毎日!アルスの日常366

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バス待ちにて・特別なボタン・ポップコーンのフレーバー決め(全3話)

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【バス待ちにて】~四元戦士の理~

学校前のバス停で、クレとカツキ、そして茉愛の3人はバスを待っていた。
今日公開の映画を観るために、隣街へ向かうバスに乗るつもりでいた。

茉愛「カッキーと出掛けるのあまりないな~」
カツキ「ね~!なんだか新鮮!」

一緒にどこかへ行くのは、最近で言えば近場のショッピングモールへプリクラを撮りに行った以来である。

あれって確か4月の半ば辺りだったよね、そう考えると約1ヶ月ぶりなんだ。

茉愛「そういえば、マリンは来ないの?」

上映スケジュールを確認するカツキにそう問いかけると、彼女は「今日はリリちゃんとお茶行くみたい」とマリンの予定を教えてくれた。

カツキ「せっかく今日が公開なのに、帰っても話せないじゃん!」

ぷくーっと頬を膨らませるカツキと、その横顔を眺めるクレ。

クレ「マリンちゃんもあれ観れるんだ~!」
カツキ「ああ見えて結構耐性ついてるからね、かなりさ。」

なにでついたかは言わなかった。
ギャップどころの話ではなくなるから。

カツキ「それにしても、なかなかバス来ないね?」

時刻表を見やると、カツキは辺りを見渡した。

クレ「この時間帯は混むからね~、どこかで停まっちゃったかも!」
茉愛「なるほどね~、じゃあ仕方ないか!」

そんな会話をして、各々は思うことがあった。

クレ(バイクで行けるんだけどなぁ)
茉愛(装着機器があれば行けるんだけどなぁ)
カツキ(飛行すれば行けるんだけどなぁ)



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■



【特別なボタン】~電脳戦士の理~

クレ「あ!来た来た~!」

遠くの方から、こちらへ向かうバスが見えた。
電光板には目的地方面の文字が表示されている。

バス停の前に停まると、3人は早速バスに乗り込んだ。
意外にも空いており、一番後ろの席に座ることができた。

カツキ「あれやりたい!降りるときのボタン押すの!」

座るや否や、カツキはそう言って降車ボタンを指差す。
しかし茉愛もまた「私も押したい!」と口にする。

普段バスに乗らない2人に取って、あのボタンは特別ななにかだと思っているようだ。

茉愛「じゃあ一緒に押そ!」

そう提案するとカツキは頷く。

カツキ「いいね~!裏切りは無しだよ!?」
茉愛「しないってば!同じボタンをせーのでね!」

そう話して約束を交わす2人であったが、カツキが「そういえばクレっちはいいの?」と尋ねてきた。

クレ「私はいいかな~!いつも押してるし、押すタイミングだけ教えてあげる!」

笑みを浮かべ、そう答える。

そう、クレは仕事で都会街へ行くとたまにバスを利用している。
そこでいつも押しているので、別に特別な感情はなかった。

茉愛「そうなんだ、じゃあ着く時になったら教えてね!」

彼女の言葉にクレは「おっけ~!任せて!」と得意気に返事をした。



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■



【ポップコーンのフレーバー決め】~Life's~

映画のチケットを買って、シアターロビーへと入場した3人。
茉愛の「ポップコーンとジュース買お!」という呼び掛けに賛成すると、売店から伸びる列へと並んだ。

クレ「2人とも、どの味にするの~?」

メニューを渡しながらそう尋ねると、カツキは「私醤油バター!」と真っ先に答える。

カツキ「今日はこれの気分なんだよね~!クレっちはお決まりのあれ?」
クレ「うん!キャラメルにする!」

彼女の問いかけに頷くと、クレは続けて「やっぱり甘々なのが一番!」と話す。
それにカツキは「やっぱりね~!」と納得していた。

クレ「茉愛ちゃんはどれにする~?」

彼女に尋ねられ、茉愛は少し考える。

茉愛「どうしようかな...キャラメルもいいけどたまには塩味にしてみよう!」

そう答えるとクレは「それもいいね!」と共感した。

カツキ「たまに塩にしたくなるんだよね~!」
クレ「分かる~!」

売店の列に並ぶ3人は、ポップコーンのフレーバーについての話題で盛り上がっていた。
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