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ポンコツ令嬢は次期宰相様と××したい
3.夫婦になるなら苦楽を共に、耐えるのも共に
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「さぁさぁさぁ!今ですわっ!!一思いにヤってくださいませぇ!?」
「んんっ、――くっ、これ俺が試されてる気がしてきたけど⋯でも、わかったよクリスティナ」
少し頬を赤くしたディーデリック様が、私の掛け声にあわせてゆっくり小瓶のような部分を近付けて。
「ひゃぁあっ」
ぷちゅっ、と吸い付くように私の愛芽に装着されると想像以上の快感に襲われる。
「や、これ⋯っ、なにが⋯っ」
「ただ吸引するだけだとあまり快感は得られないだろうからね、装着したら小さなヘラが君の芽を撫でるように動く仕組みになっているんだよ」
「そ、んな⋯!」
絶対小瓶には何もなかったハズなのにさすが魔道具という事なのだろう。
そして私を襲ったのはそれだけではなくて。
「こっちも、忘れてないからね?」
「ひぃ⋯っ!?」
ヴゥン、と突如挿入されていた棒がさっきより激しく振動をはじめ、私の体が仰け反るように跳ね上がった。
「大丈夫だよ、クリスティナ。イくのは悪いことじゃないから好きなだけイっていいからね」
「やぁぁ!」
おまけとばかりにピンッと私の乳首を服の上から指先で弾いたディーデリック様は、そのままさっと立ち上がり執務机の方へ戻る。
「ディ、デリッ⋯さま、まさかわたくし⋯っ」
「うん、俺の仕事が終わるまで、そのままでいてね?」
「ッ!!」
“た、耐えなきゃ⋯っ”
だって私は彼の妻になるんだもの。
必死に自分に言い聞かせながら、意識すれば快感に頭が支配される為なんとか意識を別のところに持っていこうとする。
“この魔道具どうやって動いてるのかしら”
精一杯意識をズラしたつもりだが、やはり快感が強すぎるからか完全に別のことへ思考を持っていくことは出来ずー⋯
「ん、ぅうん⋯っ!」
思考に引き摺られ私の意識が再び魔道具にいくと、きゅうっと勝手に私のナカが伸縮し道具を締め付ける。
しかし私のそんな変化に関係ないのが道具という存在。
無慈悲にも思えるような振動で私の快感が高まってー⋯
「や⋯っ、ぁあ⋯っ!イ⋯⋯っ、?」
背筋を快感がかけ登り、私を絶頂へ導く寸前だった。
突然魔道具が停止したのだ。
「⋯ぁ、え?」
“ど⋯して⋯”
もう少しでイけそうだったのに、と一瞬残念に思った私は慌てて顔を左右に振りその思考を消す。
そんな私にふっと影が射して。
「仕事終わったよ。お疲れ様、クリスティナ」
「⋯あ⋯」
彼の言葉を聞き、仕事が終わったから魔道具が停止したのだと遅れて気付く。
「で、ディーデリック様のお仕事が終わられましたから、その⋯この魔道具は止まりましたのね!」
もう少しだったのに、なんて思っている事に気付かれたくなくてわざとらしいくらい明るく言うと、にこりと笑ったディーデリック様は。
「ううん、この道具は俺の魔力で動いているからね。いつでも動かせるしいつでも止めれるんだよ」
こんな風にね、と彼が笑うとピンッと私の芽をヘラが弾いた。
「⋯え、ひっ、ぁあん!」
くすりと笑みを溢しながら私のお臍の下あたりにそっと触れたと思ったら、動きが止まっていた棒状の魔道具も突然振動を再開させて。
「やっ、まっ、あんっ!だめぇ⋯っ!」
「ダメなのかぁ、じゃあ止めようね?」
「えっ!?あ⋯っ」
“と、止まっちゃった⋯”
下腹部に孕んだ熱を逃がす事は叶わず、ピタリと停止した魔道具。
じんじんとした疼きだけがナカに残ったことが苦しくて、もどかしくてー⋯
“でも、もっと⋯なんて言ったらもしかしたらディーデリック様の妻になる資格がないと思われるかしら”
何故ならこれは、私がこの魔道具からの快感に耐える為の特訓で――
「クリスティナ?」
「うぅ、それはダメ⋯っ、でも⋯っ」
「ふふ、イきたいんだよね?正直に言ったらご褒美に俺のー⋯」
甘い誘惑のように囁かれる言葉に胸が震える。
でも言えない。
「だって私、ディーデリック様の妻になりたいの⋯」
「ん、んんっ!?嬉しいけどそもそも俺も逃がす気はないっていうか、え⋯?突然の告白⋯?本当に⋯?」
「?」
私の言葉に動揺したらしいディーデリック様がカアッと顔を赤らめる。
その様が不思議で私は思わず首を傾げてしまった。
「当たり前⋯ですわよね?」
確かに最初は責任を取るという名目で結婚することを決めたけれど。
「まず私を否定しませんし⋯なにより、私の心を読むのも上手くて」
「それは口に出てるから⋯」
「それに、側にいればわかりますもの」
父が宰相だからといって、息子であるだけで宰相になれるものではない。
それは『王家の影』という役目を代々担っていたダフネ家の私だからこそ、『血筋だけではダメだ』という事に気付いていた。
“⋯本当は、私がダメだから今まで任務を与えられなかったってちゃんと気付いてるもの”
そうでなければ、はじめての任務が与えられた私の年よりもずっと幼い頃から『影』の任務をこなしていた兄に理由がつかない。
そんな私に『任務』を与えてくれ、ダフネ家の一員としての存在意義をくれたのは彼で。
私をまるごと全部受け入れてくれたのも彼。
何より私を受け入れる為に、現宰相の息子というプレッシャーに負けずに次期宰相の地位を手に入れたのは彼の努力の結果だから。
「⋯誰よりも頑張っている貴方のご褒美にちゃんとなれるよう、私も頑張りますわ⋯!」
「⋯あ、待って今ちょっと嫌な予感が⋯」
「この快感に耐えてみせるのですッ!負けません!負けませんわぁぁ!」
「いや、そうじゃなくて今から俺とすれば⋯」
「耐えますわぁぁ!」
「⋯耐えちゃうのかぁ⋯。それ、俺も耐えなきゃかぁ⋯」
何故かガクリと項垂れたディーデリック様に気付き、そっと彼の頭を撫でる。
彼の金髪が指にしっとりと馴染み、それがなんだか嬉しかった。
「⋯私、どんな状況でも耐え続けてみせますから!楽しみにしていてくださいませよ!?」
「⋯ふふ、まぁクリスティナが楽しそうだから⋯いいか⋯。こんな予定じゃなかったけど⋯」
「?」
そしてふっと彼の口角が上がった事に気付きー⋯
「ひ、ゃぁあ!?」
ヴゥンと再び稼働し始めた魔道具に、私はあっさりとイかされてしまうのだった。
「んんっ、――くっ、これ俺が試されてる気がしてきたけど⋯でも、わかったよクリスティナ」
少し頬を赤くしたディーデリック様が、私の掛け声にあわせてゆっくり小瓶のような部分を近付けて。
「ひゃぁあっ」
ぷちゅっ、と吸い付くように私の愛芽に装着されると想像以上の快感に襲われる。
「や、これ⋯っ、なにが⋯っ」
「ただ吸引するだけだとあまり快感は得られないだろうからね、装着したら小さなヘラが君の芽を撫でるように動く仕組みになっているんだよ」
「そ、んな⋯!」
絶対小瓶には何もなかったハズなのにさすが魔道具という事なのだろう。
そして私を襲ったのはそれだけではなくて。
「こっちも、忘れてないからね?」
「ひぃ⋯っ!?」
ヴゥン、と突如挿入されていた棒がさっきより激しく振動をはじめ、私の体が仰け反るように跳ね上がった。
「大丈夫だよ、クリスティナ。イくのは悪いことじゃないから好きなだけイっていいからね」
「やぁぁ!」
おまけとばかりにピンッと私の乳首を服の上から指先で弾いたディーデリック様は、そのままさっと立ち上がり執務机の方へ戻る。
「ディ、デリッ⋯さま、まさかわたくし⋯っ」
「うん、俺の仕事が終わるまで、そのままでいてね?」
「ッ!!」
“た、耐えなきゃ⋯っ”
だって私は彼の妻になるんだもの。
必死に自分に言い聞かせながら、意識すれば快感に頭が支配される為なんとか意識を別のところに持っていこうとする。
“この魔道具どうやって動いてるのかしら”
精一杯意識をズラしたつもりだが、やはり快感が強すぎるからか完全に別のことへ思考を持っていくことは出来ずー⋯
「ん、ぅうん⋯っ!」
思考に引き摺られ私の意識が再び魔道具にいくと、きゅうっと勝手に私のナカが伸縮し道具を締め付ける。
しかし私のそんな変化に関係ないのが道具という存在。
無慈悲にも思えるような振動で私の快感が高まってー⋯
「や⋯っ、ぁあ⋯っ!イ⋯⋯っ、?」
背筋を快感がかけ登り、私を絶頂へ導く寸前だった。
突然魔道具が停止したのだ。
「⋯ぁ、え?」
“ど⋯して⋯”
もう少しでイけそうだったのに、と一瞬残念に思った私は慌てて顔を左右に振りその思考を消す。
そんな私にふっと影が射して。
「仕事終わったよ。お疲れ様、クリスティナ」
「⋯あ⋯」
彼の言葉を聞き、仕事が終わったから魔道具が停止したのだと遅れて気付く。
「で、ディーデリック様のお仕事が終わられましたから、その⋯この魔道具は止まりましたのね!」
もう少しだったのに、なんて思っている事に気付かれたくなくてわざとらしいくらい明るく言うと、にこりと笑ったディーデリック様は。
「ううん、この道具は俺の魔力で動いているからね。いつでも動かせるしいつでも止めれるんだよ」
こんな風にね、と彼が笑うとピンッと私の芽をヘラが弾いた。
「⋯え、ひっ、ぁあん!」
くすりと笑みを溢しながら私のお臍の下あたりにそっと触れたと思ったら、動きが止まっていた棒状の魔道具も突然振動を再開させて。
「やっ、まっ、あんっ!だめぇ⋯っ!」
「ダメなのかぁ、じゃあ止めようね?」
「えっ!?あ⋯っ」
“と、止まっちゃった⋯”
下腹部に孕んだ熱を逃がす事は叶わず、ピタリと停止した魔道具。
じんじんとした疼きだけがナカに残ったことが苦しくて、もどかしくてー⋯
“でも、もっと⋯なんて言ったらもしかしたらディーデリック様の妻になる資格がないと思われるかしら”
何故ならこれは、私がこの魔道具からの快感に耐える為の特訓で――
「クリスティナ?」
「うぅ、それはダメ⋯っ、でも⋯っ」
「ふふ、イきたいんだよね?正直に言ったらご褒美に俺のー⋯」
甘い誘惑のように囁かれる言葉に胸が震える。
でも言えない。
「だって私、ディーデリック様の妻になりたいの⋯」
「ん、んんっ!?嬉しいけどそもそも俺も逃がす気はないっていうか、え⋯?突然の告白⋯?本当に⋯?」
「?」
私の言葉に動揺したらしいディーデリック様がカアッと顔を赤らめる。
その様が不思議で私は思わず首を傾げてしまった。
「当たり前⋯ですわよね?」
確かに最初は責任を取るという名目で結婚することを決めたけれど。
「まず私を否定しませんし⋯なにより、私の心を読むのも上手くて」
「それは口に出てるから⋯」
「それに、側にいればわかりますもの」
父が宰相だからといって、息子であるだけで宰相になれるものではない。
それは『王家の影』という役目を代々担っていたダフネ家の私だからこそ、『血筋だけではダメだ』という事に気付いていた。
“⋯本当は、私がダメだから今まで任務を与えられなかったってちゃんと気付いてるもの”
そうでなければ、はじめての任務が与えられた私の年よりもずっと幼い頃から『影』の任務をこなしていた兄に理由がつかない。
そんな私に『任務』を与えてくれ、ダフネ家の一員としての存在意義をくれたのは彼で。
私をまるごと全部受け入れてくれたのも彼。
何より私を受け入れる為に、現宰相の息子というプレッシャーに負けずに次期宰相の地位を手に入れたのは彼の努力の結果だから。
「⋯誰よりも頑張っている貴方のご褒美にちゃんとなれるよう、私も頑張りますわ⋯!」
「⋯あ、待って今ちょっと嫌な予感が⋯」
「この快感に耐えてみせるのですッ!負けません!負けませんわぁぁ!」
「いや、そうじゃなくて今から俺とすれば⋯」
「耐えますわぁぁ!」
「⋯耐えちゃうのかぁ⋯。それ、俺も耐えなきゃかぁ⋯」
何故かガクリと項垂れたディーデリック様に気付き、そっと彼の頭を撫でる。
彼の金髪が指にしっとりと馴染み、それがなんだか嬉しかった。
「⋯私、どんな状況でも耐え続けてみせますから!楽しみにしていてくださいませよ!?」
「⋯ふふ、まぁクリスティナが楽しそうだから⋯いいか⋯。こんな予定じゃなかったけど⋯」
「?」
そしてふっと彼の口角が上がった事に気付きー⋯
「ひ、ゃぁあ!?」
ヴゥンと再び稼働し始めた魔道具に、私はあっさりとイかされてしまうのだった。
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