22 / 31
本編
21.ゲームは現実とは異なりて
しおりを挟む
「この間の返事をちゃんと貰えるんだよね?」
授業終わりに主人公を呼び止めた私が、王太子殿下たちと打ち合わせしていた広場まで彼を連れてくる。
今まさにこのゲームが終わりを迎えようとしているのだと思うと緊張で手に汗が滲んだ。
そんな私の緊張には気付かずニタニタと笑う主人公に少し嫌悪を抱く。
“というか、この自信満々な顔なんなのよ”
前回断られたにも関わらずこの「当然いい返事が貰える」と確信しているような表情に辟易した。
きっとこの彼の自信を折らなければバッドエンドにはいかないのだろう。
ちらりと周りを見ると、王太子殿下が付けてくれた護衛騎士の姿が見える。
彼らの姿を確認し安心した私は、ゆっくり深呼吸をしてまっすぐ主人公へと向き直った。
私が主人公と向き合ったことを合図に隠れていたアンリエット様とテレーシア様も合流する。
今から起こるのは三人からのお断り祭りなのだが、何をどう勘違いしたのか主人公はさっきよりも嬉しそうに口角を上げた。
「前回も言ったけど、絶対お断りします。私は他に好きな人がいるんです」
「私もハーレムなんかに入りません」
「貴方はよしよししたくなるタイプじゃないのぉ、よしよしするならよしよしされ慣れていない人じゃないと楽しくないじゃなぁい?」
「なっ!」
今度こそちゃんと伝わるようにとキッパリ言うと、途端に主人公の顔が歪み赤く染まる。
「なんでだよ! お前はそんなキャラじゃないだろ!? それともツン期なのか? けどそろそろデレないと愛想尽かすぞ! 他の二人だってそうだ、なんなんだよお前らは!!」
「貴方に愛想を尽かされても一向に構わないわよ! というかなんで私たちがハーレムなんかに入ると思ってんの!?」
「そんなんお前らがそういうキャラだからだろ!」
怒鳴るように断言され、ずっと彼に抱いていた嫌悪感の正体に気付く。
“そっか、彼はこの世界で生きて来たくせにまだ私を、私たちをいまだにただのキャラだと認識しているのね”
この世界は確かに前世の兄がプレイしていた難易度激甘の18禁同人ゲームの世界なのだろう。
ツッコミどころしかないイベントが本当に起こることもそれを裏付けている。
でも。
ゲームにいなかった人物、ゲームに描かれていない日常、ゲームとは関係なく芽生えた気持ち。
それらの全てが、こそ世界がゲームではなく現実だと証明してくれていた。
――そう、私たちはみんなここで生きているのだ。
“それすらもわからない人を”
「俺だったらちゃんと結婚してやるって言ってんのに!」
「だからいらないって言ってんのよ、たとえリドル様に振られてもあんたのとこになんて行くかバカァッ!!」
“絶対に好きになったりしないんだから!”
怒鳴りつけるように彼の提案をはねつけた時だった。
突然どこからか雷のような光が目の前に落ち、その眩しさに思わず目を瞑る。
「な、なに!?」
「う、うわぁぁあ!」
「ッ!?」
眩しさで目が開けられずにいる私の耳に飛び込んできたのは主人公の声だった。
“まずいわ!”
もしバッドエンドに入ったのなら主人公へ危険が迫っている。
私情満載でのこの催しで、万が一があってはたまらない。
事前に取れる対策は取ってはいたが、この閃光は想定外で、待機してくれていた護衛たちがちゃんと動いてくれたかすら確認できなかった。
“一番近くにいる私が守らないと”
少なくとも攻略対象である私はゲームにそんな描写がないので死なないはず、そう信じて声がした方へがむしゃらに飛び出す。
さっきまで主人公がいたはずの場所で仁王立ちした私が主人公を庇うように両腕を広げた。
「来るなら来なさい、私が盾になるんだからっ」
徐々に慣れて来た目を開け、主人公を探す。
だが想像していた場所におらず、サァッと血の気が引いた。
「ま、まさか死……」
最悪の事態が脳裏に過った、の、だが。
「た、助けてぇ!!!」
「………………」
ここにいるハーレム要員一号、二号、三号を残し一目散に一人走って逃げた後ろ姿に唖然とする。
“未来の妻って言うならパフォーマンスでも守ろうとしなさいよ”
そのあまりにも残念な姿に好感度はゼロどころかもはやマイナスであるが、確かに彼が転生者でこのゲームをプレイ済みなのだとすれば自分だけが死ぬことを知っているだろうしこれも仕方ないことなのだと無理やり納得した。
私たちをその場に残した主人公は目敏く王太子殿下が付けてくれていた護衛を見付け庇護を求める。
多少ガッカリはするが、これで彼の安全が守られるなら一安心だとすら思った。
そんな時だった。
私の立っている場所に突然影が射し、タラリと異様な匂いのする何かが頭上から落ちてきてビクリとする。
見上げたその先には、超絶巨大な――――ヤギ。
「なんで!?」
つい最近制服を食べられかけたことを思い出し、だが今は紙ではなくちゃんと布の制服であることに少しホッとする。
だが、まるでドラゴンのような大きさのそのヤギはむしゃむしゃと口を左右に動かしながらじっと私を見下ろしていた。
“まさか私、食べられないわよね? ヤギって草食よね?”
表情の読めないその巨体は、太陽を遮り私へと影を落とす。
うっすらと日光が透ける耳が七色に光っているのを見て、このヤギが魔獣ではなく召喚獣であるとそう気付いた。
「このヤギがバッドエンドを迎えた主人公を襲う魔物なのかしら……?」
主人公の逃げっぷりを考えればそうなのかもしれない。
しかしこの巨大な召喚獣が見つめる先は主人公ではなく私だ。
魔獣と召喚獣には大きな違いがある。
討伐可能か不可能かという違い。
命を持っている魔獣は当然倒すことができるが、あくまでも召喚獣は術者の魔法によって生み出された偶像。
術者を倒し魔法を無効化するか、術者の意思で消す。もしくは自然と魔力切れで消えるのを待つしか対策はない。
いくら騎士が戦ってくれても倒すことが出来ないのであればジリ貧だ。
「でも大丈夫、よね? だってゲームでは……」
私は死なないから。そう、ゲームでは、だ。
“違う、ここは現実の世界だわ……!”
前世ではヤギを使った拷問があると聞いた。
もし今からそれほどの苦痛を与えられるのだとしたら。
「や、やだ……」
突然絶望が目の前に現れ足がすくむ。
死にたくない、逃げなくちゃ。
だがどうしても強張った体が動かず、震えるしかできなかった。
私はもうここまでなのだろうか。
こんなことになるなら、信じて貰えてなかったのだとしてももっと沢山好きだと伝えればよかった。
貴方の輝くような銀髪が美しいのだと。
貴方の青空のような澄み渡る瞳に見惚れているのだと。
貴方の凛とした優しさが、時々見せる少年っぽさが私を惹きつけてやまないのだと。
ただただ、大好きなのだと。
召喚獣がその首を下げて私の顔を覗き込む。
草をすり潰しているかのように左右に動き続ける歯の隙間から生温い吐息が漏れ私にかかった。
遠くで逃げて、と叫んでいるのはテレーシア様だろうか。
私に手を伸ばしつつも騎士が押さえているのはアンリエット様だ。
――あぁ、二人とも無事でよかった。
「リドル様……」
ごめんなさい。
私、失敗してしまったみたいです。
授業終わりに主人公を呼び止めた私が、王太子殿下たちと打ち合わせしていた広場まで彼を連れてくる。
今まさにこのゲームが終わりを迎えようとしているのだと思うと緊張で手に汗が滲んだ。
そんな私の緊張には気付かずニタニタと笑う主人公に少し嫌悪を抱く。
“というか、この自信満々な顔なんなのよ”
前回断られたにも関わらずこの「当然いい返事が貰える」と確信しているような表情に辟易した。
きっとこの彼の自信を折らなければバッドエンドにはいかないのだろう。
ちらりと周りを見ると、王太子殿下が付けてくれた護衛騎士の姿が見える。
彼らの姿を確認し安心した私は、ゆっくり深呼吸をしてまっすぐ主人公へと向き直った。
私が主人公と向き合ったことを合図に隠れていたアンリエット様とテレーシア様も合流する。
今から起こるのは三人からのお断り祭りなのだが、何をどう勘違いしたのか主人公はさっきよりも嬉しそうに口角を上げた。
「前回も言ったけど、絶対お断りします。私は他に好きな人がいるんです」
「私もハーレムなんかに入りません」
「貴方はよしよししたくなるタイプじゃないのぉ、よしよしするならよしよしされ慣れていない人じゃないと楽しくないじゃなぁい?」
「なっ!」
今度こそちゃんと伝わるようにとキッパリ言うと、途端に主人公の顔が歪み赤く染まる。
「なんでだよ! お前はそんなキャラじゃないだろ!? それともツン期なのか? けどそろそろデレないと愛想尽かすぞ! 他の二人だってそうだ、なんなんだよお前らは!!」
「貴方に愛想を尽かされても一向に構わないわよ! というかなんで私たちがハーレムなんかに入ると思ってんの!?」
「そんなんお前らがそういうキャラだからだろ!」
怒鳴るように断言され、ずっと彼に抱いていた嫌悪感の正体に気付く。
“そっか、彼はこの世界で生きて来たくせにまだ私を、私たちをいまだにただのキャラだと認識しているのね”
この世界は確かに前世の兄がプレイしていた難易度激甘の18禁同人ゲームの世界なのだろう。
ツッコミどころしかないイベントが本当に起こることもそれを裏付けている。
でも。
ゲームにいなかった人物、ゲームに描かれていない日常、ゲームとは関係なく芽生えた気持ち。
それらの全てが、こそ世界がゲームではなく現実だと証明してくれていた。
――そう、私たちはみんなここで生きているのだ。
“それすらもわからない人を”
「俺だったらちゃんと結婚してやるって言ってんのに!」
「だからいらないって言ってんのよ、たとえリドル様に振られてもあんたのとこになんて行くかバカァッ!!」
“絶対に好きになったりしないんだから!”
怒鳴りつけるように彼の提案をはねつけた時だった。
突然どこからか雷のような光が目の前に落ち、その眩しさに思わず目を瞑る。
「な、なに!?」
「う、うわぁぁあ!」
「ッ!?」
眩しさで目が開けられずにいる私の耳に飛び込んできたのは主人公の声だった。
“まずいわ!”
もしバッドエンドに入ったのなら主人公へ危険が迫っている。
私情満載でのこの催しで、万が一があってはたまらない。
事前に取れる対策は取ってはいたが、この閃光は想定外で、待機してくれていた護衛たちがちゃんと動いてくれたかすら確認できなかった。
“一番近くにいる私が守らないと”
少なくとも攻略対象である私はゲームにそんな描写がないので死なないはず、そう信じて声がした方へがむしゃらに飛び出す。
さっきまで主人公がいたはずの場所で仁王立ちした私が主人公を庇うように両腕を広げた。
「来るなら来なさい、私が盾になるんだからっ」
徐々に慣れて来た目を開け、主人公を探す。
だが想像していた場所におらず、サァッと血の気が引いた。
「ま、まさか死……」
最悪の事態が脳裏に過った、の、だが。
「た、助けてぇ!!!」
「………………」
ここにいるハーレム要員一号、二号、三号を残し一目散に一人走って逃げた後ろ姿に唖然とする。
“未来の妻って言うならパフォーマンスでも守ろうとしなさいよ”
そのあまりにも残念な姿に好感度はゼロどころかもはやマイナスであるが、確かに彼が転生者でこのゲームをプレイ済みなのだとすれば自分だけが死ぬことを知っているだろうしこれも仕方ないことなのだと無理やり納得した。
私たちをその場に残した主人公は目敏く王太子殿下が付けてくれていた護衛を見付け庇護を求める。
多少ガッカリはするが、これで彼の安全が守られるなら一安心だとすら思った。
そんな時だった。
私の立っている場所に突然影が射し、タラリと異様な匂いのする何かが頭上から落ちてきてビクリとする。
見上げたその先には、超絶巨大な――――ヤギ。
「なんで!?」
つい最近制服を食べられかけたことを思い出し、だが今は紙ではなくちゃんと布の制服であることに少しホッとする。
だが、まるでドラゴンのような大きさのそのヤギはむしゃむしゃと口を左右に動かしながらじっと私を見下ろしていた。
“まさか私、食べられないわよね? ヤギって草食よね?”
表情の読めないその巨体は、太陽を遮り私へと影を落とす。
うっすらと日光が透ける耳が七色に光っているのを見て、このヤギが魔獣ではなく召喚獣であるとそう気付いた。
「このヤギがバッドエンドを迎えた主人公を襲う魔物なのかしら……?」
主人公の逃げっぷりを考えればそうなのかもしれない。
しかしこの巨大な召喚獣が見つめる先は主人公ではなく私だ。
魔獣と召喚獣には大きな違いがある。
討伐可能か不可能かという違い。
命を持っている魔獣は当然倒すことができるが、あくまでも召喚獣は術者の魔法によって生み出された偶像。
術者を倒し魔法を無効化するか、術者の意思で消す。もしくは自然と魔力切れで消えるのを待つしか対策はない。
いくら騎士が戦ってくれても倒すことが出来ないのであればジリ貧だ。
「でも大丈夫、よね? だってゲームでは……」
私は死なないから。そう、ゲームでは、だ。
“違う、ここは現実の世界だわ……!”
前世ではヤギを使った拷問があると聞いた。
もし今からそれほどの苦痛を与えられるのだとしたら。
「や、やだ……」
突然絶望が目の前に現れ足がすくむ。
死にたくない、逃げなくちゃ。
だがどうしても強張った体が動かず、震えるしかできなかった。
私はもうここまでなのだろうか。
こんなことになるなら、信じて貰えてなかったのだとしてももっと沢山好きだと伝えればよかった。
貴方の輝くような銀髪が美しいのだと。
貴方の青空のような澄み渡る瞳に見惚れているのだと。
貴方の凛とした優しさが、時々見せる少年っぽさが私を惹きつけてやまないのだと。
ただただ、大好きなのだと。
召喚獣がその首を下げて私の顔を覗き込む。
草をすり潰しているかのように左右に動き続ける歯の隙間から生温い吐息が漏れ私にかかった。
遠くで逃げて、と叫んでいるのはテレーシア様だろうか。
私に手を伸ばしつつも騎士が押さえているのはアンリエット様だ。
――あぁ、二人とも無事でよかった。
「リドル様……」
ごめんなさい。
私、失敗してしまったみたいです。
26
お気に入りに追加
147
あなたにおすすめの小説
ツンデレな幼馴染が嫉妬して監禁をしてきたけど何かがおかしい
白滝春菊
恋愛
農家の娘のリアンはイケメンで最強な幼馴染のスレッドに嫉妬で監禁をされてしまったが……何がおかしかった。
ファンタジー世界な小さな村での出来事。三話で完結です。
【完結】竜騎士の私は竜の番になりました!
胡蝶花れん
ファンタジー
ここは、アルス・アーツ大陸。
主に5大国家から成り立つ大陸である。
この世界は、人間、亜人(獣に変身することができる。)、エルフ、ドワーフ、魔獣、魔女、魔人、竜などの、いろんな種族がおり、また魔法が当たり前のように使える世界でもあった。
この物語の舞台はその5大国家の内の一つ、竜騎士発祥の地となるフェリス王国から始まる、王国初の女竜騎士の物語となる。
かくして、竜に番(つがい)認定されてしまった『氷の人形』と呼ばれる初の女竜騎士と竜の恋模様はこれいかに?! 竜の番の意味とは?恋愛要素含むファンタジーモノです。
※毎日更新(平日)しています!(年末年始はお休みです!)
※1話当たり、1200~2000文字前後です。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
俺の妖精すぎるおっとり妻から離縁を求められ、戦場でも止まらなかった心臓が止まるかと思った。何を言われても別れたくはないんだが?
イセヤ レキ
恋愛
「離縁致しましょう」
私の幸せな世界は、妻の言い放ったたった一言で、凍りついたのを感じた──。
最愛の妻から離縁を突きつけられ、最終的に無事に回避することが出来た、英雄の独白。
全6話、完結済。
リクエストにお応えした作品です。
単体でも読めると思いますが、
①【私の愛しい娘が、自分は悪役令嬢だと言っております。私の呪詛を恋敵に使って断罪されるらしいのですが、同じ失敗を犯すつもりはございませんよ?】
母主人公
※ノベルアンソロジー掲載の為、アルファポリス様からは引き下げております。
②【私は、お母様の能力を使って人の恋路を邪魔する悪役令嬢のようです。けれども断罪回避を目指すので、ヒーローに近付くつもりは微塵もございませんよ?】
娘主人公
を先にお読み頂くと世界観に理解が深まるかと思います。
つがいの皇帝に溺愛される幼い皇女の至福
ゆきむら さり
恋愛
稚拙な私の作品をHOTランキング(7/1)に入れて頂き、ありがとうございます✨読んで下さる皆様のおかげです🧡
〔あらすじ〕📝強大な魔帝国を治める時の皇帝オーブリー。壮年期を迎えても皇后を迎えない彼には、幼少期より憧れを抱く美しい人がいる。その美しい人の産んだ幼な姫が、自身のつがいだと本能的に悟る皇帝オーブリーは、外の世界に憧れを抱くその幼な姫の皇女ベハティを魔帝国へと招待することに……。
完結した【堕ちた御子姫は帝国に囚われる】のスピンオフ。前作の登場人物達の子供達のお話。加えて、前作の登場人物達のその後も書かれておりますので、気になる方は、是非ご一読下さい🤗
ゆるふわで甘いお話し。溺愛。ハピエン🩷
※設定などは独自の世界観でご都合主義となります。
◇稚拙な私の作品📝にお付き合い頂き、本当にありがとうございます🧡
お兄様の指輪が壊れたら、溺愛が始まりまして
みこと。
恋愛
お兄様は女王陛下からいただいた指輪を、ずっと大切にしている。
きっと苦しい片恋をなさっているお兄様。
私はただ、お兄様の家に引き取られただけの存在。血の繋がってない妹。
だから、早々に屋敷を出なくては。私がお兄様の恋路を邪魔するわけにはいかないの。私の想いは、ずっと秘めて生きていく──。
なのに、ある日、お兄様の指輪が壊れて?
全7話、ご都合主義のハピエンです! 楽しんでいただけると嬉しいです!
※「小説家になろう」様にも掲載しています。
【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる