恋してます!

詩織

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何やってるんだ俺は。

あの瞳に吸い込まれるように、セックスできる?と聞いてしまった。

目が離せなかった。

可愛い近所の子と思ってたのに大人の女だった。

俺のために全てを捧げようとしていた。

その誘惑に負けて最後まで行きたいのを直前で正気に戻り、何とかギリギリで留まった。

けど、彼女はの柔らかい肌。暖かさは忘れられない。

「…おかえり」

「ああ」

帰ると平良がいた。

着替えようとして2階に行こうとしたとき

「親父」

振り向くと、平良はこっちは見ないで

「…杏璃は渡さない」

「…」

まさか息子にこんなこと言われるとは…

俺の中で、煙のようなものが出てハッキリと答えが出せない自分がいた。


親戚から見合いなんかの話も何度もあった。

平良には言ってないが、付き合った人もいた。

けど今は特に相手はいない。

平良が社会人になったんで自分も誰か居ればなーくらいは思っていた。



週が明け、またいつものように仕事に追われる日々になった。

その2週間後くらいに克己君がうちにきた。

「平良いる?」

「あー、あと少しで帰ってくると思うよ!上がって待ってて」

久々に定時で上がって夕飯の準備が終える頃だった。

「そういえば、姉貴に会ってる?」

「えっ!?」

ドキッと心臓が跳ねる。

「まぁー、おじさんに言ってもわからないか…」

あっ、平良のことか。

「あっ、どうだろう」

「平良、かなり攻めてるみたいだけどな。」

「そ、そうなんだ」

「えっ!おじさん知ってたの?平良が姉貴のこと好きだって?」

「あっ、いや、知らなかったよ」

「おじさんからしたら意外でもなかったってことか」

「…」

ちょうどその時、平良が帰ってきた。

「あっ、かっちゃん」

「よう!」

克己君は明日アパートに戻るので平良に会いにきたようだ。

「また正月には帰るからさ」

「解ったよ!元気でな」

二人でボソボソと話したあと克己君は帰っていった。

夕飯を二人で食べ始めたとき

「…杏璃に会ってきた」

「…」

「抱きしめて、キスをして、それから…」

ガタッ!!

「…」

「…」







「…ふっ」

!?

気がついたら俺は…

「…しっかり男じゃん親父」

平良の胸ぐらを掴んでいた。

平良は笑って俺をみてる。

「何迷ってるの?」

「…」

「他のヤツに杏璃取られていいの?」

「…」

「俺は他のヤツに杏璃は取られたくないよ!けどな…」

と言って、俺が掴んでいた胸ぐらを振りほどき

「杏璃はずっと親父だったんだ!!」

「…」

「親父が進めないの何?歳?世間の目?それとも…俺の気遣い?」

俺は…

「杏璃、泣かすなよ!」

「…平良」

「俺だってここまでお人好しじゃねーよ!杏璃が苦しんでるからやってるだけだ!どうするんだよ!?それでも動かねーなら、本当に奪うぞ!」

「…ごめん」

俺はすぐに家を出た。
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