、と羞恥から半泣きになった私を見ながら相変わらずにっこりと笑っているメルヴィに愕然とする。
“覚悟って、覚悟って……! 思っているのとは全然違う覚悟なんだけどぉお!”
私はそう心の中でだけ叫んだのだった。
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