最愛の人は11歳年下でした

詩織

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年下の恋人

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とりあえず寝よう

あまりにも現実離れしてたので、お風呂も入らず寝てしまった。

夢だったかもしれない



「夢じゃ、なかった」

津山君とあんなことになるなんて

あんなことされたら。誰だって落ちるよ


テレビをつけると 

「今日は、新人俳優の佐伯拓海さんにインタビューしてきました」

といって、映像がかわる!

津山君がアップで出る

今朝のキスを思い出す

「ぎゃーーわー」

日本語にならない叫び声をしてしまった。

今後始まる準主役のドラマをメインにインタビューされている

次のドラマ決まったのか、すごいなー

なんて、ゆうちょなこと考えてる場合でない!

どーするのよ!相手は芸能人で歳もかなり下

犯罪で捕まるんじゃない?わたし。



〈明日昼間時間ありますか?会いたいです〉

スマホをみると直球な文面が

そりゃまぁ会いたいけど…

〈家にお邪魔していいです?〉



翌日、13時半すぎに津山君は来た。

「狭いですけど、どうぞ」

少しキョロキョロして、ニコッと笑った

「えっ?」

「いや、男の臭いはないなっと確認しただけ」

あるわけないでしょ!

あの衝撃な告白から4日がたっていた。

津山君はマメに連絡をくれて、今こんなのこをしてると色々と教えてくれる

「始まる前なのにドラマの反響すごいね」

「まぁ、主役が話題の俳優だからね」

テレビでは始まってないけど、既に終盤近くまで撮影は終わってるという

「有名人ぶってる訳ではないけど、部屋デート多くなるかも。色々一緒に行きたいところあったんだけど、行けなくてごめん」

「いやー、気にしないで」

珈琲を出して座ろうとしたとき、近くにきて抱きしめられた。

「もう…落ちてくれた?」

ドキドキする。心臓が爆発しそう。

少し離れて顔をみる。

眼鏡をとって、じっと見つめられた。

やばい!俳優の佐伯拓海だ

もう、身体が固りすぎてる

「津山君、ずるいよ」

「なにが?」

「こんないい男に言われて、断る人いる?」

「俺がいい男だから落ちた?」

「そりゃ、それはない!とは言わないけど、津山君の内面も含め全てがいい男って意味だよ」

「じゃ、俺は吉崎さんの恋人ってことでいいよね?」

うんって答えたいけど、素直に言っていいんだろうか?

やっぱり、色々とひっかかる。

「素直に自分がどうしたいのかだけ答えて」

「津山君とシフト合わないとき凄い寂しかった。辞める知ったときもう会えないんだって思ったら凄く悲しかった。好きなんだとは思う。でも津山君は芸能人だし、まだ若いしとか色々考えると、素直になる前に…」

「わかった。もういい」

顔がメッチャ近い。少し動けばキスしちゃう距離だ。

「俺は、真莉を愛してるよ」

そう言って、キスをされてしまった。

やばい!これはもう逃げられない。

これってキスだよね?それでこんなになる?全身が反応して、どんどんと力が抜けてくる

「真莉が俺のこと好きってことだけ知れれば俺は何でも頑張れるよ」

そう言って、唇が首筋に移動しはじめた。

「真莉がほしい」

耳の近くに移動して

「魁って呼んで」

そんな耳の近くで、甘すぎておかしくなるよ

「か…魁」

「やべ!止まらない」

また、目の前に顔があって

「もっと呼んで」

そして、またキスされた。

そしてそのキスからお互いが止まらなくなってしまった。

気がつくと、お互い裸でベットの上で抱き締められていた。

温かい

「気がついた?」

「うん」

「もう、かわいすぎて最高!」

「そ、そんな感想言わなくていい!!」

恥ずかしすぎるでしょ

「俺は幸せだよ」

津山君が私の顔をみて

「さっきも言ったけど、部屋デート多くなるし、行きたいところもすぐ行けないかもしれない。寂しい思いもさせてしまうかも。でも真莉を絶対大事にするから」

「津山君…」

「魁でしょ?」

「うっ、か…魁」

「だから、俺のそばにいて」

「はい」

この先のことは解らないけど、私は彼が好きだ。


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