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第一章・恋愛レベル、いち
5.要らぬなら、売ってしちゃうぞ旅準備
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さて、はじめての討伐が決まった私が最初に来たのは王都の防具屋……だったのだが。
「サイズが合わないな」
「そーね」
日本では平均だったものの、やはり体が資本の騎士と同じ体型……なんてことはもちろんなく、『装備』部分で躓いてしまって。
“子供用のならギリギリ合いそうだけど、それだと軽すぎるのよね”
子供が慣れる為に使うような装備は、サイズこそ合うものの耐久には疑問が残った。
そしてそんな装備にフランが首を縦に振るはずもなく……
「オーダーするしかないが……」
「……それ、予算いくらかかんのよ」
新設の騎士団にそんな予算はもちろんない。
お城の人に言えばもしかしたら買ってくれるかもしれないが、近接用の装備を依頼する時点で勝手に討伐に出ようとしていることがバレるだろう。
“さすがに責任全てをフランに押し付ける訳にもいかないし……”
ちら、とフランを見上げると頭をガリガリとかいたフランが突然こっちを向いて。
「わかった、俺が買う」
「は?」
「は?じゃねぇよ。だから、俺が個人の金で装備を揃えてやる」
「え……」
確かにフランは貴族だしお金も持っているとは思うが、一式をオーダーするとそれなりにかかる。
“というか、絶対高いでしょ!”
「ちょ、買って貰う理由とかないけどっ」
「俺はお前の所属する騎士団の団長でありお前の婚約者でもある。買う理由はそれだ」
「そ、そうかもしれないけど……っ」
“そもそもフランは討伐に出るの、反対していたじゃん!”
ならここで装備がないから許可できない、と言われる方が納得できるというもの……だったが。
「怪我される方が困るし、お前は『だから今回の話はナシだ』なんて言って諦めるような感じじゃないからな。目の届く範囲にいてくれないと怖くてたまらん」
「……そこはせめて『心配で』とか言いなさいよ」
「あぁ、心配だよ、俺のことがな」
「………………」
重ねられた説明にある意味思い切り納得した私は、同時にその言い分に苛立って。
「いらない」
「は?」
「心配かけてごめんなさいねぇっ!?けどお、あ、い、に、く、さ、まッ!私は私でなんとかしますぅ~!」
「なんとかって……、できるわけないだろ?どうする気だよ」
「決めつけないでよね!」
ビシッと人差し指をフランに向けた私は、こんな時の為にとこっそり持ってきたあの“攻略本”をフランに見せつけた。
「?」
「売るわ」
「売る!!?」
怪訝そうに私を見たフランは、売ると言った瞬間その深い海色瞳が落ちるんじゃないかと思うほど目を見開いて。
「頭がおかしいとしか思えない!!」
「酷いわね!!」
全力で罵倒されて思わず言い返したものの、確かにこの本は聖女の能力を引き換えにして作ったもの。
確かにそういう反応もわからなくはない、が……
「これ、読める?」
「は?」
フランに攻略本を渡すと、どこかおっかなびっくり受け取ったフランがパラリとページを捲り、そしてすぐにパタンと閉じた。
「読めないな」
「らしいわね」
フランから攻略本を受け取った私も、その本をペラリと捲ってみる。
もちろん私にはしっかり読めているこの本だが、どうやらこの国の人には読めないらしく……
“ま、読めてたら没収されてたかもしれないけどね”
現存する国らしい内容も記載されているこの攻略本。
もしかしたら未来が書かれているのでは、なんて疑いをかけられ取り上げられる可能性もあったのだが、読めない以上内容は私にしかわからない。
そのお陰か手元に残ったものの、ぶっちゃけいらないっちゃいらない物でもあった。
「いつかこの本に載ってるみたいな王子が生まれて乙女ゲームが始まるかもしれないけど、それってどれだけ未来の話よってことなんだよねぇ」
プレイヤーになるにも遠すぎる未来。
そんな未来より今私に必要なのは目先のお金。
「特別な魔力が込められた『聖女の本』として売ればそれなりのお金になるんじゃない?」
「お、お前な……」
「スチルなら見れるでしょ?絵本として売るのもアリね。読めないところが逆に『召喚聖女』っぽくて真実味あるし!どこかいい店知らない?」
「あー、魔女の館とかか……?」
少し胡散臭い占いの館みたいな名前が出てなんだか不安になったものの、魔女の館とは魔法師が作った魔導書やらポーションなど魔法関係のものを取り揃えた専門店らしくて。
「いいわね!行くわよ!!」
説明を聞いた私はフランの背中をぐいぐいと押すようにしながら勢いよく防具屋を飛び出したのだった。
「金貨5枚」
「もう一声、というか10枚で!」
「金貨……6枚」
「まだまだ!店主さん、目利き出来るんでしょ?ほらよーく見て、特別な聖属性魔法が込められてるわ。これは聖女様がお作りになられた特別な本であることの証だと思うんだけど」
「く、だが……」
流石に目の前にいる私が作りました、と言うと色々問題が起きそうな為、お使いで来た風に取り繕いつつ交渉する。
“文化祭で叩き売りしてる時みたい”
なんてちょっと懐かしいことを思い出しつつ、なんとか言いくるめようとしていると、フランが私の耳元に顔を近付けた。
「おいリッカ、金貨3枚あればフルオーダー出来るって言っただろ?あんま言うと取り引き自体無しになるかもしんねぇぞ」
「ばぁっかね、私の全てなのよアレ!せっかくだから成金にして貰わなくっちゃ」
「いや成金て……」
小声でアドバイスしてくれるが頷くわけにはいかない。
庶民の年収が金貨1枚ないくらい、というとんでもない価格らしいが、お金はあればあるだけ良いもので。
“というか私の収入源って今この瞬間しかないのよ!いわば生涯年収になる可能性だってある……!”
ならばなんとしても高値で売らなくてはならないというもので。
「……ここだけの話なんだけど、これ、アストリッドの未来が書かれてるらしいのよ」
「!」
「ほら、このページ。実は将来お生まれになられる王子様のことらしいわ」
「その証拠は……」
「この本から感じる聖属性魔法、じゃ足りない?」
「………………っ」
“本当に生まれるかは知らないけど”
まぁ、何百年かたてばいつかは似た王子が生まれるかもしれないしね。なんて内心言い訳しつつ言いくるめに励む。
適当なことをペラペラ言うせいで、フランの表情がどんどん呆れに寄っていったものの……
「くそ、わかった!金貨12枚だ!」
「毎度アリぃっ!!」
希望より二枚も多い金貨12枚で商談を成立させた私は、かなりホクホクとその店を出る。
「あり得ねぇ、なんで当初より増えるんだよ」
「これが言いくるめの能力ってやつよ」
「詐欺師の能力じゃねぇか」
「嘘は言ってないから詐欺師じゃないわ、本当のことも言ってないけど」
「それを詐欺師って言うんだよ」
完全に呆れきってるフランと大満足の私。
その足で防具屋へ戻った私たちは、ヤケになったのか開き直ったのか、折角だからと通常オーダー価格より多く使い金貨5枚で軽くて防御力が高いフルセットをフラン主導で注文して。
「これが届いたらとうとう討伐ね!」
「色んな意味で不安しかねぇよ」
はぁぁあ、といつもより大きめのため息を吐いたフランを見て笑ったのだった。
「サイズが合わないな」
「そーね」
日本では平均だったものの、やはり体が資本の騎士と同じ体型……なんてことはもちろんなく、『装備』部分で躓いてしまって。
“子供用のならギリギリ合いそうだけど、それだと軽すぎるのよね”
子供が慣れる為に使うような装備は、サイズこそ合うものの耐久には疑問が残った。
そしてそんな装備にフランが首を縦に振るはずもなく……
「オーダーするしかないが……」
「……それ、予算いくらかかんのよ」
新設の騎士団にそんな予算はもちろんない。
お城の人に言えばもしかしたら買ってくれるかもしれないが、近接用の装備を依頼する時点で勝手に討伐に出ようとしていることがバレるだろう。
“さすがに責任全てをフランに押し付ける訳にもいかないし……”
ちら、とフランを見上げると頭をガリガリとかいたフランが突然こっちを向いて。
「わかった、俺が買う」
「は?」
「は?じゃねぇよ。だから、俺が個人の金で装備を揃えてやる」
「え……」
確かにフランは貴族だしお金も持っているとは思うが、一式をオーダーするとそれなりにかかる。
“というか、絶対高いでしょ!”
「ちょ、買って貰う理由とかないけどっ」
「俺はお前の所属する騎士団の団長でありお前の婚約者でもある。買う理由はそれだ」
「そ、そうかもしれないけど……っ」
“そもそもフランは討伐に出るの、反対していたじゃん!”
ならここで装備がないから許可できない、と言われる方が納得できるというもの……だったが。
「怪我される方が困るし、お前は『だから今回の話はナシだ』なんて言って諦めるような感じじゃないからな。目の届く範囲にいてくれないと怖くてたまらん」
「……そこはせめて『心配で』とか言いなさいよ」
「あぁ、心配だよ、俺のことがな」
「………………」
重ねられた説明にある意味思い切り納得した私は、同時にその言い分に苛立って。
「いらない」
「は?」
「心配かけてごめんなさいねぇっ!?けどお、あ、い、に、く、さ、まッ!私は私でなんとかしますぅ~!」
「なんとかって……、できるわけないだろ?どうする気だよ」
「決めつけないでよね!」
ビシッと人差し指をフランに向けた私は、こんな時の為にとこっそり持ってきたあの“攻略本”をフランに見せつけた。
「?」
「売るわ」
「売る!!?」
怪訝そうに私を見たフランは、売ると言った瞬間その深い海色瞳が落ちるんじゃないかと思うほど目を見開いて。
「頭がおかしいとしか思えない!!」
「酷いわね!!」
全力で罵倒されて思わず言い返したものの、確かにこの本は聖女の能力を引き換えにして作ったもの。
確かにそういう反応もわからなくはない、が……
「これ、読める?」
「は?」
フランに攻略本を渡すと、どこかおっかなびっくり受け取ったフランがパラリとページを捲り、そしてすぐにパタンと閉じた。
「読めないな」
「らしいわね」
フランから攻略本を受け取った私も、その本をペラリと捲ってみる。
もちろん私にはしっかり読めているこの本だが、どうやらこの国の人には読めないらしく……
“ま、読めてたら没収されてたかもしれないけどね”
現存する国らしい内容も記載されているこの攻略本。
もしかしたら未来が書かれているのでは、なんて疑いをかけられ取り上げられる可能性もあったのだが、読めない以上内容は私にしかわからない。
そのお陰か手元に残ったものの、ぶっちゃけいらないっちゃいらない物でもあった。
「いつかこの本に載ってるみたいな王子が生まれて乙女ゲームが始まるかもしれないけど、それってどれだけ未来の話よってことなんだよねぇ」
プレイヤーになるにも遠すぎる未来。
そんな未来より今私に必要なのは目先のお金。
「特別な魔力が込められた『聖女の本』として売ればそれなりのお金になるんじゃない?」
「お、お前な……」
「スチルなら見れるでしょ?絵本として売るのもアリね。読めないところが逆に『召喚聖女』っぽくて真実味あるし!どこかいい店知らない?」
「あー、魔女の館とかか……?」
少し胡散臭い占いの館みたいな名前が出てなんだか不安になったものの、魔女の館とは魔法師が作った魔導書やらポーションなど魔法関係のものを取り揃えた専門店らしくて。
「いいわね!行くわよ!!」
説明を聞いた私はフランの背中をぐいぐいと押すようにしながら勢いよく防具屋を飛び出したのだった。
「金貨5枚」
「もう一声、というか10枚で!」
「金貨……6枚」
「まだまだ!店主さん、目利き出来るんでしょ?ほらよーく見て、特別な聖属性魔法が込められてるわ。これは聖女様がお作りになられた特別な本であることの証だと思うんだけど」
「く、だが……」
流石に目の前にいる私が作りました、と言うと色々問題が起きそうな為、お使いで来た風に取り繕いつつ交渉する。
“文化祭で叩き売りしてる時みたい”
なんてちょっと懐かしいことを思い出しつつ、なんとか言いくるめようとしていると、フランが私の耳元に顔を近付けた。
「おいリッカ、金貨3枚あればフルオーダー出来るって言っただろ?あんま言うと取り引き自体無しになるかもしんねぇぞ」
「ばぁっかね、私の全てなのよアレ!せっかくだから成金にして貰わなくっちゃ」
「いや成金て……」
小声でアドバイスしてくれるが頷くわけにはいかない。
庶民の年収が金貨1枚ないくらい、というとんでもない価格らしいが、お金はあればあるだけ良いもので。
“というか私の収入源って今この瞬間しかないのよ!いわば生涯年収になる可能性だってある……!”
ならばなんとしても高値で売らなくてはならないというもので。
「……ここだけの話なんだけど、これ、アストリッドの未来が書かれてるらしいのよ」
「!」
「ほら、このページ。実は将来お生まれになられる王子様のことらしいわ」
「その証拠は……」
「この本から感じる聖属性魔法、じゃ足りない?」
「………………っ」
“本当に生まれるかは知らないけど”
まぁ、何百年かたてばいつかは似た王子が生まれるかもしれないしね。なんて内心言い訳しつつ言いくるめに励む。
適当なことをペラペラ言うせいで、フランの表情がどんどん呆れに寄っていったものの……
「くそ、わかった!金貨12枚だ!」
「毎度アリぃっ!!」
希望より二枚も多い金貨12枚で商談を成立させた私は、かなりホクホクとその店を出る。
「あり得ねぇ、なんで当初より増えるんだよ」
「これが言いくるめの能力ってやつよ」
「詐欺師の能力じゃねぇか」
「嘘は言ってないから詐欺師じゃないわ、本当のことも言ってないけど」
「それを詐欺師って言うんだよ」
完全に呆れきってるフランと大満足の私。
その足で防具屋へ戻った私たちは、ヤケになったのか開き直ったのか、折角だからと通常オーダー価格より多く使い金貨5枚で軽くて防御力が高いフルセットをフラン主導で注文して。
「これが届いたらとうとう討伐ね!」
「色んな意味で不安しかねぇよ」
はぁぁあ、といつもより大きめのため息を吐いたフランを見て笑ったのだった。
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