クリスマスバースディー

詩織

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流れに任させてしまった

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「え?」

「理性やばいんだけど」

「裕貴さん?」

「そんな顔で見られたら、制御できないよ」

「な、なに?」

「もしかして天然なの?それともわざと?どっちにしても俺やばい」

そう言って急に顔つきがかわった。

あっ…

裕貴さんからはじめてみる欲情顔。

「あ、あの」

「本当に今の今までは、二人でお祝いして紳士でって思ってた。でもそんな顔されたら…」

そんな顔って…

自分じゃわからないよ

「…嫌なら思いっきり拒否して」

そう言って抱きしめられた。

ビックリして硬直しちゃって

どうしよう…、ドキドキしてってかいい歳してオドオドしてるって、情けない!じゃなくって、拒否しないと

「それで拒否してるつもり?本気なら全力で拒否して」

精一杯してるつもりだけど、もしかして私何処かで期待してる?

「…可愛いな、ほんと」

抱きしてた腕が一瞬緩み、手が顔に触れてそのまま上に持ち上げられて

「!?」

片方の手は頭を抑えられて…、唇は触れ合うどころが、ガッツリとくっついて、濃厚すぎるキスがはじまって

ちょっと!!と、抑えるも全然で。胸をドンドン叩くも全く微動だにせず、そして唇が開いて生暖かいものが入ってきて、必死に抵抗してるのに…

いつの間にかその抵抗もせず、受け入れてしまってる自分がいた。

お互い息が上がり、それが酔ってしまう。

何度も角度を変えて、もう完璧に余韻にしたっている。

長いキスのあと、私の顔をみて

「ほんと、可愛いな」

と言って抱きかかえられた。

今まで経験したことないお姫様抱っこ。

「ちょ、重いから」

「大丈夫」

そう言って向かった先は、寝室の部屋で、ベッドの上に私を置いて

「可奈美さん、俺をみて」

私は言われた通り、裕貴さんを見た。

「そう、それでいい。」

と言ってキスが始まった。

気持ちよくって、とろけそうで、ドキドキして、全てが夢のよう。

押し倒されて首にキスをされ、身体が熱くなる。

セーターを下からたくし上げられて、キャミソールに手がかけられて、それもたくし上げられる。

手を抑えると

「ダーメ!」

と言って、片方の手で掴まれて、ブラまで手がたどり着く。

それだけでビクッとしてしまう。

ブラの中に手を入れられて

「あっ」

「気持ちいい?」

その返事には答えず、小さく声を出してしまう。

背中に手が回って、ブラのホックがとられ、胸が開放されて何度も手で往復される。

そのたびに身体が熱くなっておかしくなりそう。

上に着てた服を脱がされて上半身裸になって

「そんなに見ないで」

小さい声で言うと

「キレイなんだからみたくなる」

と、返され胸に何度もキスをする。

また声が出てしまい、もう片方の手でもう一つの胸を何度も触る。

駄目だもう…

完璧に流されてしまってる

「その目そそるね」

そして、手が下に行って止めようとして手を出そうとするんだけど、すぐ阻止されて

どんどんと深みに入っていって

「いや、もう…」

という私に

どんどんと進み始めて

「あっ」

あっという間に、下も脱がされて全裸に

「ねぇ、ほんと35歳?かわいすぎない?」

と問われるも気持ちが高ぶって返事なんか出来なくって

手はずっと下半身の大事な部分を触られ、腰を動かして逃げようとするも抑えられて

「もう…」

その声を聞いた裕貴さんは私をみて

「もう限界?」

と、私の顔をみて、その彼の妖艶な顔を見て私は体中が麻痺してしまった。

「はぁはぁ…」

呼吸が整うまもなく

「あっ!!」

身体の中に裕貴さんが入ってきて

「…キスしたい」

と言われてそれに答える。

少しキスを堪能したら下半身が動き出して、あまりの衝撃に声という声が出なくなっていて

「ひぁ」

もう悲鳴状態になっていた。

それでも辞めない裕貴さんに、やめてのか無理も声が出なくって、意識がぼーとする。

全ての力が抜けて、それがまた身体中の中全てに打たれてる衝撃をうけて、着いていくことが出来ない。

最後の最後まで裕貴さんの腕の中で悲鳴をあげて、裕貴さんが果てたのを遠くで感じると、私自身も全神経が麻痺をして果ててしまった。

しばらく抱きしめてくれてお互い何も話さない。

お互いそのまま眠りについてしまった。





ん?

あれ?

一瞬ここがどこかわらななくって、混乱状態。

昨日のことを思い出して

はっとする。

時計をみると朝7時になったくらいだった。

ベッドには私しかいない。

そっかあー…


まぁ、私が相手じゃ帰りたくもなるか。

心が傷んだ。

でも、そんなこと解ってたことだし


シャワーでも浴びて帰るか…

そう思ってベッドから立とうとしたら

「あっ?起きた?」

「え?」

裕貴さんが、シャワーを浴びてきたんだか、髪の毛が少し濡れていて

ビックリして顔した私を見て

「なに?どうしたの?」

と言って近寄ってきてこめかみ辺りにキスをした。

「えっ!?ちょっと…」

再びビックリしてる私を見て

「なにびっくりしてるの?」

と言われて

「…だって居るから」

「え?居ちゃダメなの?」

「いや、そうじゃないけど」

「シャワー浴びてくる?」

と言われて

「あ、うん」

ガウンを着て浴室に行った。


「な、なに!これ??」

鏡をみると体中にアザ…じゃなくキスマーク!?

どんだけするのよ!

鏡を見ないようにしてシャワーを浴びた。

10分くらいで浴室を出て

「朝ご飯頼むけど、和洋どっちがいい?」

「え?」

「ご飯食べないの?」

「あ、いや…」

「じゃ、洋食で頼むよ?いい?」

「…うん」

電話をして朝食を注文。


まだ一緒にいるってこと?

しばらくして、部屋に朝食を持ってきてくれた。

「今日は天気いいね」

窓の外を見て言う裕貴さん。

「うん。そうだね」

「ねぇ、今日はどうする?」

えっ!?

なに!?

「…どういうこと?」

「だって今日はクリスマスでしょ?俺とクリスマスどお?って誘ったじゃん」

た、確かに…

で、でも…

「可奈美さんの誕生日でしょ?お祝いもさ」

「それは、この薔薇頂いてるよ!ケーキだって」

「あっ!ケーキも食べないとだね」

「あっ確かに…」

ほとんど一口でそのあとは…

「昼過ぎまでまったりして、午後からチェックアウトして出掛けよう」

「あっ、その前に着替えしたいのでちょっと…」

帰りたいと言おうとしてら

「あー、そか。ちょっと待って!」

と、電話して

少し待ってて

10分くらいしてチャイムがなって、裕貴さんが玄関をあけて入れた人は、スーツを着た女性だった。

「この方にお願いします」

と、私をみて裕貴さんはその人に頼む。

な、なに?

「では、こちらにどうぞ」

え?なになに?

「その方について行って」

えええ!?何よ?

その女性の方についていって、ついた先は

「では、ここからお好みのものをどうぞ!!」

「ええ!?」

数多く服があって

「な、なんで?」

「下着類はあちらにございますので、どうぞ」



なんですか?これ!!!

「そんな、選べないですよ!」

と言うとそのスーツを着た女性は電話をしだした。

しばらくして裕貴さんが着て

「もう、可奈美さんは遠慮なんかしないでいいんだよ!おれが選んでもいいの?」

「いや、そういうことじゃ…」

と言うと、裕貴さんは色々物色しだした。

「ねぇ、可奈美さん、このピンクのワンピースなんかどお?」

「え?」

いつも黒か白かグレー、茶系とかしか着ないのに、ピンクなんて…

「無理無理!ここ10年は着てない!」

「絶対あうって!」

と言って上からあわせる。

「いいじゃーん!」

「あ、あとこれも」

と、靴もみつけてサイズを聞かれる。

下着類も見だして

「俺、女性の下着とかマジマジこうやってみたことないわ!色々あるんだな。」

と、物色する。

「おっ!」

と、目に止まったのは黒のレースの…

こんなの着たことないよ!!

「これだな、うん。この方のサイズでおねがいします」

と言ってさっきのスーツの女性に言って、サイズを聞かれて…

結局、裕貴さんの好みのワンピースとボレロと靴と下着類を持って部屋に戻った。

「早速着替えてきて!」

と、嬉しそうに言われるので

脱衣場で着替えて、ピンクのワンピース姿なんて鏡でみれなかった。

脱衣場から出て、裕貴さん私をみると

「おー!!いいじゃん!」

「え?」

「凄い似合う!」

嬉しそうに私をみる。

ええ?本当に?ありえないよ。

「鏡でみてないの?」

「そんな、見れないよ」

と言ったら引っ張られて姿見の鏡の前に移動。

「ほら!似合うじゃん」

薄目で鏡をみた。

あれ?意外に変じゃない。

「でしょ?」

そして、ワンピースのボタンを1つとって少しあける。

「うん、下着も似合ってる」

ちらっとだけ見えたらしい。

「もうー!!」

「いいじゃん」

ほんと、うまくのせられすぎて、しかも裕貴さんが何者なのかも不思議で、でもお姫様みたいな夢のような出来事は今日で終わるんだっと確信した。

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