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推しとはすなわち人生である
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「あ、アリア嬢、その、声が⋯?」
ずっと穏やかな笑顔を貼り付けていたクーゲル様の顔が驚愕に歪む。
そんな驚くことか?とアリアが視線で問いかけてきたので、そっと耳打ちして教えてあげた。
百合の意味も合わせて。
「ふぅん。実は俺男なんだよね?だからテメェの妻にはなんねぇしダージリン嬢との百合にもなれねぇな?」
黒笑顔のアリア。
一応食堂なので髪こそ外さないが、女の子のフリをするのは完全に辞めたらしく声も態度も男の時のものに戻っている。
「まさか、まさかそんなことがある訳がない」
震えて2歩後退るクーゲル様。
「だってこれは、乙女ゲームだったのにヒロインが男だなんて⋯ジャンルが違うにもほどがあるだろう?姉さんはBLを嗜んではいなかったはずなのにっ」
クーゲル・モスコット侯爵令息に姉はいない。つまり、彼も私と同じ転生者ということなのだろうとなんとなく理解する。
お姉さんのやっていたゲームを自分もプレイしたかプレイさせられたかして、ダージリン様×アリアに目覚めちゃったのかぁ⋯
「残念だったなぁ?」
クケケ、と笑いながらアリアも立ち上がり、後退るクーゲル様に一歩一歩と近付く。
顔面蒼白で震える攻略キャラと、黒い笑顔で迫るヒロインとラスボスにされそうなサポートキャラとか混沌としすぎではないだろうか。
誰がここを収めるの。
これはもうとりあえずパフェでも食べるしかない。丁度ここ食堂だし、と開き直って立ち上がった時だった。
ビシッとガラスにヒビが入ったのだ。
「リザ!」
アリアが覆い被るようにして庇ってくれる。
上から大量のガラスが降ってきて、食堂の天井と壁の窓ガラスが割れたことに遅れて気付く。
「バリア⋯?」
降ってきたガラスは庇ってくれたアリアに当たることなく、私とアリアを囲うような水の壁によって弾かれていた。
この魔法は。
「先生⋯?」
周りをキョロキョロして姿を探す。
デジール先生の属性は水、能力は「伸ばす」。
薄く伸ばした水を何層にも重ねてバリアにしたり、顔に水を張り付け窒息させたりと暗殺も出来るが、水量はそこまで多くなく遠くまで出すことなどは出来ない。
つまりすぐ側にいるということだ。
「まぁ能力隠してる訳じゃなかったしな」
そういって出てきてくれた先生の腕にはアルマン様がしがみついていた。
いや、なんで。
訳がわからずぽかんとする私に、アリアが叫ぶ。
「次のが来るぞ!」
寒気がした。まるで足元からじめじめとした何かが纏わり付くような気配。
ハッとして気配の方向を向いて青ざめる。
「なんで、なんでなんだぁ!!」
黒い霧のようなものが揺らめく中で絶叫する声。
この霧はスチルで見たことがある。
「瘴気の⋯化身⋯?!」
なんで、どうして。
卒業パーティーなんてまだ半年以上先なのに。
どうして今この食堂で?
「なんで百合にならないんだぁぁあ!!!」
爆風の中心、つまり霧の中にいるのは。
「クーゲル様⋯?!」
どういうことなのと混乱する私にアリアが叫ぶ。
「あいつの推理通りだったんだろ、つまり負の感情が溜まって化身ってやつになったってことだ!」
どこから持ってきたのか、木刀で爆風に乗って飛ぶ椅子を叩き落としていた。
ヒロインってここまで脳筋だったか?
思わず唖然とする私の視界の端に黄色い閃光が走る。
「雷っ」
「キャンベル卿!」
「はい先生!!」
クーゲル様の属性は雷。この爆風に混じりクーゲル様の能力まで足されるの?!
先生のバリアに雷が当たれば一瞬で先生が感電してしまう、と焦るが私の隣に下ろされたアルマン様が呪文を唱えると先生の水のバリアが茶色く濁った。
「水に僕の土を混ぜました、これで感電はしないはずです!しかし視界が遮られる、注意しろストライクール嬢!」
「役に立てんじゃねぇかナイスだぜ!」
「ストライクール嬢??!!」
アルマン様の魔法で強度を増したバリアを踏み台にして飛び回るアリア。
アリアの話し方と地声に声が裏返るアルマン様。
「怪我人の治療は私の能力で完了いたしました!他に治癒が必要な方はおりませんか?!」
そこにダージリン様とミリアン殿下も食堂へ飛び込んできた。
「先生、食堂にいたシェフを含めた全員は避難させました」
「さすがです殿下」
このゲームの“当事者”が全員揃う。
不測の事態。
当事者になれない私に何が出来る?
「私に⋯出来ること⋯⋯っ」
私に出来ること、私にしか出来ないこと。
私は⋯⋯
「ゲームのシナリオを知ってる⋯!」
バグが多く、イレギュラーも多くシナリオ通りだと断定するのは危険だけど。
でも元のシナリオから変わった部分を合わせて少しでも情報を集めればわかることはあるはずだ。
卒業パーティーではどうだった?
ゲームのシナリオは?
本来のゲームでは、瘴気の化身にヒロインが対峙した時、クリアボーダーに足りていなければ一人で立ち向かう。
逆に好感度、ステータスが足りていればヒロインと共にそのルートの攻略キャラが一緒に対峙する。
そして今全員で対峙しているということは。
「クリアは出来る⋯!」
アリアが聖なる力に目覚めさえすれば勝てる⋯!
ゲームでは、瘴気の化身からの攻撃をそのルートの攻略キャラがヒロインを庇いそのまま瀕死になる。
自分の腕の中で冷たくなっていく恋人を助けたい、という強い願いがヒロインの覚醒を促して全てを浄化し、死んだかと思われたがゆっくり目覚める攻略キャラ。そしてハッピーエンドだ。
誰?誰のルートなの?
アリアは誰と何を話した?どの会話イベントが発生してどの会話イベントが発生してない?
ルート分岐に近い会話イベントの相手はクーゲル様だったということは、何かをきっかけにクーゲル様に正気に戻って貰うということ?
瘴気の化身になったクーゲル様はどんどん命を吸われている、逆に言えば今瀕死に近いのではないだろうか。
「化身によって瀕死になる、その状況がトリガーで浄化の力に目覚めるのなら、クーゲル様が正気に戻れば状況はゲームの卒業パーティーの時に限りなく近くなる⋯っ」
クーゲル様が望んでいたのは、クーゲル様が正気を失った原因は。
「⋯⋯アリア!!」
「何か思い付いたのか?!」
1つ2つと襲いかかる椅子やガラス片を木刀で弾きながらアリアが返事をしてくれる。
この状況を打破するには一か八か、やってみるしかない⋯!
「ダージリン様とキスを⋯⋯っ」
するの?
ダージリン様×アリアを推していたクーゲル様。
その理想が崩れたことが原因なら一瞬でもその推しカプを再現すればクーゲル様は必ず反応してくれるはずだ。
だから。
でも。
「⋯⋯やだ⋯⋯」
ゲームの通りなら、クリア出来なければ世界の滅亡だ。
少しでも可能性があるなら全て試さなくてはいけないとわかってる。
わかってるけど⋯⋯
ずっと穏やかな笑顔を貼り付けていたクーゲル様の顔が驚愕に歪む。
そんな驚くことか?とアリアが視線で問いかけてきたので、そっと耳打ちして教えてあげた。
百合の意味も合わせて。
「ふぅん。実は俺男なんだよね?だからテメェの妻にはなんねぇしダージリン嬢との百合にもなれねぇな?」
黒笑顔のアリア。
一応食堂なので髪こそ外さないが、女の子のフリをするのは完全に辞めたらしく声も態度も男の時のものに戻っている。
「まさか、まさかそんなことがある訳がない」
震えて2歩後退るクーゲル様。
「だってこれは、乙女ゲームだったのにヒロインが男だなんて⋯ジャンルが違うにもほどがあるだろう?姉さんはBLを嗜んではいなかったはずなのにっ」
クーゲル・モスコット侯爵令息に姉はいない。つまり、彼も私と同じ転生者ということなのだろうとなんとなく理解する。
お姉さんのやっていたゲームを自分もプレイしたかプレイさせられたかして、ダージリン様×アリアに目覚めちゃったのかぁ⋯
「残念だったなぁ?」
クケケ、と笑いながらアリアも立ち上がり、後退るクーゲル様に一歩一歩と近付く。
顔面蒼白で震える攻略キャラと、黒い笑顔で迫るヒロインとラスボスにされそうなサポートキャラとか混沌としすぎではないだろうか。
誰がここを収めるの。
これはもうとりあえずパフェでも食べるしかない。丁度ここ食堂だし、と開き直って立ち上がった時だった。
ビシッとガラスにヒビが入ったのだ。
「リザ!」
アリアが覆い被るようにして庇ってくれる。
上から大量のガラスが降ってきて、食堂の天井と壁の窓ガラスが割れたことに遅れて気付く。
「バリア⋯?」
降ってきたガラスは庇ってくれたアリアに当たることなく、私とアリアを囲うような水の壁によって弾かれていた。
この魔法は。
「先生⋯?」
周りをキョロキョロして姿を探す。
デジール先生の属性は水、能力は「伸ばす」。
薄く伸ばした水を何層にも重ねてバリアにしたり、顔に水を張り付け窒息させたりと暗殺も出来るが、水量はそこまで多くなく遠くまで出すことなどは出来ない。
つまりすぐ側にいるということだ。
「まぁ能力隠してる訳じゃなかったしな」
そういって出てきてくれた先生の腕にはアルマン様がしがみついていた。
いや、なんで。
訳がわからずぽかんとする私に、アリアが叫ぶ。
「次のが来るぞ!」
寒気がした。まるで足元からじめじめとした何かが纏わり付くような気配。
ハッとして気配の方向を向いて青ざめる。
「なんで、なんでなんだぁ!!」
黒い霧のようなものが揺らめく中で絶叫する声。
この霧はスチルで見たことがある。
「瘴気の⋯化身⋯?!」
なんで、どうして。
卒業パーティーなんてまだ半年以上先なのに。
どうして今この食堂で?
「なんで百合にならないんだぁぁあ!!!」
爆風の中心、つまり霧の中にいるのは。
「クーゲル様⋯?!」
どういうことなのと混乱する私にアリアが叫ぶ。
「あいつの推理通りだったんだろ、つまり負の感情が溜まって化身ってやつになったってことだ!」
どこから持ってきたのか、木刀で爆風に乗って飛ぶ椅子を叩き落としていた。
ヒロインってここまで脳筋だったか?
思わず唖然とする私の視界の端に黄色い閃光が走る。
「雷っ」
「キャンベル卿!」
「はい先生!!」
クーゲル様の属性は雷。この爆風に混じりクーゲル様の能力まで足されるの?!
先生のバリアに雷が当たれば一瞬で先生が感電してしまう、と焦るが私の隣に下ろされたアルマン様が呪文を唱えると先生の水のバリアが茶色く濁った。
「水に僕の土を混ぜました、これで感電はしないはずです!しかし視界が遮られる、注意しろストライクール嬢!」
「役に立てんじゃねぇかナイスだぜ!」
「ストライクール嬢??!!」
アルマン様の魔法で強度を増したバリアを踏み台にして飛び回るアリア。
アリアの話し方と地声に声が裏返るアルマン様。
「怪我人の治療は私の能力で完了いたしました!他に治癒が必要な方はおりませんか?!」
そこにダージリン様とミリアン殿下も食堂へ飛び込んできた。
「先生、食堂にいたシェフを含めた全員は避難させました」
「さすがです殿下」
このゲームの“当事者”が全員揃う。
不測の事態。
当事者になれない私に何が出来る?
「私に⋯出来ること⋯⋯っ」
私に出来ること、私にしか出来ないこと。
私は⋯⋯
「ゲームのシナリオを知ってる⋯!」
バグが多く、イレギュラーも多くシナリオ通りだと断定するのは危険だけど。
でも元のシナリオから変わった部分を合わせて少しでも情報を集めればわかることはあるはずだ。
卒業パーティーではどうだった?
ゲームのシナリオは?
本来のゲームでは、瘴気の化身にヒロインが対峙した時、クリアボーダーに足りていなければ一人で立ち向かう。
逆に好感度、ステータスが足りていればヒロインと共にそのルートの攻略キャラが一緒に対峙する。
そして今全員で対峙しているということは。
「クリアは出来る⋯!」
アリアが聖なる力に目覚めさえすれば勝てる⋯!
ゲームでは、瘴気の化身からの攻撃をそのルートの攻略キャラがヒロインを庇いそのまま瀕死になる。
自分の腕の中で冷たくなっていく恋人を助けたい、という強い願いがヒロインの覚醒を促して全てを浄化し、死んだかと思われたがゆっくり目覚める攻略キャラ。そしてハッピーエンドだ。
誰?誰のルートなの?
アリアは誰と何を話した?どの会話イベントが発生してどの会話イベントが発生してない?
ルート分岐に近い会話イベントの相手はクーゲル様だったということは、何かをきっかけにクーゲル様に正気に戻って貰うということ?
瘴気の化身になったクーゲル様はどんどん命を吸われている、逆に言えば今瀕死に近いのではないだろうか。
「化身によって瀕死になる、その状況がトリガーで浄化の力に目覚めるのなら、クーゲル様が正気に戻れば状況はゲームの卒業パーティーの時に限りなく近くなる⋯っ」
クーゲル様が望んでいたのは、クーゲル様が正気を失った原因は。
「⋯⋯アリア!!」
「何か思い付いたのか?!」
1つ2つと襲いかかる椅子やガラス片を木刀で弾きながらアリアが返事をしてくれる。
この状況を打破するには一か八か、やってみるしかない⋯!
「ダージリン様とキスを⋯⋯っ」
するの?
ダージリン様×アリアを推していたクーゲル様。
その理想が崩れたことが原因なら一瞬でもその推しカプを再現すればクーゲル様は必ず反応してくれるはずだ。
だから。
でも。
「⋯⋯やだ⋯⋯」
ゲームの通りなら、クリア出来なければ世界の滅亡だ。
少しでも可能性があるなら全て試さなくてはいけないとわかってる。
わかってるけど⋯⋯
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