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新しい環境で
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新しい仕事が始まるまでの間、色々忙しかった。
まずは引っ越し。半分以上は省吾の家住んでたので、マンションは解約して正式に省吾の家にお世話になることに。
次にご挨拶。
省吾のご両親にご挨拶に行った。
「俺の奥さんになる柴崎遥さん」
「はじめまして」
高級住宅街の中でも目立つ大きな一軒家。
門から玄関まで距離ありまくりなんですけど。
入ると奥に案内され、ご両親が既に待っていた。
とりあえず、挨拶して一礼する。
どうしよ。やっぱり私みたいなのが奥さんやっぱり…
「うちの我儘息子のお嫁さんとだから大変だと思うけど、よろしくお願いしますね」
とか、お義母さんが言うもんだからビビっちゃって
「私のような、平凡なのとすいません」
というと
「何言ってるんですか。そんなもの関係ないですよ。息子が1番好きな人と結婚できる。それが親としては幸せです。」
と言われて、ドキッとした。
そして翌週
「!?」
「あの...あのIY商事の社長さんなんですか?お父さんは」
「はい」
我が家の両親は、それを確認したあと言葉を失ってる。
「あの...、うちの娘でいいんでしょうか?」
そうなるわな。
「遥さんでないと困るんです。」
「いや、でも」
母が心配そうに私を見てる。
「私が全力で遥さんを守ります。」
両親の顔をじっとみる省吾。
「うちは普通の家庭なので、多分結婚したら知らないこともいっぱいあるかと思います。その時に娘を助けてやってください」
そう言って、両親は頭を下げた。
「はい。必ず守ります」
省吾の真剣な目、そしてまっすぐな姿勢が素敵すぎて、感動してしまった。
「仕事も始まるし、俺もまだまだ平社員だから暫くは二人でまったりの夫婦生活して、そのうち子供作ろう。」
と、家で抱きしめながら言う。
「だって遥が子供のことばかり見てたら俺、ヤキモチしそう」
「私も暫くは省吾と二人の時間が欲しい」
「結婚式どうする?」
結婚式かぁー、やっぱり大きい会社だからなー
「どんな式にしたい?」
「え?」
「だから、結婚式」
「どんなって、私が考えていいの?」
「当たり前でしょ」
「だって、会社の色々な人とか」
「そんなのなし!俺たちだけの式にしよう」
少し考えて
「私は、家族だけでやる小さい結婚式でいい。」
「わかった。そうしよう」
省吾は笑顔で答えてくれたが、それで通用するのかな。
「柴崎です。よろしくお願いします」
新しい職場で皆さんの前で挨拶をする。
20人くらいの会社だが、70歳くらいの人もいれば大学生のアルバイトの人もいて年齢層の幅が凄い。
「柴崎さん、よろしくね。早速歓迎会したいよね」
「おう!しよう。」
「町田さん、高血圧でしょ?お酒とか飲んだらまた奥さんに怒られるわよ」
「歓迎なんだから、そんなこと関係ない」
70歳くらいの方が町田さんと言うらしい。どうもこの方が盛り上げ役っぽい。
話はずっと歓迎会の話で盛り上がり
「そろそろ、仕事始めよう」
と社長の1言で仕事が始まった。
初日は環境を覚えることで終わったが、翌日からは少しずつ仕事を始め今までやってた仕事を生かせるることが出来るようで安心した。
週末に歓迎会をしてくれた。
アットホームで、家族みたいで楽しい人ばかりだな。
「町田さんは昔、大臣の側近をしてたことがあってね。みんなそれを知っててもこんな感じなんだよ。町田さん自身もそのキャリアを自慢することもない。だから柴崎さんが誰と結婚しようが皆このままだと思うからそこは気にしないでもいいよ」
と社長がいった。
今まで自分の勤めてた会社にないものがここにある気がした。
まずは引っ越し。半分以上は省吾の家住んでたので、マンションは解約して正式に省吾の家にお世話になることに。
次にご挨拶。
省吾のご両親にご挨拶に行った。
「俺の奥さんになる柴崎遥さん」
「はじめまして」
高級住宅街の中でも目立つ大きな一軒家。
門から玄関まで距離ありまくりなんですけど。
入ると奥に案内され、ご両親が既に待っていた。
とりあえず、挨拶して一礼する。
どうしよ。やっぱり私みたいなのが奥さんやっぱり…
「うちの我儘息子のお嫁さんとだから大変だと思うけど、よろしくお願いしますね」
とか、お義母さんが言うもんだからビビっちゃって
「私のような、平凡なのとすいません」
というと
「何言ってるんですか。そんなもの関係ないですよ。息子が1番好きな人と結婚できる。それが親としては幸せです。」
と言われて、ドキッとした。
そして翌週
「!?」
「あの...あのIY商事の社長さんなんですか?お父さんは」
「はい」
我が家の両親は、それを確認したあと言葉を失ってる。
「あの...、うちの娘でいいんでしょうか?」
そうなるわな。
「遥さんでないと困るんです。」
「いや、でも」
母が心配そうに私を見てる。
「私が全力で遥さんを守ります。」
両親の顔をじっとみる省吾。
「うちは普通の家庭なので、多分結婚したら知らないこともいっぱいあるかと思います。その時に娘を助けてやってください」
そう言って、両親は頭を下げた。
「はい。必ず守ります」
省吾の真剣な目、そしてまっすぐな姿勢が素敵すぎて、感動してしまった。
「仕事も始まるし、俺もまだまだ平社員だから暫くは二人でまったりの夫婦生活して、そのうち子供作ろう。」
と、家で抱きしめながら言う。
「だって遥が子供のことばかり見てたら俺、ヤキモチしそう」
「私も暫くは省吾と二人の時間が欲しい」
「結婚式どうする?」
結婚式かぁー、やっぱり大きい会社だからなー
「どんな式にしたい?」
「え?」
「だから、結婚式」
「どんなって、私が考えていいの?」
「当たり前でしょ」
「だって、会社の色々な人とか」
「そんなのなし!俺たちだけの式にしよう」
少し考えて
「私は、家族だけでやる小さい結婚式でいい。」
「わかった。そうしよう」
省吾は笑顔で答えてくれたが、それで通用するのかな。
「柴崎です。よろしくお願いします」
新しい職場で皆さんの前で挨拶をする。
20人くらいの会社だが、70歳くらいの人もいれば大学生のアルバイトの人もいて年齢層の幅が凄い。
「柴崎さん、よろしくね。早速歓迎会したいよね」
「おう!しよう。」
「町田さん、高血圧でしょ?お酒とか飲んだらまた奥さんに怒られるわよ」
「歓迎なんだから、そんなこと関係ない」
70歳くらいの方が町田さんと言うらしい。どうもこの方が盛り上げ役っぽい。
話はずっと歓迎会の話で盛り上がり
「そろそろ、仕事始めよう」
と社長の1言で仕事が始まった。
初日は環境を覚えることで終わったが、翌日からは少しずつ仕事を始め今までやってた仕事を生かせるることが出来るようで安心した。
週末に歓迎会をしてくれた。
アットホームで、家族みたいで楽しい人ばかりだな。
「町田さんは昔、大臣の側近をしてたことがあってね。みんなそれを知っててもこんな感じなんだよ。町田さん自身もそのキャリアを自慢することもない。だから柴崎さんが誰と結婚しようが皆このままだと思うからそこは気にしないでもいいよ」
と社長がいった。
今まで自分の勤めてた会社にないものがここにある気がした。
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