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「…まぁ、いいんじゃないか。ちょっと修正必要だが」
「あ、ありがとうございます!」
やったぁー!!と安心しきったと同時にヨロッとする。
「おい!!」
持田さんがガシっと捕まえてくれた。
「お前な、頑張りたいのは解るが最近顔色も悪いし、危なっかしかった。」
「あっ…」
「昨日夜倒れたんだって?」
坂木さんが言った?のか…
「はい。ご迷惑をおかけしてしまって」
坂木さんにお礼したいけど、長柄さんとずっと話してるし
「とりあえず、今日はこれで早退しろ!」
「…えっ?」
「明日は休んで週末ゆっくり休め」
「そ、そんな、私大丈夫です!」
「大丈夫って言って昨日倒れてるだろ!」
「…はい」
「編集長には話してる。もう少し自分の身体を管理しろ」
「…はい。申し訳ありません」
そのまま私は早退した。
家に着いて洗濯をはじめた。
「はぁー」
そういえば、週末も必死に色んな雑誌を読んでたな。
頭から仕事が離れたことなかった。
今日は言われた通り、仕事のことは忘れてゆっくり休もう。
その日はゴロゴロして1日を過ごした。
翌日は久々に実家に帰った。
実家は電車もで1時間くらい。ここ1年帰ってなかった。連絡も全然だったし
「そろそろいないの?」
そろそろいないの?…は、まぁあれよね。相手がってことよね。もう少しで30だし、結婚して欲しいだと思うが、まだ仕事したいんだよな。
「もしいないなら、カラオケ行ってる友達の知り合いに誰かいい人いない?って話あるんだけどどお?」
「えー!いいよ!」
お母さんはその後何度か進められたが、断固として断った。
実家は父と母しかおらず、妹は既に結婚して出てってる。
その後週末までゆっくり過ごし家に帰った。
「お休みありがとうございました」
気持ちも新たに頑張るぞ!と思ってたら
「この間の原稿修正して、そのあと坂木と行動しろ!」
「…え?」
なんで坂木さん?
疑問に思いつつも原稿の修正をして
「坂木さん、原稿の修正終わりました。」
ジロッと見られ
「ちょっと、花村と出掛けてくるから、さっきのは今日中に纏めとくように」
と、長柄さんに言って2人で社を後にした。
な、なに?どこいくの?
「あ、おの、坂木さん、どちらに?」
何も言わない。
坂木さんの後に着いていってるけど、ほんと何処にいくんだろ?
電車で30分くらい乗って
「ここの会社の社長に取材する」
「…えっ?」
この会社って確か子供衣料でネット通販してる会社じゃ…
受付で話をしてそのまま社長室に案内された。入ると
「本日はよろしくお願いいたします」
と、坂木さんは挨拶をし
「うちの花村です」
頭を下げ
「よろしくお願いいたします」
と、頭を下げる。
見ると私と同じくらいの歳の女性。
「はじめまして!有賀といいます」
名刺交換をすると、やっぱり社長だ。
「では、早速…」
そう言って取材をはじめる。
この会社をはじめようとしたきっかけ。そして会社の考え方などを伺う。
「花村さんはどお?」
急にふられてビックリする、
「同年代くらいの女性の考えって興味あって」
今の話の流れは結婚しても仕事を続けることについてだった。
3年前に結婚し、去年旦那さんはこの会社に転職し奥さん…、でなく社長の仕事のサポートをしている。お子さんはまだ2歳。
同年代の女性って言葉にピーンときた。
だから私を呼んだのか…
「…そうですね、私はまだ未婚なのでわからない部分もありますが、結婚したからと言って好きな仕事を辞めるとかは嫌ですね!その辺は理解してくれる方と出逢えればと思ってます」
「あら、そうだったのね。じゃ恋人の理解ってことかしら?」
「…今はそういう人も…、いつかは出逢えればと思ってます」
「あら、じゃあ坂木さんといいじゃない」
「え?」
「花村は仕事の同僚です!そういうのではありません」
…またハッキリと…、解ってはいるけど、どっか刺さるなー
「そういうのって、傷つくのよ!坂木さん」
「あ、いえ、大丈夫です!ハッキリもう言われてますんで」
「あら、そうだったのね!傷を広げてごめんなさいね」
!!?
なに墓穴掘ってるのよ!!恥ずかしい…
既に振られてます宣言&また振られた宣言!!
その後も有賀さんは同年代の女性の意見として私にもどう思うかと何度も聞かれた。
「長い間お時間頂きありがとうございました」
2人で頭を下げ
「いえ、こちらこそ!楽しかったです。」
社長室を出て
「花村!」
「は、はい!」
「お前なりに書いてみろ!」
「…え?私がですか?」
「ただし、また無理するな」
「…解りました」
あっ、そうだ!
「坂木さん、昨日は本当にお世話になりました」
深々と頭を下げる
「…」
「近々お兄様ご夫婦にもお礼をさせて頂きたいと思ってますので」
「俺が連れていったんだ!気にするな」
そうは言ってもご迷惑をお掛けしたし
「それよりしっかり記事を書け」
「はい!」
有賀社長の考えを聞き、共感持てる部分が山のようにあった。
私が社長とかはありえないけど、でも旦那さんにもサポートされ、育児休暇も率先してたし、子供の行事事で休むことも大事とされてる。海外では当たり前だけど日本ではそういうのはまだまだだからな。
色々思うことを考え、そしてパソコンに向かった。
「…どうでしょうか?」
こうやって自分の書いたものを坂木さんにチェックされるのは初めてで、ドキドキする。
一通り見たくらいに声をかけた。
「…」
無言はやめて!まだダメ出しのがいい
「まぁ、言いたいことは読んで解ったよ!こういときは、だからどうしたいってのも付け加えたほうがいい」
「…はい」
やっぱ、ダメか…
「まぁ、今回はこれで行こう」
「…いいんですか?」
修正もなし?
「ダメって言って欲しいのか?」
「い、いえ!ありがとうございます!」
まさかの即OK!
よかったぁー
坂木さんとの仕事はこうして終えた。
「行けるか?」
「はい!!行きます」
それから少しして持田さんから1人で取材を行くように言われ
「頑張ります!」
と言うと
「お前は加減を相変わらず知らないからな。解ってるか?」
「…はい」
相変わらず体調管理を後回しにしてるので危なっかしく見えるらしい。
仕事も少しずつ任され、楽しくなってきた。
それと同時に女も忘れてる気がする。
恋愛とかもうどうでもいい。仕事さえあれば…なんて、思ってしまったりで。
近場にそういう人もいないから余計なのかな…
好きな人もなー、最近出来てないな。
と、考えると坂木さんの顔が一瞬出た。
!?
なんで坂木さん!?
好きではあるけど…そういう好きじゃ…
仕事に必死すぎ
凛さんの言葉がよぎった。
まさか、私いつの間にか好きになってた?とか…!?
それはない!基本ああいう完璧な容姿って好きになれないもん!自分モテますってヒシヒシ伝わってるし
それに坂木さんだってあんな容姿なんだもん、彼女の1人や2人いたっておかしくない!
取材を終え記事を書く。読者の人に少しでも知ってもらいたい、見てもらいたい、そんな気持ちが凄いあって、それを書けるのがどんどん楽しくなってきてた。
相変わらず集中してるのでいつの間にか夜遅くなっている。
でも、遅くなりすぎてまた同じことしてもね…
21時にタイマーをかけ、どんなに中途半端でも帰宅するように心がけた。
「ふー、帰るか」
21時のタイマーが鳴り帰る準備をする。
この時間なら、誰かいること多いんだけど今日に限って1人だった。
明日もちょっとだけ仕事するか…
週末も少しだけ纏めたくってノートパソコンを閉まった。
「鍵の閉め方は確か…」
最近教えてもらったんだよな。でも教えてもらっただけでやったことないけど。
まぁ、前と同じだし問題点ないかな。
帰り支度をしてると
「あっ」
坂木さんが入ってきた。
「終わり?」
「あ、はい!」
そういうと坂木さんも帰る準備をしてる。
もしかして…
「あ、あの…」
「早く出て」
「あっ、はい!」
鍵を閉め管理室に鍵を渡して記入。そして裏口から2人で出た。
「すいません、また…」
「俺も仕事があったんだ、勘違いするな」
「…はい」
そう言っても多分待っててくれた気がする。なんとなくだけどそんな気がしてた。
「またあったな」
嘘でしょ!?また優と…
確か早番、遅番で勤務時間が違ったからそれで?とは思うけど、でもこんなに会うか!?
しかも前の時と同様坂木さんもいるし
「へぇー、お前捨てられてなかったんだ」
だから違うって…
「あ、あのね、そうじゃなく」
「あんた、こんなマグロでも満足なんだ?」
ニヤッとしながら坂木さんを見る。
「ちょっ、ちょっとやめてよ!」
「まぁ、そういうのは好きなのいるからな。マグロでも好きなヤツいるし」
もういい加減やめて欲しい!素知らぬ顔で素通りしてくれたほうがマシよ!
「それって墓穴ほってね?」
えっ!?
坂木さんが突然言い出した。
「マグロ女にさせたんじゃね?」
「はぁ!?なに言ってるんだよ!コイツはずっとマグロだったぜ!」
「マグロだって言うことじたい、自信が下手って言ってるんだよ」
「!?」
「お前は違うって言うのかよ!」
「そんなの当然だ!」
そう言って私の腕を引っ張る。そして腰をに手が回され
「まぁ、あんたじゃ出来なかったようだがな」
ちょっと坂木さ!!手が…
こんな密着したことないのでドキドキする。
「じゃ、行くか」
そう言って2人で密着して歩きだす
優は何も言わずみてる。
少し歩き
「さ、坂木さん、あの…」
「…」
「あ、ありがとうございます。もう平気ですので」
そう言って離れようと託すも何も言わないし、腰から手が離れない。
「坂木さん?」
「…」
…
…
…
「…試すか?」
「…え?」
「…マグロかどうか、試すか?」
!?
「さ、坂木さん!?何を…」
「まぁ、俺はマグロをさせない自信はあるがな」
「!?」
ちょ、ちょっと…
ビックリして離れようとするも反対の手で腕をガシっと掴み
「逃がさない」
私の顔をじっとしてる。そして
「逃がさない」
今度は私の耳の横で言われた。
甘い束縛!?身体が熱くなる。
そのまま一緒に電車に乗る。そして隣の駅に降りて少し歩いたホテルに
「ちょっ、ちょっと待ってください!坂木さん!!」
「ここまできて下がれると思う?」
「な、なに言ってるんですか!?」
私も焦ってほどこうとするも、しっかり押さえられてる。
「坂木さん!!」
必死にもがいてると
「…欲しいんだ」
!?
坂木さんの顔が熱ぽくわたしを見てる。
「あ、」
私が気を抜いたと同時にホテルに入った。
チェックインをして、キーをもらいエレベーターに入る。
そしてエレベーターが止まり、部屋に歩く。
ドアが開いて2人で入ったと同時に
「んー」
強く引っ張られ、キスをされる
「んーん!!」
すぐに口を開かされ濃厚なキスが始まる。
な、なに!?これ?何がおこってるの?
苦しい…
あまりにも濃厚すぎて息をするのも大変。
そのまま、キスをしながら奥に移動し、ベットに倒される。
キスは止まることがなく、その間服に手がかかる。
必死で押そうとするけど全然ダメで、下着を無造作にずらされて胸を揉まれる。
「んーーー」
やめて!お願い!なんでこんなことに…
優が余計なことを言ったから?そんなの私なんか対象外なんだし
「や、やめてください」
首筋にキスが降りてきて
私はやっと言葉を発することができた。
それでもやめることはせずどんどん進む。
「んー、あっ」
胸の膨らみにキスをされ、声が出る
「坂木さん、やめて」
どんどん力がなくなる自分がわかる。
もっと抵抗しないと!
そう思ってるのに快楽が襲ってくる。
「や、やめて」
何度も何度もやめてと言うけどやめる素振りはしない。
下の下着に手をかけられ
「だ、だめ!そこは!!」
強く拒む
手で払おうとするも押さえられる。
そして
坂木さんがじっと私の顔をみる。
…
…
私を欲しいと言ってる。坂木さんが私を欲しいと…
その目が魔法の呪いにかけられ、私は抵抗がなくなった。というか、出来なくなった。
そしてまたキスが始まったときは、全てを拒否することをしなくなった。
全てを終え、お互い裸のままで
正直ビックリした。
声も我慢できなかった。そして優の言ってたマグロは全くというか、そんなマグロの余裕がなかった。
色々体勢を変えられてなすがままで、何度も達してしまい、乱れておかしくなった。
こういう行為で快楽というのが今まではこういうものかと思ってたが、今でくつがえった。これが快楽なのか?と
…どうしよう?
これから毎日顔をみるのに、こんなことになるなんて
「わ、わ、私、そろそろ失礼します」
タオルでくるみ、ベッドから出ようとするもガシッと捕まれ
「逃がさないって言っただろ!」
「…坂木さん?」
「…マグロじゃなかったろ?」
「っっ!?」
「俺に任せればマグロなんかにならない。」
それって、そういう自信!?
「まだ足りない」
「え?」
「まだ花村が足りない」
「あ、あの…」
「そういう訳だから」
そういう訳って…
それから、私は何時間も坂木さんに抱かれ最後は意識を失った。
「あっ、朝?」
一瞬ここはどこ?と思ったが、昨夜のことが甦る。
なんという濃厚な…
もう、快楽に身を任せ凄すぎた。タフというのか、それでも気持ちよくなりたくって必死に着いていってた自分がいる。
シャワーから坂木さんは出てきたところだった。
は、恥ずかしい
顔を見ることが出来ず視線をはずそうとするも、先に坂木さんのほうが視線を外した。
「…」
何か言いたそうで何も言わない。
てか、私起きれない!!
起き上がろうとするも
ドタドタ
ベットから落ちて
「おい!」
と、近くにくる。
ベッタリと座り、立ち上がることが…
だって、昨夜だし時間たってるのに
ニヤッと笑い
「腰抜けてるんだ」
笑いごとじゃない!!
睨むと
「シャワーあびる?」
裸のままで恥ずかしい私をお姫様だっこし
「や、やめて、恥ずか」
両手で顔を隠した。
「もう、全部みてるし恥ずかしがることない」
なに言ってるのよ!!そんなこと言わないでよ!
バスルームで下ろされ
「そこ座ってろ!洗ってやるから」
「い、いいです!自分で」
「出来ないからやってやるんだよ!」
そう言って身体を洗いはじめる。
「あっ」
坂木さんが私の身体を触れるだけで声がまた
「ふっ、こんな感じてるのにマグロとかありえねー」
「んー、だめ、そんなに触らないで」
「洗ってるんだろ!」
それからもわざとという感じでところどころネットリと触りながら洗われた。
終わった頃にはぐったりしてて、拭くことも出来ず全部坂木さんにやってもらってた。
服だけはようやく着ることができて
「帰れる?」
はい!と言いたい!けど、とてもあるくこともできない。
何も言わないと
「…解った」
そう言ってその後、時間的にチェックあうとの時間なのでなんとかチェックアウトし、そのままタクシーに乗った。
タクシーが止まり降りたのは
「ここって、坂木さんの?」
坂木さんの住んでるマンション?とまで聞けず
「…」
坂木さんも何も言わない。
そしてそのままゆっくりと歩き、坂木さんのあとを着いていった。
「そこに座ってて」
リビングのソファに座るように託され、そこに座る。
坂木さんは奥の部屋に行って少しして戻ってくると普段着に着替えて
「行くぞ」
といって、車に私を乗せ自宅まで送ってくれた。
「あ、あのー、ありがとうございます」
降りるときになんといって言いかわからず
「…」
坂木さんは何も言わない。
「じゃ、また来週。お疲れ様でした」
そう言って車から降りると車は走っていってしまった。
「あ、ありがとうございます!」
やったぁー!!と安心しきったと同時にヨロッとする。
「おい!!」
持田さんがガシっと捕まえてくれた。
「お前な、頑張りたいのは解るが最近顔色も悪いし、危なっかしかった。」
「あっ…」
「昨日夜倒れたんだって?」
坂木さんが言った?のか…
「はい。ご迷惑をおかけしてしまって」
坂木さんにお礼したいけど、長柄さんとずっと話してるし
「とりあえず、今日はこれで早退しろ!」
「…えっ?」
「明日は休んで週末ゆっくり休め」
「そ、そんな、私大丈夫です!」
「大丈夫って言って昨日倒れてるだろ!」
「…はい」
「編集長には話してる。もう少し自分の身体を管理しろ」
「…はい。申し訳ありません」
そのまま私は早退した。
家に着いて洗濯をはじめた。
「はぁー」
そういえば、週末も必死に色んな雑誌を読んでたな。
頭から仕事が離れたことなかった。
今日は言われた通り、仕事のことは忘れてゆっくり休もう。
その日はゴロゴロして1日を過ごした。
翌日は久々に実家に帰った。
実家は電車もで1時間くらい。ここ1年帰ってなかった。連絡も全然だったし
「そろそろいないの?」
そろそろいないの?…は、まぁあれよね。相手がってことよね。もう少しで30だし、結婚して欲しいだと思うが、まだ仕事したいんだよな。
「もしいないなら、カラオケ行ってる友達の知り合いに誰かいい人いない?って話あるんだけどどお?」
「えー!いいよ!」
お母さんはその後何度か進められたが、断固として断った。
実家は父と母しかおらず、妹は既に結婚して出てってる。
その後週末までゆっくり過ごし家に帰った。
「お休みありがとうございました」
気持ちも新たに頑張るぞ!と思ってたら
「この間の原稿修正して、そのあと坂木と行動しろ!」
「…え?」
なんで坂木さん?
疑問に思いつつも原稿の修正をして
「坂木さん、原稿の修正終わりました。」
ジロッと見られ
「ちょっと、花村と出掛けてくるから、さっきのは今日中に纏めとくように」
と、長柄さんに言って2人で社を後にした。
な、なに?どこいくの?
「あ、おの、坂木さん、どちらに?」
何も言わない。
坂木さんの後に着いていってるけど、ほんと何処にいくんだろ?
電車で30分くらい乗って
「ここの会社の社長に取材する」
「…えっ?」
この会社って確か子供衣料でネット通販してる会社じゃ…
受付で話をしてそのまま社長室に案内された。入ると
「本日はよろしくお願いいたします」
と、坂木さんは挨拶をし
「うちの花村です」
頭を下げ
「よろしくお願いいたします」
と、頭を下げる。
見ると私と同じくらいの歳の女性。
「はじめまして!有賀といいます」
名刺交換をすると、やっぱり社長だ。
「では、早速…」
そう言って取材をはじめる。
この会社をはじめようとしたきっかけ。そして会社の考え方などを伺う。
「花村さんはどお?」
急にふられてビックリする、
「同年代くらいの女性の考えって興味あって」
今の話の流れは結婚しても仕事を続けることについてだった。
3年前に結婚し、去年旦那さんはこの会社に転職し奥さん…、でなく社長の仕事のサポートをしている。お子さんはまだ2歳。
同年代の女性って言葉にピーンときた。
だから私を呼んだのか…
「…そうですね、私はまだ未婚なのでわからない部分もありますが、結婚したからと言って好きな仕事を辞めるとかは嫌ですね!その辺は理解してくれる方と出逢えればと思ってます」
「あら、そうだったのね。じゃ恋人の理解ってことかしら?」
「…今はそういう人も…、いつかは出逢えればと思ってます」
「あら、じゃあ坂木さんといいじゃない」
「え?」
「花村は仕事の同僚です!そういうのではありません」
…またハッキリと…、解ってはいるけど、どっか刺さるなー
「そういうのって、傷つくのよ!坂木さん」
「あ、いえ、大丈夫です!ハッキリもう言われてますんで」
「あら、そうだったのね!傷を広げてごめんなさいね」
!!?
なに墓穴掘ってるのよ!!恥ずかしい…
既に振られてます宣言&また振られた宣言!!
その後も有賀さんは同年代の女性の意見として私にもどう思うかと何度も聞かれた。
「長い間お時間頂きありがとうございました」
2人で頭を下げ
「いえ、こちらこそ!楽しかったです。」
社長室を出て
「花村!」
「は、はい!」
「お前なりに書いてみろ!」
「…え?私がですか?」
「ただし、また無理するな」
「…解りました」
あっ、そうだ!
「坂木さん、昨日は本当にお世話になりました」
深々と頭を下げる
「…」
「近々お兄様ご夫婦にもお礼をさせて頂きたいと思ってますので」
「俺が連れていったんだ!気にするな」
そうは言ってもご迷惑をお掛けしたし
「それよりしっかり記事を書け」
「はい!」
有賀社長の考えを聞き、共感持てる部分が山のようにあった。
私が社長とかはありえないけど、でも旦那さんにもサポートされ、育児休暇も率先してたし、子供の行事事で休むことも大事とされてる。海外では当たり前だけど日本ではそういうのはまだまだだからな。
色々思うことを考え、そしてパソコンに向かった。
「…どうでしょうか?」
こうやって自分の書いたものを坂木さんにチェックされるのは初めてで、ドキドキする。
一通り見たくらいに声をかけた。
「…」
無言はやめて!まだダメ出しのがいい
「まぁ、言いたいことは読んで解ったよ!こういときは、だからどうしたいってのも付け加えたほうがいい」
「…はい」
やっぱ、ダメか…
「まぁ、今回はこれで行こう」
「…いいんですか?」
修正もなし?
「ダメって言って欲しいのか?」
「い、いえ!ありがとうございます!」
まさかの即OK!
よかったぁー
坂木さんとの仕事はこうして終えた。
「行けるか?」
「はい!!行きます」
それから少しして持田さんから1人で取材を行くように言われ
「頑張ります!」
と言うと
「お前は加減を相変わらず知らないからな。解ってるか?」
「…はい」
相変わらず体調管理を後回しにしてるので危なっかしく見えるらしい。
仕事も少しずつ任され、楽しくなってきた。
それと同時に女も忘れてる気がする。
恋愛とかもうどうでもいい。仕事さえあれば…なんて、思ってしまったりで。
近場にそういう人もいないから余計なのかな…
好きな人もなー、最近出来てないな。
と、考えると坂木さんの顔が一瞬出た。
!?
なんで坂木さん!?
好きではあるけど…そういう好きじゃ…
仕事に必死すぎ
凛さんの言葉がよぎった。
まさか、私いつの間にか好きになってた?とか…!?
それはない!基本ああいう完璧な容姿って好きになれないもん!自分モテますってヒシヒシ伝わってるし
それに坂木さんだってあんな容姿なんだもん、彼女の1人や2人いたっておかしくない!
取材を終え記事を書く。読者の人に少しでも知ってもらいたい、見てもらいたい、そんな気持ちが凄いあって、それを書けるのがどんどん楽しくなってきてた。
相変わらず集中してるのでいつの間にか夜遅くなっている。
でも、遅くなりすぎてまた同じことしてもね…
21時にタイマーをかけ、どんなに中途半端でも帰宅するように心がけた。
「ふー、帰るか」
21時のタイマーが鳴り帰る準備をする。
この時間なら、誰かいること多いんだけど今日に限って1人だった。
明日もちょっとだけ仕事するか…
週末も少しだけ纏めたくってノートパソコンを閉まった。
「鍵の閉め方は確か…」
最近教えてもらったんだよな。でも教えてもらっただけでやったことないけど。
まぁ、前と同じだし問題点ないかな。
帰り支度をしてると
「あっ」
坂木さんが入ってきた。
「終わり?」
「あ、はい!」
そういうと坂木さんも帰る準備をしてる。
もしかして…
「あ、あの…」
「早く出て」
「あっ、はい!」
鍵を閉め管理室に鍵を渡して記入。そして裏口から2人で出た。
「すいません、また…」
「俺も仕事があったんだ、勘違いするな」
「…はい」
そう言っても多分待っててくれた気がする。なんとなくだけどそんな気がしてた。
「またあったな」
嘘でしょ!?また優と…
確か早番、遅番で勤務時間が違ったからそれで?とは思うけど、でもこんなに会うか!?
しかも前の時と同様坂木さんもいるし
「へぇー、お前捨てられてなかったんだ」
だから違うって…
「あ、あのね、そうじゃなく」
「あんた、こんなマグロでも満足なんだ?」
ニヤッとしながら坂木さんを見る。
「ちょっ、ちょっとやめてよ!」
「まぁ、そういうのは好きなのいるからな。マグロでも好きなヤツいるし」
もういい加減やめて欲しい!素知らぬ顔で素通りしてくれたほうがマシよ!
「それって墓穴ほってね?」
えっ!?
坂木さんが突然言い出した。
「マグロ女にさせたんじゃね?」
「はぁ!?なに言ってるんだよ!コイツはずっとマグロだったぜ!」
「マグロだって言うことじたい、自信が下手って言ってるんだよ」
「!?」
「お前は違うって言うのかよ!」
「そんなの当然だ!」
そう言って私の腕を引っ張る。そして腰をに手が回され
「まぁ、あんたじゃ出来なかったようだがな」
ちょっと坂木さ!!手が…
こんな密着したことないのでドキドキする。
「じゃ、行くか」
そう言って2人で密着して歩きだす
優は何も言わずみてる。
少し歩き
「さ、坂木さん、あの…」
「…」
「あ、ありがとうございます。もう平気ですので」
そう言って離れようと託すも何も言わないし、腰から手が離れない。
「坂木さん?」
「…」
…
…
…
「…試すか?」
「…え?」
「…マグロかどうか、試すか?」
!?
「さ、坂木さん!?何を…」
「まぁ、俺はマグロをさせない自信はあるがな」
「!?」
ちょ、ちょっと…
ビックリして離れようとするも反対の手で腕をガシっと掴み
「逃がさない」
私の顔をじっとしてる。そして
「逃がさない」
今度は私の耳の横で言われた。
甘い束縛!?身体が熱くなる。
そのまま一緒に電車に乗る。そして隣の駅に降りて少し歩いたホテルに
「ちょっ、ちょっと待ってください!坂木さん!!」
「ここまできて下がれると思う?」
「な、なに言ってるんですか!?」
私も焦ってほどこうとするも、しっかり押さえられてる。
「坂木さん!!」
必死にもがいてると
「…欲しいんだ」
!?
坂木さんの顔が熱ぽくわたしを見てる。
「あ、」
私が気を抜いたと同時にホテルに入った。
チェックインをして、キーをもらいエレベーターに入る。
そしてエレベーターが止まり、部屋に歩く。
ドアが開いて2人で入ったと同時に
「んー」
強く引っ張られ、キスをされる
「んーん!!」
すぐに口を開かされ濃厚なキスが始まる。
な、なに!?これ?何がおこってるの?
苦しい…
あまりにも濃厚すぎて息をするのも大変。
そのまま、キスをしながら奥に移動し、ベットに倒される。
キスは止まることがなく、その間服に手がかかる。
必死で押そうとするけど全然ダメで、下着を無造作にずらされて胸を揉まれる。
「んーーー」
やめて!お願い!なんでこんなことに…
優が余計なことを言ったから?そんなの私なんか対象外なんだし
「や、やめてください」
首筋にキスが降りてきて
私はやっと言葉を発することができた。
それでもやめることはせずどんどん進む。
「んー、あっ」
胸の膨らみにキスをされ、声が出る
「坂木さん、やめて」
どんどん力がなくなる自分がわかる。
もっと抵抗しないと!
そう思ってるのに快楽が襲ってくる。
「や、やめて」
何度も何度もやめてと言うけどやめる素振りはしない。
下の下着に手をかけられ
「だ、だめ!そこは!!」
強く拒む
手で払おうとするも押さえられる。
そして
坂木さんがじっと私の顔をみる。
…
…
私を欲しいと言ってる。坂木さんが私を欲しいと…
その目が魔法の呪いにかけられ、私は抵抗がなくなった。というか、出来なくなった。
そしてまたキスが始まったときは、全てを拒否することをしなくなった。
全てを終え、お互い裸のままで
正直ビックリした。
声も我慢できなかった。そして優の言ってたマグロは全くというか、そんなマグロの余裕がなかった。
色々体勢を変えられてなすがままで、何度も達してしまい、乱れておかしくなった。
こういう行為で快楽というのが今まではこういうものかと思ってたが、今でくつがえった。これが快楽なのか?と
…どうしよう?
これから毎日顔をみるのに、こんなことになるなんて
「わ、わ、私、そろそろ失礼します」
タオルでくるみ、ベッドから出ようとするもガシッと捕まれ
「逃がさないって言っただろ!」
「…坂木さん?」
「…マグロじゃなかったろ?」
「っっ!?」
「俺に任せればマグロなんかにならない。」
それって、そういう自信!?
「まだ足りない」
「え?」
「まだ花村が足りない」
「あ、あの…」
「そういう訳だから」
そういう訳って…
それから、私は何時間も坂木さんに抱かれ最後は意識を失った。
「あっ、朝?」
一瞬ここはどこ?と思ったが、昨夜のことが甦る。
なんという濃厚な…
もう、快楽に身を任せ凄すぎた。タフというのか、それでも気持ちよくなりたくって必死に着いていってた自分がいる。
シャワーから坂木さんは出てきたところだった。
は、恥ずかしい
顔を見ることが出来ず視線をはずそうとするも、先に坂木さんのほうが視線を外した。
「…」
何か言いたそうで何も言わない。
てか、私起きれない!!
起き上がろうとするも
ドタドタ
ベットから落ちて
「おい!」
と、近くにくる。
ベッタリと座り、立ち上がることが…
だって、昨夜だし時間たってるのに
ニヤッと笑い
「腰抜けてるんだ」
笑いごとじゃない!!
睨むと
「シャワーあびる?」
裸のままで恥ずかしい私をお姫様だっこし
「や、やめて、恥ずか」
両手で顔を隠した。
「もう、全部みてるし恥ずかしがることない」
なに言ってるのよ!!そんなこと言わないでよ!
バスルームで下ろされ
「そこ座ってろ!洗ってやるから」
「い、いいです!自分で」
「出来ないからやってやるんだよ!」
そう言って身体を洗いはじめる。
「あっ」
坂木さんが私の身体を触れるだけで声がまた
「ふっ、こんな感じてるのにマグロとかありえねー」
「んー、だめ、そんなに触らないで」
「洗ってるんだろ!」
それからもわざとという感じでところどころネットリと触りながら洗われた。
終わった頃にはぐったりしてて、拭くことも出来ず全部坂木さんにやってもらってた。
服だけはようやく着ることができて
「帰れる?」
はい!と言いたい!けど、とてもあるくこともできない。
何も言わないと
「…解った」
そう言ってその後、時間的にチェックあうとの時間なのでなんとかチェックアウトし、そのままタクシーに乗った。
タクシーが止まり降りたのは
「ここって、坂木さんの?」
坂木さんの住んでるマンション?とまで聞けず
「…」
坂木さんも何も言わない。
そしてそのままゆっくりと歩き、坂木さんのあとを着いていった。
「そこに座ってて」
リビングのソファに座るように託され、そこに座る。
坂木さんは奥の部屋に行って少しして戻ってくると普段着に着替えて
「行くぞ」
といって、車に私を乗せ自宅まで送ってくれた。
「あ、あのー、ありがとうございます」
降りるときになんといって言いかわからず
「…」
坂木さんは何も言わない。
「じゃ、また来週。お疲れ様でした」
そう言って車から降りると車は走っていってしまった。
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