消えた記憶

詩織

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誰にも必要とされない女 【丸山美玖 編】

初デート

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なんか、すごいオシャレなカフェに…

本当に私大丈夫?

「マテオさん、わたしこういう所始めてで」

「そーなの?じゃ初体験だね!」

と、嬉しそうに言う。

なんか、場違いすぎてどうしたら…

「本当にデートてか、人と出掛けたこともないので」

「じゃ、これから色々出掛ければいいことだし」

「マテオさんとですか?」

「え?俺とじゃ不満?」

「そ、そんなわけ…、逆に私なんかと」

「え?なんで?美玖ちゃん可愛いのに」

「なっ!?」

何言ってるんですか



カフェに行ったあと

「ちょっと、ベターだけど映画でもみる?」

「あっ、私」

「なに?」

「映画観に行ったけどないんです」

「え?」

マテオさんはビックリしてる。

そうだよね、やっぱりおかしいよね。

「じゃ、映画も初体験だね」

と言って笑顔になった。

何みる?と言ってくれたけど、そもそも映画を観たいと思ったことがないので、何やってるか知らなくって

「じゃこれ行こっか」

と、SF映画を観ることになった。

入ると当たり前だけど暗くって、カップル多くって、隣にマテオさんが座ってて、全てが始めてでドキドキした。

映画が始まると、SF系て難しいイメージがあったけど、笑える所もおおくって、猫がダンスしながら空飛んだりとか、大笑いしてしまった。


「面白かったね」

「はい!すごい面白かった」

映画は大満足ですごいよかった。

時間をみたら、もう7時になってた。

あっ、もうこんな時間か。早いなー

「予定なかったら、夕飯一緒に食べない?」

「はい」

マテオさんは和食屋さんに連れてってくれて

「うわぁー、美味しそう」

「美玖ちゃんって、本当に美味しそうに食べるよね?」

「だって美味しいですもん」

と言って、上機嫌で食べる

「なんか、見てて嬉しいね。これだけ美味しそうに食べると」

「え?そうですか?」

「うん。見てて嬉しい」

と、言われたので、マテオさんが嬉しいならいっかと思ってしまった。

ご飯も食べ終わって22時近くになった。



「マテオさん、今日はありがとうございました。初めての経験ばかりで本当に楽しかったです。」

「こちらこそ、急なデートのお誘いのにありがとうね」

「いえ、貴重なお時間ありがとうございました」

と言って頭を下げた。

「また行こうね!」

と言って近くまで送ってくれて、お別れをした。

また?またあるの?

ま、まさかね…


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