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黒板と視力の回・横取りマグロ・突っ込み寿司(全3話)
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【黒板と視力の回】~アルスの日常~
近藤は休み時間、黒板に書かれた文字をノートに書き写していた。
授業の時間中に写しきれなかった分を書いているのだが...。
文字が小さすぎて、なにが書いてあるのか分からなかった。
近藤「なあ、あれなんて書いてあるんだ?」
近くで話をしていたパルムースにそう尋ねると、彼女はパッと教えてくれた。
近藤「サンキューな!助かるぜ!」
そう言って礼を述べると、彼女の隣にいたキウイが口を開いた。
キウイ「よく見えるね、ここからだと私だったら全然見えないよ。」
それに続いてミヤコが「パルムース様の視力は侮ってはいけませんよ!」と笑顔で話す。
そんな2人にパルムースは「別に普通だよ、誇れることじゃない。」と静かにそう諭した。
近藤「そうか?俺はすげーと思うぞ!」
そっぽを向くパルムースにそう言うと、彼女は外の景色を眺めたまま「...そう」と呟いた。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【横取りマグロ】~Life's~
放課後、サトシはクラスメイト達と共に回転寿司へと訪れていた。
テーブル席の外側にはサトシとリリーが向かい合って座っており、サトシ側には厚史とカヤサが、リリー側にはクレと飛鳥がそれぞれ内側に座っていた。
しばらくして、注文していた寿司が流れてきた。
レーン側に座るカヤサとクレが次々と手に取り、テーブルに回していく。
サトシ「そのマグロと肉は俺のやな」
そう言うと、飛鳥が「これ?」と言って、真ん中に置かれたその2皿を渡してきた。
サトシは「サンキュー」と言いながら受け取ると、正面に座るリリーが声を掛けてきた。
リリー「それ美味しそうだねぇ~、これと1つずつ交換しようよぉ。」
そう言って見せてきたのは、オニオンサーモンだった。
彼女の提案に俺は「おう、そこ乗せればいいか?」と返事をするが...。
リリー「あーんしてほしいなぁ~」
なんて甘えるリリーに、サトシはため息をつきながらも箸でマグロを持ち上げる。
サトシ「ほら、口開けろ。」
そう言ってマグロを差し出すと、リリーは腰を浮かして顔を近付ける。
その時、サトシの隣に座っていた厚史がマグロを手掴みで横取りし、すぐさま自分の口に入れた。
サトシ「なにしてんねん」
厚史の肩を一発殴ると、彼はこちらに顔を向け「うめぇー!!」と声を上げる。
そんな厚史の顔におしぼりを投げつけ、残ったマグロをリリーに食べさせた。
リリー「うぅ~、美味しいねぇ~。」
そう言って笑みを浮かべるリリーだが、サトシは「俺は食ってねぇけどな」と言って、手付かずの肉寿司を口に運んだ。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【突っ込み寿司】~電脳戦士の理~
リリー「私のもあげるよぉ」
再び席を立ち、彼女はサトシにオニオンサーモンを差し出す。
サトシ「そうやったな...って、俺も食わせられるのかよ。」
仕方なく口を開けるサトシに、リリーは勢いよくオニオンサーモンを突っ込んだ。
それにむせ返ったサトシは立ち上がると、レーン側にいたカヤサの頭にゲンコツを振り落とす。
リリーがやったというよりかは、タイミングを見計らったカヤサが身を乗り出し、リリーの持つ箸ごとサトシの口に突っ込んだのだ。
サトシ「危ねぇだろ、これだから田舎育ちは。」
カヤサ「関係ねぇだろ!」
そうツッコミを入れるカヤサに続いて厚史も「お前も田舎だろ!」と声を上げるが、サトシは「てめぇら程じゃねぇよ」と呟きながら水で流し込んだ。
近藤は休み時間、黒板に書かれた文字をノートに書き写していた。
授業の時間中に写しきれなかった分を書いているのだが...。
文字が小さすぎて、なにが書いてあるのか分からなかった。
近藤「なあ、あれなんて書いてあるんだ?」
近くで話をしていたパルムースにそう尋ねると、彼女はパッと教えてくれた。
近藤「サンキューな!助かるぜ!」
そう言って礼を述べると、彼女の隣にいたキウイが口を開いた。
キウイ「よく見えるね、ここからだと私だったら全然見えないよ。」
それに続いてミヤコが「パルムース様の視力は侮ってはいけませんよ!」と笑顔で話す。
そんな2人にパルムースは「別に普通だよ、誇れることじゃない。」と静かにそう諭した。
近藤「そうか?俺はすげーと思うぞ!」
そっぽを向くパルムースにそう言うと、彼女は外の景色を眺めたまま「...そう」と呟いた。
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【横取りマグロ】~Life's~
放課後、サトシはクラスメイト達と共に回転寿司へと訪れていた。
テーブル席の外側にはサトシとリリーが向かい合って座っており、サトシ側には厚史とカヤサが、リリー側にはクレと飛鳥がそれぞれ内側に座っていた。
しばらくして、注文していた寿司が流れてきた。
レーン側に座るカヤサとクレが次々と手に取り、テーブルに回していく。
サトシ「そのマグロと肉は俺のやな」
そう言うと、飛鳥が「これ?」と言って、真ん中に置かれたその2皿を渡してきた。
サトシは「サンキュー」と言いながら受け取ると、正面に座るリリーが声を掛けてきた。
リリー「それ美味しそうだねぇ~、これと1つずつ交換しようよぉ。」
そう言って見せてきたのは、オニオンサーモンだった。
彼女の提案に俺は「おう、そこ乗せればいいか?」と返事をするが...。
リリー「あーんしてほしいなぁ~」
なんて甘えるリリーに、サトシはため息をつきながらも箸でマグロを持ち上げる。
サトシ「ほら、口開けろ。」
そう言ってマグロを差し出すと、リリーは腰を浮かして顔を近付ける。
その時、サトシの隣に座っていた厚史がマグロを手掴みで横取りし、すぐさま自分の口に入れた。
サトシ「なにしてんねん」
厚史の肩を一発殴ると、彼はこちらに顔を向け「うめぇー!!」と声を上げる。
そんな厚史の顔におしぼりを投げつけ、残ったマグロをリリーに食べさせた。
リリー「うぅ~、美味しいねぇ~。」
そう言って笑みを浮かべるリリーだが、サトシは「俺は食ってねぇけどな」と言って、手付かずの肉寿司を口に運んだ。
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【突っ込み寿司】~電脳戦士の理~
リリー「私のもあげるよぉ」
再び席を立ち、彼女はサトシにオニオンサーモンを差し出す。
サトシ「そうやったな...って、俺も食わせられるのかよ。」
仕方なく口を開けるサトシに、リリーは勢いよくオニオンサーモンを突っ込んだ。
それにむせ返ったサトシは立ち上がると、レーン側にいたカヤサの頭にゲンコツを振り落とす。
リリーがやったというよりかは、タイミングを見計らったカヤサが身を乗り出し、リリーの持つ箸ごとサトシの口に突っ込んだのだ。
サトシ「危ねぇだろ、これだから田舎育ちは。」
カヤサ「関係ねぇだろ!」
そうツッコミを入れるカヤサに続いて厚史も「お前も田舎だろ!」と声を上げるが、サトシは「てめぇら程じゃねぇよ」と呟きながら水で流し込んだ。
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