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怖い!助けて!
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「…」
「なに?」
「あんた、完璧に恋する乙女の顔だわ」
え?なに?
「どんな顔?」
「鏡で見てみなさい!」
どんな顔してるんだ?私。
「まぁ新妻らしい顔になってるってことだよ」
智子は微笑んで
「まぁ友達としては幸せになってるんならよかったよ。初めは何考えてるのか解らなかったけどね」
智子、なんか勘違いしてない?
私たちに限ってそんなこと...
この間の電車の密着してたのを急に思い出して恥ずかしくなった。
「何急に赤くなってるの?エロ!」
「違うって」
確かに家に帰ってリビングで少し話せる時間が出来て楽しくはあるけど、でもそんなんじゃないもん。
今日は吉村さん、残業って言ってた。
一緒に帰れないのはちょっと寂しいな。って何考えてるんだ?私。
「理沙」
拓海だ。会社の最寄り駅前に待ってたとは...
どうしよう、拓海怖い。
「何?」
「俺、諦めきれないんだ」
「悪いんだけど、もう私は結婚もしてるし彼しか見えないから」
どうしよう、吉村さんに電話...でも仕事だし、智子に電話しよう。
「智子、あのさ拓海が駅前に、あっ!」
スマホ取られた。
「返して!」
腕を引っ張られ歩き出す。
「嫌だ、離して!」
私は叫んだ。
怖い。
怖い。
周りの人は私たちを見てるけど、見ぬふり
私どうなるの?怖いよ。
「嫌だ、離して!助けて!」
必死に叫んだ。
1人の男性が
「警察に連絡したほうがいい?」
というので、
「お願いします!」
と言ったら、拓海が
「いえ、ちょっとした痴話喧嘩なんで」
と言う。
「違う!痴話喧嘩なんかじゃない。怖い!嫌だ!」
と叫ぶ。
引っ張られても、引っ張り返して中々進まないのに腹を立て
「いい加減にしろよ!」
と、拓海が怒りだす!
「いい加減にしてほしいのはどっちよ!」
もう必死だった。
拓海は凄い怖い顔して睨む。
パーン!パーン!
って音がした。
左右の頬を思いっきり引っ叩かれた。
そして、腹部に鈍い音がする。
痛い!
多分膝蹴りされた。
なんで私がこんな目に。
吉村さん助けて!怖い。
もう涙が出て、それでも引っ張ろうとする。
痛くって立てない。
「おい!和田、何やってるんだよ!」
智子が来た。
私を見てびっくりして
「あんた、理沙に何したの?」
「お前に関係ない!」
そう言って、理沙を引っ張ろうとする。
「ちょっと、やめなさいよ」
智子が間に入る。
「お前も殴られたいのか!?」
智子を睨みつける。
「なんだ?コイツ?」
「ちょっと羽交い絞めにして」
と言って出てきたのは、大柄な男だった。
「お前、女相手に手を上げるって、随分だな」
私の掴んだ手を無理やりはがし、ジリジリと拓海の近くに行く。
「おい、なんだよ!お前、笹野の手下か何かなわけ?あいつ、性格悪いぞ!やめとけ!」
「生憎性格悪いのは知ってるんだ!弟なんでね!」
と言って、拓海を羽交い絞めにした。
しばらくして、先ほどの通行人の男性が通報してくれたようで、警察が来た。
「吉村さんに電話したら?」
という智子。
「でも迷惑が...」
「何言ってるのよ、心配してるに決まってるでしょう」
「スマホ、拓海にとられてる」
と言ったので、智子が拓海の近くに行ってスマホを取り上げた。
「私が電話する」
と言って、智子が電話しだした。
「なに?」
「あんた、完璧に恋する乙女の顔だわ」
え?なに?
「どんな顔?」
「鏡で見てみなさい!」
どんな顔してるんだ?私。
「まぁ新妻らしい顔になってるってことだよ」
智子は微笑んで
「まぁ友達としては幸せになってるんならよかったよ。初めは何考えてるのか解らなかったけどね」
智子、なんか勘違いしてない?
私たちに限ってそんなこと...
この間の電車の密着してたのを急に思い出して恥ずかしくなった。
「何急に赤くなってるの?エロ!」
「違うって」
確かに家に帰ってリビングで少し話せる時間が出来て楽しくはあるけど、でもそんなんじゃないもん。
今日は吉村さん、残業って言ってた。
一緒に帰れないのはちょっと寂しいな。って何考えてるんだ?私。
「理沙」
拓海だ。会社の最寄り駅前に待ってたとは...
どうしよう、拓海怖い。
「何?」
「俺、諦めきれないんだ」
「悪いんだけど、もう私は結婚もしてるし彼しか見えないから」
どうしよう、吉村さんに電話...でも仕事だし、智子に電話しよう。
「智子、あのさ拓海が駅前に、あっ!」
スマホ取られた。
「返して!」
腕を引っ張られ歩き出す。
「嫌だ、離して!」
私は叫んだ。
怖い。
怖い。
周りの人は私たちを見てるけど、見ぬふり
私どうなるの?怖いよ。
「嫌だ、離して!助けて!」
必死に叫んだ。
1人の男性が
「警察に連絡したほうがいい?」
というので、
「お願いします!」
と言ったら、拓海が
「いえ、ちょっとした痴話喧嘩なんで」
と言う。
「違う!痴話喧嘩なんかじゃない。怖い!嫌だ!」
と叫ぶ。
引っ張られても、引っ張り返して中々進まないのに腹を立て
「いい加減にしろよ!」
と、拓海が怒りだす!
「いい加減にしてほしいのはどっちよ!」
もう必死だった。
拓海は凄い怖い顔して睨む。
パーン!パーン!
って音がした。
左右の頬を思いっきり引っ叩かれた。
そして、腹部に鈍い音がする。
痛い!
多分膝蹴りされた。
なんで私がこんな目に。
吉村さん助けて!怖い。
もう涙が出て、それでも引っ張ろうとする。
痛くって立てない。
「おい!和田、何やってるんだよ!」
智子が来た。
私を見てびっくりして
「あんた、理沙に何したの?」
「お前に関係ない!」
そう言って、理沙を引っ張ろうとする。
「ちょっと、やめなさいよ」
智子が間に入る。
「お前も殴られたいのか!?」
智子を睨みつける。
「なんだ?コイツ?」
「ちょっと羽交い絞めにして」
と言って出てきたのは、大柄な男だった。
「お前、女相手に手を上げるって、随分だな」
私の掴んだ手を無理やりはがし、ジリジリと拓海の近くに行く。
「おい、なんだよ!お前、笹野の手下か何かなわけ?あいつ、性格悪いぞ!やめとけ!」
「生憎性格悪いのは知ってるんだ!弟なんでね!」
と言って、拓海を羽交い絞めにした。
しばらくして、先ほどの通行人の男性が通報してくれたようで、警察が来た。
「吉村さんに電話したら?」
という智子。
「でも迷惑が...」
「何言ってるのよ、心配してるに決まってるでしょう」
「スマホ、拓海にとられてる」
と言ったので、智子が拓海の近くに行ってスマホを取り上げた。
「私が電話する」
と言って、智子が電話しだした。
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