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クリスマスは…
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月末も近くなり、当たりはいっそうクリスマスムードとなっていた。
遠山さんは、地方の支社に行くことになった。
最後の最後にどうしても彼女を恨めなくって、裕貴になんとかしてもらえないかお願いして、解雇までにはならず左遷という形になった。
私はどこか不安でいた。
今は凄い幸せ。
でもこの先私のことずっと好きでいるのかな?
確かに兄貴には将来のこと考えてるようなこと言ってたけど…
でも、それはそう言わないと収まらなかったってのもあったし。
決して嘘は言ってないと思う。
でも、いつか終わりが来るんじゃないか?と最近そんなことばかり考えてしまってる。
それはやっぱり遠山さんの影響かな。
システム部、そして課、松永さん、前の会社の面子、色んな人たちと忘年会をした。
松永さんに遠山さんのこと話したら
「こえー、やっぱあるんだな。そういうの。ドラマだけかと思ったわ」
「ハハハ」
「あの取締役、イケメンだからな。まぁ社内でもそれなりにモテるだろう」
「うん、まぁ…」
何も言わないでいると
「何かないの?結婚の話とか?」
「だってまだ向こうは26だし」
「でも見合いの時はお兄さんのところまで行ったじゃん」
「そうですけど…」
実際結婚の話とかしたことないかも…
松永さんとお別れして、自宅に帰った。
裕貴も取引先との忘年会やらで2週間会ってないな。
その分土日も仕事になってるし
電話したいけど、多分忘年会だろうな。
そう思って、お風呂を沸かしてまったりと入浴。
ちょうど出たときにスマホが鳴った。
裕貴からだ。
「裕貴?」
「あっ、奥さんすいません」
「えっ?」
なに?裕貴からの番号だよね?
「津島取締役、うちの上司がたらふく飲ませちゃって、今酔って寝ちゃいまして」
「えっ!?」
「すいませんが、タクシーで送りますので住所教えて頂けないでしょうか?」
「そうなんですか。それは態々すいません。」
「いえ、こちらこそ申し訳ありません」
裕貴の自宅の住所を教えて、私も着替えて急いでタクシーに乗って、裕貴の自宅に向かった。
場所からして50分くらいかかりそう。私の方が30分で着くので、裕貴の家に入って連絡を待った。
しばらくしてスマホが鳴り、自宅の前に居てほしいと言われ、自宅前の道なりで待っていた。
目の前にタクシーが止まり
「津島取締役の奥様ですか?すいません」
「い、いえ、私は…」
さっきもそうだけど、奥さんじゃないのに
男性の方が寝ちゃってる裕貴を担いでくれてた。
私も一緒に手伝い、自宅の中に裕貴を入れる
「本当にお手数お掛けしました」
深々と頭を下げる
「いえ、こんな素敵な奥様ならわかりますよ」
「え?」
「では、失礼します」
そう言ってタクシーに乗って行ってしまった。
玄関で寝てる裕貴を叩いた。
「裕貴、ここじゃ風邪引くから寝室行こう!」
しばらく反応なかったが
「…ん?可奈美?」
「裕貴行くよ」
裕貴を担いでとりあえず、リビングのソファまで連れてきた。
さすがに2階は無理。
布団をとってきて、リビングに敷いてそこに裕貴を寝かす。
スーツもシワになるからと脱がせて、部屋着を着せて、やっと落ち着いた。
裕貴のあどけない顔がたまらなく愛しくって、でもどこか遠くにも感じていた。
ん?
いい匂い
目を開けると
え?
キッチンで何かしている裕貴がいた
「裕貴?」
「あっ、おはよー」
「あっ、うん」
「なんか、昨日すげー飲みすぎて、少しだけ覚えてはいるんだけど」
「そっかぁー」
「ごめんね、迷惑かけちゃって」
えっ!?
なんか他人行儀?だなー
「なんでよ!私に連絡くれてよかったよ。もしなかったら裕貴、家帰れなかったし」
「そか…」
と言って朝ごはんの準備をしてる。
少し髪の毛が湿ってるからシャワーでも浴びたのかな?
「あっ、裕貴やるよ」
「大丈夫!早く着替えて!」
あっ、ホント!急いで着替えないと遅刻しちゃう!
「うーん、味噌汁いいわ!」
と言いながら堪能してる裕貴。
「二日酔いとかは?」
「ない…って言いたいけど多少ね」
苦笑いしてる。
まぁ、あれだけ動けなければそれなりに飲んだんだろうな。
「まだ忘年会あるだろうけど、ほどほどにね」
「はい!肝に銘じます」
と言って頭を下げられた。
「客先で打ち合わせなんだ」
「そっか、じゃ先行くね」
お皿とか簡単に洗って、玄関に向かう
「…ねぇ、裕貴」
「ん?」
「いや、何でもない。行ってくるね」
と言って玄関を出た。
いってらっしゃ~いと声が聞こえた。
何を言おうとしたの?私。
昨日私、奥さんって言われたんだよって?
それって催促?
裕貴ともっと繋がりがほしいなんて贅沢?
今でも沢山色々してもらってるのに、欲が出たのかも…
私の欲が無限すぎて嫌になる。
会社に出勤しても周りはなんかクリスマスムード。
若い人が多いのもあって、クリスマスなにするの?なんて話があちこちで聞こえる。
そういえば去年の今頃は、裕貴にイブは一緒に過ごそうと言われて、ドギマギしたんだった。
今年のイブは土曜日なのでみんなまったり過ごせる。
あと2日でイブになる。
裕貴とは約束もしてないし、翌日はとうとう36歳。
はぁー、40まで半分身体が入ってるわ。
この会社のいいところは、打ち合わせが多い。細かいところまでしっかり話し合う。そしてダラダラと長くやらないで、トータル的には効率がいいと思う。
遅いときもあるけど、前いた会社みたいに、終電気にしたりまではない。
社食も大きいし、色々種類が豊富。
なので外食もかなり減った。
「谷井田さん、いい?」
「あっ、はい」
同じ主任の立木さんが声をかけてくれた。
「だいぶ慣れてきましたね」
「いやー、まだまだです」
「そんなことないですよ!さすが社長が声かけただけある!」
「えっ!?」
うそ!?知ってるの?
「社長が気になる方いて声かけたと言ってた伺って、それが谷井田さんだというのはだいぶ後で知りましたが」
「あっ、そうなんですか。でもたまたまなんですよ!拾って頂いた感じなんで」
「そんなご謙遜を」
「そういえば、クリスマスって何かされてますか?」
「えっ!?」
「いや、友達同士でパーティーするんですよ!ワイワイガヤガヤと…、ご予定あるかもしれませんが、もしよければ…、女子の面子が少ないので」
立木さんからしたら私かなり上だと思うんだけど
「いやー、私みたいなおばさんじゃ…」
「え!?何言ってるんですか。そんなことありませんよ」
「いやいや。折角のお誘いですが…」
「あっ、やっぱり予定ありますもんね」
約束はしてないけどね。
「でも、お誘い嬉しかったです。ありがとうございます」
約束もしてないのに、断るとかって…、裕貴に言われるの待ってる自分が恥ずかしくなった。
仕事が終わったあと、裕貴にチャット入れてみる。
なんて入れよう…
《クリスマス忙しい?》
色々考えて、結局これにした。
既読はされてない。
忙しいんだろうな
家に帰ってみても、既読されてなかった。
「はぁー」
我儘だったのかなー
若い子じゃないし、クリスマス?って感じだよな。
そのままダラダラとして家でテレビを見て、いつの間にか寝てしまった。
翌日になっても既読されてなかった。
それでも仕事は切り替えて集中しないと。
なるべく裕貴のことは考えず、仕事だけを考えた。
そんなときに限って定時で終わってしまった。
自宅に帰るのもなーと、ショッピングをする。
明日はイブなので、どこもクリスマスカラー。
自分にご褒美になにか買おうと探す。
「あっ」
裕貴に会えないことばかり考えてたけど、裕貴にプレゼント買ってなかった。
色々探して、万年筆とネクタイを買った。
万年筆はイニシャルを入れてくれて、使ってもらえたらいいなー
そしてもう1つ、プレゼントを買った。
ワインを買って自宅で一人で飲み始めた。
たまには一人で飲むのもいっか…
そう思いながら、テレビをみてぼーとしてた。
そしてまた、ウトウトと寝てしまった。
遠山さんは、地方の支社に行くことになった。
最後の最後にどうしても彼女を恨めなくって、裕貴になんとかしてもらえないかお願いして、解雇までにはならず左遷という形になった。
私はどこか不安でいた。
今は凄い幸せ。
でもこの先私のことずっと好きでいるのかな?
確かに兄貴には将来のこと考えてるようなこと言ってたけど…
でも、それはそう言わないと収まらなかったってのもあったし。
決して嘘は言ってないと思う。
でも、いつか終わりが来るんじゃないか?と最近そんなことばかり考えてしまってる。
それはやっぱり遠山さんの影響かな。
システム部、そして課、松永さん、前の会社の面子、色んな人たちと忘年会をした。
松永さんに遠山さんのこと話したら
「こえー、やっぱあるんだな。そういうの。ドラマだけかと思ったわ」
「ハハハ」
「あの取締役、イケメンだからな。まぁ社内でもそれなりにモテるだろう」
「うん、まぁ…」
何も言わないでいると
「何かないの?結婚の話とか?」
「だってまだ向こうは26だし」
「でも見合いの時はお兄さんのところまで行ったじゃん」
「そうですけど…」
実際結婚の話とかしたことないかも…
松永さんとお別れして、自宅に帰った。
裕貴も取引先との忘年会やらで2週間会ってないな。
その分土日も仕事になってるし
電話したいけど、多分忘年会だろうな。
そう思って、お風呂を沸かしてまったりと入浴。
ちょうど出たときにスマホが鳴った。
裕貴からだ。
「裕貴?」
「あっ、奥さんすいません」
「えっ?」
なに?裕貴からの番号だよね?
「津島取締役、うちの上司がたらふく飲ませちゃって、今酔って寝ちゃいまして」
「えっ!?」
「すいませんが、タクシーで送りますので住所教えて頂けないでしょうか?」
「そうなんですか。それは態々すいません。」
「いえ、こちらこそ申し訳ありません」
裕貴の自宅の住所を教えて、私も着替えて急いでタクシーに乗って、裕貴の自宅に向かった。
場所からして50分くらいかかりそう。私の方が30分で着くので、裕貴の家に入って連絡を待った。
しばらくしてスマホが鳴り、自宅の前に居てほしいと言われ、自宅前の道なりで待っていた。
目の前にタクシーが止まり
「津島取締役の奥様ですか?すいません」
「い、いえ、私は…」
さっきもそうだけど、奥さんじゃないのに
男性の方が寝ちゃってる裕貴を担いでくれてた。
私も一緒に手伝い、自宅の中に裕貴を入れる
「本当にお手数お掛けしました」
深々と頭を下げる
「いえ、こんな素敵な奥様ならわかりますよ」
「え?」
「では、失礼します」
そう言ってタクシーに乗って行ってしまった。
玄関で寝てる裕貴を叩いた。
「裕貴、ここじゃ風邪引くから寝室行こう!」
しばらく反応なかったが
「…ん?可奈美?」
「裕貴行くよ」
裕貴を担いでとりあえず、リビングのソファまで連れてきた。
さすがに2階は無理。
布団をとってきて、リビングに敷いてそこに裕貴を寝かす。
スーツもシワになるからと脱がせて、部屋着を着せて、やっと落ち着いた。
裕貴のあどけない顔がたまらなく愛しくって、でもどこか遠くにも感じていた。
ん?
いい匂い
目を開けると
え?
キッチンで何かしている裕貴がいた
「裕貴?」
「あっ、おはよー」
「あっ、うん」
「なんか、昨日すげー飲みすぎて、少しだけ覚えてはいるんだけど」
「そっかぁー」
「ごめんね、迷惑かけちゃって」
えっ!?
なんか他人行儀?だなー
「なんでよ!私に連絡くれてよかったよ。もしなかったら裕貴、家帰れなかったし」
「そか…」
と言って朝ごはんの準備をしてる。
少し髪の毛が湿ってるからシャワーでも浴びたのかな?
「あっ、裕貴やるよ」
「大丈夫!早く着替えて!」
あっ、ホント!急いで着替えないと遅刻しちゃう!
「うーん、味噌汁いいわ!」
と言いながら堪能してる裕貴。
「二日酔いとかは?」
「ない…って言いたいけど多少ね」
苦笑いしてる。
まぁ、あれだけ動けなければそれなりに飲んだんだろうな。
「まだ忘年会あるだろうけど、ほどほどにね」
「はい!肝に銘じます」
と言って頭を下げられた。
「客先で打ち合わせなんだ」
「そっか、じゃ先行くね」
お皿とか簡単に洗って、玄関に向かう
「…ねぇ、裕貴」
「ん?」
「いや、何でもない。行ってくるね」
と言って玄関を出た。
いってらっしゃ~いと声が聞こえた。
何を言おうとしたの?私。
昨日私、奥さんって言われたんだよって?
それって催促?
裕貴ともっと繋がりがほしいなんて贅沢?
今でも沢山色々してもらってるのに、欲が出たのかも…
私の欲が無限すぎて嫌になる。
会社に出勤しても周りはなんかクリスマスムード。
若い人が多いのもあって、クリスマスなにするの?なんて話があちこちで聞こえる。
そういえば去年の今頃は、裕貴にイブは一緒に過ごそうと言われて、ドギマギしたんだった。
今年のイブは土曜日なのでみんなまったり過ごせる。
あと2日でイブになる。
裕貴とは約束もしてないし、翌日はとうとう36歳。
はぁー、40まで半分身体が入ってるわ。
この会社のいいところは、打ち合わせが多い。細かいところまでしっかり話し合う。そしてダラダラと長くやらないで、トータル的には効率がいいと思う。
遅いときもあるけど、前いた会社みたいに、終電気にしたりまではない。
社食も大きいし、色々種類が豊富。
なので外食もかなり減った。
「谷井田さん、いい?」
「あっ、はい」
同じ主任の立木さんが声をかけてくれた。
「だいぶ慣れてきましたね」
「いやー、まだまだです」
「そんなことないですよ!さすが社長が声かけただけある!」
「えっ!?」
うそ!?知ってるの?
「社長が気になる方いて声かけたと言ってた伺って、それが谷井田さんだというのはだいぶ後で知りましたが」
「あっ、そうなんですか。でもたまたまなんですよ!拾って頂いた感じなんで」
「そんなご謙遜を」
「そういえば、クリスマスって何かされてますか?」
「えっ!?」
「いや、友達同士でパーティーするんですよ!ワイワイガヤガヤと…、ご予定あるかもしれませんが、もしよければ…、女子の面子が少ないので」
立木さんからしたら私かなり上だと思うんだけど
「いやー、私みたいなおばさんじゃ…」
「え!?何言ってるんですか。そんなことありませんよ」
「いやいや。折角のお誘いですが…」
「あっ、やっぱり予定ありますもんね」
約束はしてないけどね。
「でも、お誘い嬉しかったです。ありがとうございます」
約束もしてないのに、断るとかって…、裕貴に言われるの待ってる自分が恥ずかしくなった。
仕事が終わったあと、裕貴にチャット入れてみる。
なんて入れよう…
《クリスマス忙しい?》
色々考えて、結局これにした。
既読はされてない。
忙しいんだろうな
家に帰ってみても、既読されてなかった。
「はぁー」
我儘だったのかなー
若い子じゃないし、クリスマス?って感じだよな。
そのままダラダラとして家でテレビを見て、いつの間にか寝てしまった。
翌日になっても既読されてなかった。
それでも仕事は切り替えて集中しないと。
なるべく裕貴のことは考えず、仕事だけを考えた。
そんなときに限って定時で終わってしまった。
自宅に帰るのもなーと、ショッピングをする。
明日はイブなので、どこもクリスマスカラー。
自分にご褒美になにか買おうと探す。
「あっ」
裕貴に会えないことばかり考えてたけど、裕貴にプレゼント買ってなかった。
色々探して、万年筆とネクタイを買った。
万年筆はイニシャルを入れてくれて、使ってもらえたらいいなー
そしてもう1つ、プレゼントを買った。
ワインを買って自宅で一人で飲み始めた。
たまには一人で飲むのもいっか…
そう思いながら、テレビをみてぼーとしてた。
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