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最終章・勇者レベル、???
44.悲しい真実を見つけて※
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ふと口から出たその質問。
どうせまた返事はないだろうと、何なら反応があるのだろうかと頭を捻った時だった。
「彼女は、怖がらなかった……」
その言葉はどうやらこちらの世界の言葉に翻訳されているらしく、初めて声を聞いたフランやベルザック、アベルにもわかったようだった。
「貴方も、召喚された人ですか」
確信を持つために言葉でそう聞くと、魔王がゆっくりと頷いた気がする。
「不吉だと、捨てられた」
「この森に?」
「殺されそうになったから、反撃した、見たことのない力が、発動した」
絶妙に会話になっていない、細切れにされた言葉。
その言葉全てを拾おうと必死で耳を澄ます。
「奥まで、逃げた、反撃していたら、来なくなった」
魔物は、魔王の魔力に影響を受けた動物だという説があると聞いた。
もしその説が正しいとすれば、目の前の彼の魔力は私の聖属性と反発する闇属性なのだろう。
“聖女を召喚したつもりが、反対の属性を持っていた人が召喚されたから不吉とされたってこと?”
不吉だからと召喚されたばかりで何もわからない彼を森に捨て、秘密裏に処理しようとしたのだとしたら。
聖属性魔法は魔物の魔力と反発し、そして人を癒す力を持つ。
その聖属性魔法と反発する魔力なら、人を壊すことが可能かもしれない。
盾ごと腕が破壊されたライザを思い出し、そして彼を暗殺しようと送り込まれた人間がことごとく“壊された”のならば。
「それが、魔王の正体……?」
何もわからず、殺されかける恐怖。
きっと私のように力や召喚をすんなり受け入れ信じる方がレアだろう。
「――酷い」
説明もされず、そっちの都合で呼んだくせに誤りだと捨てられ証拠隠滅で殺されかける。
誰も信じられないその状況はきっと、私なんかでは想像出来ないほど恐ろしいもので。
ポロリと私の目から涙が溢れる。
近付いたせいで彼から溢れ出る魔力にあてられたのかもしれない。
私の感情が負に傾いたせいか、冷たく悲しい彼の感情が一気に流れ込み涙が止まらなくなった。
“なに、これ”
ボロボロと涙が溢れる。
立っていられず思わずぐしゃりと座り込むと、地面に私の涙が染み込むのがわかった。
「リッカ!」
突然崩れるようにしゃがんだ私に、焦ったような声をあげるフラン。
「大丈――……」
すぐに問題がないことを告げようとした私だったが、座り込んでいる私を魔王がしがみつくように抱き締めたことで状況が一変する。
「――!――――!!」
触れたことで、魔王の感情だけでなく記憶までもが一気に流れ込んできたのだ。
“攻撃しちゃ、ダメ……”
視界の端で剣を構えるフランが見えるが、激流に囚われたように押し寄せる感情があまりにも強く言葉が出ない。
“止めなきゃいけないのに……!”
こちらから攻撃する意思を向けなければ魔王は攻撃をしない。
けれど攻撃を仕掛ければ無条件に反撃され、そして壊されるだろう。
それは魔王自身が意図してやっているのか無意識に発動しているのかはわからないが、どっちにしろ結果は『破壊』だ。
「コルネリア……」
“違う、私はコルネリアさんじゃない……!”
まるで一瞬が永遠のように感じる。
スローモーションでフランが走りだし、私に抱きつく魔王へと斬りかかった。
“ダメ”
このままフランが剣を振り下ろせば、魔王の力が発動してフランは破壊されてしまう。
“やめて”
けれどフランは私を助けるために、勝てないとしてもそのまま斬りかかるだろうことはわかっていて。
“助けて”
誰も救えなかった私が、全て自分が浅はかだったせいで守れなかった私がこんなことを願うなんてあまりにも都合がいいかもしれないけれど……
“フランを奪わないで……!”
「――ッ!?」
全力で願い力を練りあげた私。
反撃で私が破壊されるか弾き飛ばされることを覚悟した、その瞬間。
「Algernon」
“アルジャーノン……?”
それはまるで鈴を転がすような声だった。
決して大きな声ではなかったが、その場にいた全ての人が動きを止める。
剣を振り上げていたフランも、動き出したフランに慌てて加勢しようと剣を構えたベルザックやアベル。
そして魔王と私自身からも動きを奪った。
呼吸することすら忘れるほど驚き指一本動かせない。
そんな中、最初に動き出したのは魔王だった。
「コルネリア」
私を抱き締めていた魔王は、その手を離しそっと振り返る。
魔王が振り返った先には何もおらず、その視線の先にはお墓があるだけだ。
“今の声って……”
「リッカ、大丈夫か!?」
そんな中、フランがハッとしたように私へと駆け寄る。
放心しながら未だに泣いている私の背中を何度も擦り声をかけてくれるが、私の涙は止まらなかった。
“あそこにコルネリアさんは眠ってない”
魔王の感情と、そして断片的にだが流れ込んだ彼の記憶。
「フラン」
「!あ、あぁ、大丈夫だ、俺はここにいる」
「悲しい……」
自分だけでは抱えられず、縋るようにフランに抱きつくとそっと抱き締め返してくれる。
この強く温かい腕が、体が、堪らなく愛おしい。
「悲しいよ」
森の奥まで逃げてきた魔王は川の水だけで生きていた。
誰も信じられず警戒をとけなかった彼は、無意識に破壊してしまうため動物を狩るどころか果物を取ることすら出来なかったのだ。
そこへ現れたのは一人の女性。
流れ込んできた記憶は断片的なもので音声などはなかったが、どうやら彼女は森で迷ったようだった。
衰弱している魔王を介抱した彼女。
彼女が破壊されなかったのは、彼女に敵意がなかったからか破壊出来ないほど魔王が弱っていたからかはわからない。
けれど、自分を助けてくれた彼女に魔王が心を開くまでに時間はかからなかった。
遊びに来るようにたまに現れる女性は、いつしか彼といる時間が長くなり、気付けば一緒に暮らし始めていた。
手探りで家を作り、穏やかな日常を手に入れた彼は、再び唐突にその幸せを奪われる。
「水を汲んで帰ってきたら、再び現れた国の追手が彼女を殺した後だった」
剣に胸を貫かれたまま倒れていた彼女は、彼の姿に気付いた男たちの手によって火をつけられた。
パチパチと燃え上がるコルネリアさんが少しライザと重なる。
胸が締め付けられるように苦しいのは、彼の感情が私に流れ込んだからなのか、助けられたと思ったライザも結局は助けられなかったことを思い出したからなのか。
自分の姿を見て斬りかかる男たち。
その全てを破壊し血の海にした彼は、燃え尽きるまでただコルネリアさんのことを見ていた。
燃え尽き火が消え、全てが無になったその遺灰を巻き上げるように風が吹く。
彼は何もない場所に十字架を立て、誰も眠っていないそこにお墓を作った。
最愛の人を失った悲しみに包まれた彼は、何よりも守れなかった自分を呪う。
魔物が、魔王が水辺を嫌ったのは、守れなかった自分を許せなかったから――……
“水面に写った自身の顔を、見たくなかったから”
「魔王は、私と同じだった……召喚された人だった」
「なっ」
ぽつりと私が告げると、フランが驚きの声をあげる。
「そんなはずはない、召喚は……っ」
「同時に存在出来ないんでしょ?」
「ご存知でしたか」
近くにきたベルザック。
「失礼ですが私もフランチェス団長と同意見ですな。魔王が聖女様と同じく召喚された人間だと言うならば、そもそもリッカ様を召喚することは出来ないはず」
そう断言するベルザックに、私はゆっくりと首を振った。
「……存在していないなら、どう?」
どうせまた返事はないだろうと、何なら反応があるのだろうかと頭を捻った時だった。
「彼女は、怖がらなかった……」
その言葉はどうやらこちらの世界の言葉に翻訳されているらしく、初めて声を聞いたフランやベルザック、アベルにもわかったようだった。
「貴方も、召喚された人ですか」
確信を持つために言葉でそう聞くと、魔王がゆっくりと頷いた気がする。
「不吉だと、捨てられた」
「この森に?」
「殺されそうになったから、反撃した、見たことのない力が、発動した」
絶妙に会話になっていない、細切れにされた言葉。
その言葉全てを拾おうと必死で耳を澄ます。
「奥まで、逃げた、反撃していたら、来なくなった」
魔物は、魔王の魔力に影響を受けた動物だという説があると聞いた。
もしその説が正しいとすれば、目の前の彼の魔力は私の聖属性と反発する闇属性なのだろう。
“聖女を召喚したつもりが、反対の属性を持っていた人が召喚されたから不吉とされたってこと?”
不吉だからと召喚されたばかりで何もわからない彼を森に捨て、秘密裏に処理しようとしたのだとしたら。
聖属性魔法は魔物の魔力と反発し、そして人を癒す力を持つ。
その聖属性魔法と反発する魔力なら、人を壊すことが可能かもしれない。
盾ごと腕が破壊されたライザを思い出し、そして彼を暗殺しようと送り込まれた人間がことごとく“壊された”のならば。
「それが、魔王の正体……?」
何もわからず、殺されかける恐怖。
きっと私のように力や召喚をすんなり受け入れ信じる方がレアだろう。
「――酷い」
説明もされず、そっちの都合で呼んだくせに誤りだと捨てられ証拠隠滅で殺されかける。
誰も信じられないその状況はきっと、私なんかでは想像出来ないほど恐ろしいもので。
ポロリと私の目から涙が溢れる。
近付いたせいで彼から溢れ出る魔力にあてられたのかもしれない。
私の感情が負に傾いたせいか、冷たく悲しい彼の感情が一気に流れ込み涙が止まらなくなった。
“なに、これ”
ボロボロと涙が溢れる。
立っていられず思わずぐしゃりと座り込むと、地面に私の涙が染み込むのがわかった。
「リッカ!」
突然崩れるようにしゃがんだ私に、焦ったような声をあげるフラン。
「大丈――……」
すぐに問題がないことを告げようとした私だったが、座り込んでいる私を魔王がしがみつくように抱き締めたことで状況が一変する。
「――!――――!!」
触れたことで、魔王の感情だけでなく記憶までもが一気に流れ込んできたのだ。
“攻撃しちゃ、ダメ……”
視界の端で剣を構えるフランが見えるが、激流に囚われたように押し寄せる感情があまりにも強く言葉が出ない。
“止めなきゃいけないのに……!”
こちらから攻撃する意思を向けなければ魔王は攻撃をしない。
けれど攻撃を仕掛ければ無条件に反撃され、そして壊されるだろう。
それは魔王自身が意図してやっているのか無意識に発動しているのかはわからないが、どっちにしろ結果は『破壊』だ。
「コルネリア……」
“違う、私はコルネリアさんじゃない……!”
まるで一瞬が永遠のように感じる。
スローモーションでフランが走りだし、私に抱きつく魔王へと斬りかかった。
“ダメ”
このままフランが剣を振り下ろせば、魔王の力が発動してフランは破壊されてしまう。
“やめて”
けれどフランは私を助けるために、勝てないとしてもそのまま斬りかかるだろうことはわかっていて。
“助けて”
誰も救えなかった私が、全て自分が浅はかだったせいで守れなかった私がこんなことを願うなんてあまりにも都合がいいかもしれないけれど……
“フランを奪わないで……!”
「――ッ!?」
全力で願い力を練りあげた私。
反撃で私が破壊されるか弾き飛ばされることを覚悟した、その瞬間。
「Algernon」
“アルジャーノン……?”
それはまるで鈴を転がすような声だった。
決して大きな声ではなかったが、その場にいた全ての人が動きを止める。
剣を振り上げていたフランも、動き出したフランに慌てて加勢しようと剣を構えたベルザックやアベル。
そして魔王と私自身からも動きを奪った。
呼吸することすら忘れるほど驚き指一本動かせない。
そんな中、最初に動き出したのは魔王だった。
「コルネリア」
私を抱き締めていた魔王は、その手を離しそっと振り返る。
魔王が振り返った先には何もおらず、その視線の先にはお墓があるだけだ。
“今の声って……”
「リッカ、大丈夫か!?」
そんな中、フランがハッとしたように私へと駆け寄る。
放心しながら未だに泣いている私の背中を何度も擦り声をかけてくれるが、私の涙は止まらなかった。
“あそこにコルネリアさんは眠ってない”
魔王の感情と、そして断片的にだが流れ込んだ彼の記憶。
「フラン」
「!あ、あぁ、大丈夫だ、俺はここにいる」
「悲しい……」
自分だけでは抱えられず、縋るようにフランに抱きつくとそっと抱き締め返してくれる。
この強く温かい腕が、体が、堪らなく愛おしい。
「悲しいよ」
森の奥まで逃げてきた魔王は川の水だけで生きていた。
誰も信じられず警戒をとけなかった彼は、無意識に破壊してしまうため動物を狩るどころか果物を取ることすら出来なかったのだ。
そこへ現れたのは一人の女性。
流れ込んできた記憶は断片的なもので音声などはなかったが、どうやら彼女は森で迷ったようだった。
衰弱している魔王を介抱した彼女。
彼女が破壊されなかったのは、彼女に敵意がなかったからか破壊出来ないほど魔王が弱っていたからかはわからない。
けれど、自分を助けてくれた彼女に魔王が心を開くまでに時間はかからなかった。
遊びに来るようにたまに現れる女性は、いつしか彼といる時間が長くなり、気付けば一緒に暮らし始めていた。
手探りで家を作り、穏やかな日常を手に入れた彼は、再び唐突にその幸せを奪われる。
「水を汲んで帰ってきたら、再び現れた国の追手が彼女を殺した後だった」
剣に胸を貫かれたまま倒れていた彼女は、彼の姿に気付いた男たちの手によって火をつけられた。
パチパチと燃え上がるコルネリアさんが少しライザと重なる。
胸が締め付けられるように苦しいのは、彼の感情が私に流れ込んだからなのか、助けられたと思ったライザも結局は助けられなかったことを思い出したからなのか。
自分の姿を見て斬りかかる男たち。
その全てを破壊し血の海にした彼は、燃え尽きるまでただコルネリアさんのことを見ていた。
燃え尽き火が消え、全てが無になったその遺灰を巻き上げるように風が吹く。
彼は何もない場所に十字架を立て、誰も眠っていないそこにお墓を作った。
最愛の人を失った悲しみに包まれた彼は、何よりも守れなかった自分を呪う。
魔物が、魔王が水辺を嫌ったのは、守れなかった自分を許せなかったから――……
“水面に写った自身の顔を、見たくなかったから”
「魔王は、私と同じだった……召喚された人だった」
「なっ」
ぽつりと私が告げると、フランが驚きの声をあげる。
「そんなはずはない、召喚は……っ」
「同時に存在出来ないんでしょ?」
「ご存知でしたか」
近くにきたベルザック。
「失礼ですが私もフランチェス団長と同意見ですな。魔王が聖女様と同じく召喚された人間だと言うならば、そもそもリッカ様を召喚することは出来ないはず」
そう断言するベルザックに、私はゆっくりと首を振った。
「……存在していないなら、どう?」
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