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母に
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日曜日の昼下り。
「もしもし」
「はい」
「お母さん?」
「えっ!?…志奈乃?」
母の声を聞くのは14年ぶりくらい。
「連絡なかなか出来ずゴメン」
少し沈黙があって
「元気だった?」
「うん」
スマホの連絡先すらも教えてなかったので、母からしたら私の連絡先は知らなかったし、心配してたかもな。
「あのね、久々に電話してなんだけど、少し先になるけど来年結婚することになって」
「結婚…」
「うん。ちょっと報告したくって」
「そう。おめでたいことじゃない。今度その人とうちに来なさいよ」
えっ!?
「いやー、私も帰ってないのにそんな…、それに今は海外で転勤してるのですぐは難しいかな」
「そう。じゃ志奈乃だけでもいいから帰ってきなさい。みんな言葉には出してないけど志奈乃のことずっと思ってたのよ」
電話口で母のすすり泣く声が聞こえて
「本当に貴方が元気でよかった」
私って親不孝者だな。
新しい家庭に入れず逃げるように出てしまって母は今の父とその間の子供と3人で楽しく過ごしてるから自分なんかと思ってた。
けど、私のことも心配してくれてたんだと思ったらもう少し早く連絡すればよかったなーと。
「お母さん、ごめんね」
と言うと
「いいのよ、解ってたから。お母さんの方こそごめんね」
近々実家に行くと言って電話を切った。
小さい頃、母と2人で生活した記憶が蘇ってきた。
やっぱり母は母なんだなっと。
そのあと、久々に陶芸教室に出た。
吉本さん、戸田さんも長いこと通っててそして近々結婚することになってる。
2人ともずっと通ってたのでかなりの腕前になっていた。
「全然顔見せないんだもん!」
多分2ヶ月ぶりくらい?
はじめこそ毎週通ってたけど、時期に隔週になって、月1とかになるかとも多くなっていた。
「お久しぶり!」
「元気そうだね」
と、話して
「あれ?戸田さんは?」
「今日はちょっと荷物の整理するって、引っ越しも近いしね。私も終わったら行く予定」
「そっかぁー」
「来月だっけ?」
「うん」
海外で二人だけの式を挙げることになってるらしい。
「幸せいっぱいだねー」
「いやー、忙しくって仕方ないよ」
と言いつつ幸せな顔をしてる。
「篠ちゃんさ、なんかあった?」
「え?」
「うーん、よくわからないけど、雰囲気変わったから」
「えっ?」
「彼氏でも出来た?」
す、するどい…というか、女の勘てやつか?凄いな。
「まぁ、彼氏というか以前付き合ってた人とと復縁したというか」
「ええ!?そえなの?詳しく聞きたい!!」
と言って陶芸教室が終わったらカフェに移動した。
って、引っ越しの手伝いするんじゃなかったけ?
「あー、いいの、いいの、それよりどんな人?」
というので、今はまだ海外にいて来年戻ってくることを言った
「へー、追いかけに行ってたのか」
「…うん、まぁ…」
「篠ちゃん、やるなー、で、彼も未練あってそれでめでたく結ばれたわけね」
「まぁ、そういうことかな」
「ふーん。」
と言いつつ、ニコニコされる
「写真とかないの?」
「…いちようあるけど…」
「みたーい!!」
この間自由の女神の前で撮ったやつを見せた
「ちょっ!!なに!?イケメンじゃん」
「…うん、まぁ…」
翔悟さんは、本当にいい男なんだよな。絶対にモテる。
「凄い!こんなイケメンが篠ちゃんのこと待ってたのかぁー」
と、マジマジスマホを眺めてる。
記憶がなくなったことなど話すと長くなるので、そこは話さず色々あって一時期は別れたと説明した。
かなり突っ込まれて落ち着いたところで解散となった。
「もしもし」
「はい」
「お母さん?」
「えっ!?…志奈乃?」
母の声を聞くのは14年ぶりくらい。
「連絡なかなか出来ずゴメン」
少し沈黙があって
「元気だった?」
「うん」
スマホの連絡先すらも教えてなかったので、母からしたら私の連絡先は知らなかったし、心配してたかもな。
「あのね、久々に電話してなんだけど、少し先になるけど来年結婚することになって」
「結婚…」
「うん。ちょっと報告したくって」
「そう。おめでたいことじゃない。今度その人とうちに来なさいよ」
えっ!?
「いやー、私も帰ってないのにそんな…、それに今は海外で転勤してるのですぐは難しいかな」
「そう。じゃ志奈乃だけでもいいから帰ってきなさい。みんな言葉には出してないけど志奈乃のことずっと思ってたのよ」
電話口で母のすすり泣く声が聞こえて
「本当に貴方が元気でよかった」
私って親不孝者だな。
新しい家庭に入れず逃げるように出てしまって母は今の父とその間の子供と3人で楽しく過ごしてるから自分なんかと思ってた。
けど、私のことも心配してくれてたんだと思ったらもう少し早く連絡すればよかったなーと。
「お母さん、ごめんね」
と言うと
「いいのよ、解ってたから。お母さんの方こそごめんね」
近々実家に行くと言って電話を切った。
小さい頃、母と2人で生活した記憶が蘇ってきた。
やっぱり母は母なんだなっと。
そのあと、久々に陶芸教室に出た。
吉本さん、戸田さんも長いこと通っててそして近々結婚することになってる。
2人ともずっと通ってたのでかなりの腕前になっていた。
「全然顔見せないんだもん!」
多分2ヶ月ぶりくらい?
はじめこそ毎週通ってたけど、時期に隔週になって、月1とかになるかとも多くなっていた。
「お久しぶり!」
「元気そうだね」
と、話して
「あれ?戸田さんは?」
「今日はちょっと荷物の整理するって、引っ越しも近いしね。私も終わったら行く予定」
「そっかぁー」
「来月だっけ?」
「うん」
海外で二人だけの式を挙げることになってるらしい。
「幸せいっぱいだねー」
「いやー、忙しくって仕方ないよ」
と言いつつ幸せな顔をしてる。
「篠ちゃんさ、なんかあった?」
「え?」
「うーん、よくわからないけど、雰囲気変わったから」
「えっ?」
「彼氏でも出来た?」
す、するどい…というか、女の勘てやつか?凄いな。
「まぁ、彼氏というか以前付き合ってた人とと復縁したというか」
「ええ!?そえなの?詳しく聞きたい!!」
と言って陶芸教室が終わったらカフェに移動した。
って、引っ越しの手伝いするんじゃなかったけ?
「あー、いいの、いいの、それよりどんな人?」
というので、今はまだ海外にいて来年戻ってくることを言った
「へー、追いかけに行ってたのか」
「…うん、まぁ…」
「篠ちゃん、やるなー、で、彼も未練あってそれでめでたく結ばれたわけね」
「まぁ、そういうことかな」
「ふーん。」
と言いつつ、ニコニコされる
「写真とかないの?」
「…いちようあるけど…」
「みたーい!!」
この間自由の女神の前で撮ったやつを見せた
「ちょっ!!なに!?イケメンじゃん」
「…うん、まぁ…」
翔悟さんは、本当にいい男なんだよな。絶対にモテる。
「凄い!こんなイケメンが篠ちゃんのこと待ってたのかぁー」
と、マジマジスマホを眺めてる。
記憶がなくなったことなど話すと長くなるので、そこは話さず色々あって一時期は別れたと説明した。
かなり突っ込まれて落ち着いたところで解散となった。
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