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第一章・恋愛レベル、いち
6.確認するまで勘違いの可能性をすてるべきではない
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「準備はいいな?」
「いい」
「ちゃんと防具は着けて貰ったな?」
「貰った」
「トイレはしたか?」
「した」
「武器は……」
「だから問題ないって言ってんでしょ!?」
「心配なんだから仕方ないだろ!」
不安だから、と言われれば更に言い返したのだが、『心配だから』と言われたら流石に文句は言えず。
“お母さんかっつの”
玄関でティッシュは?ハンカチは?と何度も聞かれているような感覚に陥り複雑な気持ちになる。
「まぁまぁ団長。日帰りですし大丈夫じゃないですか?」
なんて助け船を出してくれたのは、第六騎士団のお兄ちゃん的ポジションにいるトーマだった。
「トーマお兄ちゃん~、お母さんが口うるさーい」
「なッ、誰がお母さんだバカッ!!お前なんか生んだ覚えねぇよ!」
「団長、その返しはちょっと間違えてるかと……」
ふざけてそんな事を言うと、他の騎士たちからも笑いが起こって一気に和やかムードになる。
“まぁリラックス出来ていいか”
なんてぐるりと辺りを見渡した私の目にふと止まったのは、おそらくこの騎士団で最年少の一人の騎士だった。
「アベル……だったよね、緊張してるの?」
「せ、聖女様!」
「えー、いいって、そういうの!気楽にリッカって呼んでよ」
短く刈り上げた濃い茶髪に、そばかすの多い肌。
『アベル』という男名とその見た目から少年のようだが、話し方や声色はまるで鈴を転がしたような可愛いもので。
“女の子、よね?”
そんな疑問が顔に出ていたのだろうか。
ハッとしたアベルは、少し眉尻を下げてにへらと笑った。
「私の家は子爵家で、両親はずっと嫡男になる男の子が欲しかったんです」
話ながら少しうつむく彼女は、ここに咎める人など誰もいないのに何故だか申し訳なさそうな表情で。
「なのに生まれたのは私で。両親も、三人の姉も凄くガッカリしたんだと思います」
“異世界の……、それも、貴族のことなんて私にはわからないけど”
おかしいですよね?なんて笑うアベルの顔が苦しそうで、なんだか私まで胸が詰まった。
子供が当たり前のように最初に貰う『名前』という名の贈り物。
きっと“アベル”という名は、本来彼女にではなく、嫡男につけようと用意されていた名前なのだろう。
「だからせめて武勲を立てて家の役に立ちたくて」
「そうなんだ」
「だから今日、私はなんとしても頑張らなくちゃで……!」
「んー、それ、今日じゃなくてもいいんじゃない?」
思わずそう言うと、きょとんとした顔と目が合って。
“そうしてると今以上に幼く見えるなぁ”
まるで部活の後輩を励ますように、ゆっくりと向き合う。
はじめての試合の前はみんなそうやって気負っていたな、なんて少し懐かしいことを思い出した。
「アベルも私と同じで今日が初陣なんでしょ?」
「は、はい」
「凄くありきたりな言葉だけどさ、最初から上手く出来る人なんていないのよ」
得意なことがあれば苦手なこともある。
最初からそれなりに出来ることも、何度やっても上手く出来ないことだってあるだろう。
そしてこれは最初であって、『最後』じゃないから。
「今回反省するところがあったなら反省して、次の討伐に活かせばいいだけだよ。だから大丈夫!それに固くなってると訓練の成果も出せないしね」
少し腰を屈めて目線の高さを合わせ、にこりと微笑む。
「ですが……」
それでもまた戸惑った様子を見せるアベル。
“ま、緊張するなって言っても緊張はするもんだしね”
どうしようかと少し迷った私は、こんな時どうやって緊張を解していたかを考えて――……
「ハーグッ!」
「ひゃあ!?」
思い切りぎゅうっとアベルを抱き締めた。
「なっ、なな、何を……!?」
「んー?ほら、人肌って安心しない?」
がっつり着込んだ防具の上からではあまり効果はないかもしれないが、それでも誰かに抱き締められているというのは人に安心を与えるもの。
“エンドルフィン……だっけ?なんかそんな物質が脳内から出て、ストレス軽減してくれるのよね”
うろ覚えの知識を思い出しつつ、ぎゅうぎゅうと抱き締めると体を固くしていたアベルからふっと力が抜けて……
「お前は何をやってるんだ!」
「ぎゃっ」
べりっとアベルから引き剥がしたのは、他でもないフランだった。
「何って、ちょっと緊張を解そうと……」
「そんなんで緊張が解れるわけないだろ!というか、今から討伐なんだぞ!むしろ緊張感を持て!」
「はぁ?それはわかってるけど、ガチガチに固まってたんじゃ本来の動きとか出来ないじゃん!」
「それが出来るように訓練し経験を積むのが仕事だろ!」
「でも今日が最初で最後のチャンスみたいに言うから……っ」
「最初で最後になるかもしれないってことを忘れるな!」
「ッ」
きゃんきゃんといつものように言い合っていたところに、突然投げ込まれたその言葉。
一瞬どういう意味かと混乱し、そしてすぐに“万一が起こったら次はない”と言われたのだと理解した。
「確かに、成果が挙げられなかったらいつかは討伐組から外されるかもしれないけどさぁ」
「そうじゃない」
鋭い否定がフランから入り、すぐに口ごもる。
そんな私に告げられたのは、
「死んだら、次なんてないんだよ」
という、ある意味当たり前の答えだった。
“死んだら……”
この世界は、私にとっては不思議がいっぱいのファンタジーに溢れた異世界で……
そして彼らにとっては、生まれた時から『そう』だった、紛れもない現実。
「それは、そうなんだけど……」
決してこの世界を軽く見ているつもりなどはないが、それでも改めて指摘されるとなんだか胸が重苦しく感じた。
しょんぼりと俯いてしまった私に、アベルがオロオロとし……
そしてそんなアベル以上に何故かフランが慌ててしまって。
「いや、悪い、今のはその……きつく言いすぎた」
「いいわよ。正論でしょ、私もゲーム気分が抜けてないことは確かだし……」
素直にそう言うと、更に視線をキョロキョロと泳がすフラン。
そんな様子を見て、そこまで意地悪く見られてたのか?なんて思い不服に思っていると……
「もしかして団長、ヤキモチですか?」
「は?」
「なっ!」
みんなの中心になり討伐に持っていく荷物の最終確認をしてくれていたトーマがひょこりと顔を出してニヤッと笑った。
「婚約者なのに、手すら繋いだことないんですよね?」
「それは……っ」
「なのに目の前でアベルと抱き合ってて焦っちゃったんですか?」
“フランが……ヤキモチ?”
なんで?という疑問が脳内を占める。
私たちの関係は『偽装』であって、実際にヤキモチを妬くような関係ではなくて――……
――というか、そもそも。
「女の子同士でハグしただけじゃない」
思わず首を傾げながらそう言うと、フランにアベル、そしてトーマまでもがギョッとこちらを見る。
“うん?”
そのみんなの様子に、流石の私もある可能性に思い当たった。
「……まさかアベルって、男の子、なの?」
「はい……」
「何言ってんだよ、めちゃくちゃ男名だったろ」
「そ、そうだけど!」
さっきまで慌てていたフランたちがスンッとしたのと対照に、今度は私が慌てる番で。
「だ、だって!みんながっかりしたって……!」
「あ、はい。やっと生まれた男児がこんなに弱々しくてきっとガッカリさせてます……」
「それに自分のこと、私って呼んで……!」
「私呼びの男性貴族とか腐るほどいるだろ」
“そ、そんなっ”
「お、男の子にしては華奢だし小柄だし声だって可愛いし!仕草も女の子じゃん!」
「うわぁ、アベルが気にしてることをズバズバと……!」
「ぎゃ、そんなつもりじゃ……!」
「い、いいんです……私なんて女々しいダメ男なんですから……」
「だからそうじゃないんだってばぁっ!」
必死になってフォローしていると、落ち込んでいたはずのアベルが突然プッと吹き出した。
「ありがとうございます、緊張、解れました」
「解すつもりでボケた訳じゃないんだけどね……」
謎に疲れた、なんて思いつつ、それでも緊張で強張っていた顔に血色が戻りホッとする。
「まぁ、何にせよこれはリッカの言う“ゲーム”じゃないってこと忘れんなよ」
「わかってるわよ、このヤキモチ男」
「態度悪男の方がマシだった!」
ここぞとばかりに釘を刺すフランに悪態をつきつつ、私はこれから入る森に視線を移したのだった。
「いい」
「ちゃんと防具は着けて貰ったな?」
「貰った」
「トイレはしたか?」
「した」
「武器は……」
「だから問題ないって言ってんでしょ!?」
「心配なんだから仕方ないだろ!」
不安だから、と言われれば更に言い返したのだが、『心配だから』と言われたら流石に文句は言えず。
“お母さんかっつの”
玄関でティッシュは?ハンカチは?と何度も聞かれているような感覚に陥り複雑な気持ちになる。
「まぁまぁ団長。日帰りですし大丈夫じゃないですか?」
なんて助け船を出してくれたのは、第六騎士団のお兄ちゃん的ポジションにいるトーマだった。
「トーマお兄ちゃん~、お母さんが口うるさーい」
「なッ、誰がお母さんだバカッ!!お前なんか生んだ覚えねぇよ!」
「団長、その返しはちょっと間違えてるかと……」
ふざけてそんな事を言うと、他の騎士たちからも笑いが起こって一気に和やかムードになる。
“まぁリラックス出来ていいか”
なんてぐるりと辺りを見渡した私の目にふと止まったのは、おそらくこの騎士団で最年少の一人の騎士だった。
「アベル……だったよね、緊張してるの?」
「せ、聖女様!」
「えー、いいって、そういうの!気楽にリッカって呼んでよ」
短く刈り上げた濃い茶髪に、そばかすの多い肌。
『アベル』という男名とその見た目から少年のようだが、話し方や声色はまるで鈴を転がしたような可愛いもので。
“女の子、よね?”
そんな疑問が顔に出ていたのだろうか。
ハッとしたアベルは、少し眉尻を下げてにへらと笑った。
「私の家は子爵家で、両親はずっと嫡男になる男の子が欲しかったんです」
話ながら少しうつむく彼女は、ここに咎める人など誰もいないのに何故だか申し訳なさそうな表情で。
「なのに生まれたのは私で。両親も、三人の姉も凄くガッカリしたんだと思います」
“異世界の……、それも、貴族のことなんて私にはわからないけど”
おかしいですよね?なんて笑うアベルの顔が苦しそうで、なんだか私まで胸が詰まった。
子供が当たり前のように最初に貰う『名前』という名の贈り物。
きっと“アベル”という名は、本来彼女にではなく、嫡男につけようと用意されていた名前なのだろう。
「だからせめて武勲を立てて家の役に立ちたくて」
「そうなんだ」
「だから今日、私はなんとしても頑張らなくちゃで……!」
「んー、それ、今日じゃなくてもいいんじゃない?」
思わずそう言うと、きょとんとした顔と目が合って。
“そうしてると今以上に幼く見えるなぁ”
まるで部活の後輩を励ますように、ゆっくりと向き合う。
はじめての試合の前はみんなそうやって気負っていたな、なんて少し懐かしいことを思い出した。
「アベルも私と同じで今日が初陣なんでしょ?」
「は、はい」
「凄くありきたりな言葉だけどさ、最初から上手く出来る人なんていないのよ」
得意なことがあれば苦手なこともある。
最初からそれなりに出来ることも、何度やっても上手く出来ないことだってあるだろう。
そしてこれは最初であって、『最後』じゃないから。
「今回反省するところがあったなら反省して、次の討伐に活かせばいいだけだよ。だから大丈夫!それに固くなってると訓練の成果も出せないしね」
少し腰を屈めて目線の高さを合わせ、にこりと微笑む。
「ですが……」
それでもまた戸惑った様子を見せるアベル。
“ま、緊張するなって言っても緊張はするもんだしね”
どうしようかと少し迷った私は、こんな時どうやって緊張を解していたかを考えて――……
「ハーグッ!」
「ひゃあ!?」
思い切りぎゅうっとアベルを抱き締めた。
「なっ、なな、何を……!?」
「んー?ほら、人肌って安心しない?」
がっつり着込んだ防具の上からではあまり効果はないかもしれないが、それでも誰かに抱き締められているというのは人に安心を与えるもの。
“エンドルフィン……だっけ?なんかそんな物質が脳内から出て、ストレス軽減してくれるのよね”
うろ覚えの知識を思い出しつつ、ぎゅうぎゅうと抱き締めると体を固くしていたアベルからふっと力が抜けて……
「お前は何をやってるんだ!」
「ぎゃっ」
べりっとアベルから引き剥がしたのは、他でもないフランだった。
「何って、ちょっと緊張を解そうと……」
「そんなんで緊張が解れるわけないだろ!というか、今から討伐なんだぞ!むしろ緊張感を持て!」
「はぁ?それはわかってるけど、ガチガチに固まってたんじゃ本来の動きとか出来ないじゃん!」
「それが出来るように訓練し経験を積むのが仕事だろ!」
「でも今日が最初で最後のチャンスみたいに言うから……っ」
「最初で最後になるかもしれないってことを忘れるな!」
「ッ」
きゃんきゃんといつものように言い合っていたところに、突然投げ込まれたその言葉。
一瞬どういう意味かと混乱し、そしてすぐに“万一が起こったら次はない”と言われたのだと理解した。
「確かに、成果が挙げられなかったらいつかは討伐組から外されるかもしれないけどさぁ」
「そうじゃない」
鋭い否定がフランから入り、すぐに口ごもる。
そんな私に告げられたのは、
「死んだら、次なんてないんだよ」
という、ある意味当たり前の答えだった。
“死んだら……”
この世界は、私にとっては不思議がいっぱいのファンタジーに溢れた異世界で……
そして彼らにとっては、生まれた時から『そう』だった、紛れもない現実。
「それは、そうなんだけど……」
決してこの世界を軽く見ているつもりなどはないが、それでも改めて指摘されるとなんだか胸が重苦しく感じた。
しょんぼりと俯いてしまった私に、アベルがオロオロとし……
そしてそんなアベル以上に何故かフランが慌ててしまって。
「いや、悪い、今のはその……きつく言いすぎた」
「いいわよ。正論でしょ、私もゲーム気分が抜けてないことは確かだし……」
素直にそう言うと、更に視線をキョロキョロと泳がすフラン。
そんな様子を見て、そこまで意地悪く見られてたのか?なんて思い不服に思っていると……
「もしかして団長、ヤキモチですか?」
「は?」
「なっ!」
みんなの中心になり討伐に持っていく荷物の最終確認をしてくれていたトーマがひょこりと顔を出してニヤッと笑った。
「婚約者なのに、手すら繋いだことないんですよね?」
「それは……っ」
「なのに目の前でアベルと抱き合ってて焦っちゃったんですか?」
“フランが……ヤキモチ?”
なんで?という疑問が脳内を占める。
私たちの関係は『偽装』であって、実際にヤキモチを妬くような関係ではなくて――……
――というか、そもそも。
「女の子同士でハグしただけじゃない」
思わず首を傾げながらそう言うと、フランにアベル、そしてトーマまでもがギョッとこちらを見る。
“うん?”
そのみんなの様子に、流石の私もある可能性に思い当たった。
「……まさかアベルって、男の子、なの?」
「はい……」
「何言ってんだよ、めちゃくちゃ男名だったろ」
「そ、そうだけど!」
さっきまで慌てていたフランたちがスンッとしたのと対照に、今度は私が慌てる番で。
「だ、だって!みんながっかりしたって……!」
「あ、はい。やっと生まれた男児がこんなに弱々しくてきっとガッカリさせてます……」
「それに自分のこと、私って呼んで……!」
「私呼びの男性貴族とか腐るほどいるだろ」
“そ、そんなっ”
「お、男の子にしては華奢だし小柄だし声だって可愛いし!仕草も女の子じゃん!」
「うわぁ、アベルが気にしてることをズバズバと……!」
「ぎゃ、そんなつもりじゃ……!」
「い、いいんです……私なんて女々しいダメ男なんですから……」
「だからそうじゃないんだってばぁっ!」
必死になってフォローしていると、落ち込んでいたはずのアベルが突然プッと吹き出した。
「ありがとうございます、緊張、解れました」
「解すつもりでボケた訳じゃないんだけどね……」
謎に疲れた、なんて思いつつ、それでも緊張で強張っていた顔に血色が戻りホッとする。
「まぁ、何にせよこれはリッカの言う“ゲーム”じゃないってこと忘れんなよ」
「わかってるわよ、このヤキモチ男」
「態度悪男の方がマシだった!」
ここぞとばかりに釘を刺すフランに悪態をつきつつ、私はこれから入る森に視線を移したのだった。
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