王家の影はポンコツ令嬢!はじめての任務で×××

春瀬湖子

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王家の影はポンコツ令嬢!はじめての任務で×××

最終話.責任を取るのはどっちなのか

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軽く咳払いをしたディーデリック様は私にそう告げると、ゆっくり馴染ませるように腰を進める。

ぬぷ、と彼の肉棒の先端が私のナカに挿入されると、魔道具とは違う熱と圧倒的な圧迫感が私を襲った。


「ひ⋯!」
「苦しい、かな⋯?だいぶ慣らしたつもりなんだけどな⋯」

ゆっくり進めてくれているのはわかっているが、それでもその異物感が苦しくぎゅっと両目を瞑って必死に耐えていると⋯


「んー⋯、そうだ、これならどうだろう?力が抜けるといいんだけど」
「え⋯、ひゃあ!?」

突然楕円の魔道具が再び私の愛芽に押し付けられぐりぐりと潰すように動かされた。

「アッ、やぁあ!」

ナカを少しずつ抉られ内壁を擦られながらぶるぶると小刻みの振動で敏感な豆を潰すように刺激される。
そのだけでは終わらず、上体を倒したディーデリック様は私の乳首に吸い付いて。

敏感な全てを刺激された私は、あっさりと絶頂まで高められー⋯


ー⋯ぱちゅん、と一気に奥まで貫かれた。


「ひ⋯ん!」
「あはっ、これで奥まで俺のだね」

そのままぐりぐりと奥を抉じ開けるように動かしたと思ったら、全部抜けるギリギリまで腰を引き⋯

「あんっ!!」

またぱちゅんと奥まで突く。
内壁を抉りながら何度も彼のモノで強く擦られ、溢れる愛液が恥ずかしいほどにちゅぷちゅぷと音を部屋に響かせた。

何度も激しく肌をぶつけられ、最奥を突く。
その度に私の目には星が白く弾けるようでー⋯
与えられるその快感に、私はもう訳がわからなくて。


「何度もイったからかな?クリスティナ嬢のナカ、どろどろに絡み付いて⋯っ」
「やぁっ、あっ、そんなこと⋯っ、言わな⋯!」
「気持ちいい?教えて、どうされたい?」
「あんっ、きもちい、きもちい⋯の!奥っ、いっぱいシて⋯!」
「ん、いいよ、いっぱい突いて、全部出すから⋯!クリスティナのナカ、俺の子種でいっぱいにしてあげるね⋯!」
「あんっ、シてっ、いっぱいにして⋯っ!」


パンパンと部屋中に響き、まるで耳からも彼に求められていると実感するような錯覚に陥る。


「出すよ、クリスティナ、クリスティナ⋯!」
「ディーデリック様っ、あっ、んんんっ!!」


彼のモノがナカでビクンと跳ねると、私のナカに熱いものがじわりと広がる。
その火傷しそうなほどの熱で、彼の子種が注がれたのだと実感した。

彼のが抜かれると、ナカからコポリとそれらが溢れー⋯

“ナカからー⋯、!!!”


「⋯た、大変ですわっ!?」
「ん?どうかしたかな」
「こ、子供が出来てしまうかもしれませんわ!」
「うん、そうだねぇ」

慌てて起き上がろうとした私の体にぐいっと彼の腕が絡まる。
そのままベッドの⋯、いや、彼の胸の中に閉じ込めるように抱き寄せられて。


「これはもう結婚するしかないね」
「け⋯っ!!?」

“結婚!!?”

さらりと告げられ私は衝撃を受けた。


「そ、そんなに簡単に決めていいことでは⋯っ!?」
「でも、俺の子供が出来ちゃったかもでしょ?」
「でっ、出来てないかもしれませんわ!!」
「じゃあ出来るまで何度でもしなきゃね」
「どうしてそうなりますの!!」

しれっと言う彼に唖然としていると、途端にクスクスと彼が笑い出す。


「君は任務の責任を取って俺の体を治めてくれたよね?」
「そ、うです、わね?」
「じゃあ俺も、君の純潔を奪った責任を取るのは当然だと思うんだ」
「そ、うかし、ら⋯?」
「そうだよ、絶対にそう」


なんだか言いくるめられているようでいまいち納得が出来ず、思わず怪訝な顔を向けてしまう。
そんな私に気付いたのか、彼も少し考え込んで。


「⋯そんなに、俺は好きになれそうにないのかな⋯」
「!!!」

伏し目がちに彼がしょんぼりとしてしまい、私は焦った。

“大変だわ!彼の素行調査の理由は彼が次期宰相に内定したから!つまり国を担う大事な存在!!それなのに!”
「私のせいで傷付いて国を傾けてしまうかもしれませんわ~っ!!?」
「あはは、傾国美女だねぇ」
「ど、どうして考えていることが!?」
「んんっ、だから口に⋯いや、君はずっとそのままでいて欲しいかな、あの頃みたいに」
「あの、頃⋯?」


言われた事がいまいち理解出来ないが、だがここで国を傾ける訳にはいかない。
何故なら私は王家の影を担う一家なのだから!
国を支えるべき私が国を傾けるなんてあってはならない訳で。


「わかりましたわ!きっちり責任取っていただきます」
「うん、もちろんダフネ伯爵にも陛下にも殿下にも許可は貰ってるんだけど、明日改めてご挨拶に伺うね」
「えぇっ!?どうしてもう許可が出ておりますの!?」
「それくらい出来なきゃ次期宰相なんて務まらないからね」
「納得致しましたわ!!」
「うん、絶対クリスティナ嬢の方がチョロチョロのチョロだよ、可愛いけど」


ふふふと笑った彼がぎゅっと私を抱き締める。
抱き締められた私は、思ったよりも早い彼の鼓動に気付くとなんだか堪らない気持ちになって。


“あったかいわ⋯”


そっと彼の背中に腕を回すと、さっきより少しだけ強く抱き締められた。







――それは遠い昔のある日。

『あら?こんなところで何をしておりますの』

明るい茶髪にアメジスト色の瞳をした少女が、そのくりくりした瞳を見開いて僕に聞く。

『⋯頑張っても誰も褒めてくれないんだ。宰相の息子なんだから当たり前って言うんだよ』
『貴方は宰相になりたいの?』
『それは、まぁ⋯』
『なるほど、ではご褒美が足りないんですわね』
『そ⋯う、だけどそうじゃないっていうか⋯!えっとね、人には承認欲求ってものがあってね⋯』
『えぇえぇ!わかっておりますとも!』

明らかにわかってないその少女だったが、何故か彼女は謎の自信に満ち溢れていて。

『私がご褒美になってあげますわ!』
『え、えぇえ⋯?そんな無茶苦茶な⋯』
『ふふっ、いつか貴方が夢を叶えた時、私がいっぱい褒めて認めて差し上げますわ!私が貴方のご褒美です!』

そしてその姿が堪らなく眩しく見えたから。





「――ご褒美、確かに貰ったからね」

穏やかに眠る彼女の首筋に、俺はそっと痕を刻む。
いつか彼女が俺との過去を思い出してくれることを祈って――
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