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他人のチェーンを直す回・理想のプリン(全2話)
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【他人のチェーンを直す回】~アルスの日常~
放課後の帰り道、アルスは自転車で坂道を登っていた。
その途中、前からは他校の女子生徒が歩いてくる。
自転車を引きながら下り坂を降りているのを見て、あることに気が付いた。
アルス「チェーン外れたんとちゃうか?」
すれ違うとき、アルスは彼女に尋ねた。
葛葉「あ、そうです...どうして分かったの?」
自転車を漕ぐのをやめるアルスに習って、葛葉はその場で立ち止まる。
アルス「下り坂でわざわざ手押しするんは大体チェーン関係やろな、それにカラカラって音も聞こえたで。」
そこまで述べると自転車を停め、前かごから軍手を取り出し彼女に歩み寄る。
アルス「直したるでちょいと貸しや?」
そう言って自転車を停めさせ、アルスはチェーンをいじり始めた。
葛葉「こういうのはお得意なんです?」
隣にしゃがみ込み、直す様子を見ながら尋ねる葛葉。
アルス「俺もよう外れるでな、それと同じ要領でやるだけや。」
なんて会話を交わしているうちに、すんなりとチェーンがハマった。
アルス「お、いけたわ。これOKやな。」
そう言って立ち上がりながら、着けていた軍手を外す。
葛葉「どうもありがとう、助かった!」
笑みを浮かべる葛葉に、アルスは微笑みかけ「ええで全然、ほなな~。」と別れを告げた。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【理想のプリン】~四元戦士の理~
夕食後、閏は冷蔵庫からプリンを取り出す。
スプーンを持って、ダイニングテーブルまで運んできた。
ルキア「なんか小さくね?」
携帯をいじっていたルキアが、閏の手元のプリンを指差す。
言われてみれば確かに、いつものと比べると一回り小さい気がする。
これじゃ、いまいち物足りない。
閏「はぁ~、一度でいいから巨大プリン食べたいなぁ~。」
蓋を開けながらそう言って、スプーンでプリンをすくう。
一口食べると続けて「...3kgくらいの」と呟く。
そんな彼女にルキアは「アホ」と悪態をついた。
放課後の帰り道、アルスは自転車で坂道を登っていた。
その途中、前からは他校の女子生徒が歩いてくる。
自転車を引きながら下り坂を降りているのを見て、あることに気が付いた。
アルス「チェーン外れたんとちゃうか?」
すれ違うとき、アルスは彼女に尋ねた。
葛葉「あ、そうです...どうして分かったの?」
自転車を漕ぐのをやめるアルスに習って、葛葉はその場で立ち止まる。
アルス「下り坂でわざわざ手押しするんは大体チェーン関係やろな、それにカラカラって音も聞こえたで。」
そこまで述べると自転車を停め、前かごから軍手を取り出し彼女に歩み寄る。
アルス「直したるでちょいと貸しや?」
そう言って自転車を停めさせ、アルスはチェーンをいじり始めた。
葛葉「こういうのはお得意なんです?」
隣にしゃがみ込み、直す様子を見ながら尋ねる葛葉。
アルス「俺もよう外れるでな、それと同じ要領でやるだけや。」
なんて会話を交わしているうちに、すんなりとチェーンがハマった。
アルス「お、いけたわ。これOKやな。」
そう言って立ち上がりながら、着けていた軍手を外す。
葛葉「どうもありがとう、助かった!」
笑みを浮かべる葛葉に、アルスは微笑みかけ「ええで全然、ほなな~。」と別れを告げた。
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【理想のプリン】~四元戦士の理~
夕食後、閏は冷蔵庫からプリンを取り出す。
スプーンを持って、ダイニングテーブルまで運んできた。
ルキア「なんか小さくね?」
携帯をいじっていたルキアが、閏の手元のプリンを指差す。
言われてみれば確かに、いつものと比べると一回り小さい気がする。
これじゃ、いまいち物足りない。
閏「はぁ~、一度でいいから巨大プリン食べたいなぁ~。」
蓋を開けながらそう言って、スプーンでプリンをすくう。
一口食べると続けて「...3kgくらいの」と呟く。
そんな彼女にルキアは「アホ」と悪態をついた。
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