上 下
4 / 11
王家の影はポンコツ令嬢!はじめての任務で×××

4.それは待ち望んだご褒美だから

しおりを挟む
「これくらいで魔道具の実践確認と俺の素行調査はいいんじゃないかな?」
「っ!」

言われてやっとハッとする。

“そ、そうだったわ!私、ディーデリック様の女癖を調べに来たんでしたわ⋯!”

部屋に薔薇が飾られ女性が喜ぶようなインテリア⋯だったのは、怪しいので△。
女性向けの魔道具があったのは×。
けれどその魔道具で散々イかされたけれど、確かに彼は鉄壁の理性で私には指一本触れていなくてー⋯


「で、どうだろう?」
「ま、まる、素行良し、ですわ⋯!その理性があるなら現を抜かして国を傾けることなどないと思いますわ⋯!」

“私の影としての初任務も、これで終わりですの⋯!”


無事に彼の素行調査が終わった事に安堵する。
しかし何故か動きを止めた魔道具を彼はナカから抜こうとしなくて。

「⋯?あの、私そろそろ⋯」
「クリスティナ嬢、最後中途半端だったよね?」
「ッ!」

囁くように告げられたその言葉にドキリとする。
確かにイく直前で止められたせいで、私の下腹部は未だに熱を孕んだままになっていて。


「それに、こんなに耐えた俺にご褒美⋯いや、責任を取るべきではないだろうか?」
「せ、責任⋯ですか?」
「君が散々煽ったせいで、ほら、俺のここはずっとこんなに張り詰めているんだ」
「!!!」

そっと服の上から触れさせられた彼の下半身は、確かにギンギンに張り詰めていて。

「男がこの状態になるととても苦しいんだ。だけどずっと耐えていたんだよ?」
「そ、れは⋯!」
「それにクリスティナ嬢も寸止めになってしまっているよね?」
「う、うぅ⋯っ」
「⋯こうなった責任、取ってくれるよね?」

どう返事をすればいいかわからない。
けれど、彼の濃灰色の瞳が私を切実に求めていて――

“私の、責任⋯だから”

意を決した私がそっと彼の首に腕を回すと、少しだけ安堵の表情を浮かべた彼がそのまま覆い被さり、今度は『教えるため』じゃない口付けを落とす。


「ん、んっ」

最初は重ねるように、次は唇を優しく食むように。
舌で唇をなぞられた私が思わず薄く口を開けると、そのまま彼の舌が口内に入れられて。

「そのまま舌出して?ほら」
「ん、んん⋯っ!」

言われるがまま舌を伸ばすと、すぐに彼の舌が私の舌を絡めとるように扱いてきた。
そのまま舌を吸われると気持ちよく、彼の動きに身を委ねー⋯


「やぁっ!?」


油断していたところに突然また胸に付けられたままの魔道具が吸引を開始する。
さっきと違うのは、きゅぽんと片方だけ外された事だった。

“なんで片方だけ⋯?”

魔道具が外され露になった乳首は、ずっと魔道具に弄られていたためか赤くふるふると震えていて。


「この魔道具はね、パートナーからの愛撫を擬似体験するための物なんだよ」
「愛撫を⋯擬似、体験⋯?」
「ほら、本物の指や舌と比べてみてね」

言いながら彼の指が魔道具を外された方の乳首をきゅっと摘まむ。
そのまま指先でくりくりと刺激されると、魔道具とは全然違った快感を私に与えた。


「どうかな?」
「や、ちが⋯っ、全然、ちが⋯!」
「うーん、なら次は舌と比べてね」
「待⋯っ!」

舌、と言われただけでゾクリと甘い痺れが腰を襲う。
つまり散々魔道具に弄られた敏感なそこを、彼が直接口にすると言うことでー⋯


「ひ、やぁんっ!」

あっと思った時にはもう遅く、彼の唇が私の乳首に吸い付いていた。
軽くちゅ、と吸われた乳首は、舌で先端を潰すように押し込まれる。
しかし押し込んだのはディーデリック様のくせに、間髪入れずに強く吸い付き今度は舌で何度も弾いた。


「今度はどうかな?」

私の乳首を、まるで私に見せつけるように舐めながらそう聞く彼の瞳にはどこか劣情を孕んでいて。

「ぜ、全然、違いますわ⋯!魔道具は舌と違って熱くないですし、そんな、不規則な動きで翻弄したりしないですもの⋯っ」
「クリスティナ嬢はどっちが気持ちいい?」

舌先でチロチロと舐めながらそう聞かれた私は、顔から湯気が出そうなほどの羞恥に悶える。

“そんなこと言えるはずないわ⋯!”
「おっぱいを直接吸われる方が背徳的で気持ちいいなんて言えませんわぁぁ!!」
「そっかそっか、嬉しいから両方吸ってあげるね」
「きゃあ!な、なんでお気づきになってしまわれたの!?」
「なるほど、口に出したつもりはなかった⋯と。そうだねぇ、次期宰相になるならこれくらいは出来なきゃってことかな」
「納得しましたわ!」
「納得しちゃったかぁ」

どこか少し困ったように笑った彼が、もう1つの魔道具もきゅぽんと外しすぐに直接吸い付いた。

「ぁんっ!」

指先でかりかりと引っ掻きながら、反対の乳首はちゅうちゅうと吸われる。
魔道具にはない“熱”と、彼の唾液でしっとりとした乳首は彼の舌で捏ねられる度にぞくぞくと私の背筋に快感が走るようだった。


「とろんとしちゃったね、こっちもぐしょぐしょだ」

くすりと笑った彼が起き上がり私の下腹部の方へ移動した。
未だに挿入されたままだった魔道具を蜜壺から引き抜くとトロリと愛液が溢れ出る。
その愛液を舌で掬うように舐められたと思ったら、そのまま舌が蜜壺にぐちゅりと挿入されてー⋯


「や!だめですっ!きたな、汚いからぁ⋯!!」
「汚くないよ?それにいくら魔道具で慣らしたとは言っても、俺のはソレより太くて長いから」
「あんっ!そこで、喋ら⋯っひん!あっあっあぁんっ!」
「ふふ、可愛いなぁ、君からのご褒美楽しみにしてたんだよね」
「あっ、んんんっ!」

ちゅぷちゅぷと何度も出し入れされたと思ったら、そのまま彼の指が舌と一緒に挿入された。
指の腹で内壁を強く擦られると同時に彼がぷっくりと勃ってしまっていた愛芽に強く吸い付く。

“だめ、さっき寸止めだったから⋯!”

「――ッッ!!」

快感の波が一気に押し寄せ、私は彼の舌と指で簡単にイかされてしまったのだった。

くてりと力が抜けた私の腰をディーデリック様が優しく掴む。
そのまま彼の方に引き寄せられたと思ったら、私のソコに彼の熱い肉棒がくちゅりとあてがわれていて。


「⋯確かに魔道具より太くて長そうですわね⋯?」
「んんっ、そ、うだね⋯?ふふ、玩具では届かなかったクリスティナ嬢の奥までコレでいっぱい突いてあげるね」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【R18】助けてもらった虎獣人にマーキングされちゃう話

象の居る
恋愛
異世界転移したとたん、魔獣に狙われたユキを助けてくれたムキムキ虎獣人のアラン。襲われた恐怖でアランに縋り、家においてもらったあともズルズル関係している。このまま一緒にいたいけどアランはどう思ってる? セフレなのか悩みつつも関係が壊れるのが怖くて聞けない。飽きられたときのために一人暮らしの住宅事情を調べてたらアランの様子がおかしくなって……。 ベッドの上ではちょっと意地悪なのに肝心なとこはヘタレな虎獣人と、普段はハッキリ言うのに怖がりな人間がお互いの気持ちを確かめ合って結ばれる話です。 ムーンライトノベルズさんにも掲載しています。

慰み者の姫は新皇帝に溺愛される

苺野 あん
恋愛
小国の王女フォセットは、貢物として帝国の皇帝に差し出された。 皇帝は齢六十の老人で、十八歳になったばかりのフォセットは慰み者として弄ばれるはずだった。 ところが呼ばれた寝室にいたのは若き新皇帝で、フォセットは花嫁として迎えられることになる。 早速、二人の初夜が始まった。

大事な姫様の性教育のために、姫様の御前で殿方と実演することになってしまいました。

水鏡あかり
恋愛
 姫様に「あの人との初夜で粗相をしてしまうのが不安だから、貴女のを見せて」とお願いされた、姫様至上主義の侍女・真砂《まさご》。自分の拙い閨の経験では参考にならないと思いつつ、大事な姫様に懇願されて、引き受けることに。  真砂には気になる相手・檜佐木《ひさぎ》がいたものの、過去に一度、檜佐木の誘いを断ってしまっていたため、いまさら言えず、姫様の提案で、相手役は姫の夫である若様に選んでいただくことになる。  しかし、実演の当夜に閨に現れたのは、檜佐木で。どうも怒っているようなのだがーー。 主君至上主義な従者同士の恋愛が大好きなので書いてみました! ちょっと言葉責めもあるかも。

[R18] 18禁ゲームの世界に御招待! 王子とヤらなきゃゲームが進まない。そんなのお断りします。

ピエール
恋愛
R18 がっつりエロです。ご注意下さい えーー!! 転生したら、いきなり推しと リアルセッ○スの真っ最中!!! ここって、もしかしたら??? 18禁PCゲーム ラブキャッスル[愛と欲望の宮廷]の世界 私って悪役令嬢のカトリーヌに転生しちゃってるの??? カトリーヌって•••、あの、淫乱の••• マズイ、非常にマズイ、貞操の危機だ!!! 私、確か、彼氏とドライブ中に事故に遭い•••• 異世界転生って事は、絶対彼氏も転生しているはず! だって[ラノベ]ではそれがお約束! 彼を探して、一緒に こんな世界から逃げ出してやる! カトリーヌの身体に、男達のイヤラシイ魔の手が伸びる。 果たして、主人公は、数々のエロイベントを乗り切る事が出来るのか? ゲームはエンディングを迎える事が出来るのか? そして、彼氏の行方は••• 攻略対象別 オムニバスエロです。 完結しておりますので最後までお楽しみいただけます。 (攻略対象に変態もいます。ご注意下さい)   

大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました

扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!? *こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。 ―― ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。 そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。 その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。 結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。 が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。 彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。 しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。 どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。 そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。 ――もしかして、これは嫌がらせ? メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。 「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」 どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……? *WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。

ターゲットを殺しに行ったら付き合うことになった話

暗黒神ゼブラ
恋愛
主人公の不死原幻斗(ふじわらげんと)は、ある殺しの依頼を受けターゲットである月守凛(つきもりりん)がいる学校に潜入し接触するのだが月守凛が幻斗に同業であることを教える。 表紙や挿絵にAIイラストを使っています。なので、同じキャラクターでも絵柄や衣装などが違ったりしますが、想像で補っていただけると幸いです

極上の一夜で懐妊したらエリートパイロットの溺愛新婚生活がはじまりました

白妙スイ@書籍&電子書籍発刊!
恋愛
早瀬 果歩はごく普通のOL。 あるとき、元カレに酷く振られて、1人でハワイへ傷心旅行をすることに。 そこで逢見 翔というパイロットと知り合った。 翔は果歩に素敵な時間をくれて、やがて2人は一夜を過ごす。 しかし翌朝、翔は果歩の前から消えてしまって……。 ********** ●早瀬 果歩(はやせ かほ) 25歳、OL 元カレに酷く振られた傷心旅行先のハワイで、翔と運命的に出会う。 ●逢見 翔(おうみ しょう) 28歳、パイロット 世界を飛び回るエリートパイロット。 ハワイへのフライト後、果歩と出会い、一夜を過ごすがその後、消えてしまう。 翌朝いなくなってしまったことには、なにか理由があるようで……? ●航(わたる) 1歳半 果歩と翔の息子。飛行機が好き。 ※表記年齢は初登場です ********** webコンテンツ大賞【恋愛小説大賞】にエントリー中です! 完結しました!

大嫌いなアイツが媚薬を盛られたらしいので、不本意ながらカラダを張って救けてあげます

スケキヨ
恋愛
媚薬を盛られたミアを救けてくれたのは学生時代からのライバルで公爵家の次男坊・リアムだった。ほっとしたのも束の間、なんと今度はリアムのほうが異国の王女に媚薬を盛られて絶体絶命!? 「弟を救けてやってくれないか?」――リアムの兄の策略で、発情したリアムと同じ部屋に閉じ込められてしまったミア。気が付くと、頬を上気させ目元を潤ませたリアムの顔がすぐそばにあって……!! 『媚薬を盛られた私をいろんな意味で救けてくれたのは、大嫌いなアイツでした』という作品の続編になります。前作は読んでいなくてもそんなに支障ありませんので、気楽にご覧ください。 ・R18描写のある話には※を付けています。 ・別サイトにも掲載しています。

処理中です...