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初日の反応の回・白く甘いお土産(全2話)
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【初日の反応の回】~アルスの日常~
アルスは朝から、友人達とゲームセンターへ来ていた。
とあるリズムゲームで遊んでいたのだが、一同は驚愕していた。
アルス「これ絶対難易度バグっとるやろ」
想像していた選曲の構成ではあったものの、1つだけ明らかに難易度がおかしかった。
アルス「こりゃ歴代最難関更新されたな」
これについては、ほぼ確信できる。
それに、色々と勿体なかった。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【白く甘いお土産】~電脳戦士の理~
昼過ぎ頃、パルムースはパソコンに向かって座っていた。
モニターを眺め、プログラムデータの見直しをしていたところ...。
コンコンと、部屋の扉をノックされた。
この力加減はミヤコだなと、一瞬で判断できた。
パルムース「いいよ、開けて。」
画面から目を逸らさないままそう呟くと、ミヤコは「失礼します」と言って扉を開けた。
ミヤコ「パルムース様、お客様です。」
彼女がそう告げると、廊下からクレが姿を現した。
こちらに駆け寄りながら「パルちゃ~ん!」とあだ名で呼ぶ。
パルムース「...一体なんの用だい」
横から抱きつくクレに、私はそう尋ねる。
するとクレは「お土産があるんだ~!」と言って、手に提げた紙袋からあるものを取り出した。
クレ「じゃ~ん!お仕事で牛乳貰っちゃった~!」
彼女が手にしたものは、箱で包装された瓶状の牛乳だった。
1.5Lはあるのだろうか、結構大きいサイズである。
クレ「これすっごく濃厚で甘いんだよ~!3本あるから2本あげるね~!」
そう言って、もう1本を取り出しながらこちらへ差し出す。
パルムースは「私=牛乳みたいなイメージない?」と言いながらも、それらを受け取る。
パルムース「...まあ、でも。ありがとね。」
そう口にするパルムースに、クレは笑みを向けた。
パルムース「しかしこれ、意外と重たいものだな。それに2本もはいるのかね。」
そう呟きながら、テレビの下に設置された小型冷蔵庫を開ける。
スペースから算出するに、1本が限界なようだった。
パルムース「ミヤコ、この1本だけ下で保管しておいてくれないか。」
クレの後ろに立っていたミヤコにそう声を掛けると、彼女は「かしこまりました」と返事をして牛乳を受け取った。
ミヤコ「...確かに重いですね。クレさん、腕や肩の方は大丈夫でしたか?」
これをずっと持ちながらここまでやって来た、ということを思い出したミヤコは、彼女にそう尋ねる。
クレは「全然大丈夫!」と言って、一旦地面に置いた紙袋を持ち上げた。
彼女は笑みを浮かべたまま「じゃあ、私行くね~!」と言って、パルムースに向けて手を振る。
パルムース「うん、またね。」
椅子に座ったまま、彼女の方へと体を向け別れを告げる。
部屋を出る際、ミヤコは一礼をして廊下に出た。
直後に廊下からは、ミヤコの「クレさん、お持ちしますよ。」と気を使う声が聞こえた。
あんな軽そうに持っていたのだから、実際に手に取るまで重量があることが感じ取れなかった。
アルスは朝から、友人達とゲームセンターへ来ていた。
とあるリズムゲームで遊んでいたのだが、一同は驚愕していた。
アルス「これ絶対難易度バグっとるやろ」
想像していた選曲の構成ではあったものの、1つだけ明らかに難易度がおかしかった。
アルス「こりゃ歴代最難関更新されたな」
これについては、ほぼ確信できる。
それに、色々と勿体なかった。
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【白く甘いお土産】~電脳戦士の理~
昼過ぎ頃、パルムースはパソコンに向かって座っていた。
モニターを眺め、プログラムデータの見直しをしていたところ...。
コンコンと、部屋の扉をノックされた。
この力加減はミヤコだなと、一瞬で判断できた。
パルムース「いいよ、開けて。」
画面から目を逸らさないままそう呟くと、ミヤコは「失礼します」と言って扉を開けた。
ミヤコ「パルムース様、お客様です。」
彼女がそう告げると、廊下からクレが姿を現した。
こちらに駆け寄りながら「パルちゃ~ん!」とあだ名で呼ぶ。
パルムース「...一体なんの用だい」
横から抱きつくクレに、私はそう尋ねる。
するとクレは「お土産があるんだ~!」と言って、手に提げた紙袋からあるものを取り出した。
クレ「じゃ~ん!お仕事で牛乳貰っちゃった~!」
彼女が手にしたものは、箱で包装された瓶状の牛乳だった。
1.5Lはあるのだろうか、結構大きいサイズである。
クレ「これすっごく濃厚で甘いんだよ~!3本あるから2本あげるね~!」
そう言って、もう1本を取り出しながらこちらへ差し出す。
パルムースは「私=牛乳みたいなイメージない?」と言いながらも、それらを受け取る。
パルムース「...まあ、でも。ありがとね。」
そう口にするパルムースに、クレは笑みを向けた。
パルムース「しかしこれ、意外と重たいものだな。それに2本もはいるのかね。」
そう呟きながら、テレビの下に設置された小型冷蔵庫を開ける。
スペースから算出するに、1本が限界なようだった。
パルムース「ミヤコ、この1本だけ下で保管しておいてくれないか。」
クレの後ろに立っていたミヤコにそう声を掛けると、彼女は「かしこまりました」と返事をして牛乳を受け取った。
ミヤコ「...確かに重いですね。クレさん、腕や肩の方は大丈夫でしたか?」
これをずっと持ちながらここまでやって来た、ということを思い出したミヤコは、彼女にそう尋ねる。
クレは「全然大丈夫!」と言って、一旦地面に置いた紙袋を持ち上げた。
彼女は笑みを浮かべたまま「じゃあ、私行くね~!」と言って、パルムースに向けて手を振る。
パルムース「うん、またね。」
椅子に座ったまま、彼女の方へと体を向け別れを告げる。
部屋を出る際、ミヤコは一礼をして廊下に出た。
直後に廊下からは、ミヤコの「クレさん、お持ちしますよ。」と気を使う声が聞こえた。
あんな軽そうに持っていたのだから、実際に手に取るまで重量があることが感じ取れなかった。
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