37 / 47
最終章・勇者レベル、???
36.倫理観は共有しても、貞操観念のレベルは共有すべきではない
しおりを挟む
“無謀だって怒られるかな”
討伐に成功したものの、ベルザックを完全に無視した私とフラン。
一応私を守るために来てくれたらしいことを考えると、剣道で鍛えていたとはいえ実戦経験の少ない実力不足の護衛対象が自ら最前線に飛び込んでいくだけでもはた迷惑。
しかもそれを、騎士団長が許しているどころか団長自ら指示を出しているとあれば、ベルザックの立場からすれば堪ったもんじゃないだろう。
“流石に二人まとめてお説教コースか……!”
なんて項垂れつつ、顔についた返り血を袖で拭っていると、近付いてきたベルザックが私の前で足を止めた。
しかしベルザックは何も言わず、そっと布を手渡す。
怪訝に思いながらその布を受け取った私は、戸惑いながらその布で魔物の血を拭った。
私に布を手渡したベルザックは、そのままくるりと向きを変えてどうやらフランの方へ向かったらしく……
「どういうおつもりですかな、フランチェス殿」
痺れるような低い声がじっとりと響き、ビクリと肩を震わせる。
荒げた訳ではないのに威圧感を孕んだその声は、私だけではなく近くにいた他の騎士をも震わせた。
「どういう、とは?」
流石団長、ということなのだろうか。
しれっと聞き返したフランの前に立ちはだかったベルザックは話を続ける。
「聖女様を守るべき立場で、何故彼女と共に走り出すことを選んだと聞いている」
「リッカは聖女だが、それと同時に第六騎士団の仲間だ。共に戦うことを彼女も選んだ」
キッパリと言い切るフランに、私からも加勢を……と思うが、つい先日乱入して怒られたことを思い出す。
“訓練と会話じゃ全然意味が違うけど”
フランは私を信頼してくれたからこそ、守る対象としてではなく共に戦う道をくれた。
なら私も彼を信じるべきだとそう思い、黙って二人を見守る。
「いざというときはどうするつもりだ、みすみす見殺すのか?」
「それこそまさかだろ?リッカは必ず守る。だが、俺がリッカを守ることと、リッカが仲間のために戦うことは別ってことだ」
二人の意見は交わらないまま、その場は終わった。
辺りの安全を確認し、テントを張る。
几帳面なロクサーナの指示通りにテントを組み立てているつもりだったが、案外大雑把なところのあるライザと二人して雑だと散々怒られた。
魔王討伐だなんて途方もないことを目標に、この少人数で進む旅。
“旅って言っても、魔王のいる森が王宮のすぐ近くだから、10日もあれば奥まで行けそうなんだけどね”
とはいえ、それはあくまでも『何も出なかったら』だ。
だが、その近さは『何か出て不測の事態に陥った』時にすぐ戻れるということでもあって。
それでもやはりこの距離に魔王がいることに違和感を覚えつつ、これ以上は考えても答えなんてでないだろうと諦めテントの中に転がった。
「……あの、毎回言うのもなんなんですけど、どうして私がこっちのテントなんですかぁっ」
ふぇ、と効果音がつきそうなくらいうっすらと目に涙を溜めて訴えるのはもちろんアベルだ。
「それはだって……」
「ねぇ?」
思わずロクサーナと顔を見合せて。
「私は、男なんですよ……っ!!」
「でもアベル可愛いじゃない」
「かわ……っ!?」
さらっと告げたのは紛れもない事実なのだが、何故かショックを受けたアベルの背中をライザが擦り慰める。
「こう野外での集団行動が続くと、その……、もしかしたらアベルに危険が迫るかもしれないと……」
“あ、ライザそれ致命傷かも”
頑張ってオブラートに包もうとしているところがより真実味を増し、アベルの顔が驚愕に染まる。
森に娼館なんてものはない以上、溜まるものは溜まるもんで。
“そういや、友達がよく男同士が恋愛する漫画読んでたなぁ”
なんて思い出す。
男子校に男ばかりなのはいいとして、何故共学でも男ばかりしか出てこないやつが多いんだ?と考えつつ、そういう漫画は男同士でかなりドエロいことをしていたな、と連想し――……
「そうよ、アベル。溜まりすぎてトチ狂った誰かにキスされるかもしれないんだから!」
「ごふっ」
ロクサーナの口から出た例え話に思わず吹き出した。
「き、キス!?」
アベルの為に軽いところから話しているのかと思ったが、動揺した理由を勘違いしたらしいアベルやロクサーナ、そしてライザまでもが私を真っ直ぐ見つめる。
「大丈夫ですよ!婚約者だろうと団長は未婚の状態でキスなんてしませんっ」
「えぇ、どんな令嬢からの誘いも冷めた目線で薙ぎ払ってきたんです。そんな団長がリッカ様の許可なく触れるなんてありえません!」
「そうですっ!団長は素手で手を握ることもしないでしょうからっ」
“え、えぇ……?普通に最後までヤっちゃってるんだけど”
素手で手を握らないって、手袋とかってことなのだろうか。
というか婚約者同士で最後までどころか手を握ることすらここまで言われるこっちの世界の貞操観念に冷や汗が滲む。
“え、私を慰めるためだったとはいえ触れてきたのはフランだし、正に既成事実ってやつなの……?”
それがこの国の基準なのか、もしくは全ての言い寄る令嬢を薙ぎ払ってきた堅物フランだからこその評価なのかもしれない。
素手で手を握るどころか、キスもしたし舌も絡めた。
それどころか脱がされて何度も乳首を舐められ吸われたし、フランの固く反ったソコと擦り付け合い、ナカを何度も抉られ奥まで貫かれもしていて。
「えーっと、素手はダメだけど他の部位ならアリとかそんなことはない……よね?」
動揺した私がそう聞くと、何のことかわからなかったらしい三人がきょとんとこっちを見た。
「あーっ、やっぱりなんでもな……っ」
「それ、足で踏まれたとかそういうことですか?」
「なんか逆にハードなプレイになってない!?」
女王様フランを想像した私は、ギョッとしながら三人を見る。
そんな私の様子を見ていたロクサーナが、スンッと半眼になって。
「まさか口付けされたんですか」
「あ、そのっ、それは……っ」
「されたんですね!?というかその反応っ!ま、まさかその先まで……っ!!!」
ガチャリと剣を握ったロクサーナがテントを飛び出そうとし、そんな彼女にしがみついて必死に止める。
「婚約者だからってしていいことと悪いことがありますッ!」
「同意ッ!同意だったからフラン悪くないからぁ~っ!!」
必死に叫んでいると、ライザもゆらりと立ち上がって。
「団長は……第六騎士団の恥です……」
「そんなことない!そんなことないからね!?」
「団長は……第六騎士団の恥です……」
「ひぃぃっ」
まるで呪詛を呟くように同じ言葉を繰り返すライザに恐怖する。
こうなってはもう味方はアベルしかいない。
最年少の美少女アベルだが、彼も一応性別は男なのだ。
そういう欲求だってあるだろう。
この場を納める奇跡の一言なんてくれないだろうかと縋るような気持ちでアベルの方に顔を向けた私は、彼の姿を見て味方はいないのだと悟った。
何故なら彼が、正座したまま気絶していたからである。
“ごめん、フラン……。明日はフランがつけた『浅はか聖女』ってあだ名、甘んじて受けるから……”
私はこの完全にカオスになってしまった女子テントで、明日総スカンを食らうことになるだろうフランに全力で謝罪するのだった。
討伐に成功したものの、ベルザックを完全に無視した私とフラン。
一応私を守るために来てくれたらしいことを考えると、剣道で鍛えていたとはいえ実戦経験の少ない実力不足の護衛対象が自ら最前線に飛び込んでいくだけでもはた迷惑。
しかもそれを、騎士団長が許しているどころか団長自ら指示を出しているとあれば、ベルザックの立場からすれば堪ったもんじゃないだろう。
“流石に二人まとめてお説教コースか……!”
なんて項垂れつつ、顔についた返り血を袖で拭っていると、近付いてきたベルザックが私の前で足を止めた。
しかしベルザックは何も言わず、そっと布を手渡す。
怪訝に思いながらその布を受け取った私は、戸惑いながらその布で魔物の血を拭った。
私に布を手渡したベルザックは、そのままくるりと向きを変えてどうやらフランの方へ向かったらしく……
「どういうおつもりですかな、フランチェス殿」
痺れるような低い声がじっとりと響き、ビクリと肩を震わせる。
荒げた訳ではないのに威圧感を孕んだその声は、私だけではなく近くにいた他の騎士をも震わせた。
「どういう、とは?」
流石団長、ということなのだろうか。
しれっと聞き返したフランの前に立ちはだかったベルザックは話を続ける。
「聖女様を守るべき立場で、何故彼女と共に走り出すことを選んだと聞いている」
「リッカは聖女だが、それと同時に第六騎士団の仲間だ。共に戦うことを彼女も選んだ」
キッパリと言い切るフランに、私からも加勢を……と思うが、つい先日乱入して怒られたことを思い出す。
“訓練と会話じゃ全然意味が違うけど”
フランは私を信頼してくれたからこそ、守る対象としてではなく共に戦う道をくれた。
なら私も彼を信じるべきだとそう思い、黙って二人を見守る。
「いざというときはどうするつもりだ、みすみす見殺すのか?」
「それこそまさかだろ?リッカは必ず守る。だが、俺がリッカを守ることと、リッカが仲間のために戦うことは別ってことだ」
二人の意見は交わらないまま、その場は終わった。
辺りの安全を確認し、テントを張る。
几帳面なロクサーナの指示通りにテントを組み立てているつもりだったが、案外大雑把なところのあるライザと二人して雑だと散々怒られた。
魔王討伐だなんて途方もないことを目標に、この少人数で進む旅。
“旅って言っても、魔王のいる森が王宮のすぐ近くだから、10日もあれば奥まで行けそうなんだけどね”
とはいえ、それはあくまでも『何も出なかったら』だ。
だが、その近さは『何か出て不測の事態に陥った』時にすぐ戻れるということでもあって。
それでもやはりこの距離に魔王がいることに違和感を覚えつつ、これ以上は考えても答えなんてでないだろうと諦めテントの中に転がった。
「……あの、毎回言うのもなんなんですけど、どうして私がこっちのテントなんですかぁっ」
ふぇ、と効果音がつきそうなくらいうっすらと目に涙を溜めて訴えるのはもちろんアベルだ。
「それはだって……」
「ねぇ?」
思わずロクサーナと顔を見合せて。
「私は、男なんですよ……っ!!」
「でもアベル可愛いじゃない」
「かわ……っ!?」
さらっと告げたのは紛れもない事実なのだが、何故かショックを受けたアベルの背中をライザが擦り慰める。
「こう野外での集団行動が続くと、その……、もしかしたらアベルに危険が迫るかもしれないと……」
“あ、ライザそれ致命傷かも”
頑張ってオブラートに包もうとしているところがより真実味を増し、アベルの顔が驚愕に染まる。
森に娼館なんてものはない以上、溜まるものは溜まるもんで。
“そういや、友達がよく男同士が恋愛する漫画読んでたなぁ”
なんて思い出す。
男子校に男ばかりなのはいいとして、何故共学でも男ばかりしか出てこないやつが多いんだ?と考えつつ、そういう漫画は男同士でかなりドエロいことをしていたな、と連想し――……
「そうよ、アベル。溜まりすぎてトチ狂った誰かにキスされるかもしれないんだから!」
「ごふっ」
ロクサーナの口から出た例え話に思わず吹き出した。
「き、キス!?」
アベルの為に軽いところから話しているのかと思ったが、動揺した理由を勘違いしたらしいアベルやロクサーナ、そしてライザまでもが私を真っ直ぐ見つめる。
「大丈夫ですよ!婚約者だろうと団長は未婚の状態でキスなんてしませんっ」
「えぇ、どんな令嬢からの誘いも冷めた目線で薙ぎ払ってきたんです。そんな団長がリッカ様の許可なく触れるなんてありえません!」
「そうですっ!団長は素手で手を握ることもしないでしょうからっ」
“え、えぇ……?普通に最後までヤっちゃってるんだけど”
素手で手を握らないって、手袋とかってことなのだろうか。
というか婚約者同士で最後までどころか手を握ることすらここまで言われるこっちの世界の貞操観念に冷や汗が滲む。
“え、私を慰めるためだったとはいえ触れてきたのはフランだし、正に既成事実ってやつなの……?”
それがこの国の基準なのか、もしくは全ての言い寄る令嬢を薙ぎ払ってきた堅物フランだからこその評価なのかもしれない。
素手で手を握るどころか、キスもしたし舌も絡めた。
それどころか脱がされて何度も乳首を舐められ吸われたし、フランの固く反ったソコと擦り付け合い、ナカを何度も抉られ奥まで貫かれもしていて。
「えーっと、素手はダメだけど他の部位ならアリとかそんなことはない……よね?」
動揺した私がそう聞くと、何のことかわからなかったらしい三人がきょとんとこっちを見た。
「あーっ、やっぱりなんでもな……っ」
「それ、足で踏まれたとかそういうことですか?」
「なんか逆にハードなプレイになってない!?」
女王様フランを想像した私は、ギョッとしながら三人を見る。
そんな私の様子を見ていたロクサーナが、スンッと半眼になって。
「まさか口付けされたんですか」
「あ、そのっ、それは……っ」
「されたんですね!?というかその反応っ!ま、まさかその先まで……っ!!!」
ガチャリと剣を握ったロクサーナがテントを飛び出そうとし、そんな彼女にしがみついて必死に止める。
「婚約者だからってしていいことと悪いことがありますッ!」
「同意ッ!同意だったからフラン悪くないからぁ~っ!!」
必死に叫んでいると、ライザもゆらりと立ち上がって。
「団長は……第六騎士団の恥です……」
「そんなことない!そんなことないからね!?」
「団長は……第六騎士団の恥です……」
「ひぃぃっ」
まるで呪詛を呟くように同じ言葉を繰り返すライザに恐怖する。
こうなってはもう味方はアベルしかいない。
最年少の美少女アベルだが、彼も一応性別は男なのだ。
そういう欲求だってあるだろう。
この場を納める奇跡の一言なんてくれないだろうかと縋るような気持ちでアベルの方に顔を向けた私は、彼の姿を見て味方はいないのだと悟った。
何故なら彼が、正座したまま気絶していたからである。
“ごめん、フラン……。明日はフランがつけた『浅はか聖女』ってあだ名、甘んじて受けるから……”
私はこの完全にカオスになってしまった女子テントで、明日総スカンを食らうことになるだろうフランに全力で謝罪するのだった。
0
お気に入りに追加
109
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――
隠れドS上司をうっかり襲ったら、独占愛で縛られました
加地アヤメ
恋愛
商品企画部で働く三十歳の春陽は、周囲の怒涛の結婚ラッシュに財布と心を痛める日々。結婚相手どころか何年も恋人すらいない自分は、このまま一生独り身かも――と盛大に凹んでいたある日、酔った勢いでクールな上司・千木良を押し倒してしまった!? 幸か不幸か何も覚えていない春陽に、全てなかったことにしてくれた千木良。だけど、不意打ちのように甘やかしてくる彼の思わせぶりな言動に、どうしようもなく心と体が疼いてしまい……。「どうやら私は、かなり独占欲が強い、嫉妬深い男のようだよ」クールな隠れドS上司をうっかりその気にさせてしまったアラサー女子の、甘すぎる受難!
婚約者の本性を暴こうとメイドになったら溺愛されました!
柿崎まつる
恋愛
世継ぎの王女アリスには完璧な婚約者がいる。侯爵家次男のグラシアンだ。容姿端麗・文武両道。名声を求めず、穏やかで他人に優しい。アリスにも紳士的に対応する。だが、完璧すぎる婚約者にかえって不信を覚えたアリスは、彼の本性を探るため侯爵家にメイドとして潜入する。2022eロマンスロイヤル大賞、コミック原作賞を受賞しました。

巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた
狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている
いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった
そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた
しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた
当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった
この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。

ブラック企業を退職したら、極上マッサージに蕩ける日々が待ってました。
イセヤ レキ
恋愛
ブラック企業に勤める赤羽(あかばね)陽葵(ひまり)は、ある夜、退職を決意する。
きっかけは、雑居ビルのとあるマッサージ店。
そのマッサージ店の恰幅が良く朗らかな女性オーナーに新たな職場を紹介されるが、そこには無口で無表情な男の店長がいて……?
※ストーリー構成上、導入部だけシリアスです。
※他サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる