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だって好きすぎて
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翌日も翌日も夜来てくれて
5日くらいしてら、だいぶ動けるようになって
「もう、大丈夫そうだな」
「うん。本当に助かりました」
と言うと
「俺が好きでやってるから気にするな」
と言われた。
明日からはもう来ないんだろうな…
いや、来ないほうがいいけど…
「何かお礼したいけど、何もないし」
「お礼?」
「うん。今すぐってのは何も出来ないから後日なにかさせて」
「…」
?
「お礼、貰っていい?そしたら」
「え?お礼?」
近づいてきて
「な、なに?」
後頭部を抑えられて
一瞬だけど唇が重なって
「…お礼貰った」
みつめられて
「植原さん…」
「そんな目でみるな!抑えられなくなる」
「え?」
「我慢してるのわからない?」
「…何言ってるの?植原さんが私のことそんな風に」
「だから!」
と、少し声を大きくして
「十分女の子だよ!」
「何を…」
「信じてない?」
「そんなの、当たり前だよ!私なんか…」
「じゃ、どうしたら信じてくれる?」
「どうしたらって…、恋人?特別な人いるじゃん」
「それ、いないよ!何処でみたの?」
どこだったかなー
「丸の内辺りだったきが…」
「それ、多分だけど従兄妹じゃない?」
「従兄妹?」
「そう、上京して東京案内しろってアチコチ連れ回られてた」
「俺には特別な人も、恋人もいないよ」
…
期待しちゃ、ダメだよね?
「…わかった。じゃあ、信じてもらえるようにさせるから」
「…信じてって何を?」
「頑固だなー」
と言って、植原さんは笑った。
その後植原さんは帰ってしまって、翌日からは来なくなった。
チャットも見たが
『篠山さん、あのさ』
で終わってた。
急に来なくなったので、寂しくなってしまって…
でも、友達としてなんだよな。
ちょっと、訳わからない会話もあったけど、私が女の子だと言ってくれたり、キスはと思うと期待しちゃうけど、きっとどの女の子にもしてるかもしれないし、私だけじゃない。
でも…、女の子扱いしてけれたのは嬉しかったな…
その時は私にだけしてくれたんだもん。
結局私は…、植原さんを好きだと認めざる得なかった。
だいぶ前から好きだったんだとは思う。
でも、認めたくなかった。
認めたら、実らない恋と自覚するからそれが嫌だったのかもしれない。
それから一週間休み、仕事復帰した。
「大丈夫なの?」
「はい。色々すいませんでした。」
「ギックリは癖になる人も多いから気をつけてね」
「はい!」
これ、何度もあるとおもったら死んじゃうよ!こんな痛み。
事務所でご迷惑お掛けした人に挨拶をして、仕事につこうと準備をする。
今日の行程をみたとき…
5日くらいしてら、だいぶ動けるようになって
「もう、大丈夫そうだな」
「うん。本当に助かりました」
と言うと
「俺が好きでやってるから気にするな」
と言われた。
明日からはもう来ないんだろうな…
いや、来ないほうがいいけど…
「何かお礼したいけど、何もないし」
「お礼?」
「うん。今すぐってのは何も出来ないから後日なにかさせて」
「…」
?
「お礼、貰っていい?そしたら」
「え?お礼?」
近づいてきて
「な、なに?」
後頭部を抑えられて
一瞬だけど唇が重なって
「…お礼貰った」
みつめられて
「植原さん…」
「そんな目でみるな!抑えられなくなる」
「え?」
「我慢してるのわからない?」
「…何言ってるの?植原さんが私のことそんな風に」
「だから!」
と、少し声を大きくして
「十分女の子だよ!」
「何を…」
「信じてない?」
「そんなの、当たり前だよ!私なんか…」
「じゃ、どうしたら信じてくれる?」
「どうしたらって…、恋人?特別な人いるじゃん」
「それ、いないよ!何処でみたの?」
どこだったかなー
「丸の内辺りだったきが…」
「それ、多分だけど従兄妹じゃない?」
「従兄妹?」
「そう、上京して東京案内しろってアチコチ連れ回られてた」
「俺には特別な人も、恋人もいないよ」
…
期待しちゃ、ダメだよね?
「…わかった。じゃあ、信じてもらえるようにさせるから」
「…信じてって何を?」
「頑固だなー」
と言って、植原さんは笑った。
その後植原さんは帰ってしまって、翌日からは来なくなった。
チャットも見たが
『篠山さん、あのさ』
で終わってた。
急に来なくなったので、寂しくなってしまって…
でも、友達としてなんだよな。
ちょっと、訳わからない会話もあったけど、私が女の子だと言ってくれたり、キスはと思うと期待しちゃうけど、きっとどの女の子にもしてるかもしれないし、私だけじゃない。
でも…、女の子扱いしてけれたのは嬉しかったな…
その時は私にだけしてくれたんだもん。
結局私は…、植原さんを好きだと認めざる得なかった。
だいぶ前から好きだったんだとは思う。
でも、認めたくなかった。
認めたら、実らない恋と自覚するからそれが嫌だったのかもしれない。
それから一週間休み、仕事復帰した。
「大丈夫なの?」
「はい。色々すいませんでした。」
「ギックリは癖になる人も多いから気をつけてね」
「はい!」
これ、何度もあるとおもったら死んじゃうよ!こんな痛み。
事務所でご迷惑お掛けした人に挨拶をして、仕事につこうと準備をする。
今日の行程をみたとき…
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