大好きな背中

詩織

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恋人

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気がつくと、松井さんに抱きしめられてた。

「きがついた?」

ついさっきの出来事を思い出して顔が赤くなる。

時間をみると1時前だった。

「気持ちよかった?」

「え?」

そ、そんなこと聞く?

「だって、凄い嬉しそうに気持ちよさそうな顔してたから、聞きたくなった」

「そ、そんなこと言わなくっても」

「どお?」

そ、そんな顔で聞かないでよ

「き、きもち…よかったです」

と、言うと満足そうな顔をした。

「明日は予定ある?」

「ないけど」

「じゃ、1日一緒にいたい。明後日は昼帰るけど、いい?」

「それはいいけど、大丈夫?」

「なにが?」

「急いでこっち来たって言ってたから」

「急いで来たよ。仙台居るって聞いてすぐ来た」

えっ?そうなの?

「スマホ連絡取れないし、家も知らないし、こっちから連絡する手段なかったから。それで合コンで誘ってくれた奴に連絡したんだけど、そいつも相手の女性の方とはあんまり連絡取ってないからよくわからないって言われて、その辺アチコチに連絡手段さがして、それで何とかね。だから時間かかった。」

「なんか…」

「なに?」

「人が変わりすぎ」

と言うと

「透子の尻に敷かれてるってことだ」

「ええ!?」

そうなの?

なぜかそのあと、二人でシャワーを浴び、二人でベットに入って昼前まで寝てしまった。

遅い朝ご飯を食べて、二人で買い物に行くことになった。

「はい」

「え?」

手を差し出してるのをみて、

「わかるでしょ?」

といって、手を繋いだ。

しかも恋人繋ぎとかって奴で

は、恥ずかしすぎる。

「今日の夕飯とあとは、連泊だからな、買い物したい」

と言って、ショッピングモールに行った。

男性物の衣類が全くなかったので 

「ごめん、全くそういうの準備してなかった」

と言ったら

「逆にあったら困るよ」

と苦笑された。

二人で買い物してると、なんかずっとこんな関係だった錯覚にも感じる。

それくらい自然に馴染んでた。

「松井さん、あの」

「えっ?」

と、ビックリされた。

「悠人でしょ?」

と、言われて

「ゆ、悠人…」

そんな、急に言えないよ

なんだかんだで、すごい買い物してしまった。

部屋着とかもしっかり買って、ここに置いとくとか言われたし、

「透子」

真剣な顔をして

「新幹線だと1時間半~2時間で着くし、俺はそこまで遠距離だとは思ってない。でも毎週は会えないかもだけどでも連絡もするし、寂しい思いさせないから」

「私、東京行っていいかな?」

「待ってる」

「確か転勤の期限決まってるって聞いたけど」

「とりあえず、1年ってことで来てるけど」

「そか。あとはスマホ通じないとかもう勘弁な」

と言われ、新しい連絡先を教えた。

まだ夕飯まで時間があったので、二人で寄り添ってソファに座ってテレビを見てた。

「信じられない」

私がボソッと言ったら

顔が近くにきて、キスをして

「これで信じられる?」

恥ずかしくって、顔見れなかった。

「何恥ずかしがってるんだよ!昨日の夜あんなことしたのに」

「そ、そんなこと言わなくっても…」

と言うと、やさしく抱きしめてくれた。

「じゃ、これで信じられる?」

もう、いくつ心臓あっても足りない。

キスもハグも私にとっては、衝撃が強すぎる。

たった2日で人生変わったようなそんな感じがして、未だに信じられずにいた。


二人で夕飯を食べてお酒も飲んで、お風呂に入ってそしてまた

「おいで」

もうその言葉だけで心臓破裂しそう。

二人でベットに入って、昨日よりも更に身体を求めあって、甘い時間を過ごした。

翌日、お昼頃帰り支度をしてをしてるのをみて

「そんな寂しい顔するなよ。帰れないだろ」

と、言われてしまった。

最寄り駅まで送って

「じゃ、また都合ついたらすぐ来るから」

と、笑顔で言われて帰って行った。

居なくなるとやっぱり夢だっとんじゃ…って思ってしまう。

彼が私のことを好きでいてけれてたのが、やっぱり信じられずにいた。
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