毎日!アルスの日常366

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スリーブとスリープ・照り焼きチキン弁当の回(全2話)

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【スリーブとスリープ】~ナタモチ~

美浦は休み時間、消しゴムとにらめっこをしていた。

美優「なにかあったの?」

そのわけを知りたくなった美優は、彼女にそう尋ねた。

美浦「スリーブを切りたいんだけどね、どの長さで切ろうかなって。」

そう言って美浦は、手に持っていた消しゴムを見せる。
よく見るとスリーブの端には、切るための線引きがいくつもしてあった。

美優「け、消しやすいところでいいんじゃないかなぁ。」

苦笑いを浮かべながらそう言うが、彼女には謎のこだわりがあるようで...。

美浦「だめ!何事にも最初が肝心なの!見た目が良ければ気分も高まるでしょ!」

こうも熱弁する理由が、なにかあるのだろうか。

美浦「というのは朝の占いでやってた!」

やはりそうでしたか。

彼女の言うその占いというのは、きっと朝の情報番組の占いコーナーで言ってたことだろう。
得た情報を早速実践するというのは...まあいいことだろう。

美優「でも美浦、いつも授業中寝てたりするでしょ?」

それを聞いた美浦は少し考えると、口を開いた。

美浦「...そっか、じゃあいっか。」

そう言って消しゴムからケースを外すと、なんの躊躇いもなくはさみで切り離した。

今の一言でなにを納得したのか、はたまた先程までのこだわりはどこへ行ってしまったのか。



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■



【照り焼きチキン弁当の回】~アルスの日常~

サトシは放課後、近くのスーパーへと寄り道をしていた。
弁当コーナーで、初めて目にするものを発見したサトシは、なんの迷いもなくその弁当に手を伸ばした。

それは照り焼きチキンが豪快に乗ったもので。
価格も他と比べて若干安いようだが、その分容器は小さく量が少なめといったところだった。

会計を済ませると、駐輪場の近くにあるベンチに座って早速ありついた。

...うん、普通に美味いわ。

甘めのタレで味付けされており、肉も柔らかくて食べやすい。
量は少ないが、味は全然良かった。

殻になった容器をしまい、サトシはスーパーをあとにする。

食べ始めてから立ち去るまでの時間、わずか1分であった。
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