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番外編
不誠実という殻を捨てる時
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――自分は、いつか都合のいい女と結婚するのだと思っていた。
リドル・グレゴリー。
伯爵家の次男として生まれた俺は、幼い頃から自分がいつか父の役職を継ぐのだと思っていた。
俺の住むリフタジークという国では爵位と王城内での役職を両方持つことは認められてはいない。
この国の宰相という地位を持っている父も当然例外ではなく、伯爵位を持っているのは母の方だ。
王国騎士団の師団長を務めていた辺境伯がうっかりで自国の機密を辺境伯家主催のむちゅこたんお見合いパーティーで漏らしたことをキッカケにひとつの仕事にだけ集中しろとブチギレた陛下がそう決定づけられたらしい。
その決定をキッカケに、以前は女性の爵位継承は認められていなかったが女性の継承が認められるようになり、女性の地位向上にも役立ったという。
かくいう次男である俺もその恩恵にはあやかっており、兄が伯爵位を継承するなら役職である宰相を継承することが出来る。
兄が万一宰相への道を選んだなら伯爵位を貰えばいいし、次男に生まれたとはいえ我ながら恵まれたと感謝していた。
とは言っても、宰相という役職は世襲制ではなく指名制。
他に宰相候補がいればもちろん政争せねばならないのだが、現宰相から直々に指導が受けられるというアドバンテージは大きく、平和なこのリフタジークでは世襲制であるといっても過言ではないのが現状である。
だが役職は爵位より脆い。
大きな失態を犯せば挽回する機会など与えられず剥奪されるだろう。
“だからこそ爵位を持っている、手頃で都合のいい女と結婚する”
そうずっと思っていた。
セシル侯爵家の令嬢、ロレッタはまさに理想を絵に描いたような『都合のいい女』だった。
侯爵家という高位貴族の一角であり長子。
年齢も近い。前後20くらいの年齢差は覚悟していたのでそこはラッキーだった。
40歳を超えた爵位持ちの独身貴族令嬢って、想像しただけでも金銭感覚がズレていそうで、宰相を目指す俺からしたらなかなかリスクが高いから。
しかも俺の顔が好みなようで、ならばこの顔を存分に活かし婿にして貰おう。
そういう算段だったのだ。
だが、そんな打算100%で近付いた彼女が話す内容はどれも興味深いことだった。
この一夫一妻制の国で突然ハーレム、しかも王女殿下が作るのではなく王女殿下までもがハーレムの一員となる未来。
頭のおかしい妄想かとも思ったが、彼女はトップシークレットになっていた王女殿下とロングロンド令息との出会いの話をまるで見ていたかのように説明してみせたのだ。
ただの妄想と言い切るのは危険、ならば近くで監視し管理するのもいいだろう。
全知全能、という訳でもなくところどころを知っているらしい彼女のこの能力は一種の未来予知なのかもしれない。
実際そういった魔法も以前はあったというし、まぁ見た限り彼女の魔力はむしろ少ないくらいに見えるので一次的なものだろうが与えられた任務の都合上便利でもあった。
彼女に声をかけた時、俺にはある王命が下されていた。
それが王女殿下の円満な婚姻だ。
万物の願いを叶える奇跡、それが魔法。
魔力が大きいほど強力な魔法が使えるが、もちろん代償がないわけではない。
そう、魔力の大きさ=性欲なのである……!
“関係ねぇ!”なんて内心思わなくもないが、性欲というものは食欲や睡眠欲といった全員が当たり前のように持つ本能のひとつで、そして欲求が強ければ強いほど我慢が効かない。
またどの欲求よりも俗物的で願いを形にするらしいというよくわからない原理があったりなかったりするのだが、今大事なのはこの国で最も魔力が大きいのが王女殿下であったということだ。
父が宰相であり、王太子殿下と同年齢だったということで遊び相手としてよく王城へ行っていた俺は、その幼馴染として育った王太子殿下の妹君であるレイラ王女とも当然面識があった。
そして年齢を重ね、彼女の魔力が大きくなるにつれどんどん自身の性欲に悩みだしたのだ。
こんな自分はしたない――というような悩みではなく、理想の棒がない、という点で。
“何度も連続で致せて、どこでも勃起できる棒を探して欲しいって言われた時は頭を抱えたが……”
彼女は出会ってしまったのだ、どこでも勃起する棒に。
それがアイザンベック・ロングロンド令息だった。
魔力なしとして正直ノーマークだった彼だが、彼自身の魔力は少ないものの他人の魔力を溜めることができるという特殊体質だったのだ。
王女殿下の巨大な魔力を彼に移せ溜められる理想的な器。
魔力のへそくりとして便利だし、そしてそれだけの魔力を体内に保有するということは王女殿下と同じく性欲が強くなる。
つまり彼こそが理想の棒!
王女殿下が魔力を注ぎ続けるだけ勃起し続ける最高の棒だといっても過言ではない。
そんな彼は当然自身の性欲に任せて他の令嬢にちょっかいをかける可能性があったし、そんな彼と同じクラスのロレッタ嬢は俺の目として置いておくにも都合がいい。
すべてにおいて都合のいい女だったのだ。
甘やかして、俺だけだよって言いくるめて。
もちろん俺だって不義理なことはしないしこれで釣り合いはとれている計算だった。
彼女も俺の顔だけがいいんだろうしとそう思っていたはずだったのに。
“そろそろ怒ってもいいんだけど”
状況に乗ったのはロレッタではなく俺だった。
彼女から事前に説明を受けていた通り何故かやたらと状況がえっちなことをするために作られていく。
この説明できない状況に戸惑いはしたが、全て円滑な『イベント』とやらのために彼女へ触れる。
服を脱がし、手のひらだけでなく舌でも彼女に触れると、わかりやすいほど大きな反応が返ってくる。
どうしてこの反応の大きさで気付かれないのかが正直疑問だが、それこそ“強制力”とやらが働いているのならばむしろ彼女の話に説得力が増した。
ゴールがわからない以上状況が許すだけ触れるしかない。
彼女が怒らないのをいいことに、完全にやりすぎたと思う日もあったが、彼女は怒るどころかいつも少し申し訳なさそうにしていた。
“巻き込んだとでも思って罪悪感を覚えているんだろうな”
実際は正直自分の未来の後ろ盾を篭絡できるチャンスが与えられているのはありがたいし、王命の件もある。
それに、こうも健気だと可愛くも見えてくるというもので――
「俺だけの令嬢、ね……」
「リドル様?」
「いや、なんでもない。それより痛いところはない? 床は固かったでしょ」
「リドル様が服を敷いてくださったのでそこまででもないですよ。ありがとうございます」
へにゃりと笑う彼女にドキリとする。
服一枚を敷いたくらいで床の硬さがカバーできるはずはない。
仕方ないとはいえ、こんなところでこんな行為に及ぶなんて! と怒り出したり、こんな生活もう嫌だ、と泣かれる覚悟もあるのに彼女はいつも笑って耐えていた。
“せめて泣けるくらい信用されたい”
俺が自然と彼女を大事に思い始めるのも当たり前といえば当たり前で、どうせイベントの強制力に勝てないのならばせめて彼女のハジメテはそれなりの場所で、プレゼントを渡して――なんて計画していたのだが、思った以上にイベントの進みが早かった。
事故挿入という本当の大事故。
流石に俺だって落ち込む時は落ち込むし、これは十分落ち込む案件だったのだが、そんな俺を慰める為にまた抱いて欲しいとロレッタが言う。
“だからなんで怒らないんだよ”
女の子なんだ、こんな場所でこんな形というのは屈辱的なものだろうと思うのに。
「健気っていうか自己犠牲の精神なのか?」
もしそうなら、彼女が自分を大事にしない分だけ俺が大事にすればいい。
俺にとっての最高に都合のいい女は、たった一人の女の子になっていったことを自覚していた。
――もう失態しない。
彼女に格好いいいところだけを見せて、いつでも完璧に振る舞って、誰よりも甘やかして大事にする。
『でも俺の顔だけなんじゃないのぉ?』
事故!! 過去にないほどの事故!!!
“は?? これが俺の本音なのか???”
俺が女性側ならこんな傲慢で自信過剰な面倒くさい発言のナルシスト男は速攻で振る。
家ごとけちょんけちょんに言ってボロ雑巾のように捨てる。
どう考えても地雷案件。
しかもそれが、若干の本音だったから尚タチが悪い。
俺の顔が好みだと気付き、あざといくらい顔でごり押しこのポジションに収まったという自覚があったからこそ出た言葉。
だが、この最悪すぎる失態に、そんな俺でもいいと彼女が頭を撫でてきたのだ。
「格好よくなくちゃいけないんですか?」そう首を傾げる彼女に俺の胸が熱くなる。
確約された宰相の椅子。
だがいつ引きずりおろされてもおかしくない椅子。
一度の失態が破滅を呼ぶとわかっていたし、失態を犯さないようにいつも気を張っていたけれど。
“ロレッタの前なら――……”
きっと彼女は俺が俺でいればそれでいいと思ってくれているのだろう。
そこまで俺が想って貰えるようなことをしたのかはわからないし自信もないけれど、それでもそんな彼女を一層大事にして、そして何よりも俺自身が彼女を幸せにしたいと思うようになっていることを自覚したのだった。
リドル・グレゴリー。
伯爵家の次男として生まれた俺は、幼い頃から自分がいつか父の役職を継ぐのだと思っていた。
俺の住むリフタジークという国では爵位と王城内での役職を両方持つことは認められてはいない。
この国の宰相という地位を持っている父も当然例外ではなく、伯爵位を持っているのは母の方だ。
王国騎士団の師団長を務めていた辺境伯がうっかりで自国の機密を辺境伯家主催のむちゅこたんお見合いパーティーで漏らしたことをキッカケにひとつの仕事にだけ集中しろとブチギレた陛下がそう決定づけられたらしい。
その決定をキッカケに、以前は女性の爵位継承は認められていなかったが女性の継承が認められるようになり、女性の地位向上にも役立ったという。
かくいう次男である俺もその恩恵にはあやかっており、兄が伯爵位を継承するなら役職である宰相を継承することが出来る。
兄が万一宰相への道を選んだなら伯爵位を貰えばいいし、次男に生まれたとはいえ我ながら恵まれたと感謝していた。
とは言っても、宰相という役職は世襲制ではなく指名制。
他に宰相候補がいればもちろん政争せねばならないのだが、現宰相から直々に指導が受けられるというアドバンテージは大きく、平和なこのリフタジークでは世襲制であるといっても過言ではないのが現状である。
だが役職は爵位より脆い。
大きな失態を犯せば挽回する機会など与えられず剥奪されるだろう。
“だからこそ爵位を持っている、手頃で都合のいい女と結婚する”
そうずっと思っていた。
セシル侯爵家の令嬢、ロレッタはまさに理想を絵に描いたような『都合のいい女』だった。
侯爵家という高位貴族の一角であり長子。
年齢も近い。前後20くらいの年齢差は覚悟していたのでそこはラッキーだった。
40歳を超えた爵位持ちの独身貴族令嬢って、想像しただけでも金銭感覚がズレていそうで、宰相を目指す俺からしたらなかなかリスクが高いから。
しかも俺の顔が好みなようで、ならばこの顔を存分に活かし婿にして貰おう。
そういう算段だったのだ。
だが、そんな打算100%で近付いた彼女が話す内容はどれも興味深いことだった。
この一夫一妻制の国で突然ハーレム、しかも王女殿下が作るのではなく王女殿下までもがハーレムの一員となる未来。
頭のおかしい妄想かとも思ったが、彼女はトップシークレットになっていた王女殿下とロングロンド令息との出会いの話をまるで見ていたかのように説明してみせたのだ。
ただの妄想と言い切るのは危険、ならば近くで監視し管理するのもいいだろう。
全知全能、という訳でもなくところどころを知っているらしい彼女のこの能力は一種の未来予知なのかもしれない。
実際そういった魔法も以前はあったというし、まぁ見た限り彼女の魔力はむしろ少ないくらいに見えるので一次的なものだろうが与えられた任務の都合上便利でもあった。
彼女に声をかけた時、俺にはある王命が下されていた。
それが王女殿下の円満な婚姻だ。
万物の願いを叶える奇跡、それが魔法。
魔力が大きいほど強力な魔法が使えるが、もちろん代償がないわけではない。
そう、魔力の大きさ=性欲なのである……!
“関係ねぇ!”なんて内心思わなくもないが、性欲というものは食欲や睡眠欲といった全員が当たり前のように持つ本能のひとつで、そして欲求が強ければ強いほど我慢が効かない。
またどの欲求よりも俗物的で願いを形にするらしいというよくわからない原理があったりなかったりするのだが、今大事なのはこの国で最も魔力が大きいのが王女殿下であったということだ。
父が宰相であり、王太子殿下と同年齢だったということで遊び相手としてよく王城へ行っていた俺は、その幼馴染として育った王太子殿下の妹君であるレイラ王女とも当然面識があった。
そして年齢を重ね、彼女の魔力が大きくなるにつれどんどん自身の性欲に悩みだしたのだ。
こんな自分はしたない――というような悩みではなく、理想の棒がない、という点で。
“何度も連続で致せて、どこでも勃起できる棒を探して欲しいって言われた時は頭を抱えたが……”
彼女は出会ってしまったのだ、どこでも勃起する棒に。
それがアイザンベック・ロングロンド令息だった。
魔力なしとして正直ノーマークだった彼だが、彼自身の魔力は少ないものの他人の魔力を溜めることができるという特殊体質だったのだ。
王女殿下の巨大な魔力を彼に移せ溜められる理想的な器。
魔力のへそくりとして便利だし、そしてそれだけの魔力を体内に保有するということは王女殿下と同じく性欲が強くなる。
つまり彼こそが理想の棒!
王女殿下が魔力を注ぎ続けるだけ勃起し続ける最高の棒だといっても過言ではない。
そんな彼は当然自身の性欲に任せて他の令嬢にちょっかいをかける可能性があったし、そんな彼と同じクラスのロレッタ嬢は俺の目として置いておくにも都合がいい。
すべてにおいて都合のいい女だったのだ。
甘やかして、俺だけだよって言いくるめて。
もちろん俺だって不義理なことはしないしこれで釣り合いはとれている計算だった。
彼女も俺の顔だけがいいんだろうしとそう思っていたはずだったのに。
“そろそろ怒ってもいいんだけど”
状況に乗ったのはロレッタではなく俺だった。
彼女から事前に説明を受けていた通り何故かやたらと状況がえっちなことをするために作られていく。
この説明できない状況に戸惑いはしたが、全て円滑な『イベント』とやらのために彼女へ触れる。
服を脱がし、手のひらだけでなく舌でも彼女に触れると、わかりやすいほど大きな反応が返ってくる。
どうしてこの反応の大きさで気付かれないのかが正直疑問だが、それこそ“強制力”とやらが働いているのならばむしろ彼女の話に説得力が増した。
ゴールがわからない以上状況が許すだけ触れるしかない。
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実際は正直自分の未来の後ろ盾を篭絡できるチャンスが与えられているのはありがたいし、王命の件もある。
それに、こうも健気だと可愛くも見えてくるというもので――
「俺だけの令嬢、ね……」
「リドル様?」
「いや、なんでもない。それより痛いところはない? 床は固かったでしょ」
「リドル様が服を敷いてくださったのでそこまででもないですよ。ありがとうございます」
へにゃりと笑う彼女にドキリとする。
服一枚を敷いたくらいで床の硬さがカバーできるはずはない。
仕方ないとはいえ、こんなところでこんな行為に及ぶなんて! と怒り出したり、こんな生活もう嫌だ、と泣かれる覚悟もあるのに彼女はいつも笑って耐えていた。
“せめて泣けるくらい信用されたい”
俺が自然と彼女を大事に思い始めるのも当たり前といえば当たり前で、どうせイベントの強制力に勝てないのならばせめて彼女のハジメテはそれなりの場所で、プレゼントを渡して――なんて計画していたのだが、思った以上にイベントの進みが早かった。
事故挿入という本当の大事故。
流石に俺だって落ち込む時は落ち込むし、これは十分落ち込む案件だったのだが、そんな俺を慰める為にまた抱いて欲しいとロレッタが言う。
“だからなんで怒らないんだよ”
女の子なんだ、こんな場所でこんな形というのは屈辱的なものだろうと思うのに。
「健気っていうか自己犠牲の精神なのか?」
もしそうなら、彼女が自分を大事にしない分だけ俺が大事にすればいい。
俺にとっての最高に都合のいい女は、たった一人の女の子になっていったことを自覚していた。
――もう失態しない。
彼女に格好いいいところだけを見せて、いつでも完璧に振る舞って、誰よりも甘やかして大事にする。
『でも俺の顔だけなんじゃないのぉ?』
事故!! 過去にないほどの事故!!!
“は?? これが俺の本音なのか???”
俺が女性側ならこんな傲慢で自信過剰な面倒くさい発言のナルシスト男は速攻で振る。
家ごとけちょんけちょんに言ってボロ雑巾のように捨てる。
どう考えても地雷案件。
しかもそれが、若干の本音だったから尚タチが悪い。
俺の顔が好みだと気付き、あざといくらい顔でごり押しこのポジションに収まったという自覚があったからこそ出た言葉。
だが、この最悪すぎる失態に、そんな俺でもいいと彼女が頭を撫でてきたのだ。
「格好よくなくちゃいけないんですか?」そう首を傾げる彼女に俺の胸が熱くなる。
確約された宰相の椅子。
だがいつ引きずりおろされてもおかしくない椅子。
一度の失態が破滅を呼ぶとわかっていたし、失態を犯さないようにいつも気を張っていたけれど。
“ロレッタの前なら――……”
きっと彼女は俺が俺でいればそれでいいと思ってくれているのだろう。
そこまで俺が想って貰えるようなことをしたのかはわからないし自信もないけれど、それでもそんな彼女を一層大事にして、そして何よりも俺自身が彼女を幸せにしたいと思うようになっていることを自覚したのだった。
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