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最終章・えぇっ、本気だったんですか!?
28.約束したから
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「メルージラ様は修道院に行くのね」
「王族に害を与えたんだ、むしろ優しすぎると思うけどな」
あの呼び出しの後、メルージラ様は修道院へ入ることになった。
また、コルティ公爵からの申し出で領地の一部も返還することになったらしいが、最終的に公爵家の取り潰しはなくなったとのことである。
メルージラ様は修道院に入ることになったものの家族との縁は切らずに済んだらしく、ほとぼりが冷めれば長期休暇の際にでも会うこともできるとのことだった。
彼女が修道院で行う研究とやらの結果次第ではいつか王都に戻ることもあるかもしれない。
“ララも沢山手紙を書くと言っていたし”
願わくば、全て丸く収まりますように。
私はそう心の中で祈ったのだった。
「……で、責任は取るのよね?」
王城からの帰り道、前を歩く両親の後に兄と並んで歩いていた私は、母からのその突然の声掛けにドキリとした。
“せ、責任?”
どの責任だろうか。
まさか今回の事件の発端の一部になってしまった責任だろうか。
それとも親に許可なく勝手にジルとの結婚に同意したことだろうか。
心当たりがありすぎる私は、バクバクと早くなる心臓に気付かないフリをしながらなんとか探りを入れられないかと思案し――
「どうなの? エミディオ」
と、兄の名前を聞いてホッと息を吐いた。
“私じゃなかったのね”
だが、私とは違いしっかり者の兄がこうやって母から言われるとは何をやらかしたのだろうか。
不思議に思い、ちらりと兄の顔色を窺うと、かなり不服そうな顔をしていてぎょっとする。
何から何まで珍しい。
「当然申し出ましたが、断られました」
「あら。乙女の純潔を奪っておいてその言い草はないでしょう」
「えっ!?」
「そっ、れは」
パチンと音を立てて扇を閉じた母がジロリと兄を睨むが、私はもうそれどころではない。
「お、お兄様誰に不貞を!?」
「不貞って言うな! 俺はちゃんと同意も取ってだなっ」
「ちなみにですけど、殿下は一線を最後まで守られたわよ」
「「なっ」」
平然と昨晩の情事をバラされた私は一瞬で顔が熱くなる。
そんな私を愕然とした様子で見た兄は、「まさか不能なのか?」なんてとんでもない疑いをジルにかけていた。
「っというか、どうしてそれをお母様!」
「あら。王家の影たるものこれくらいの情報は持っていてよ」
“昨日の今日なんですけど!?”
これが影の力なのかと思わず震えあがる。
そりゃ、私なんてチャレンジする前からなれないと言われるはずだ。
「お、お兄様は誰と、誰に、何が」
「うるさい。お前にだけは言わん」
「どうして!?」
あっさりとそう切り捨てられた私が不貞腐れるが、そんな私を相変わらず華麗にスルーすることにした兄。
そんな兄に言い含めるよう、「ちゃんともう一度、真正面から申し込みなさい」と今日一日で何故か若干やつれつつある父が口にしたのだった。
「――ってことがあったの」
「わぁ、義兄上やるなぁ」
クックッと笑うのはもちろんジルだ。
“不能の疑いをかけられていたけれど”
怒ってもおかしくないのに、むしろ機嫌が良さそうなジルがなんだか不思議でじっと見上げる。
そんな私に気付いたらしく、にこりと笑ったジルにちゅっと額に口付けられた。
「ふふ、まぁ確かに不名誉な疑いではあるけど、そうじゃないって今から証明出来るし」
「なっ」
にっこにこの笑顔でそんな事を言われ、私の顔が茹で上がったかのように熱くなる。
ここは王城、しかもなんとジルの部屋。
『薬が抜けたら、僕の部屋に来て』という言葉通りにやってきた私を出迎えたジルにそのままベッドまで連れられ、まるで子供のように並んで寝転びながらとりとめのない話をしていた。
彼から向けられる温かい眼差しが心地いい。
“思い返してみれば案外こうやって二人で並んで寝転がっていたかも”
それは幼い時。
そして肉壁婚約者になった後にも――
「ッ」
ズクン、と下腹部が反応する。
薬はとっくに抜けたのに、いや、抜けたからこそ自らの足でその先を願ってジルの部屋へとやってきたのだ。
「ルチア」
「……ぁ」
穏やかで温かかった彼の眼差しの奥で揺らめくルビーにドキリとする。
「愛してる」
「私も」
そしてどちらともなく唇を重ねたのだった。
「――ぁ、はぁっ」
着ていた服が脱がされ、まだ明るい室内で全てを晒け出す。
“やだ、恥ずかしい”
はしたないと思われていたらどうしよう。
そんな不安が私の頭を過るが、触れる彼の手がやたらと熱くて胸が高鳴る。
“ジルの熱で溶けそうだわ”
触れられるのが初めてではないからこそ、彼から与えられる快感を思い出してごくりと唾を呑んだ。
「ルチアはここに口付けられるのが好きだったよね」
「ひゃ、あんっ」
ちゅ、とまだ尖りきっていはいない薄紅色の先端にジルが口付け、チロリと舌で舐める。
グリグリと舌で押し潰されると、ビリビリとした刺激が走る。
「ルチアの乳首、尖ってきたね」
くすりと笑いながらそんなことを言われ、私の顔はますます熱くなった。
「誰のせいだと……」
「ふふ、それは僕を喜ばせたくて言ってるの?」
「なっ、ひぁっ!?」
きゅっと先端が摘ままれ、レロレロと何度も舐められると快感が波のように何度も押し寄せ私を襲った。
“だめ、もうわけわかんない”
気持ちよくてもどかしい。
私はもうこの先の方法を知ってしまったのだ。
「ジルの、今日は挿れる……?」
「ッ、――あぁ、今日は最後までする」
“最後まで”
あの夜泣いて懇願したその先の行為。
そして悲しみを浮かべ泣いて断られた行為。
今彼に浮かぶのは溢れるほどの悲しみではなく、私に対しての劣情だった。
「……嬉しい、待ってたの」
「そんなこと言うと我慢が利かなくなるんだけど」
はぁ、とため息を吐かれるが、そんなため息すらも私に対する愛おしさが滲み私の心を熱く震わせた。
「もう挿れる?」
「またそんな事を……、ダメだよ。ちゃんと解さないとルチアが痛いでしょう?」
“多少の痛みなんていいのに”
だがそれを言ったところで意味などないだろう。
何故なら彼は、私の事を何よりも大事にしてくれているのだから。
優しく肌をなぞる彼の手のひらが太股に触れ、ゆっくりとまさぐるように移動する。
そして既に湿りを帯びていた蜜口へと指先が触れた。
「もう濡れてるの?」
くすりと笑う彼に抗議しようと思ったが、私が口を開くより早くジルの指がちゅくりと蜜壺へと挿れられる。
浅いところを指の腹が擦り、その度にビクビクと腰が跳ねた。
「あっ、んん、ジル……っ」
「可愛いね、ルチア」
彼の甘い囁きが吐息となって乳首を掠め、少しずつ指が奥へと進んだ指がナカで曲げられたのかグリッと強い刺激が私を襲う。
そのままぐちゅぐちゅとかき混ぜるようにジルの指が抽挿し、口内に含まれたままだった乳首をカリッと甘噛みされた。
二ヶ所へ同時に与えられる刺激が痛いと錯覚するほど気持ちよく、高められた快感が一気に弾ける。
視界が白く染まり、ビクンと大きく体が跳ねるが愛撫を止める気がないのかジルが更に激しさを増して指を動かした。
ぐちゅんぐちゅんと淫靡な音が部屋に響き、その音を呼応するように私の口からも甲高い嬌声が溢れる。
いつの間にか増やされていた指がナカをバラバラに動き、刺激を与えられる度に奥がもどかしく疼く。
孕んだ熱が燻るようで物足りない。
“もっと欲しい”
それはあの媚薬事件の時に切実に願ったのと同じ願いで、あの時とは違って私の意思によるものだった。
「もう、大丈夫だから……」
「ルチア?」
「ジルのが欲しいの」
自分から告げることに若干躊躇いはあったものの、勇気を出して言ったその言葉を聞いたジルの顔があの夜とは違い赤く、そして喜色に染まったことで私まで嬉しくなる。
“ジルはこんなことで私を軽蔑したりしないもの”
どんな自分も全て愛してくれるのだと知った今だからこそ、怖がることなく私も彼を求められるのかもしれない。
「痛かったら、すぐに教えて?」
少しだけ心配そうにそう口にしたジルが、カチャカチャと小さな音を立てて前を寛げる。
くち、と私の蜜壺にあてがわれたジルのモノは、指よりもずっと熱かった。
「――っ、……!」
ぬぷりと蜜壺を抉じ開けるようにゆっくりと先端が挿れられ、指とは比べ物にならないくらいの圧迫感が私を襲う。
痛くないとは言えなかった。
ギチギチと、まるで伸びない部分を無理やり引き伸ばすかのような鋭い痛みで思わず顔が歪んでしまう。
苦しいし、異物感だって凄い。
けど。
“ジルとやっとひとつになれたんだわ”
この痛みこそがそれを私に実感させ、体中が熱くなった。
「ごめん、痛い、よね」
ハッと短く熱い息を少し苦しそうに吐いたジルがそう問いかける。
額に汗が滲ませながら、堪えるような表情で私を気遣ってくれていた。
そんな姿にきゅうっと下腹部が反応する。
「……痛い」
「ご、ごめんすぐに抜――」
正直にそう告げると、すぐに慌てだした彼が可愛くて堪らない。
そんな彼を私はぎゅっと抱き締めた。
「王族に害を与えたんだ、むしろ優しすぎると思うけどな」
あの呼び出しの後、メルージラ様は修道院へ入ることになった。
また、コルティ公爵からの申し出で領地の一部も返還することになったらしいが、最終的に公爵家の取り潰しはなくなったとのことである。
メルージラ様は修道院に入ることになったものの家族との縁は切らずに済んだらしく、ほとぼりが冷めれば長期休暇の際にでも会うこともできるとのことだった。
彼女が修道院で行う研究とやらの結果次第ではいつか王都に戻ることもあるかもしれない。
“ララも沢山手紙を書くと言っていたし”
願わくば、全て丸く収まりますように。
私はそう心の中で祈ったのだった。
「……で、責任は取るのよね?」
王城からの帰り道、前を歩く両親の後に兄と並んで歩いていた私は、母からのその突然の声掛けにドキリとした。
“せ、責任?”
どの責任だろうか。
まさか今回の事件の発端の一部になってしまった責任だろうか。
それとも親に許可なく勝手にジルとの結婚に同意したことだろうか。
心当たりがありすぎる私は、バクバクと早くなる心臓に気付かないフリをしながらなんとか探りを入れられないかと思案し――
「どうなの? エミディオ」
と、兄の名前を聞いてホッと息を吐いた。
“私じゃなかったのね”
だが、私とは違いしっかり者の兄がこうやって母から言われるとは何をやらかしたのだろうか。
不思議に思い、ちらりと兄の顔色を窺うと、かなり不服そうな顔をしていてぎょっとする。
何から何まで珍しい。
「当然申し出ましたが、断られました」
「あら。乙女の純潔を奪っておいてその言い草はないでしょう」
「えっ!?」
「そっ、れは」
パチンと音を立てて扇を閉じた母がジロリと兄を睨むが、私はもうそれどころではない。
「お、お兄様誰に不貞を!?」
「不貞って言うな! 俺はちゃんと同意も取ってだなっ」
「ちなみにですけど、殿下は一線を最後まで守られたわよ」
「「なっ」」
平然と昨晩の情事をバラされた私は一瞬で顔が熱くなる。
そんな私を愕然とした様子で見た兄は、「まさか不能なのか?」なんてとんでもない疑いをジルにかけていた。
「っというか、どうしてそれをお母様!」
「あら。王家の影たるものこれくらいの情報は持っていてよ」
“昨日の今日なんですけど!?”
これが影の力なのかと思わず震えあがる。
そりゃ、私なんてチャレンジする前からなれないと言われるはずだ。
「お、お兄様は誰と、誰に、何が」
「うるさい。お前にだけは言わん」
「どうして!?」
あっさりとそう切り捨てられた私が不貞腐れるが、そんな私を相変わらず華麗にスルーすることにした兄。
そんな兄に言い含めるよう、「ちゃんともう一度、真正面から申し込みなさい」と今日一日で何故か若干やつれつつある父が口にしたのだった。
「――ってことがあったの」
「わぁ、義兄上やるなぁ」
クックッと笑うのはもちろんジルだ。
“不能の疑いをかけられていたけれど”
怒ってもおかしくないのに、むしろ機嫌が良さそうなジルがなんだか不思議でじっと見上げる。
そんな私に気付いたらしく、にこりと笑ったジルにちゅっと額に口付けられた。
「ふふ、まぁ確かに不名誉な疑いではあるけど、そうじゃないって今から証明出来るし」
「なっ」
にっこにこの笑顔でそんな事を言われ、私の顔が茹で上がったかのように熱くなる。
ここは王城、しかもなんとジルの部屋。
『薬が抜けたら、僕の部屋に来て』という言葉通りにやってきた私を出迎えたジルにそのままベッドまで連れられ、まるで子供のように並んで寝転びながらとりとめのない話をしていた。
彼から向けられる温かい眼差しが心地いい。
“思い返してみれば案外こうやって二人で並んで寝転がっていたかも”
それは幼い時。
そして肉壁婚約者になった後にも――
「ッ」
ズクン、と下腹部が反応する。
薬はとっくに抜けたのに、いや、抜けたからこそ自らの足でその先を願ってジルの部屋へとやってきたのだ。
「ルチア」
「……ぁ」
穏やかで温かかった彼の眼差しの奥で揺らめくルビーにドキリとする。
「愛してる」
「私も」
そしてどちらともなく唇を重ねたのだった。
「――ぁ、はぁっ」
着ていた服が脱がされ、まだ明るい室内で全てを晒け出す。
“やだ、恥ずかしい”
はしたないと思われていたらどうしよう。
そんな不安が私の頭を過るが、触れる彼の手がやたらと熱くて胸が高鳴る。
“ジルの熱で溶けそうだわ”
触れられるのが初めてではないからこそ、彼から与えられる快感を思い出してごくりと唾を呑んだ。
「ルチアはここに口付けられるのが好きだったよね」
「ひゃ、あんっ」
ちゅ、とまだ尖りきっていはいない薄紅色の先端にジルが口付け、チロリと舌で舐める。
グリグリと舌で押し潰されると、ビリビリとした刺激が走る。
「ルチアの乳首、尖ってきたね」
くすりと笑いながらそんなことを言われ、私の顔はますます熱くなった。
「誰のせいだと……」
「ふふ、それは僕を喜ばせたくて言ってるの?」
「なっ、ひぁっ!?」
きゅっと先端が摘ままれ、レロレロと何度も舐められると快感が波のように何度も押し寄せ私を襲った。
“だめ、もうわけわかんない”
気持ちよくてもどかしい。
私はもうこの先の方法を知ってしまったのだ。
「ジルの、今日は挿れる……?」
「ッ、――あぁ、今日は最後までする」
“最後まで”
あの夜泣いて懇願したその先の行為。
そして悲しみを浮かべ泣いて断られた行為。
今彼に浮かぶのは溢れるほどの悲しみではなく、私に対しての劣情だった。
「……嬉しい、待ってたの」
「そんなこと言うと我慢が利かなくなるんだけど」
はぁ、とため息を吐かれるが、そんなため息すらも私に対する愛おしさが滲み私の心を熱く震わせた。
「もう挿れる?」
「またそんな事を……、ダメだよ。ちゃんと解さないとルチアが痛いでしょう?」
“多少の痛みなんていいのに”
だがそれを言ったところで意味などないだろう。
何故なら彼は、私の事を何よりも大事にしてくれているのだから。
優しく肌をなぞる彼の手のひらが太股に触れ、ゆっくりとまさぐるように移動する。
そして既に湿りを帯びていた蜜口へと指先が触れた。
「もう濡れてるの?」
くすりと笑う彼に抗議しようと思ったが、私が口を開くより早くジルの指がちゅくりと蜜壺へと挿れられる。
浅いところを指の腹が擦り、その度にビクビクと腰が跳ねた。
「あっ、んん、ジル……っ」
「可愛いね、ルチア」
彼の甘い囁きが吐息となって乳首を掠め、少しずつ指が奥へと進んだ指がナカで曲げられたのかグリッと強い刺激が私を襲う。
そのままぐちゅぐちゅとかき混ぜるようにジルの指が抽挿し、口内に含まれたままだった乳首をカリッと甘噛みされた。
二ヶ所へ同時に与えられる刺激が痛いと錯覚するほど気持ちよく、高められた快感が一気に弾ける。
視界が白く染まり、ビクンと大きく体が跳ねるが愛撫を止める気がないのかジルが更に激しさを増して指を動かした。
ぐちゅんぐちゅんと淫靡な音が部屋に響き、その音を呼応するように私の口からも甲高い嬌声が溢れる。
いつの間にか増やされていた指がナカをバラバラに動き、刺激を与えられる度に奥がもどかしく疼く。
孕んだ熱が燻るようで物足りない。
“もっと欲しい”
それはあの媚薬事件の時に切実に願ったのと同じ願いで、あの時とは違って私の意思によるものだった。
「もう、大丈夫だから……」
「ルチア?」
「ジルのが欲しいの」
自分から告げることに若干躊躇いはあったものの、勇気を出して言ったその言葉を聞いたジルの顔があの夜とは違い赤く、そして喜色に染まったことで私まで嬉しくなる。
“ジルはこんなことで私を軽蔑したりしないもの”
どんな自分も全て愛してくれるのだと知った今だからこそ、怖がることなく私も彼を求められるのかもしれない。
「痛かったら、すぐに教えて?」
少しだけ心配そうにそう口にしたジルが、カチャカチャと小さな音を立てて前を寛げる。
くち、と私の蜜壺にあてがわれたジルのモノは、指よりもずっと熱かった。
「――っ、……!」
ぬぷりと蜜壺を抉じ開けるようにゆっくりと先端が挿れられ、指とは比べ物にならないくらいの圧迫感が私を襲う。
痛くないとは言えなかった。
ギチギチと、まるで伸びない部分を無理やり引き伸ばすかのような鋭い痛みで思わず顔が歪んでしまう。
苦しいし、異物感だって凄い。
けど。
“ジルとやっとひとつになれたんだわ”
この痛みこそがそれを私に実感させ、体中が熱くなった。
「ごめん、痛い、よね」
ハッと短く熱い息を少し苦しそうに吐いたジルがそう問いかける。
額に汗が滲ませながら、堪えるような表情で私を気遣ってくれていた。
そんな姿にきゅうっと下腹部が反応する。
「……痛い」
「ご、ごめんすぐに抜――」
正直にそう告げると、すぐに慌てだした彼が可愛くて堪らない。
そんな彼を私はぎゅっと抱き締めた。
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