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3.長女の悪役令嬢フラグへし折り宣言(終)
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浮気が勘違いで、それどころかしっかり好かれていたらしい事を知ったらもう既成事実を作る必要はない訳で。
というか、頭に血がのぼっていたせいで気付かなかったがこんなはしたない真似を次期伯爵家当主である私がする訳には···っ!と焦り空間転移を発動する。
が。
「あ、あれ、転移···しない?」
「今俺の魔法が発動してるからね」
「コリンの、魔法って···」
「無効魔法、だよ。相手の魔法を無効化できる」
「!」
それはつまり逃げられない、という事実に気付きどんどん顔に熱が集まるのを感じていると、その顔を眺めていたコリンがふっと微笑んだ。
「····良かった、俺の事が嫌で帰ろうとした訳じゃないみたいで」
「い、嫌だったらそもそもここに来てませんわ」
「青ざめられたらそのまま帰そうと思ってたんだけど、そんな事まで言われたら本当にもう帰せないよ?」
正直帰れるなら帰りたい。
それは嫌だからじゃなくて、恥ずかしいからで。
そこでふっとコリンの魔力が消えた事に気付く。
帰せない、なんて言いながら魔法を解除し逃げ道を作ってくれたのだ。
そうやって気遣ってくれているのだと、私の事を大切に思ってくれてるのだとそう感じた。
「私はリーシェン伯爵家の次期当主です」
「そうだね」
「そんな私が、一度言葉に出した事を曲げる訳にはいきません」
そう言ってコリンの頭をガシッと掴み、無理やりキスをした。
ガチッと歯が当たりそれが痛くて慌てて離すが、すぐに噛み付くように口付けをされる。
「ーーッ!」
驚いて開いた口内をまさぐるように舌が入り、アイシラの舌を求めて動く。
吸われ、扱かれ、酸素が脳に足りないのかぼんやりし、気付いたらアイシラからも舌を絡めてしまっていて。
「やっと手に入れた···」
そう呟くコリンの声が耳を刺激する。
胸を揉まれながら首、鎖骨へと下がるキスに背筋が痺れて。
「ひゃあん!」
パクリと赤く熟れた頂に吸い付かれた。
そのまま先を舌で弾かれ、思わず背を反ると、コリンの顔により胸を押し付けるような形になる。
ぐにぐにと胸を揉まれ形を変えていくその様子が恥ずかしくて、舌で舐められ、舌先でくりくりと乳首に与えられる刺激に体が震える。
浅い呼吸をなんとか繰り返し与えられる快感を逃がそうとするが、指も舌も動きを止めてはくれなくて。
「あ、んん、コリン···っ!待っ···!」
「待って欲しいなら名前なんか呼んじゃダメだよ、喘いでる声が堪らない···」
「やぁんっ」
乳首を弾かれ、太ももには硬いモノがグリグリ押し付けられる。
“これを今から私のナカに···?”
そう想像してしまい、ジュンと熱が下半身に集まるのを感じた。
思わず太もも同士を擦り合わせてしまうアイシラに気付いたコリンは「ここ、切ない···?」と聞きながらアイシラの顔を覗きこみ、そっと手を下半身に這わせる。
そこはもう下着の上からでもわかるくらいに濡れていて。
「···俺でこうなってくれてるなんて、可愛すぎてどうしよう···」
ふうっ、とため息を吐くようにそう呟かれ、思わず名前を呼んでしまう。
「名前、呼んじゃダメって言ったよね?」
コリンはそう聞きながら下着を下ろし、指をくち、と挿れて。
「ーっ、ひゃ、あぁっ!」
「ね、キスしたい。こっち顔向けて?」
指でナカを擦りながら激しくキスをする。
アイシラの嬌声は全てコリンの口の中に溶けていって。
ぐり、と蜜壺の上にある豆を強く擦られる。
「ーーーッッ!ーーッ!」
指を増やし、動かし、擦る。
体に走る快感に震える事しか出来ないアイシラが、そうやって何度目かの絶頂を与えられた時だった。
「そろそろ、いい···?」
そう聞くコリンの瞳がアイシラを求めて揺れていて。
その瞳から目が離せないアイシラがそっと小さく頷くと、ちゅぽんと指が抜かれ、代わりに熱いコリンのモノが入り口を擦った。
「挿れるよ」
そう言われたと同時にぐちゅ、と溢れるような水音が響いて。
「あ、あぁっ、ひっ」
「痛い、よね?ごめん、ゆっくりするから···!」
ゆっくりの宣言通りコリンはゆっくり、そして確実にアイシラのナカを抉って。
「ん、んんんっ」
内側を強く擦られる感覚が痛みだけではないことに一度気付いてしまうと、本能なのかその感覚にばかり敏感になる。
「あ、はぁっ、んあっ」
ぱちゅんと奥まで挿れられ、そのままゆっくり抽挿されると言葉ではない言葉が溢れて耳をも刺激する。
「アイシラ、アイシラ···!」
「ん、は、こ、コリン···っ」
必死に腰を振るその姿がなんだかとても胸をくすぐって。
“私長女だからかしら?それとも相手がコリンだから?”
可愛いと感じ、愛おしいと理解する。
「もっと、もっとキスして、コリン、私の奥にも···っ」
アイシラの言葉を聞きすぐに深く深く口付けを落とされ、コツコツと子宮口も何度も突かれる。
「んっ、アイシラのナカ凄い、俺もう···っ」
「はっ、や、待っ···!それ以上は、はいらな···っ」
突かれていた子宮口を押し広げるようにググっと奥に入り込んだと同時に熱いものが放たれたのを奥で感じた。
ーーー目的は達成された。
既成事実も無事に作り、そもそも浮気も誤解だと知った。
だからもうここに居なくてもいいのだけど。
「····ん、アイシラ?起きたの···?」
目を擦りゆっくり開かれるそのエメラルドの瞳を眺めていると
「ふふ、目覚めて最初に見れるのがアイシラだなんて、嬉しいなぁ···」
なんて言いながらすぐ閉じてしまう。
帰ろうと思ったらいつでも帰れるし。
もぞもぞとコリンに近付き、再び寝てしまったコリンの胸元にすり寄ると無意識なのかなんなのか、そっと頭を撫でられる。
その気持ち良さに自然と笑顔が溢れ、もう少しここにいようかしらとアイシラも瞳を閉じるのだった。
というか、頭に血がのぼっていたせいで気付かなかったがこんなはしたない真似を次期伯爵家当主である私がする訳には···っ!と焦り空間転移を発動する。
が。
「あ、あれ、転移···しない?」
「今俺の魔法が発動してるからね」
「コリンの、魔法って···」
「無効魔法、だよ。相手の魔法を無効化できる」
「!」
それはつまり逃げられない、という事実に気付きどんどん顔に熱が集まるのを感じていると、その顔を眺めていたコリンがふっと微笑んだ。
「····良かった、俺の事が嫌で帰ろうとした訳じゃないみたいで」
「い、嫌だったらそもそもここに来てませんわ」
「青ざめられたらそのまま帰そうと思ってたんだけど、そんな事まで言われたら本当にもう帰せないよ?」
正直帰れるなら帰りたい。
それは嫌だからじゃなくて、恥ずかしいからで。
そこでふっとコリンの魔力が消えた事に気付く。
帰せない、なんて言いながら魔法を解除し逃げ道を作ってくれたのだ。
そうやって気遣ってくれているのだと、私の事を大切に思ってくれてるのだとそう感じた。
「私はリーシェン伯爵家の次期当主です」
「そうだね」
「そんな私が、一度言葉に出した事を曲げる訳にはいきません」
そう言ってコリンの頭をガシッと掴み、無理やりキスをした。
ガチッと歯が当たりそれが痛くて慌てて離すが、すぐに噛み付くように口付けをされる。
「ーーッ!」
驚いて開いた口内をまさぐるように舌が入り、アイシラの舌を求めて動く。
吸われ、扱かれ、酸素が脳に足りないのかぼんやりし、気付いたらアイシラからも舌を絡めてしまっていて。
「やっと手に入れた···」
そう呟くコリンの声が耳を刺激する。
胸を揉まれながら首、鎖骨へと下がるキスに背筋が痺れて。
「ひゃあん!」
パクリと赤く熟れた頂に吸い付かれた。
そのまま先を舌で弾かれ、思わず背を反ると、コリンの顔により胸を押し付けるような形になる。
ぐにぐにと胸を揉まれ形を変えていくその様子が恥ずかしくて、舌で舐められ、舌先でくりくりと乳首に与えられる刺激に体が震える。
浅い呼吸をなんとか繰り返し与えられる快感を逃がそうとするが、指も舌も動きを止めてはくれなくて。
「あ、んん、コリン···っ!待っ···!」
「待って欲しいなら名前なんか呼んじゃダメだよ、喘いでる声が堪らない···」
「やぁんっ」
乳首を弾かれ、太ももには硬いモノがグリグリ押し付けられる。
“これを今から私のナカに···?”
そう想像してしまい、ジュンと熱が下半身に集まるのを感じた。
思わず太もも同士を擦り合わせてしまうアイシラに気付いたコリンは「ここ、切ない···?」と聞きながらアイシラの顔を覗きこみ、そっと手を下半身に這わせる。
そこはもう下着の上からでもわかるくらいに濡れていて。
「···俺でこうなってくれてるなんて、可愛すぎてどうしよう···」
ふうっ、とため息を吐くようにそう呟かれ、思わず名前を呼んでしまう。
「名前、呼んじゃダメって言ったよね?」
コリンはそう聞きながら下着を下ろし、指をくち、と挿れて。
「ーっ、ひゃ、あぁっ!」
「ね、キスしたい。こっち顔向けて?」
指でナカを擦りながら激しくキスをする。
アイシラの嬌声は全てコリンの口の中に溶けていって。
ぐり、と蜜壺の上にある豆を強く擦られる。
「ーーーッッ!ーーッ!」
指を増やし、動かし、擦る。
体に走る快感に震える事しか出来ないアイシラが、そうやって何度目かの絶頂を与えられた時だった。
「そろそろ、いい···?」
そう聞くコリンの瞳がアイシラを求めて揺れていて。
その瞳から目が離せないアイシラがそっと小さく頷くと、ちゅぽんと指が抜かれ、代わりに熱いコリンのモノが入り口を擦った。
「挿れるよ」
そう言われたと同時にぐちゅ、と溢れるような水音が響いて。
「あ、あぁっ、ひっ」
「痛い、よね?ごめん、ゆっくりするから···!」
ゆっくりの宣言通りコリンはゆっくり、そして確実にアイシラのナカを抉って。
「ん、んんんっ」
内側を強く擦られる感覚が痛みだけではないことに一度気付いてしまうと、本能なのかその感覚にばかり敏感になる。
「あ、はぁっ、んあっ」
ぱちゅんと奥まで挿れられ、そのままゆっくり抽挿されると言葉ではない言葉が溢れて耳をも刺激する。
「アイシラ、アイシラ···!」
「ん、は、こ、コリン···っ」
必死に腰を振るその姿がなんだかとても胸をくすぐって。
“私長女だからかしら?それとも相手がコリンだから?”
可愛いと感じ、愛おしいと理解する。
「もっと、もっとキスして、コリン、私の奥にも···っ」
アイシラの言葉を聞きすぐに深く深く口付けを落とされ、コツコツと子宮口も何度も突かれる。
「んっ、アイシラのナカ凄い、俺もう···っ」
「はっ、や、待っ···!それ以上は、はいらな···っ」
突かれていた子宮口を押し広げるようにググっと奥に入り込んだと同時に熱いものが放たれたのを奥で感じた。
ーーー目的は達成された。
既成事実も無事に作り、そもそも浮気も誤解だと知った。
だからもうここに居なくてもいいのだけど。
「····ん、アイシラ?起きたの···?」
目を擦りゆっくり開かれるそのエメラルドの瞳を眺めていると
「ふふ、目覚めて最初に見れるのがアイシラだなんて、嬉しいなぁ···」
なんて言いながらすぐ閉じてしまう。
帰ろうと思ったらいつでも帰れるし。
もぞもぞとコリンに近付き、再び寝てしまったコリンの胸元にすり寄ると無意識なのかなんなのか、そっと頭を撫でられる。
その気持ち良さに自然と笑顔が溢れ、もう少しここにいようかしらとアイシラも瞳を閉じるのだった。
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