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スリーブとスリープ・照り焼きチキン弁当の回(全2話)
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【スリーブとスリープ】~ナタモチ~
美浦は休み時間、消しゴムとにらめっこをしていた。
美優「なにかあったの?」
そのわけを知りたくなった美優は、彼女にそう尋ねた。
美浦「スリーブを切りたいんだけどね、どの長さで切ろうかなって。」
そう言って美浦は、手に持っていた消しゴムを見せる。
よく見るとスリーブの端には、切るための線引きがいくつもしてあった。
美優「け、消しやすいところでいいんじゃないかなぁ。」
苦笑いを浮かべながらそう言うが、彼女には謎のこだわりがあるようで...。
美浦「だめ!何事にも最初が肝心なの!見た目が良ければ気分も高まるでしょ!」
こうも熱弁する理由が、なにかあるのだろうか。
美浦「というのは朝の占いでやってた!」
やはりそうでしたか。
彼女の言うその占いというのは、きっと朝の情報番組の占いコーナーで言ってたことだろう。
得た情報を早速実践するというのは...まあいいことだろう。
美優「でも美浦、いつも授業中寝てたりするでしょ?」
それを聞いた美浦は少し考えると、口を開いた。
美浦「...そっか、じゃあいっか。」
そう言って消しゴムからケースを外すと、なんの躊躇いもなくはさみで切り離した。
今の一言でなにを納得したのか、はたまた先程までのこだわりはどこへ行ってしまったのか。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【照り焼きチキン弁当の回】~アルスの日常~
サトシは放課後、近くのスーパーへと寄り道をしていた。
弁当コーナーで、初めて目にするものを発見したサトシは、なんの迷いもなくその弁当に手を伸ばした。
それは照り焼きチキンが豪快に乗ったもので。
価格も他と比べて若干安いようだが、その分容器は小さく量が少なめといったところだった。
会計を済ませると、駐輪場の近くにあるベンチに座って早速ありついた。
...うん、普通に美味いわ。
甘めのタレで味付けされており、肉も柔らかくて食べやすい。
量は少ないが、味は全然良かった。
殻になった容器をしまい、サトシはスーパーをあとにする。
食べ始めてから立ち去るまでの時間、わずか1分であった。
美浦は休み時間、消しゴムとにらめっこをしていた。
美優「なにかあったの?」
そのわけを知りたくなった美優は、彼女にそう尋ねた。
美浦「スリーブを切りたいんだけどね、どの長さで切ろうかなって。」
そう言って美浦は、手に持っていた消しゴムを見せる。
よく見るとスリーブの端には、切るための線引きがいくつもしてあった。
美優「け、消しやすいところでいいんじゃないかなぁ。」
苦笑いを浮かべながらそう言うが、彼女には謎のこだわりがあるようで...。
美浦「だめ!何事にも最初が肝心なの!見た目が良ければ気分も高まるでしょ!」
こうも熱弁する理由が、なにかあるのだろうか。
美浦「というのは朝の占いでやってた!」
やはりそうでしたか。
彼女の言うその占いというのは、きっと朝の情報番組の占いコーナーで言ってたことだろう。
得た情報を早速実践するというのは...まあいいことだろう。
美優「でも美浦、いつも授業中寝てたりするでしょ?」
それを聞いた美浦は少し考えると、口を開いた。
美浦「...そっか、じゃあいっか。」
そう言って消しゴムからケースを外すと、なんの躊躇いもなくはさみで切り離した。
今の一言でなにを納得したのか、はたまた先程までのこだわりはどこへ行ってしまったのか。
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【照り焼きチキン弁当の回】~アルスの日常~
サトシは放課後、近くのスーパーへと寄り道をしていた。
弁当コーナーで、初めて目にするものを発見したサトシは、なんの迷いもなくその弁当に手を伸ばした。
それは照り焼きチキンが豪快に乗ったもので。
価格も他と比べて若干安いようだが、その分容器は小さく量が少なめといったところだった。
会計を済ませると、駐輪場の近くにあるベンチに座って早速ありついた。
...うん、普通に美味いわ。
甘めのタレで味付けされており、肉も柔らかくて食べやすい。
量は少ないが、味は全然良かった。
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食べ始めてから立ち去るまでの時間、わずか1分であった。
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