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2.きみのお部屋で過ごしたい
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オメガはヒートの関係上フリーランスの仕事をすることが多く、そういう俺も在宅メインのイラストレーターなんてものを仕事にしていた。
「あー、今回は仕上げ段階での設定変更とかないといいんだけどなぁ⋯」
なんて呟きつつため息を吐く。
“もうすぐヒートの時期だし、出来ればそれまでに仕事上げちゃいたい⋯”
なんて考えていたタイミングでブブッとスマホが震えた。
メッセージを確認すると彰から。
『部屋の準備出来てるよ』
シンプルなその一文にほわりと温かい気持ちが溢れる。
「『了解』⋯っと、どうしよ、まだヒートまで数日あるけどもう行こうかな⋯」
1人でヒートとか起こさせたくないから、とヒート前になると必ず声をかけてくる彰は、今回のヒートももちろん声をかけてくれて。
“ま、仕事は彰の家でも出来るしな”
なんて思った俺は、少し逸る気持ちを抑えつつ鞄にタブレットPCのみを詰め込んで彰の家に向かった。
“この間来たばっかだけど”
いつの間にか揃えられていた俺好みの家具に俺用の歯ブラシと食器類。
俺の着替えも気付けばあったので、彰の気遣いに甘えここに来るときは手ぶらか仕事道具のみだった。
彰が用意してくれた俺の仕事用の机にパソコンをセットし電源を入れる。
“彰も今頃仕事⋯だよな”
主人のいない部屋は少し寂しく、しかし大好きな匂いに溢れていて。
「⋯ん、やっぱりヒート近いな⋯匂いに敏感になってる⋯」
ズク、と熱くなりかけるが頭を振って誤魔化し俺は目の前の仕事に取りかかった。
どれくらいの時間がたったのか、コト、と目の前にコーヒーが置かれてびっくりする。
「あ、彰?いつの間に帰ってきたんだ⋯!?」
「んー?ついさっきだよ。集中してたから声はかけなかったんだ」
お帰り一つ言わなかった俺に嫌な顔もしない彰は、嫌な顔どころかむしろどこか機嫌が良さそうで⋯
「⋯?なんかいいことあったのか?」
「んーん?蓮が俺の部屋にいるのいいなぁって思っただけだよ」
「な⋯っ」
「このままずうっと帰らなくていいんだよ?」
「⋯一週間は、いる」
「ちぇ。⋯ね、次のヒートは噛んでもいい?」
あざといくらい可愛くコテンと小首を傾げる彰にドキッとする。
“⋯噛まれたい”
そう思うのはオメガの本能なのか、それとも相手が彰だからか。
「⋯だめ」
「そか。あ、ご飯食べる?出来てるよ」
一瞬寂しそうな顔をした彰は、すぐにパッと明るい表情でそう言ってくれて。
「えっ!ごめん俺何も手伝ってない⋯」
「いいよ。俺は俺の部屋に蓮がいてくれるだけで嬉しいから」
“甘やかされてるなぁ⋯”
俺好みにセットされたこの部屋だって、長く付き合っているから好みが似てきたという訳じゃなく少しずつ俺好みに彰が作り替えたものだった。
彰特製のクリームシチューとアボカドサラダをペロリと平らげた俺達は片付けもそこそこにのんびりソファで寛いでいて。
「⋯彰」
「ん?」
「⋯シよ?」
彰の肩口に額を押し付けるようにして顔を隠しつつそっと誘う。
「あれ?ヒート⋯はまだだよね?」
そんな俺の耳元をすんすんと嗅ぎながら彰がそう尋ねてきて⋯
「それはそう⋯なんだけど。なんかお前の部屋ってお前の匂いがいっぱいで⋯」
この部屋に着いた時はなんとか誤魔化したものの、やはり彰本人が隣にいたらそういう気分になるというもので。
「そういうことなら!」
俺の言葉を聞いた彰は、満面の笑みで立ち上がった。
「⋯うわっ!?」
「ほんと軽いなぁ⋯」
軽々と俺を抱き上げた彰の首に慌ててしがみつく。
普段あざといくらい可愛く振る舞っている彰だが、こうやって抱き上げられるとやはりその体格差が際立った。
“くそ、やっぱりアルファだからか?俺はどれだけ筋トレしても筋肉なんてつかないのに、彰はなんだかんだで筋肉もついてるし”
少しの嫉妬と、この後の期待。
そっとベッドに寝かされギシッと顔の横に彰の両腕が置かれると思わずごくりと唾を呑んだ。
「⋯俺がいない間、俺で抜いた?」
「し、てねぇ⋯、んんっ」
触れるか触れないかくらいの距離でそう囁かれ、俺の返事を待たずに深く重ねられる唇。
その息苦しさがもっと欲しくて舌を出すと、その舌に絡めるように彰も舌を動かして。
「⋯ん、ぁ⋯っ!?」
ズボンの上から俺のソコを軽く握った彰は、ゆっくり擦るように手を動かす。
たったそれだけなのに、俺のソコはじわりと期待が滲んで⋯
「蓮も可愛いけど、蓮のここも可愛いな」
「ば、んなこと、言⋯うな⋯っ!」
羞恥から顔を両腕で隠すと、くすりと彰が笑った気配がした。
「~~ッ!」
ぐ、とズラすようにズボンとぱんつを同時に脱がされぶるんと飛び出た俺のを、彰は躊躇いなく口に含む。
ぢゅぷ、と強く吸われ軽く顔を動かされるとゾクゾクとした快感に襲われる。
腕の隙間からそっと覗くと、熱を孕んだ彰の目とバチッと視線が絡んでしまい、その熱量にゾワリと快感が俺の体を走った。
「あ、あぁ⋯⋯っ!?」
「ん、んぐ」
うわ、と思った時にはもう遅く、あっさり彰の口内に射精してしまった俺は慌てて上半身を起こし枕元のティッシュを数枚取って彰に差し出す。
「わ、わるい、ほら出し⋯」
簡単にイかされた恥ずかしさと、口に出してしまった罪悪感に焦りつつ彰の様子を窺うと、そのまま俺のをゴクリと飲んだ彰は俺の肩をそっと押して。
「ひ、ひゃ!?」
再び俺を組み敷いた彰が俺の耳を甘噛みする。
そのまま顎を舐めるように顔を動かし鎖骨に吸い付いた彰は、バサリと自身の服と俺の服を捨てるようにベッド下へ落とした。
「⋯まだ弄ってないのに、ぷっくりしてるよ」
「な、そ⋯れは、いつもお前が弄るから⋯っ」
「そだね、思い出して期待しちゃったんだよね?」
俺の胸元でくすりと笑った彰の舌が乳輪に這わされ、そのまま先端をぢゅっと強く吸う。
舌で乳首を弾きながら、さっき出したばかりの俺のを強く握られ腰が跳ねた。
「ま、俺⋯さっき、出し⋯た、ばっかで⋯っ」
「うん、いっぱいイこうね?出来るでしょ?」
「や、無理⋯っ、そんなスグ、出な⋯っ」
鈴口を親指で擦られると、さっき出した名残なのかそれとも新たな期待からかぐちゅぐちゅと粘り気のある音が部屋に響く。
わざと音を立てながら刺激する彰は、舌で捏ねていた乳首にカリッと突然歯を立てた。
「ひ⋯っ!」
「ふふ、腰がビクビク跳ねるの可愛い。蓮の腰が跳ねる度に俺の手で擦れてオナニーしてるみたいだね」
愉しそうに囁かれるその言葉にすら感じてしまう俺の太股に、彰の硬く反り返ったソコが擦り付けられて⋯
「⋯も、欲し、彰の⋯っ、奥に⋯っ」
「ふふ、泣かないで?俺の全部が蓮のだから⋯」
苛めるようだった彰の甘い声色にゾクッとする。
一際優しく滲んだ涙を舐め取った彰は、ぐち、とソコをあてがって。
「――ッッ!!か、は⋯っ」
「ん、ナカあっつ⋯」
そのまま奥まで一気に貫いた。
足を抱えるようにして何度も奥を突かれる度に、俺の口からは嬌声が溢れる。
「あき、あきら、きす、きすして⋯っ」
「ん、かわい、蓮」
少し汗ばんだ彰の背中に腕を回し、必死に舌を伸ばすとすぐに彰も俺の舌に自身の舌を重ねてくれて。
激しく口付けを交わしながら、何度もナカを抉るように突かれた俺はそのままドピュッと達した。
「あ、あぁ⋯ん」
「ふふ、出ちゃったね?でも俺はまだだから、もう少し付き合って」
「あ⋯っ」
荒い呼吸を繰り返す俺を、さっとうつ伏せにした彰は腰を掴んで持ち上げて。
「ーーぁ、待っ、今イったば⋯⋯っ、かぁあ!」
ズプッと再び一気に貫いた。
ナカを彰のでゴリゴリと擦られ、さっきまでとは違う場所を抉られる。
その強すぎる快感に俺は全身が痙攣するが、彰は腰を止めてはくれなくて。
「蓮、噛みたい、噛んでいいでしょ?ね、番になってよ、俺だけのになって」
ズンズンと奥を突き、ガジガジと革で出来たチョーカーに歯を立てられる。
“彰も俺だけのになってくれ”
繰り返し与えられる快感に麻痺した脳で必死にそう考える。
“番にして欲しい、彰のになりたい。でも⋯もし、もしも、があったら⋯”
噛み痕だけが疼き一人ぼっちの自分。
居心地の良い俺好みに作られたこの部屋から、いつか俺のものが無くなってしまったらー⋯
「⋯や、だめ、ダメ⋯っ」
「⋯ッ」
いつもと同じ拒絶の言葉に少し息を詰めた彰は、そのまま更に奥を抉って劣情を放つ。
ゴム越しに彰の熱を感じ幸せに包まれー⋯
⋯ーそして少し、寂しく苦しかった。
「あー、今回は仕上げ段階での設定変更とかないといいんだけどなぁ⋯」
なんて呟きつつため息を吐く。
“もうすぐヒートの時期だし、出来ればそれまでに仕事上げちゃいたい⋯”
なんて考えていたタイミングでブブッとスマホが震えた。
メッセージを確認すると彰から。
『部屋の準備出来てるよ』
シンプルなその一文にほわりと温かい気持ちが溢れる。
「『了解』⋯っと、どうしよ、まだヒートまで数日あるけどもう行こうかな⋯」
1人でヒートとか起こさせたくないから、とヒート前になると必ず声をかけてくる彰は、今回のヒートももちろん声をかけてくれて。
“ま、仕事は彰の家でも出来るしな”
なんて思った俺は、少し逸る気持ちを抑えつつ鞄にタブレットPCのみを詰め込んで彰の家に向かった。
“この間来たばっかだけど”
いつの間にか揃えられていた俺好みの家具に俺用の歯ブラシと食器類。
俺の着替えも気付けばあったので、彰の気遣いに甘えここに来るときは手ぶらか仕事道具のみだった。
彰が用意してくれた俺の仕事用の机にパソコンをセットし電源を入れる。
“彰も今頃仕事⋯だよな”
主人のいない部屋は少し寂しく、しかし大好きな匂いに溢れていて。
「⋯ん、やっぱりヒート近いな⋯匂いに敏感になってる⋯」
ズク、と熱くなりかけるが頭を振って誤魔化し俺は目の前の仕事に取りかかった。
どれくらいの時間がたったのか、コト、と目の前にコーヒーが置かれてびっくりする。
「あ、彰?いつの間に帰ってきたんだ⋯!?」
「んー?ついさっきだよ。集中してたから声はかけなかったんだ」
お帰り一つ言わなかった俺に嫌な顔もしない彰は、嫌な顔どころかむしろどこか機嫌が良さそうで⋯
「⋯?なんかいいことあったのか?」
「んーん?蓮が俺の部屋にいるのいいなぁって思っただけだよ」
「な⋯っ」
「このままずうっと帰らなくていいんだよ?」
「⋯一週間は、いる」
「ちぇ。⋯ね、次のヒートは噛んでもいい?」
あざといくらい可愛くコテンと小首を傾げる彰にドキッとする。
“⋯噛まれたい”
そう思うのはオメガの本能なのか、それとも相手が彰だからか。
「⋯だめ」
「そか。あ、ご飯食べる?出来てるよ」
一瞬寂しそうな顔をした彰は、すぐにパッと明るい表情でそう言ってくれて。
「えっ!ごめん俺何も手伝ってない⋯」
「いいよ。俺は俺の部屋に蓮がいてくれるだけで嬉しいから」
“甘やかされてるなぁ⋯”
俺好みにセットされたこの部屋だって、長く付き合っているから好みが似てきたという訳じゃなく少しずつ俺好みに彰が作り替えたものだった。
彰特製のクリームシチューとアボカドサラダをペロリと平らげた俺達は片付けもそこそこにのんびりソファで寛いでいて。
「⋯彰」
「ん?」
「⋯シよ?」
彰の肩口に額を押し付けるようにして顔を隠しつつそっと誘う。
「あれ?ヒート⋯はまだだよね?」
そんな俺の耳元をすんすんと嗅ぎながら彰がそう尋ねてきて⋯
「それはそう⋯なんだけど。なんかお前の部屋ってお前の匂いがいっぱいで⋯」
この部屋に着いた時はなんとか誤魔化したものの、やはり彰本人が隣にいたらそういう気分になるというもので。
「そういうことなら!」
俺の言葉を聞いた彰は、満面の笑みで立ち上がった。
「⋯うわっ!?」
「ほんと軽いなぁ⋯」
軽々と俺を抱き上げた彰の首に慌ててしがみつく。
普段あざといくらい可愛く振る舞っている彰だが、こうやって抱き上げられるとやはりその体格差が際立った。
“くそ、やっぱりアルファだからか?俺はどれだけ筋トレしても筋肉なんてつかないのに、彰はなんだかんだで筋肉もついてるし”
少しの嫉妬と、この後の期待。
そっとベッドに寝かされギシッと顔の横に彰の両腕が置かれると思わずごくりと唾を呑んだ。
「⋯俺がいない間、俺で抜いた?」
「し、てねぇ⋯、んんっ」
触れるか触れないかくらいの距離でそう囁かれ、俺の返事を待たずに深く重ねられる唇。
その息苦しさがもっと欲しくて舌を出すと、その舌に絡めるように彰も舌を動かして。
「⋯ん、ぁ⋯っ!?」
ズボンの上から俺のソコを軽く握った彰は、ゆっくり擦るように手を動かす。
たったそれだけなのに、俺のソコはじわりと期待が滲んで⋯
「蓮も可愛いけど、蓮のここも可愛いな」
「ば、んなこと、言⋯うな⋯っ!」
羞恥から顔を両腕で隠すと、くすりと彰が笑った気配がした。
「~~ッ!」
ぐ、とズラすようにズボンとぱんつを同時に脱がされぶるんと飛び出た俺のを、彰は躊躇いなく口に含む。
ぢゅぷ、と強く吸われ軽く顔を動かされるとゾクゾクとした快感に襲われる。
腕の隙間からそっと覗くと、熱を孕んだ彰の目とバチッと視線が絡んでしまい、その熱量にゾワリと快感が俺の体を走った。
「あ、あぁ⋯⋯っ!?」
「ん、んぐ」
うわ、と思った時にはもう遅く、あっさり彰の口内に射精してしまった俺は慌てて上半身を起こし枕元のティッシュを数枚取って彰に差し出す。
「わ、わるい、ほら出し⋯」
簡単にイかされた恥ずかしさと、口に出してしまった罪悪感に焦りつつ彰の様子を窺うと、そのまま俺のをゴクリと飲んだ彰は俺の肩をそっと押して。
「ひ、ひゃ!?」
再び俺を組み敷いた彰が俺の耳を甘噛みする。
そのまま顎を舐めるように顔を動かし鎖骨に吸い付いた彰は、バサリと自身の服と俺の服を捨てるようにベッド下へ落とした。
「⋯まだ弄ってないのに、ぷっくりしてるよ」
「な、そ⋯れは、いつもお前が弄るから⋯っ」
「そだね、思い出して期待しちゃったんだよね?」
俺の胸元でくすりと笑った彰の舌が乳輪に這わされ、そのまま先端をぢゅっと強く吸う。
舌で乳首を弾きながら、さっき出したばかりの俺のを強く握られ腰が跳ねた。
「ま、俺⋯さっき、出し⋯た、ばっかで⋯っ」
「うん、いっぱいイこうね?出来るでしょ?」
「や、無理⋯っ、そんなスグ、出な⋯っ」
鈴口を親指で擦られると、さっき出した名残なのかそれとも新たな期待からかぐちゅぐちゅと粘り気のある音が部屋に響く。
わざと音を立てながら刺激する彰は、舌で捏ねていた乳首にカリッと突然歯を立てた。
「ひ⋯っ!」
「ふふ、腰がビクビク跳ねるの可愛い。蓮の腰が跳ねる度に俺の手で擦れてオナニーしてるみたいだね」
愉しそうに囁かれるその言葉にすら感じてしまう俺の太股に、彰の硬く反り返ったソコが擦り付けられて⋯
「⋯も、欲し、彰の⋯っ、奥に⋯っ」
「ふふ、泣かないで?俺の全部が蓮のだから⋯」
苛めるようだった彰の甘い声色にゾクッとする。
一際優しく滲んだ涙を舐め取った彰は、ぐち、とソコをあてがって。
「――ッッ!!か、は⋯っ」
「ん、ナカあっつ⋯」
そのまま奥まで一気に貫いた。
足を抱えるようにして何度も奥を突かれる度に、俺の口からは嬌声が溢れる。
「あき、あきら、きす、きすして⋯っ」
「ん、かわい、蓮」
少し汗ばんだ彰の背中に腕を回し、必死に舌を伸ばすとすぐに彰も俺の舌に自身の舌を重ねてくれて。
激しく口付けを交わしながら、何度もナカを抉るように突かれた俺はそのままドピュッと達した。
「あ、あぁ⋯ん」
「ふふ、出ちゃったね?でも俺はまだだから、もう少し付き合って」
「あ⋯っ」
荒い呼吸を繰り返す俺を、さっとうつ伏せにした彰は腰を掴んで持ち上げて。
「ーーぁ、待っ、今イったば⋯⋯っ、かぁあ!」
ズプッと再び一気に貫いた。
ナカを彰のでゴリゴリと擦られ、さっきまでとは違う場所を抉られる。
その強すぎる快感に俺は全身が痙攣するが、彰は腰を止めてはくれなくて。
「蓮、噛みたい、噛んでいいでしょ?ね、番になってよ、俺だけのになって」
ズンズンと奥を突き、ガジガジと革で出来たチョーカーに歯を立てられる。
“彰も俺だけのになってくれ”
繰り返し与えられる快感に麻痺した脳で必死にそう考える。
“番にして欲しい、彰のになりたい。でも⋯もし、もしも、があったら⋯”
噛み痕だけが疼き一人ぼっちの自分。
居心地の良い俺好みに作られたこの部屋から、いつか俺のものが無くなってしまったらー⋯
「⋯や、だめ、ダメ⋯っ」
「⋯ッ」
いつもと同じ拒絶の言葉に少し息を詰めた彰は、そのまま更に奥を抉って劣情を放つ。
ゴム越しに彰の熱を感じ幸せに包まれー⋯
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