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最終章・えぇっ、本気だったんですか!?
23.今だけは貴方を独り占めしたい
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「さっきは庇ってくれてありがとう」
「いや、私は嫌味を言うくらいしか出来なかったし」
“むしろ解決したのも庇ってくれたのもジルの方よね”
お礼を言われるようなことは何ひとつしていないせいで少し気恥しく目線を彷徨わせていると、ふっとジルが笑みを溢した。
「凄く格好良かったよ」
「それは……ジルの方こそよ」
ここに到着した時はまだ気まずかった私たちを温かな空気が包む。
まだ若干ギクシャクしているが、穏やかに話せていることにホッとした。
「ドレス、ありがとう」
「着てくれて嬉しい。どんなドレスでもルチアには似合うだろうけど、僕の贈ったドレスを着てくれなかったら嫉妬してたかも」
「相変わらずジルは口が上手いわ」
「本心しか言ってないんだけどね」
いつものような軽口を交わした私たちは、端に設置されていたソファへと腰を下ろす。
一瞬沈黙が流れ、そしてゆっくりとジルが口を開いた。
「……コルティ公爵家が怪しいという僕の意見は変わらない。ここ二週間調べた結果も、空気がおかしかったことは確かなんだ」
「はい」
ジルと会えなかったこの期間、彼はララの家のことを調べてくれていたのだろう。
そしてその結果も、あの孤児院へ行った日と変わらずその結論に至ったことに心が沈む。
“でも、あの時より冷静に話を聞けているわ”
突然ララの家の名前が出て動揺してしまった時とは違い、この二週間で私にも心構えが出来たのかもしれない。
“それに、ジルならきっとララが怪しいと調べたのではなく、ララが潔白だという前提で調べてくれた気がするもの”
疑い、怪しいところを調べるのではなく、アリバイがないか、行動の理由が他にあったのではないかと彼女が関与していない前提で調べてくれたのだとそう思う。
もちろん調べる内容に変わりはないが、それでもきっとそうだったんじゃないかと私はそんな気がしていた。
「ただ、フラージラ嬢が関与していたかはわからないんだ。彼女は何も知らされずただ利用されただけかもしれない」
「はい」
「その、結果としてルチアを悲しませることになって……」
「ジル」
俯くジルの肩にそっと頭を乗せると、一瞬ジルの肩がビクリと跳ねる。
「ありがとう。ちゃんとジルの気持ちも優しさも伝わってるわ」
肩に頭を乗せたまま彼を見上げると、一瞬目を見開いた彼の瞳が様々な宝石のように光輝く。
そしてすぐに彼の表情がふわりと緩んだ。
そのまましばらくお互いのことを感じながらじっとしていた私たち。
そんな私たちにひとりのメイドが近付く。
「お飲み物はいかがでしょうか」
今日は各領の特産品が沢山集まる夜会。
その商品を売り込みするのが目的の家も多く、きっとその中の誰かが持ち込んだ飲み物なのだろう。
むしろさっきまで誰も私たちに近付いて来なかったことの方が不自然だったこともあり、私は警戒なくその透き通った紫色の液体を受け取った。
ふわりと香るのはブドウで、一口含むと芳醇な香りが鼻を抜ける。
舌に広がる味も決して渋みはなく、甘いブドウをそのまま食べたかのような果汁感。
“すっごく美味しいわね”
見た目が透き通っているのでブドウ水のようなものをイメージしたのだが、しっかりと味の濃いブドウジュースになっていた。
アルコールは入っていないようで、高級なブドウジュースに舌鼓を打った私は朝食時に飲むのもいいかも、なんて呑気に思いながらコクコクと飲み進める。
さっき啖呵を切ったことと今日はずっと緊張していたことで喉が渇いていたのだろう。
「あぁ、また毒見なく……」
ジルが若干顔を歪めるが、今日はそもそもそういう会なのだ。
どこの誰が持ち込んだかも調べればすぐにわかり、かつこの夜会で出す前に出すに値するものかも事前にしっかりと検査しているので限りなく安心感がある。
まぁ、自分の名前を出しながら暗殺を企むような愚か者はいないだろうという話だ。
「このブドウジュース、すごく爽やかで美味しいわよ」
想像以上にこのジュースが気に入った私がにこにことしながら飲んだグラスを眺める。
その私の様子を見て苦笑したジルも、受け取ったその紫色の透き通ったブドウジュースをグラスを口元へ運んだ。
彼のグラスの中でパチパチと弾ける泡が夜会の照明を反射しキラキラと輝いて――
“……泡?”
僅かな違和感に背筋が凍る。
違うかもしれない。そういった飲み物なのかも。
私が飲んだものとは違う種類だっただけという可能性もあるけれど――
「じ、ジル!」
「ん?」
私の呼び掛けにピタリと動きを止めたジルからグラスを奪う。
だが本当に毒が入っているのだろうか?
“毒だってわかっていたら叩き落とすんだけど”
だがもしかしたらこれは本当にただの特産品かもしれない。
そしてもしそうだった時、その商品を叩き落としたことがどのように影響が出るのかが一瞬で頭を過った。
疑いがかかり価値を落としたとしての賠償金。
それを理由に糾弾されるのは、ただの侯爵令嬢なのか、それともそんな令嬢を婚約者に選んだ王太子なのか。
“えぇい、こういう時は毒味よ、毒味!”
軽く一口。
嚥下する前に口内で違和感があれば吐き出してしまえばいい。
そう判断した私がジルのグラスに口をつけてグイッと一口。
口内にパチパチと弾ける泡は普通の炭酸で、ふわりと香るブドウの風味はさっき私が飲んだものと全く一緒。
“舌に痺れや苦味はないわね”
もしかしたらこちらはシャンパン仕様だっただけかも。
そう思った私がゴクリと飲み込むと、焦ったようなジルと目が合った。
「あ、ごめんなさい。私のとジルのが違ったみたいだから念のために毒味を」
「なっ、以前も言っただろう!? 毒味でルチアを失うことの方が、自分が毒を飲むより辛いって……!」
私の言葉に愕然とするジルの過保護さに苦笑しつつ、彼にグラスを返そうとした時だった。
ぐらりと視界が揺れて手から力が抜ける。
グラスひとつ持つことが出来ず、ガチャンと音を立てて床に落ちた。
“あ、ら……?”
体が熱い。
くらくらとして、一気に全身が火照り汗ばむ。
「ルチア、ルチア!?」
「わ、私……ジル、私……」
「ッ、さっきのメイドは……くそっ、いないか!
いや、それよりルチアだ、すぐに医師を」
「……あ、あんっ」
「!?」
焦ったように少し乱暴にジルが私の肩を掴む。
それだけで全身がふるりと震え、熱い吐息と僅かな嬌声が私から溢れた。
「ルチア、少し顔に触れるよ?」
「んっ、あ……、んんっ」
私の頬を撫でるジルの手がぞくりとした刺激を体に与え、下腹部がじゅんと熱を孕む。
「なに、これ……っ?」
「瞳孔は開いてない……、まさか媚薬の類いか?」
「び、やく?」
そうだ。
彼は今加護がなくて普段なら効かない薬も効く。
そうなれば既成事実を作りたい令嬢がジルにそういった類いの薬を盛る可能性があるのだということを今更ながらに思い出した。
「ん、ぁあっ、はふ、毒じゃ、なくて……良かっ……」
「何がいいんだ、くそ、ルチアっ」
「だって、誰も貴方を嫌ってないって、ことだもの……」
ジルを消そうと悪意を持って毒を盛ったのではなく、彼を求めているからこその媚薬。
もちろんそんな方法は許されないし認めるつもりもないが、その反面誰も彼を害そうとしていないのだと安堵した。
“誰かに嫌われているかもなんて思ってほしくないわ”
誰よりも優しい貴方には、誰より幸せでいて欲しいから。
「これをジルが飲まなくてよかった」
体が内側から燃えるように熱く、苦しい。
これがたとえ毒じゃなくても、こんな思いをジルにはして欲しくない。
「僕なら加護がなくても一通り耐性はつけてるんだ!」
「それでも、次もまた、私が飲む……わ。加護があっても、苦しむジルは、見たくない」
だって、私は。
「好きな人が苦しむところなんて見たくないもの」
「っ、本当にルチアは……!」
小さく舌打ちをしたジルは一瞬だけ表情を思い切り歪め、そして私を強く抱きしめる。
「大丈夫、僕が全部してあげるから」
そしてそう耳元で呟き、私を抱えてそのまま会場から抜け出したのだった。
「いや、私は嫌味を言うくらいしか出来なかったし」
“むしろ解決したのも庇ってくれたのもジルの方よね”
お礼を言われるようなことは何ひとつしていないせいで少し気恥しく目線を彷徨わせていると、ふっとジルが笑みを溢した。
「凄く格好良かったよ」
「それは……ジルの方こそよ」
ここに到着した時はまだ気まずかった私たちを温かな空気が包む。
まだ若干ギクシャクしているが、穏やかに話せていることにホッとした。
「ドレス、ありがとう」
「着てくれて嬉しい。どんなドレスでもルチアには似合うだろうけど、僕の贈ったドレスを着てくれなかったら嫉妬してたかも」
「相変わらずジルは口が上手いわ」
「本心しか言ってないんだけどね」
いつものような軽口を交わした私たちは、端に設置されていたソファへと腰を下ろす。
一瞬沈黙が流れ、そしてゆっくりとジルが口を開いた。
「……コルティ公爵家が怪しいという僕の意見は変わらない。ここ二週間調べた結果も、空気がおかしかったことは確かなんだ」
「はい」
ジルと会えなかったこの期間、彼はララの家のことを調べてくれていたのだろう。
そしてその結果も、あの孤児院へ行った日と変わらずその結論に至ったことに心が沈む。
“でも、あの時より冷静に話を聞けているわ”
突然ララの家の名前が出て動揺してしまった時とは違い、この二週間で私にも心構えが出来たのかもしれない。
“それに、ジルならきっとララが怪しいと調べたのではなく、ララが潔白だという前提で調べてくれた気がするもの”
疑い、怪しいところを調べるのではなく、アリバイがないか、行動の理由が他にあったのではないかと彼女が関与していない前提で調べてくれたのだとそう思う。
もちろん調べる内容に変わりはないが、それでもきっとそうだったんじゃないかと私はそんな気がしていた。
「ただ、フラージラ嬢が関与していたかはわからないんだ。彼女は何も知らされずただ利用されただけかもしれない」
「はい」
「その、結果としてルチアを悲しませることになって……」
「ジル」
俯くジルの肩にそっと頭を乗せると、一瞬ジルの肩がビクリと跳ねる。
「ありがとう。ちゃんとジルの気持ちも優しさも伝わってるわ」
肩に頭を乗せたまま彼を見上げると、一瞬目を見開いた彼の瞳が様々な宝石のように光輝く。
そしてすぐに彼の表情がふわりと緩んだ。
そのまましばらくお互いのことを感じながらじっとしていた私たち。
そんな私たちにひとりのメイドが近付く。
「お飲み物はいかがでしょうか」
今日は各領の特産品が沢山集まる夜会。
その商品を売り込みするのが目的の家も多く、きっとその中の誰かが持ち込んだ飲み物なのだろう。
むしろさっきまで誰も私たちに近付いて来なかったことの方が不自然だったこともあり、私は警戒なくその透き通った紫色の液体を受け取った。
ふわりと香るのはブドウで、一口含むと芳醇な香りが鼻を抜ける。
舌に広がる味も決して渋みはなく、甘いブドウをそのまま食べたかのような果汁感。
“すっごく美味しいわね”
見た目が透き通っているのでブドウ水のようなものをイメージしたのだが、しっかりと味の濃いブドウジュースになっていた。
アルコールは入っていないようで、高級なブドウジュースに舌鼓を打った私は朝食時に飲むのもいいかも、なんて呑気に思いながらコクコクと飲み進める。
さっき啖呵を切ったことと今日はずっと緊張していたことで喉が渇いていたのだろう。
「あぁ、また毒見なく……」
ジルが若干顔を歪めるが、今日はそもそもそういう会なのだ。
どこの誰が持ち込んだかも調べればすぐにわかり、かつこの夜会で出す前に出すに値するものかも事前にしっかりと検査しているので限りなく安心感がある。
まぁ、自分の名前を出しながら暗殺を企むような愚か者はいないだろうという話だ。
「このブドウジュース、すごく爽やかで美味しいわよ」
想像以上にこのジュースが気に入った私がにこにことしながら飲んだグラスを眺める。
その私の様子を見て苦笑したジルも、受け取ったその紫色の透き通ったブドウジュースをグラスを口元へ運んだ。
彼のグラスの中でパチパチと弾ける泡が夜会の照明を反射しキラキラと輝いて――
“……泡?”
僅かな違和感に背筋が凍る。
違うかもしれない。そういった飲み物なのかも。
私が飲んだものとは違う種類だっただけという可能性もあるけれど――
「じ、ジル!」
「ん?」
私の呼び掛けにピタリと動きを止めたジルからグラスを奪う。
だが本当に毒が入っているのだろうか?
“毒だってわかっていたら叩き落とすんだけど”
だがもしかしたらこれは本当にただの特産品かもしれない。
そしてもしそうだった時、その商品を叩き落としたことがどのように影響が出るのかが一瞬で頭を過った。
疑いがかかり価値を落としたとしての賠償金。
それを理由に糾弾されるのは、ただの侯爵令嬢なのか、それともそんな令嬢を婚約者に選んだ王太子なのか。
“えぇい、こういう時は毒味よ、毒味!”
軽く一口。
嚥下する前に口内で違和感があれば吐き出してしまえばいい。
そう判断した私がジルのグラスに口をつけてグイッと一口。
口内にパチパチと弾ける泡は普通の炭酸で、ふわりと香るブドウの風味はさっき私が飲んだものと全く一緒。
“舌に痺れや苦味はないわね”
もしかしたらこちらはシャンパン仕様だっただけかも。
そう思った私がゴクリと飲み込むと、焦ったようなジルと目が合った。
「あ、ごめんなさい。私のとジルのが違ったみたいだから念のために毒味を」
「なっ、以前も言っただろう!? 毒味でルチアを失うことの方が、自分が毒を飲むより辛いって……!」
私の言葉に愕然とするジルの過保護さに苦笑しつつ、彼にグラスを返そうとした時だった。
ぐらりと視界が揺れて手から力が抜ける。
グラスひとつ持つことが出来ず、ガチャンと音を立てて床に落ちた。
“あ、ら……?”
体が熱い。
くらくらとして、一気に全身が火照り汗ばむ。
「ルチア、ルチア!?」
「わ、私……ジル、私……」
「ッ、さっきのメイドは……くそっ、いないか!
いや、それよりルチアだ、すぐに医師を」
「……あ、あんっ」
「!?」
焦ったように少し乱暴にジルが私の肩を掴む。
それだけで全身がふるりと震え、熱い吐息と僅かな嬌声が私から溢れた。
「ルチア、少し顔に触れるよ?」
「んっ、あ……、んんっ」
私の頬を撫でるジルの手がぞくりとした刺激を体に与え、下腹部がじゅんと熱を孕む。
「なに、これ……っ?」
「瞳孔は開いてない……、まさか媚薬の類いか?」
「び、やく?」
そうだ。
彼は今加護がなくて普段なら効かない薬も効く。
そうなれば既成事実を作りたい令嬢がジルにそういった類いの薬を盛る可能性があるのだということを今更ながらに思い出した。
「ん、ぁあっ、はふ、毒じゃ、なくて……良かっ……」
「何がいいんだ、くそ、ルチアっ」
「だって、誰も貴方を嫌ってないって、ことだもの……」
ジルを消そうと悪意を持って毒を盛ったのではなく、彼を求めているからこその媚薬。
もちろんそんな方法は許されないし認めるつもりもないが、その反面誰も彼を害そうとしていないのだと安堵した。
“誰かに嫌われているかもなんて思ってほしくないわ”
誰よりも優しい貴方には、誰より幸せでいて欲しいから。
「これをジルが飲まなくてよかった」
体が内側から燃えるように熱く、苦しい。
これがたとえ毒じゃなくても、こんな思いをジルにはして欲しくない。
「僕なら加護がなくても一通り耐性はつけてるんだ!」
「それでも、次もまた、私が飲む……わ。加護があっても、苦しむジルは、見たくない」
だって、私は。
「好きな人が苦しむところなんて見たくないもの」
「っ、本当にルチアは……!」
小さく舌打ちをしたジルは一瞬だけ表情を思い切り歪め、そして私を強く抱きしめる。
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