恋人契約

詩織

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恋人契約

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「付き合ってください」

「え?俺と?」

「はい。」

「うーん」

と、考えてるように見える


私、吉野美鈴よしのみすず。20歳。大学生で文学部2年生。

今、生まれて初めて告白してます。

相手は加賀美修かがみしゅう。法学部2年生。一浪らしく一つ年上の21歳。

うーんと考えて私をみた。

加賀美さんは、構内1の遊び人として名が知られてる。

「2ヶ月恋人になっください。」

「え?限定なの?」

「はい。ご迷惑お掛けしませんから」

「よくわからないけど2ヶ月限定ってことならいっか!」

やったぁー!!初彼氏ゲットだ!と言っても限定だけど。


加賀美さんを好きになった理由は遊び人とかという理由ではない。

気配りがきいて、心の優しい人だと知ってるから。

昔最愛の人に振られて、そっから変わってしまった。

そのとき私は偶然にも加賀美さんと同じところでバイトをしてた。

彼女もそのバイト先にいた。

印象薄い私は多分そこにバイトでいたの覚えてないだろうなー


「じゃ、早速デートしてもらっていいですか?」

「まぁ、いいけど」

「有難うござきます。」

「で、君名前は?」

「吉野美鈴っていいます。文学部の2年生です」

私が行きたいところは、ベターだが彼氏と映画に行きたかった。

今まで居なかった私からだと憧れなんですわ!

「こんなんでいいの?」

加賀美さんは言う

「十分です!」

もう、嬉しくってニコニコしてしまった。


「ご飯食べたいです」

「まぁ俺も減ってるから」

2人で居酒屋に入った。

「私烏龍茶で」

本当は飲んでみたいけど、ここは我慢で

「俺はビール」

5~6品頼んだのが出てきて、食べながら話した。と言っても話すのは私ばかりだけど

「あ、そだ!連絡先聞きたいです」

「あー」

そう言ってスマホをお互い出し、連絡先を交換した。

私は多分嬉しそうな顔してるだろうな

加賀美さんは、うーん、嫌ではないが、とりあえず相手してますって顔に書いてある。

それでも付き合ってくれてるんだから、優しいと思う。



「また明日もし授業終わった後空いてたら、またデートしてください」

「あ、明日は…」

あ、そか。別の人がいる?かもしれないか

「わかりました。じゃ明後日とかでもいいです。空いてるときお願いします」

そう言って別れた。

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