消えた記憶

詩織

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気が付いたら

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「誰ですか?」

「は?」

目の前の男性が私の名前を言う。

この人誰?

「え?」

白衣の男性がびっくりする。

河野こうのさん、わかりますか?」

「河野?」

何言ってるんだろ?

ここは、病院かしら?

「えっと、ご自分のお名前言えますか?」

看護婦さんが私に向かって言う。

設楽絵里香したらえりかです」

ビックリした顔で、看護婦と白衣の男性(たぶん医師)が知らない男性の顔を見る。

「…妻の旧姓です」






何がどうなってるんだろ?

気が付いたら病院で、私は結婚したことになてった。

全く面識のない男性と結婚してる。




両親が病室にきて

「絵里香」

母が心配そうに来た。

「あんた、どうしちゃったの」

「そう言われても」

その後色々検査してもらったが、その結婚してると思われる男性以外の記憶はあった。

見ると、あちこちに包帯がまかれてる。私怪我してるのか。


「ねぇ、お母さん私あの人と本当に結婚したの?」

「何言ってるのよ」

母が困惑してる

「だって、全く覚えてないし」

「絵里香さんのご両親ですね?」

っと医師が病室に入ってきた。

「ご主人さんの記憶だけありません。多分ですが何かしら大きな出来事があって記憶が閉ざされた可能性があります」

「そ、そんな」

「娘と、修一しゅういち君との間に何が?」

父が心配そうに医師に聞く。

「ご主人に伺ったんですが、特にないと言ってるんですが」

「何もなくって記憶が消えるってことは」

「多分ないと思います。ご主人はそう思ってなくても絵里香さんが精神的に負担があったのかもしれません」




全身打撲ってことで約2週間半入院したが、心身ともに問題ないことから退院となった。

だが、

「嫌だよ。そんな知らない人と住むの」

私はその人の家に帰るのを拒んだ。

だって、知らない人と住むなんて考えられない。

っということで、しばらくは両親の家に住むことを選んだ。

結婚してパートで働いてたらしいが、河野さんが連絡をしてくれて急病になったので辞めるということで連絡したらしい。

私は、2年前にあの男性と結婚したらしい。

私の記憶は2年前に務めてた会社をまだ辞めてないと思ってるので、2年間の記憶がないのか?となるが、年が28歳であること、この2年間の世の中の出来事もしっかり覚えてる。

違うのは、2年前に結婚退職した職場を今も働き続けてると思い、当時住んでいた一人暮らしのマンションも今でも住んでると思ってる。

私は、別の世界に来ちゃったんだろうか?

とすら思ってしまった。

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