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ギリギリライダーの回・飲みそびれ(全2話)
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【ギリギリライダーの回】~アルスの日常~
アルスは教室に着き、後ろの扉を開ける。
大体のクラスメイト達はすでに到着しているようだが...。
エル「あれ?クレちゃんは?」
一緒にやってきたエルが、クレの姿がないことに気付く。
いつもなら窓際に集まって、飛鳥や藍夏達と話している。
しかし今日は、その集まりにクレがいなかった。
アルス「そういや、今日はカフェの新作の日だったよな。」
クレがよく行っているカフェの新商品が、今日発売であることを思い出したアルス。
それを口にするとエルは「あ!そうだそれかも!」と納得した様子だった。
なんて話をしていると、廊下からパタパタと走る足音が聞こえてきた。
アルスは思わず扉を開けると「わお!ナイスタイミング~!」と声を上げながらクレが教室へと飛び込んできた。
教室の床に足をつけて間もなく、HRの開始を知らせるチャイムが鳴る。
その様子を見ていた近藤は両手を横に広げ「セーフ!!」とコールした。
クレ「はぁ~危なかった!お仕事が長引いちゃって遅くなっちゃった!」
仕事ということは、また都会町から直行して来たのだろうか。
だとしたらそれは、ご苦労なことだ。
クレ「バイク、下の渡り廊下に停めてきちゃった!」
そう言って、バイクの鍵についたストラップを指に絡める。
彼女は「HRが終わったら停め直さないとね~!」と口にしながら、自分の席へと向かっていった。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【飲みそびれ】~Life's~
エル「そういえば、新作は飲んだの?」
校舎の入り口付近に停めたバイクへと向かう途中、エルはそう尋ねてみた。
するとクレは私の肩に顔を埋めると「時間なかった~...」と呟いた。
クレは肩から離れ、再び歩きだすと「出発が到着予定ギリギリだったから、学校から一番近いとこにしようと思ったけどね~。」と話を続ける。
クレ「途中の道がいつもより混んでて、なかなか進めなかったんだ~。分かる通り、寄ってたら間に合ってなかったよね!」
両手を上げ、体を延ばすクレは「おかげさまでまだ飲めてません!」と声を上げた。
エル「あはは...それはお気の毒に...。」
苦笑いを浮かべる私に、クレは延ばした手をそのまま私の肩に通した。
クレ「だから放課後!一緒に行こうね~!」
放課後のお誘いを投げかけるクレに、エルは「あはは、もちろんだよ。」と笑って同意する。
クレは嬉しそうに「やった~!ばななばなな~!」と言って階段を降りていった。
アルスは教室に着き、後ろの扉を開ける。
大体のクラスメイト達はすでに到着しているようだが...。
エル「あれ?クレちゃんは?」
一緒にやってきたエルが、クレの姿がないことに気付く。
いつもなら窓際に集まって、飛鳥や藍夏達と話している。
しかし今日は、その集まりにクレがいなかった。
アルス「そういや、今日はカフェの新作の日だったよな。」
クレがよく行っているカフェの新商品が、今日発売であることを思い出したアルス。
それを口にするとエルは「あ!そうだそれかも!」と納得した様子だった。
なんて話をしていると、廊下からパタパタと走る足音が聞こえてきた。
アルスは思わず扉を開けると「わお!ナイスタイミング~!」と声を上げながらクレが教室へと飛び込んできた。
教室の床に足をつけて間もなく、HRの開始を知らせるチャイムが鳴る。
その様子を見ていた近藤は両手を横に広げ「セーフ!!」とコールした。
クレ「はぁ~危なかった!お仕事が長引いちゃって遅くなっちゃった!」
仕事ということは、また都会町から直行して来たのだろうか。
だとしたらそれは、ご苦労なことだ。
クレ「バイク、下の渡り廊下に停めてきちゃった!」
そう言って、バイクの鍵についたストラップを指に絡める。
彼女は「HRが終わったら停め直さないとね~!」と口にしながら、自分の席へと向かっていった。
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【飲みそびれ】~Life's~
エル「そういえば、新作は飲んだの?」
校舎の入り口付近に停めたバイクへと向かう途中、エルはそう尋ねてみた。
するとクレは私の肩に顔を埋めると「時間なかった~...」と呟いた。
クレは肩から離れ、再び歩きだすと「出発が到着予定ギリギリだったから、学校から一番近いとこにしようと思ったけどね~。」と話を続ける。
クレ「途中の道がいつもより混んでて、なかなか進めなかったんだ~。分かる通り、寄ってたら間に合ってなかったよね!」
両手を上げ、体を延ばすクレは「おかげさまでまだ飲めてません!」と声を上げた。
エル「あはは...それはお気の毒に...。」
苦笑いを浮かべる私に、クレは延ばした手をそのまま私の肩に通した。
クレ「だから放課後!一緒に行こうね~!」
放課後のお誘いを投げかけるクレに、エルは「あはは、もちろんだよ。」と笑って同意する。
クレは嬉しそうに「やった~!ばななばなな~!」と言って階段を降りていった。
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