逢いたくて逢えない先に...

詩織

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結婚式

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入籍は結婚式前日に済ませ、祝日を使った連休を使い結婚式を挙げた。

そこに、省吾の家族と私の家族だけを招待した。

父と腕を組み、ヴァージンロードを歩こうとすると

「省吾さん、いい人だな。遥のことほんと愛してるんだな。父さんも母さんも安心したよ」

と言われた。

もう30にもなってるので、かわいい系のフワフワドレスもなっと思い、シンプルなAライン調のそれでも気品のあるドレスにした。模様とかはあまりないけど、それが私には合うきがした。

「遥、綺麗だね」

省吾のが素敵なんだけど。

私が家族結婚式を挙げたいと言ったら、本当に実行してくれて少し都心から離れた緑の多い教会を探してくれた。

ヴァージョンロードを歩いた先には省吾がうれしそうにこっちを見て待っててくれて

誓いを交わし、指輪の交換、誓いのキスをして式は終わった。

式なんか本当に短時間だ。でもこの短時間の出来事が一生忘れられない思い出になる。

省吾のタキシード姿で幸せに笑ってる顔を一生忘れられない。


その後、近くのレストランで皆でお食事会をした。

うちの父と母は省吾のお義父さんが凄い人なだけに、はじめはガチガチだったが人当たりのいい方で

「これから親戚同士、よろしくおねがいします」

とお義父さんが1言いって頭を下げ、そこからは少しずつ緊張もほぐれ、楽しい会話でもできるようになっていた。


会食も終わり、父同士で別で一杯やるようだ。

母達は笑って呆れながらみて、私達と一緒にホテルに戻った。



部屋に戻り

「式の準備はあんなに時間かかるのに、式はあっという間だね」

「そうだね。でも準備から結婚式は始まってるから、やりたい式をお互い話し合って進めて楽しかったよ」

「うん」

「もう、全部俺のものなんだね。遥は」

そう言って、手を私の頬に触れる。

「省吾も私のものだね」

「そうだね」

そう言ってキスをして、その日は部屋のシャワーを浴びて2人で抱き合って休んだ。



翌日、私の両親は近くを観光したいらしい、省吾の両親は他でもう一泊することになっていて、ホテルをチェックアウトしたあと解散となった。

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