毎日!アルスの日常366

星月

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小さな手・33-4の回(全2話)

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【小さな手】~電脳戦士の理~

物理の授業中、サトシはふと窓側の方へと顔を向ける。
視線の先には、真剣な表情でノートを取るリリーの姿があった。

板書を写す途中気配を感じたのか、彼女はこちらを振り向く。
俺と目が合うと、彼女はニコッと笑って小さく手を振った。

ポンチョから覗く、小さくて柔らかそうな手。

あとで握り潰してやるか。

俺はシッシッと手を払い、黒板へと身体を向け直した。



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■



【33-4の回】~アルスの日常~

数学の授業中、アルスはふと優奈に耳打ちをする。

アルス「おい、あの問題の途中式33-4になるぞ。」
優奈「いや関係ないって」

少し怪訝そうな顔をしながら、優奈はそう口にする。
そして俺に顔を近付けると「あたしとクレが手組んだら、あんたが4になるんじゃない?」と意地悪な表情を浮かべた。

しかし、俺には彼らがいる。

アルス「悪いがうちには近藤と猿橋がいるからなぁ」

そう返すと優奈は「う~わ、大人げない。」と言って、つまんなそうにしていた。
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