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第二章・聖女レベル、ぜろ
13.上手い話にゃ裏がある
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アベルを励ますように格好つけて肩を叩いた私は、フランと煽りマン太郎の間に割り込むように立ち塞がった。
「すみません、偉い人だかなんだか知らないけど、ちょっとそこ――……」
「聖女様ですね。陛下がお呼びですのでフランチェス殿と来ていただけますか」
「………………え?」
いざ文句を、と思い私は鼻息荒くしたのだが、どうやらマン太郎が待っていたのは私だったようで。
“え、なに?しかも陛下?まだ報告してないのにまさか勝手に討伐出たのがバレちゃったの⋯!?”
これ、普通に怒られるやつじゃない?と不安になりフランを見上げると、フランも警戒しているようだった。
しかし一応この国のトップからの呼び出しだ。
私の一存で断れるはずもなく、しぶしぶフランと並んで太郎の後をついていく。
“近衛騎士団の副団長って言ってたっけ”
以前フランからは約50人ほどが所属しているエリート集団だと説明されたことを思い出す。
そんなエリート集団の副団長ということは、単純に考えてもかなりの地位と発言力を持っているのだろう。
そしてそんな偉い人が迎えに来るということは、『逃がさない』ための配慮だとも取れる訳で。
“ほんと、嫌な感じ”
私は内心悪態をついた――……の、だが。
「はじめての討伐、大変ご苦労だった。褒賞を用意したから好きなものを選ぶといい」
「え」
対峙した陛下に言われたのは、まさかのご褒美話。
“説教じゃなかったの?”
その想像していた反応とのあまりの違いに、フランと一緒に呆然としてしまう。
けれどどうやらご褒美が貰えるのは本当のようで。
「他にも必要なものがあれば何でも言って構わない。これからも国のために聖女としての役割をよろしく頼む」
にこりと微笑まれ、目の前に並べられた豪華な宝石やよくわからないけど宝剣っぽいゴテゴテしたやつにどうやらどこかの土地の権利書へと視線を移す。
“宝石凄いけど着けるとこないし武器は竹刀を作った。土地とか貰っても管理できないからなぁ”
強いて言えば宝石?なんて思いつつ、思ったよりも惹かれなかった私は、言うだけはタダだしとそっと右手を上げた。
「あの、お金くれませんかね」
「リッカ!!」
明け透けに欲しいものを口に出すと、そんな私に焦ったフランが声をあげる。
「えー?だって現なまに勝てるものとかなくない?欲しいものが出来た時に買えるし貯金して損はないと思うのよね」
「そ……れは、そうか?」
一緒にいる時間が長くなってきたせいか、少し私に染まり始めているらしいフランが思わず納得しかけると。
「んんッ」
喉を鳴らすような籠った咳払いが聞こえ、フランがビクリとする。
その声の主は、どうやらここまで案内してくれたあの煽りマン太郎だった。
“流石に失礼だったか”
ちぇ、と私がバレないように小さく呟くと、隣にいたフランも小声でこら、と更に指摘する。
確かにハプニングでちょっと触れあったりなんかはしたが、別に婚約者として愛を育んでいるつもりは無い。
……つもりだった、のだが。
「親密に内緒話をするほど仲睦まじくていいことじゃないか。フランチェス第六騎士団長を婚約者に選んで良かったな」
なんて陛下が声を上げて笑い出したのでギョッとした。
“いや、仲睦まじいってより叱られただけなんだけど”
反射的に口を開くが、私が声を発するよりも先に陛下が言葉を重ねるように並べられた褒賞を指差して。
「そもそも一つとは言ってない。それと、別に軍資金としてのお金も用意しよう」
「えっ!!いいんですか!」
初対面の時の印象があまり良くなかったせいで、どうやら私は陛下の事を誤解していたらしい。
“そりゃ一発逆転、国の未来の為に召喚した聖女が出がらしだったら失望からの放置になるのも仕方ないもんね!”
すっかり私の中のイメージが良くなった太っ腹陛下に促されるまま、うきうきと再び褒賞に視線を戻した私は宝石と宝剣を選ぶ。
宝石は自分で、ゴテゴテした宝剣は見た目通り少し重いからかさりげなくフランが持ってくれて陛下への謁見を終わらせたのだった。
「私てっきり怒られるんだと思ってたわ。フランが深刻そうな顔してたからさぁ」
上機嫌でそんなことを言いながら第六騎士団へ向かって歩く。
“お金は後で届けてくれるって言ってたし、てっきり攻略本売ったお金が私の生涯年収かと思ったけどどんどんお金持ちになっちゃうかも”
「ね、今度の訓練の休みにさ」
わくわくしながらパッとフランの方を向くと、明るい気分の私とは違い何かを考え込んだままのフランがそこにいた。
険しい顔をしたフランは、私が見ていることに気付くと少しだけ表情を緩める。
「悪い、何か言ったか?」
「あー、今度の休みに町に行こうって誘おうとしてただけ」
「構わない。どこか行きたいところがあるのか?もちろんエスコートするが」
「エスコート!?」
日常生活では聞きなれないエスコートという単語に意表を突かれた私が思わず声を上げると、そんな私の反応が可笑しかったのかフランが小さく吹き出して。
「そりゃするだろ。それに責任も取るって言ったしな」
「いや、あれは治療行為だったし」
「それにリッカも責任取るって言った」
「責任取れと言われただけで返事してなくない!?」
「あんなことまでして俺のことは遊びだった、は許さない」
「えぇ……」
“最後までヤってすらないのに”
流石、鉄壁の股間ガードを誇っていたフランだ。
貞操観念が高い。
しあもさらりと微妙に改編された内容に愕然とするが、フランの肩が小さく震えているのを見て唖然とした。
「……まさか今の、冗談なの?堅物フランが?槍が降るんじゃない?」
「おい!ちょっと空気を読んだだけだろ!?」
どうやら私をからかっただけだったらしく、そのいつもとは違うフランに少しだけ引っかかった。
けれど、その理由が私にはわからなくて。
“結構知ったつもりだったのに”
なんだかそれが少し寂しく感じた自分に驚いてしまう。
「リッカ?」
「え?あ、ごめん、なに?」
そんな内心がバレないよう、慌てて笑顔を貼り付けた私をきょとんとフランが見つめて。
「全部冗談、とは言ってないからな」
「!」
おもむろに顔を近付けられ、耳元でそんなことを囁かれた私は一気に顔が熱くなった。
「なっ、な……っ!?」
「ははっ、リッカが慌てるのを見るのは面白いな」
「面白いは失礼だから!」
はじめて会った時からだいぶくだけたフラン。
堅物で頑固で面白みなんてない顔だけのタイプなのかと思っていたのに、ある意味人間味が出てきていて。
本当にちらっとだけ、これから先もずっとこんな風に言い合いながら過ごすのかななんて。
それはきっと楽しいかもな、なんて。
“まだ未来なんてわからないけど”
そんなことを過った私は、すっかり忘れてしまっていたのだ。
フランがずっと険しい顔をしていた理由と、何かが引っかかったその訳を。
「すみません、偉い人だかなんだか知らないけど、ちょっとそこ――……」
「聖女様ですね。陛下がお呼びですのでフランチェス殿と来ていただけますか」
「………………え?」
いざ文句を、と思い私は鼻息荒くしたのだが、どうやらマン太郎が待っていたのは私だったようで。
“え、なに?しかも陛下?まだ報告してないのにまさか勝手に討伐出たのがバレちゃったの⋯!?”
これ、普通に怒られるやつじゃない?と不安になりフランを見上げると、フランも警戒しているようだった。
しかし一応この国のトップからの呼び出しだ。
私の一存で断れるはずもなく、しぶしぶフランと並んで太郎の後をついていく。
“近衛騎士団の副団長って言ってたっけ”
以前フランからは約50人ほどが所属しているエリート集団だと説明されたことを思い出す。
そんなエリート集団の副団長ということは、単純に考えてもかなりの地位と発言力を持っているのだろう。
そしてそんな偉い人が迎えに来るということは、『逃がさない』ための配慮だとも取れる訳で。
“ほんと、嫌な感じ”
私は内心悪態をついた――……の、だが。
「はじめての討伐、大変ご苦労だった。褒賞を用意したから好きなものを選ぶといい」
「え」
対峙した陛下に言われたのは、まさかのご褒美話。
“説教じゃなかったの?”
その想像していた反応とのあまりの違いに、フランと一緒に呆然としてしまう。
けれどどうやらご褒美が貰えるのは本当のようで。
「他にも必要なものがあれば何でも言って構わない。これからも国のために聖女としての役割をよろしく頼む」
にこりと微笑まれ、目の前に並べられた豪華な宝石やよくわからないけど宝剣っぽいゴテゴテしたやつにどうやらどこかの土地の権利書へと視線を移す。
“宝石凄いけど着けるとこないし武器は竹刀を作った。土地とか貰っても管理できないからなぁ”
強いて言えば宝石?なんて思いつつ、思ったよりも惹かれなかった私は、言うだけはタダだしとそっと右手を上げた。
「あの、お金くれませんかね」
「リッカ!!」
明け透けに欲しいものを口に出すと、そんな私に焦ったフランが声をあげる。
「えー?だって現なまに勝てるものとかなくない?欲しいものが出来た時に買えるし貯金して損はないと思うのよね」
「そ……れは、そうか?」
一緒にいる時間が長くなってきたせいか、少し私に染まり始めているらしいフランが思わず納得しかけると。
「んんッ」
喉を鳴らすような籠った咳払いが聞こえ、フランがビクリとする。
その声の主は、どうやらここまで案内してくれたあの煽りマン太郎だった。
“流石に失礼だったか”
ちぇ、と私がバレないように小さく呟くと、隣にいたフランも小声でこら、と更に指摘する。
確かにハプニングでちょっと触れあったりなんかはしたが、別に婚約者として愛を育んでいるつもりは無い。
……つもりだった、のだが。
「親密に内緒話をするほど仲睦まじくていいことじゃないか。フランチェス第六騎士団長を婚約者に選んで良かったな」
なんて陛下が声を上げて笑い出したのでギョッとした。
“いや、仲睦まじいってより叱られただけなんだけど”
反射的に口を開くが、私が声を発するよりも先に陛下が言葉を重ねるように並べられた褒賞を指差して。
「そもそも一つとは言ってない。それと、別に軍資金としてのお金も用意しよう」
「えっ!!いいんですか!」
初対面の時の印象があまり良くなかったせいで、どうやら私は陛下の事を誤解していたらしい。
“そりゃ一発逆転、国の未来の為に召喚した聖女が出がらしだったら失望からの放置になるのも仕方ないもんね!”
すっかり私の中のイメージが良くなった太っ腹陛下に促されるまま、うきうきと再び褒賞に視線を戻した私は宝石と宝剣を選ぶ。
宝石は自分で、ゴテゴテした宝剣は見た目通り少し重いからかさりげなくフランが持ってくれて陛下への謁見を終わらせたのだった。
「私てっきり怒られるんだと思ってたわ。フランが深刻そうな顔してたからさぁ」
上機嫌でそんなことを言いながら第六騎士団へ向かって歩く。
“お金は後で届けてくれるって言ってたし、てっきり攻略本売ったお金が私の生涯年収かと思ったけどどんどんお金持ちになっちゃうかも”
「ね、今度の訓練の休みにさ」
わくわくしながらパッとフランの方を向くと、明るい気分の私とは違い何かを考え込んだままのフランがそこにいた。
険しい顔をしたフランは、私が見ていることに気付くと少しだけ表情を緩める。
「悪い、何か言ったか?」
「あー、今度の休みに町に行こうって誘おうとしてただけ」
「構わない。どこか行きたいところがあるのか?もちろんエスコートするが」
「エスコート!?」
日常生活では聞きなれないエスコートという単語に意表を突かれた私が思わず声を上げると、そんな私の反応が可笑しかったのかフランが小さく吹き出して。
「そりゃするだろ。それに責任も取るって言ったしな」
「いや、あれは治療行為だったし」
「それにリッカも責任取るって言った」
「責任取れと言われただけで返事してなくない!?」
「あんなことまでして俺のことは遊びだった、は許さない」
「えぇ……」
“最後までヤってすらないのに”
流石、鉄壁の股間ガードを誇っていたフランだ。
貞操観念が高い。
しあもさらりと微妙に改編された内容に愕然とするが、フランの肩が小さく震えているのを見て唖然とした。
「……まさか今の、冗談なの?堅物フランが?槍が降るんじゃない?」
「おい!ちょっと空気を読んだだけだろ!?」
どうやら私をからかっただけだったらしく、そのいつもとは違うフランに少しだけ引っかかった。
けれど、その理由が私にはわからなくて。
“結構知ったつもりだったのに”
なんだかそれが少し寂しく感じた自分に驚いてしまう。
「リッカ?」
「え?あ、ごめん、なに?」
そんな内心がバレないよう、慌てて笑顔を貼り付けた私をきょとんとフランが見つめて。
「全部冗談、とは言ってないからな」
「!」
おもむろに顔を近付けられ、耳元でそんなことを囁かれた私は一気に顔が熱くなった。
「なっ、な……っ!?」
「ははっ、リッカが慌てるのを見るのは面白いな」
「面白いは失礼だから!」
はじめて会った時からだいぶくだけたフラン。
堅物で頑固で面白みなんてない顔だけのタイプなのかと思っていたのに、ある意味人間味が出てきていて。
本当にちらっとだけ、これから先もずっとこんな風に言い合いながら過ごすのかななんて。
それはきっと楽しいかもな、なんて。
“まだ未来なんてわからないけど”
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