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私からプロポーズ
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私は今、腕時計を購入した。
男物の腕時計で、給料は2か月分(3か月は勇気なかった)の時計。
これから何をするかというと、7年付き合ってる恋人にプロポーズする。
宮城由起子、あと少しで30歳になる。
一世一代のイベントです!
大学時代では友達としての付き合いだったけど、ずっと想いをよせていて卒業するときに告白し、付き合うようになった。
彼は、志賀基弥、同じくもうすぐ30歳になる。
システム会社のシステム部に所属している。
私は、化粧品メーカーの企画をしている。
仕事内容からみても全く接点がないが、お互い知らないことをしてるのも興味があって、たまに仕事の話もする。
彼といるのは居心地がいいし、楽ではある。
けど、友達の延長戦みたいな感じになってる。
私は基弥とずっと居たいと思うけど、基弥はどうなんだろ?
週末の休み、最近はお部屋デートだったので今日は外に行こうっと私から言った。
場所は湘南の海。
以前基弥と来た時、
「じいさん、ばあさんになってもここにこれたらいいな」
ボソっと言った一言。
まさかプロポーズ?っと思ったが、そんなつもりは全くなかったようだ。
でも、私にとってはドキッとしたし、忘れられない。
そこで私はプロポーズしようと思う。
基弥の車に乗り、ソワソワしつつも普段通りに話そうと心がけてた。
湘南について、ランチをし、水族館にいって
「夕日綺麗だね、海の方に行っていい?」
何気なく言ったように見せかけて計画を実行する。
そういえば断られたとしたら、どうなるんだ?
OKのことばかり考えてたが、断られることもあるんだよな
断られた後って、私たちどうなるんだろ?
急に怖くなってしまった。
「なに?どうした?」
私が不安そうな顔してると心配そうに見てる。
基弥の顔をみて、不安になりまくった。
今の関係がなくなるかもしれない。
でも、いつかは言わないと
そう、いつかは言わないと進まないんだ。だから私は今言いたい。
「基弥、話があるの」
バックにしまってた腕時計が入った箱をだして基弥の近くまで差し出す。
「なに?」
「志賀基弥さん、私と結婚してください」
「!?」
顔を見たら驚いてる。口もあきっぱなしだ。
「お願いします」
そう言って頭を下げた。
1分、3分、そろそろ5分? 反応がない。
ちょっと返事いつまで待たせるのよ!
「あ、ごめんそれはちょっと」
え?まさか、断るつもり?
「ごめん」
返事は、ごめんってこと?
私が言葉を無くしてると
「いや、違うんだ。まさか由起子からプロポーズなんて。由起子にさせたことに謝ってる」
「え?」
そう言って、基弥はポケットから小箱を出した。
「宮城由起子さん、俺と結婚してください」
え?
「今日言いたくって用意してた。」
跪いて小箱を開け、ダイヤモンドの指輪があるのが目に見えた。
「先こされるって俺はやっぱりヘタレだな」
そう言って冷笑する。
「俺今度課長になるんだ、身勝手かもだけど昇級の試験受かったら言おうって決めてた。先こされたが俺のプロポーズも受け取ってくれないかな?」
お互い差し出す形になってる。
私は
「じゃあ、お互い答えて受け取ろう」
そう言って
「「よろしくおねがいします!」」
お互い渡したものを受け取った。
「以前ここで俺は、じいさん、ばあさんになってもまたこようって言ったんだ。それ実現しよう」
「覚えてたの?」
「ああ、あの時にこの人しかいないって思ったから」
夕日を見て、2人で寄り添った。
この夕日を忘れることは一生ないだろう
男物の腕時計で、給料は2か月分(3か月は勇気なかった)の時計。
これから何をするかというと、7年付き合ってる恋人にプロポーズする。
宮城由起子、あと少しで30歳になる。
一世一代のイベントです!
大学時代では友達としての付き合いだったけど、ずっと想いをよせていて卒業するときに告白し、付き合うようになった。
彼は、志賀基弥、同じくもうすぐ30歳になる。
システム会社のシステム部に所属している。
私は、化粧品メーカーの企画をしている。
仕事内容からみても全く接点がないが、お互い知らないことをしてるのも興味があって、たまに仕事の話もする。
彼といるのは居心地がいいし、楽ではある。
けど、友達の延長戦みたいな感じになってる。
私は基弥とずっと居たいと思うけど、基弥はどうなんだろ?
週末の休み、最近はお部屋デートだったので今日は外に行こうっと私から言った。
場所は湘南の海。
以前基弥と来た時、
「じいさん、ばあさんになってもここにこれたらいいな」
ボソっと言った一言。
まさかプロポーズ?っと思ったが、そんなつもりは全くなかったようだ。
でも、私にとってはドキッとしたし、忘れられない。
そこで私はプロポーズしようと思う。
基弥の車に乗り、ソワソワしつつも普段通りに話そうと心がけてた。
湘南について、ランチをし、水族館にいって
「夕日綺麗だね、海の方に行っていい?」
何気なく言ったように見せかけて計画を実行する。
そういえば断られたとしたら、どうなるんだ?
OKのことばかり考えてたが、断られることもあるんだよな
断られた後って、私たちどうなるんだろ?
急に怖くなってしまった。
「なに?どうした?」
私が不安そうな顔してると心配そうに見てる。
基弥の顔をみて、不安になりまくった。
今の関係がなくなるかもしれない。
でも、いつかは言わないと
そう、いつかは言わないと進まないんだ。だから私は今言いたい。
「基弥、話があるの」
バックにしまってた腕時計が入った箱をだして基弥の近くまで差し出す。
「なに?」
「志賀基弥さん、私と結婚してください」
「!?」
顔を見たら驚いてる。口もあきっぱなしだ。
「お願いします」
そう言って頭を下げた。
1分、3分、そろそろ5分? 反応がない。
ちょっと返事いつまで待たせるのよ!
「あ、ごめんそれはちょっと」
え?まさか、断るつもり?
「ごめん」
返事は、ごめんってこと?
私が言葉を無くしてると
「いや、違うんだ。まさか由起子からプロポーズなんて。由起子にさせたことに謝ってる」
「え?」
そう言って、基弥はポケットから小箱を出した。
「宮城由起子さん、俺と結婚してください」
え?
「今日言いたくって用意してた。」
跪いて小箱を開け、ダイヤモンドの指輪があるのが目に見えた。
「先こされるって俺はやっぱりヘタレだな」
そう言って冷笑する。
「俺今度課長になるんだ、身勝手かもだけど昇級の試験受かったら言おうって決めてた。先こされたが俺のプロポーズも受け取ってくれないかな?」
お互い差し出す形になってる。
私は
「じゃあ、お互い答えて受け取ろう」
そう言って
「「よろしくおねがいします!」」
お互い渡したものを受け取った。
「以前ここで俺は、じいさん、ばあさんになってもまたこようって言ったんだ。それ実現しよう」
「覚えてたの?」
「ああ、あの時にこの人しかいないって思ったから」
夕日を見て、2人で寄り添った。
この夕日を忘れることは一生ないだろう
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