王家の影はポンコツ令嬢!はじめての任務で×××

春瀬湖子

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王家の影はポンコツ令嬢!はじめての任務で×××

4.それは待ち望んだご褒美だから

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「これくらいで魔道具の実践確認と俺の素行調査はいいんじゃないかな?」
「っ!」

言われてやっとハッとする。

“そ、そうだったわ!私、ディーデリック様の女癖を調べに来たんでしたわ⋯!”

部屋に薔薇が飾られ女性が喜ぶようなインテリア⋯だったのは、怪しいので△。
女性向けの魔道具があったのは×。
けれどその魔道具で散々イかされたけれど、確かに彼は鉄壁の理性で私には指一本触れていなくてー⋯


「で、どうだろう?」
「ま、まる、素行良し、ですわ⋯!その理性があるなら現を抜かして国を傾けることなどないと思いますわ⋯!」

“私の影としての初任務も、これで終わりですの⋯!”


無事に彼の素行調査が終わった事に安堵する。
しかし何故か動きを止めた魔道具を彼はナカから抜こうとしなくて。

「⋯?あの、私そろそろ⋯」
「クリスティナ嬢、最後中途半端だったよね?」
「ッ!」

囁くように告げられたその言葉にドキリとする。
確かにイく直前で止められたせいで、私の下腹部は未だに熱を孕んだままになっていて。


「それに、こんなに耐えた俺にご褒美⋯いや、責任を取るべきではないだろうか?」
「せ、責任⋯ですか?」
「君が散々煽ったせいで、ほら、俺のここはずっとこんなに張り詰めているんだ」
「!!!」

そっと服の上から触れさせられた彼の下半身は、確かにギンギンに張り詰めていて。

「男がこの状態になるととても苦しいんだ。だけどずっと耐えていたんだよ?」
「そ、れは⋯!」
「それにクリスティナ嬢も寸止めになってしまっているよね?」
「う、うぅ⋯っ」
「⋯こうなった責任、取ってくれるよね?」

どう返事をすればいいかわからない。
けれど、彼の濃灰色の瞳が私を切実に求めていて――

“私の、責任⋯だから”

意を決した私がそっと彼の首に腕を回すと、少しだけ安堵の表情を浮かべた彼がそのまま覆い被さり、今度は『教えるため』じゃない口付けを落とす。


「ん、んっ」

最初は重ねるように、次は唇を優しく食むように。
舌で唇をなぞられた私が思わず薄く口を開けると、そのまま彼の舌が口内に入れられて。

「そのまま舌出して?ほら」
「ん、んん⋯っ!」

言われるがまま舌を伸ばすと、すぐに彼の舌が私の舌を絡めとるように扱いてきた。
そのまま舌を吸われると気持ちよく、彼の動きに身を委ねー⋯


「やぁっ!?」


油断していたところに突然また胸に付けられたままの魔道具が吸引を開始する。
さっきと違うのは、きゅぽんと片方だけ外された事だった。

“なんで片方だけ⋯?”

魔道具が外され露になった乳首は、ずっと魔道具に弄られていたためか赤くふるふると震えていて。


「この魔道具はね、パートナーからの愛撫を擬似体験するための物なんだよ」
「愛撫を⋯擬似、体験⋯?」
「ほら、本物の指や舌と比べてみてね」

言いながら彼の指が魔道具を外された方の乳首をきゅっと摘まむ。
そのまま指先でくりくりと刺激されると、魔道具とは全然違った快感を私に与えた。


「どうかな?」
「や、ちが⋯っ、全然、ちが⋯!」
「うーん、なら次は舌と比べてね」
「待⋯っ!」

舌、と言われただけでゾクリと甘い痺れが腰を襲う。
つまり散々魔道具に弄られた敏感なそこを、彼が直接口にすると言うことでー⋯


「ひ、やぁんっ!」

あっと思った時にはもう遅く、彼の唇が私の乳首に吸い付いていた。
軽くちゅ、と吸われた乳首は、舌で先端を潰すように押し込まれる。
しかし押し込んだのはディーデリック様のくせに、間髪入れずに強く吸い付き今度は舌で何度も弾いた。


「今度はどうかな?」

私の乳首を、まるで私に見せつけるように舐めながらそう聞く彼の瞳にはどこか劣情を孕んでいて。

「ぜ、全然、違いますわ⋯!魔道具は舌と違って熱くないですし、そんな、不規則な動きで翻弄したりしないですもの⋯っ」
「クリスティナ嬢はどっちが気持ちいい?」

舌先でチロチロと舐めながらそう聞かれた私は、顔から湯気が出そうなほどの羞恥に悶える。

“そんなこと言えるはずないわ⋯!”
「おっぱいを直接吸われる方が背徳的で気持ちいいなんて言えませんわぁぁ!!」
「そっかそっか、嬉しいから両方吸ってあげるね」
「きゃあ!な、なんでお気づきになってしまわれたの!?」
「なるほど、口に出したつもりはなかった⋯と。そうだねぇ、次期宰相になるならこれくらいは出来なきゃってことかな」
「納得しましたわ!」
「納得しちゃったかぁ」

どこか少し困ったように笑った彼が、もう1つの魔道具もきゅぽんと外しすぐに直接吸い付いた。

「ぁんっ!」

指先でかりかりと引っ掻きながら、反対の乳首はちゅうちゅうと吸われる。
魔道具にはない“熱”と、彼の唾液でしっとりとした乳首は彼の舌で捏ねられる度にぞくぞくと私の背筋に快感が走るようだった。


「とろんとしちゃったね、こっちもぐしょぐしょだ」

くすりと笑った彼が起き上がり私の下腹部の方へ移動した。
未だに挿入されたままだった魔道具を蜜壺から引き抜くとトロリと愛液が溢れ出る。
その愛液を舌で掬うように舐められたと思ったら、そのまま舌が蜜壺にぐちゅりと挿入されてー⋯


「や!だめですっ!きたな、汚いからぁ⋯!!」
「汚くないよ?それにいくら魔道具で慣らしたとは言っても、俺のはソレより太くて長いから」
「あんっ!そこで、喋ら⋯っひん!あっあっあぁんっ!」
「ふふ、可愛いなぁ、君からのご褒美楽しみにしてたんだよね」
「あっ、んんんっ!」

ちゅぷちゅぷと何度も出し入れされたと思ったら、そのまま彼の指が舌と一緒に挿入された。
指の腹で内壁を強く擦られると同時に彼がぷっくりと勃ってしまっていた愛芽に強く吸い付く。

“だめ、さっき寸止めだったから⋯!”

「――ッッ!!」

快感の波が一気に押し寄せ、私は彼の舌と指で簡単にイかされてしまったのだった。

くてりと力が抜けた私の腰をディーデリック様が優しく掴む。
そのまま彼の方に引き寄せられたと思ったら、私のソコに彼の熱い肉棒がくちゅりとあてがわれていて。


「⋯確かに魔道具より太くて長そうですわね⋯?」
「んんっ、そ、うだね⋯?ふふ、玩具では届かなかったクリスティナ嬢の奥までコレでいっぱい突いてあげるね」
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