逢いたくて逢えない先に...

詩織

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新しい恋

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目が覚めて時計を見ると、夜中の3時すぎたところだった。

カーテンの隙間から、夜景が見える。

近くにタオルケットのようなものがあったので、それにくるまり、少しカーテンを開けて夜景をみた。

「うわぁ、凄い」

さすが高層ビルの最上階。

東京タワーもよく見える。

キラキラ光ってて今まで見たことない景色だった。

「気に入った?」

後ろから抱きしめながら省吾君が言う。

「あ、起こしちゃった?ごめん」

「いや、構わないよ。」

そう言ってコメカミにキスをしてくれた。

「省吾君、私、年上だけど甘えん坊で我儘で、がさつで、しかも嫉妬深いの」

「遥に甘えられて、我儘言ってくれて、嫉妬深いとか今すぐにでもしてって感じなんだけど」

「え?」

「最愛の人からされから嬉しいよ」

「省吾君、そんなに甘やかしたら大変なことになるよ」

「いいの。遥は俺のお姫様だもん」

「独占欲本当は強いかもしれないし、嫌な女だよきっと」

「俺も遥が他の男と話してたら、夜とか嫉妬に燃えていっぱい抱きそう」

省吾君にはほんと、かなわないなぁー

「寒いからベットに戻ろう」

そう言って2人でベットに戻って抱きしめ合った。

「幸せ」



翌日、2人で朝食を食べ、その後ショッピングに行った。

「もう少し、遥の使うもの揃えたいから」

「え?」

女性用のものがないで家にいて欲しいものある?っと聞かれ、買いそろえていった。

完全にもう省吾君のペースだ。

それでもそれが幸せだった。

その日も結局泊まり、翌日夕方に自宅に帰った。

夢のような週末だった。

いつでも来ていいと合鍵までもらった。




省吾君と付き合いだして3か月が過ぎた頃

相変わらず彼は優しくって、マメに連絡してくれる

「柴崎さんって変わりましたよね?」

「ああ、俺も思いました。かわいいイメージあったけど、綺麗にもなった感じします」

「私も思った。柴崎さん、いい恋でもしてるんですか?」

仕事で一息ついたとき、席の周りの人にそんなこと言われた。

「え?いや~特には」

あるけど、そこはないっと言った方が無難だ。

「すごい女性っぽくなった。絶対男いますね」

私そんなに変わったのかしら?自分ではわからないけど。



週末も省吾君の家に行くことになってる。

最近は省吾君の好きなものを作るのが楽しくって仕方ない。

自分のマンションに着こうと思った時

「遥」

え?何?

後ろから聞こえる。

振り向くと、誠也だった。


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