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二章
ぐちゅ
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油を入れた方向にディルドを動かせば、グチュンという音を立てて動いた。このまま行けば、取り出すことが出来るだろう。私は潤滑油のボトルごとそこに持っていき、ボトルを押して隙間から思い切り中身を入れた。
「うあ!!」
彼は大きな声を上げた。
私は彼の背中をそっとさする。彼の背中は震えていて、私の手が触れるたびに小さな振動が伝わってきた。彼はまだ目を固くつぶっていて、過呼吸気味の浅い呼吸を続けているようだった。
「……出され…精液…?いや、いやだ、」
彼は掠れた声で小さく小さくそう呟いている。言葉は空気中にささやかれるように漏れていった。その言葉は途切れ途切れで、苦痛と絶望が入り混じった呟きだった。
「ギル…ギルバート……?こわい、こわい」
そして出てくるギルバート殿下の名前。彼が前に激怒した時「王族の汚さを思い知らせてやる」と言っていたが。この状況でからの名前が出てくるということは、彼はギルバート殿下に犯されたことがあるのだろうか。それとももっと酷い、トラウマになるような事をされたのか。
「目を開けて」
レイの前髪を指でなぞった。そして、彼の頬に手を添えた。彼は固く閉じていたその目を、ゆっくりと開いた。
その瞳は、私と同じ色をしていた。
「大丈夫、怖くないよ。これ体から出すだけ。それ以外何もしない」
「…………」
「私の目を見て。あなたと同じ色。この目だけを見てて」
レイは涙を流しながらも、私の目をじっと見た。私はまた、ディルドをグッと動かす。さきほど潤滑油を入れたことで随分と動かしやすくなっていた。
「う……」
彼は苦痛からか吐息を漏らしながらも私の目を見ていた。私はディルドをぐっと引き下ろす。先程と違って確実に動いた。
「あ…まってまってまって、まって……」
彼はやはり怖いようだ。私は彼の耳に、髪をかけて、先程と同様耳をコソコソと触る。またもや目を閉じようとしていたので、私はじっと彼の顔を見た。
「……あ…うご、うごいてる、こわい」
「怖くないよ、大丈夫」
恐らくもう全て出るくらいに潤いは足りている。私は長引かせるよりも一気に行った方が良いと判断した。無駄に長引かせて彼を怯えさせるよりは。
「全部取るよ」
「あ、まって……ま、まって」
彼はやはり怖いようだ。
私はずりずりとディルドを左右に揺らしながらもゆっくり確実にずらしていった。そして、ブリュンっと言う音を立ててボコボコと凶悪な形をしたディルドが全部出た。彼は少し震えながら黙ってこちらを見ていた。
「全部出ましたよ」
「………ほんと………」
彼はこちらになだれ込んだ。私は彼を受け止めてよしよしと背中を撫でた。無事に彼の体内から異物が除去できたようで本当に良かった。
「痛みは?」
「ない……」
彼はしばらく肩で息をしていた。そしてそのまま、私の服をぎゅっと掴んでいる。
「…………助かった」
「どう致しまして」
本当に色々大変だった。
「うあ!!」
彼は大きな声を上げた。
私は彼の背中をそっとさする。彼の背中は震えていて、私の手が触れるたびに小さな振動が伝わってきた。彼はまだ目を固くつぶっていて、過呼吸気味の浅い呼吸を続けているようだった。
「……出され…精液…?いや、いやだ、」
彼は掠れた声で小さく小さくそう呟いている。言葉は空気中にささやかれるように漏れていった。その言葉は途切れ途切れで、苦痛と絶望が入り混じった呟きだった。
「ギル…ギルバート……?こわい、こわい」
そして出てくるギルバート殿下の名前。彼が前に激怒した時「王族の汚さを思い知らせてやる」と言っていたが。この状況でからの名前が出てくるということは、彼はギルバート殿下に犯されたことがあるのだろうか。それとももっと酷い、トラウマになるような事をされたのか。
「目を開けて」
レイの前髪を指でなぞった。そして、彼の頬に手を添えた。彼は固く閉じていたその目を、ゆっくりと開いた。
その瞳は、私と同じ色をしていた。
「大丈夫、怖くないよ。これ体から出すだけ。それ以外何もしない」
「…………」
「私の目を見て。あなたと同じ色。この目だけを見てて」
レイは涙を流しながらも、私の目をじっと見た。私はまた、ディルドをグッと動かす。さきほど潤滑油を入れたことで随分と動かしやすくなっていた。
「う……」
彼は苦痛からか吐息を漏らしながらも私の目を見ていた。私はディルドをぐっと引き下ろす。先程と違って確実に動いた。
「あ…まってまってまって、まって……」
彼はやはり怖いようだ。私は彼の耳に、髪をかけて、先程と同様耳をコソコソと触る。またもや目を閉じようとしていたので、私はじっと彼の顔を見た。
「……あ…うご、うごいてる、こわい」
「怖くないよ、大丈夫」
恐らくもう全て出るくらいに潤いは足りている。私は長引かせるよりも一気に行った方が良いと判断した。無駄に長引かせて彼を怯えさせるよりは。
「全部取るよ」
「あ、まって……ま、まって」
彼はやはり怖いようだ。
私はずりずりとディルドを左右に揺らしながらもゆっくり確実にずらしていった。そして、ブリュンっと言う音を立ててボコボコと凶悪な形をしたディルドが全部出た。彼は少し震えながら黙ってこちらを見ていた。
「全部出ましたよ」
「………ほんと………」
彼はこちらになだれ込んだ。私は彼を受け止めてよしよしと背中を撫でた。無事に彼の体内から異物が除去できたようで本当に良かった。
「痛みは?」
「ない……」
彼はしばらく肩で息をしていた。そしてそのまま、私の服をぎゅっと掴んでいる。
「…………助かった」
「どう致しまして」
本当に色々大変だった。
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